カルネアデスの板

SAKURA　(2006/04/04(Tue) 17:29:52)

　こんばんは，前回，ちっこい失敗をしてしまいました，SAKURAです。
　今回は，雪が里子から聞いた謎を見事解き明かすお話です。（全て仮名です。）
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「え，おじいちゃんの船が転落？救命ボートはギリギリだったの？」
　私は興味を持ち始めた。里子のおじいちゃんは観光船だ。いわゆるフェリー…と言えば聞こえが良いが，三十人が限界のちっちゃな船である。

「この前嵐があってね，おじいちゃんの船が転落したの。幸い，船はおさまった後小島で見つかったし，救命ボートもあったんだけど，みんなぎっしり乗り込んじゃったから，後３人残ったけどいつ沈んでもおかしくない状況だったの〜。」

「『カルネアデスの板』……」
「え，なあに？その『ある火で寝すの…』何とかって」
　知っている人もいると思うが，紀元前２世紀，ギリシャで船が難破し１人の男が命からがら板きれにつかまったのだが，もう１人同じ板きれにつかまろうとしていた男がいた。このままでは２人とも沈んでしまう…そう考えた男はつかまろうと下手をふりほどき，見殺しにしたのだ。
　これは緊急避難……刑法第三十七条にあり，罰せられないことになる。

「それで…どうしたの？そのまま見殺しに？」
「そんなわけないでしょ〜，ちゃんと助けたよ〜。」
「えっ，どうやって？」

　私はしばらく悩んでいたが，ぱっとひらめいた物があった。
「あっそうか，分かったわ！」
　
　さあ，皆さんもこの謎を解いてください。
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たぶん前回よりも簡単だと思うです…レス，よろしくです。


どうも、SAKURAさん

ボケる気は微塵もない凡人です。
おそらく、３人はボートのオールにつかまったのではないでしょうか？

あとひとつ言わせてください。
SAKURAさん、船は転落するのではなく、転覆するものですよ。


凡人サンへ

　ああっ！すいません。転落じゃなかったですよね。ごめんなさい〜。

　残念ながら，私の用意した答と違いますね。もっと詳しく書けば良かったのですが…
　
　ボートは２７人でギリギリだったのです。いくら３人がつかまったとしても重みに耐えきれないのでしょうか。それに，そうするといっぽうに極度に傾いてしまうので水が入り全員助かる確率は低くなると思います。

　答は，何人おぼれていても利用できるものです。（第一ヒント）
　説明がわかりにくくてすみません。どんどんレス下さい♪


全員で海に飛び込み腕だけボートにつかまっている状態になる。
水温が高くて海が静かなら使える手だと思います。


むたサンへ

　大正解です！やっぱり簡単でしたよね。しかもかなり無理あったし…まだまだ修行しなきゃですね，甘かったです。

　では，解答編です。
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「その方法ってゆうのは…」
「ちょっと待って！ギリギリってことは……それ以上重さかかったら危ないってことだよね？だから減らさないといけないのよね。（第二ヒント）」
「……？」
「もしかしたら一回みんなボートから出たんじゃないかな？人間の比重はほぼ１に近いから，体の重さは，浮力がうち消すんだよね。ってことは水の上の体重しかボートにかからないから，ボートの大きさの限界まで，何人でもできることなんじゃない？（第一ヒント）」
「わぁ〜大正解だよ〜。さすが雪っち！」
「『雪っち』はやめて…」
　
　紀元前２世紀，男は相手を犠牲にして助かった。
　あなたなら，どうするか？
　自分が犠牲になるのか？
　相手を突き放すのか？
　それとも……助かる方法を考えるのか？
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　と，このような結末でした。
　もっと頭を悩ますような問題を思いついたら（たぶん相当先だと思う…）出したいと思います。しばらくは，解答に専念することにします。
　ところで……私はまだ暗号化についてよく分からないので，誰か教えてください。お願いします。ありがとうございました。


間違ってしまいましたか。

では、これならどうでしょう。
服というものは水にぬれると案外空気を逃がさず浮き輪にすることが可能です。
服を着てないなんてことはないでしょうから、何人溺れていても利用できます。
水中で服を脱ぐことは意外と難しいかもしれませんが、
人数が多ければ仕方がないでしょう。

今回のケースだと３人しかいませんので、溺れている本人が脱ぐ必要もなく
ボートに乗っている人間が与えてあげればいいわけですから可能でしょう。

ですから、答えはずばり服を浮き輪代わりにしたです。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。