ヴェルマー警部の事件簿

ラスコ　(2003/12/08(Mon) 12:00:29)

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「では君は殺されたエマと同じ大学で、しかも恋人の関係にあったんだね？」
ゼノス警部補は赤ら顔をさらに赤くして質問した。
「ええ、そうです。しかも住んでるマンションも同じとくれば、自然と親密な
仲になるもんですよ。お互い趣味も合ったし、神経質なところも似てましたしね。」
ウィムは思い出ををふりかえるように答えた。
ゼノス警部補の横に座っているヴェルマー警部は、ひたすらウィムの顔色ばかり
注視している。
ゼノス警部補が続けた。「それじゃあ、エマが亡くなった日のことについて
細かく聞かせてもらおうか。」
待ってましたとばかりにウィムは話し始めた。
「まず、僕はマンションの３階、つまり最上階で、エマは２階に住んでたんだ。
　エマが僕の部屋に遊びに来る日もあったけど、あの日は僕がエマのところへ遊び　に行ったんです。しばらくはお茶を飲んだり、大学の講義の話で盛り上がって　　た。それから、僕が彼女の観たがってた映画のチケットを、友達から２枚もらっ　てたことを思い出して、早速観にいくことに決めたんだ。彼女が出かける仕度を　してる間に、僕はエレベーターで３階の自分の部屋にチケットを取りに戻った。　僕が２階に下りると、ちょうどエマがエレベータ−の前に来るところだった。僕　が「ちゃんとドアの鍵は掛けた？」って訊いたら、心配性の彼女は案の定不安そ　うな顔をしたから、しばらく彼女をエレベーターに待たせて僕が閉まってるかど　うかを確かめに行ったんだよ。鍵が掛ってることを確かめたら、僕はエマにＯＫ　サインを出してエレベーターに戻ったんだ。そして僕が１階のボタンを押して１　階の管理人室に鍵を預けてからマンションを出たんだ。近くの映画館だったから　僕らは歩いていくことにした。映画館に着いたら、すぐ上映が始まるみたいで、　ポップコーン１つとコーラ２つを買ってホールに飛び込んだってわけで・・・」
ゼノス警部補が言葉をはさんだ。
　「それから上映が終わって１時間後くらいに彼女が苦しみだしたんだね。
　　しかも君の目の前で倒れ死んだ・・・。ほぼ即死の状態だった。
　そしてどうやら彼女の死因は毒殺で毒の名称はリシンだそうだ。微量で猛毒。　　２、３時間で人を死にいたらしめることから考えると、上映時間が２時間だか　　ら、原因はポップコーンを食べたことにあると思われる。調査の結果、彼女の　　右手の指、胃から毒物の反応があった。しかし、君は彼女と同じポップコーンを　食べながらこのとおりピンピンしている。・・うぅーム、わからんなぁ〜。わざ　わざデート中に自分で自分の手に毒を塗って恋人の前で自殺するなんて馬鹿な話　はないだろうし・・・・・。　どう思われます？ヴェルマー警部？」
それまでじっと二人のやりとりを聞いていたヴェルマーは、落ち着いた口調で言った。
「ポップコーンに毒なんか塗られていませんよ、ゼノス警部補。
　毒は巧妙に犯人によってエマの口へ運ばれていったのです。さあ、ウィム。
　これからあるところへ行って、君に触ってもらいたいものがある。付いてきてく　れるかい？たとえ僕の目当てのものがもう消し去られていても、鑑識の目までは　ごまかせないからね」

数時間後、蒼白な顔をしてウィムは逮捕された。

一体ウィムはどのようにしてエマを毒殺したのでしょうか？　
　　
　　　


あーっと。出すところ間違えました。すいません。
でもみなさん解いてみて下さい。お願いします。


エレベーターの「開」ボタンかなぁ・・・？
そんな単純じゃないですか・・・？


そんな単純です。正解です。本当は、６階建てにして、登場人物を増やして・・
もっと複雑にしたかったんですが、時間が無くてこの程度の問題になってしまいました。すいませ〜ん（＠＠、


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。