謎の転落死
ノイジー (2002/03/20(Wed) 23:45:34)
とある高校の教師親睦会でその事件は起こった。
数学教師でマジシャン同好会顧問の阿久津 英俊の死体が発見された。
親睦会は臨海のリゾートホテルで二泊3日の日程で行われ、その日は中日であった。
現場はそのホテルの施設の一つ、野外バスケットコートであった。
そこはコートとは名ばかりの『草むら』で、その所々から大小の石が顔を覗かせており、酷いありさまであった。
阿久津はそのコートの隅で巨大な石に頭をぶつけて血まみれで倒れていた。
直接の死因は頭蓋骨陥没による、脳挫傷で、
その他の外傷は背中や足に細かい擦り傷、あとは右肘が脱臼していたくらいだった。
頭蓋骨はちょうど脳天と呼ばれる真上の部分が、まるで転落死したときのように激しく砕けていた。
おそらく、彼は何処からか(誤ってなのか、故意になのかは別として)転落し、下にあった石に頭を打ちつけたのだろう、
そう、駆けつけた地元警察(以後、局)では推理された。
しかし、そのコート周辺にはこれといって飛び降りるのに目ぼしい建造物はバスケットゴールしかなく、
そのゴール自体も石までとはかなり距離があるために飛び降りても捻挫、悪くても骨折、
以前に、届くかどうかすら怪しい。
その上、阿久津氏は婚約したばかりで自らの命を絶つ理由が見当たらなかった。
その他にも理由はあるのだが、以上から自殺とは考えにくい。
局は他殺の方面からも捜査をすることを検討し、親睦会に訪れていた教師全員、ホテル従業員に調書をとった。
そして、殺害推定時刻(午前2時半頃)に事実上アリバイの無かった教師数名から再び事情聴取を行った。
参考人は以下のようである。
現代国語教師、副顧問*斎藤 和道
「たしか、その時間は日記を書いてましたよ。ああ、でも日付は書いても時間までは書きませんからねぇ・・・
書いてもしょうがないんですけどね・・。」
日本史教師 柔道部顧問*和田 洋二
「そんな時間、私は寝てましたよ。ですから何も知りませんね」
世界史教師 演劇副顧問*江藤 衛
「枕が変わると眠れないんですよ私。だからずっと部屋でポータブルプレイヤーで音楽を聴いて、
ミステリー小説をよんでました、だからアリバイはありません・・・」
科学教師 登山部顧問*鮎牧 伸也
「僕は携帯電話でインターネットにアクセスしてましたよ。その時間は。だから電話会社に問い合わせればわかるんじゃないですか?僕のアリバイ」
学年主任*間島 平八
「その時間、私は問題が起こったときに対処するために部屋でずっと本を読んでいました。もちろん一人でね。
まあ、皆大人ですから心配は要らないとは思いますが、念のためにね・・・と思ったら案の定でしたよ、それも人が死ぬなんて・・・」
ホテル用務員*安西 高次
「そうだね・・・ワシが最後に見回りをしとった時、あの死んだ阿久津さんが一人でバスケットコートに居るのを確かに見たワイ。
しきりに周りを見回しとったからだれかまっとったのかもしれんのう」
他殺なのか自殺他のか、
そして、どうやって阿久津を殺害(もしくは自殺?)したのだろうか。
なお、阿久津がぶつかった石は地面に半分埋まっていたが、掘り返した痕跡は無かったようだ。
ノイジー (2002/03/20(Wed) 23:48:41)
送信したのは良いけど・・・
ギャ―長い〜!!
しかも読みにくい〜!!
ともくん (2002/03/21(Thu) 00:01:01)
他殺で犯人は和田洋二。
殺害方法は右肘を極めての裏投げである。
当然、受身もとれないし、脳天から石に叩きつけられ
右肘も脱臼した。
(裏投げとはプロレスでいうバックドロップみたいなもの)
ノイジー (2002/03/21(Thu) 00:21:22)
ともくんさん正解デース。
簡単でしたね!
一応、述べておくと、僕は真捨身技「裏投げ」ではなく
手技「背負い投げ」で考えていました。ただし、禁手の方で。
形は背負い投げと同じです。
違いは相手の肘の向き
掴む相手の腕を肘の内側を上に向けることで、
投げ落としたときに相手の体が垂直の形に近く、
且つ視界に持ち込みやすいので石に当てやすいので。
そのために、叩きつけられた反動で肘が抜けてしまったのでした。
これはよろいごと破壊するための戦国時代のやりかたです。
絶対に真似しちゃだめですよ〜(するか!)
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。