河野警部の事件簿

ryo　(2002/10/27(Sun) 17:31:09)

2回目の投稿です
ちなみに、この問題も私が考えたものではありません（おぃ）

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ある高級マンションで
山下幸一という男が刺殺された
その捜査の担当を命じられた河野警部は
その高級マンションに向かった・・

河野は部屋に入り、部屋を見渡して
「殺風景な部屋だな」と言った
「そうですね・・こんなに広いのに・・」
部下の吉川が同調する
引っ越したばかりなのか、所々にダンボールの箱が置かれていて
部屋には家具などはあまりなかった
山下が殺されていたのはキッチンだった
すでに死体は運び出された後だったが
死体の前の床に何か書かれていた
どうやらダイイング・メッセージらしい
「・・・「正一」と読めますね」
「・・・・・」
これだけでは分からない
すると、別の部下が情報を持ってきた
「警部！動機が分かりました！聞き込みの結果、どうやら
被害者はある球団の野球選手３人を強請っていたようです！」
「その選手３人の名前は分かっているのか？」
「はい！これがその３人の名前です」

佐山　恭一　（背番号２５番）
佐藤　一郎　（背番号　６番）
柴山　正　　（背番号　４番）

「おかしいですね・・３人とも「正一」と言う名前ではありません
　柴山だけは正という文字がありますが・・」
その名前をじっと眺めていた河野は
突然ハッと何か思いついたような顔をした後
ニヤリと笑った
そして吉川に「恐らくこいつが犯人だ」と言って
ある選手の名前を指した
「なぜこの人なんですか？」と、吉川は不思議そうに尋ねる
しかし河野は「後で教えてやる」と、ぶっきらぼうに言って
マンションを後にした
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さて、真犯人はいったい誰なのだろう？


背番号６の、佐藤一郎でお願いします。


「正一」とは多数決など数を数える表現の仕方を表している。
だから、６となりますね。



同上です。


う・・・簡単すぎたかな？

それでも分からなかった人たちのために回答編！

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「ふう・・・」
取調室から河野が出てくる
もう、外は薄暗くなっていた
河野が出てくるのを待っていたように吉川が駆けてくる

「警部、どうでした？」
「ああ、ようやく吐いたよ
動機はやっぱりガイシャに強請られていたからだそうだ」
「お疲れ様です。しかし警部、どうしてあの「正一」の文字だけで犯人が
佐藤だと分かったんですか？」
吉川が不思議そうに尋ねる
「背番号が６番だからさ」
河野があっさりと言ってのけた
「警部、それだけじゃ俺には解りませんよ。あの「正一」の文字の意味は？」
「たぶんガイシャは、死ぬ前に何か犯人を示す名前を残そうと思ったんだろう
しかし、普通に「佐藤」や「６」なんて書き残したら犯人に消されてしまうと
思ったんだろうな。
数を数えるとき、数字以外にも「正」を使って数えるときがあるだろ？」

「そうか！だから警部は・・・」
「そう、それを思いついて、「正一」＝「６」だと思った・・・
いや、正しかったから「解った」か・・その時に犯人が佐藤だと思ったのさ
昨日の今日だから犯人も動揺していると思ってな・・先手必勝ってワケだ！」

「見事な推理でしたね」
すると河野は照れたように首をふり
「いや、ただの思いつきだよ」と静かに言った

　　　　　　　　　　　　　　　　　　終
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※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。