今日も元気に働こう

むた　(2005/05/29(Sun) 07:35:26)

この話はフィクションです。出てくる人は架空です。

第1章
「おい、いわ君。君のところの従業員さんは定年で辞めるんだって？」
　ある日の研修会で私はお世話になっているマスダ先生に声をかけられた。私とマスダ先生は税理士で同業者だが、新米の私は色々教えていただくことが多い。
「ええ、女性なので定年の部分をはずして話すことが多いですけどね。まあパートの事務員でも探そうと思っているんですよ。」
「それならうちをやめるアルバイトの娘を紹介しようか？今度短大を卒業するんだが、毎日働きたいので、やめるって言っているんだ。まあうちに２年もいたんだからそれなりのことはできると思うよ。」
　なるほど、マスダ先生のところもパートの枠しかないので常勤にはできないのか・・・。うちとしてもできのいい事務員に来てもらえれば助かる。私は承諾した。
「まあ、オノさんというんだが、いいとこのお嬢さんなんで、それだけは覚悟しておいてくれな。」
　どうも体よく押し付けられたのかもしれない。

第2章
「はじめまして。オノといいます。」
　会計事務所に新入社員が入ってきた。小柄で素直そうな娘だ。着ているスーツはやはり高そうだが。私たちは通り一遍の挨拶をすると早速仕事に取り掛かってもらうことにした。
「何からやったらいいですか？」
「伝票の打ち込みとかできるかい？」
「え、あ、はい。」
　彼女に伝票を渡す。パソコンの前の動きが何となくぎこちない。
「わからないことがあったら声をかけなよ。」
「すいません、なれないもので・・・その会計ソフトが。」
「ま、まあ、うちのソフトはあまり流通してないソフトだからな。最初は仕方ないよ。」
　私が打ち方を教えると彼女は素直にメモを取る。ほかの職員が雑用を頼んでも素直にやっているようだ。

　12時の時報がなる。私は彼女を食事に誘う。靴を取り出す。
「どれが君の靴？」
「これです。」
　彼女はビニールのパンプスを手に取った。

第3章
「少し体調が悪くて・・・。」
　働き出してから一週間ほどして彼女から朝欠勤の連絡があった。声の調子は悪そうだ。まあ仕方ないゆっくり体調を整えるようにいうと私は電話を切った。
1時間後・・・電話が鳴った。
「すいません、オノさんいますか？こちらはタカハシ電気ですが。冷蔵庫のお買い上げの確認なのですが？」
　私は不在を伝えると一応、値段（40万円！）と支払方法の確認をして電話を切った。
　その日はやることが多い。私は彼女の短大に電話をかけた。
「すいません、こちら会計事務所のイワと申しますが、オノさんがまだ卒業証書を提出していないのですが・・・・？」
「ああ、そうですか・・・オノさん卒業したかしらねえ？・・・・ちょっと一緒に暮らしてるナカムラさんに連絡してみますね。」
　私は会話もそこそこに電話を切った。
「少し外出してくる。」
　私は職員に言うとオノさんの家に向かって歩き出した。

問題：オノ宅で今何が起こっているのだろうか？


2005/05/29(Sun) 10:55:16 編集(投稿者)
2005/05/29(Sun) 10:14:22 編集(投稿者)

こんばんは
なんだかBBSが渋く格好良い感じに成っていますねぇ……線分ftです。
（これはこれで中々……）

さて、彼女の家では……冷蔵庫に「本物のオノさん」の死体が入っている。
本物のオノさんは良家のお嬢さんなのだが、遊び暮している。
しかし、それが家にバレてはマズイので、
貧しい「偽者のオノさん」に代わりに仕事をしてもらっていた。
しかし、或る日何らかの理由で「偽者」は「本物」を殺してしまった。
「偽者」は、偽者である事をバラさずに処理しなくては成らないと思い込み
とりあえず、腐臭を防ぐ為に大型の冷蔵庫を購入し、その中に死体を入れる事にした。

……と、言う筋を何かの漫画で読みました（え）
―――

編集：
あ、「偽者」の名前も普通に出てましたね……＾＾；
どうも徹夜明けは注意力散漫になりますねぇ……
漫画が気になったので検索して捜してみました
おそらく野間美由紀「ジュエリーコネクション」シリーズの中の一作です。
……それにしても、我ながら読書範囲が広いなぁ……


まじすか！？
入れ替わりをストーリーにするのに結構苦労したのに・・・・（泣）


2005/05/29(Sun) 14:52:05 編集(投稿者)
2005/05/29(Sun) 14:51:19 編集(投稿者)
2005/05/29(Sun) 14:51:04 編集(投稿者)

むたさんこんにちは！

線分ftさんのと似てますが
＞まあうちに２年もいたんだからそれなりのことはできると思うよ。
と言っているのが
＞パソコンの前の動きが何となくぎこちない。
のと
＞いいとこのお嬢さんなんで、それだけは覚悟しておいてくれな。
と言われる程なのに
＞彼女はビニールのパンプスを手に取った。
＞素直にメモを取る。雑用を頼んでも素直にやっているよう
なのでマスダ先生の所に居たオノさんとイワ会計事務所に来たオノさんは
別人であり
＞一緒に暮らしてるナカムラさん
と思われる。
オノさんを殺害し死体を処理しやすいようボチボチ解体していたが
腐臭が出るなどし始めたので冷蔵庫に入れなくてはと考えた。
バラしきれてない死体を入れるには今ある冷蔵庫では無理だった為
４０万の冷蔵庫＝大型の冷蔵庫を購入した。


　申し訳ありません。本日線分ｆｔさんが紹介してくれた本を見つけてきました。
・・・・そっくりです。
　スレを閉じたほうがいいですかね・・・・？まじめに解答してくれてる方がいるので勝手に判断してはいけない気がするし・・・。決断力なくて申し訳ないです。


2005/05/29(Sun) 23:20:38 編集(投稿者)

むたさんこんばんは！

この板全体のルール及び皆さんの意見は判りませんが似ているだけなら
全然問題ないのでは？
そんな事言ってたら推理問題なんてほとんど出せる人はいないでしょう？
時刻表のトリックを使ったらそれは西村京○郎の模倣だと言いますか？
現実の世界でも「最後の悲劇」と「カーテン」のような事もありえるのですから
少なくとも今回の場合は閉じる必要は無いと思います。



　ではお言葉に甘えて回答を。refrainさんありがとう。これからはできるだけ調査します。すいません。（野間さんは好きなマンガ家です。）

　入れ替わりに関しましてはrefrainさん、線分ｆｔさんで正解です。ただ殺害ではなく単なる死亡（事故とか心臓麻痺とか）を考えてました。
　まずオノさんはバイトや遊びで忙しく単位を落として留年しました。だけど、しばらくはこの一人暮らしを続けたいのと卒業までの時間稼ぎとして一回マスダ会計をやめました。（マスダ先生は入れ替わりのことは知りません。）
　その上で自分の就職の席の確保のためにマスダ先生に職場を紹介してもらい就職に失敗したナカムラさんを代わりに行かせました。半年か一年で単位をとり卒業したら二人で頭を下げて改めて就職を世話してもらおうと思った矢先、オノさんは事故などで突然死してしまい、パニックになったナカムラさんはとりあえず冷蔵庫に死体をしまったのでした。
　入れ替わりの手がかりはrefrainさんの指摘のとおりです。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。