頭の運動 〜クイズでIQ&右脳を鍛えよう!〜

No. カテゴリ タイトル 投稿者 投稿日時
030678 未選択 NO TITLE 房生 玄 2006/04/25(Tue) 23:00:32
030690 暗号問題 NO TITLE 房生 玄 2006/04/28(Fri) 18:45:13
030702 暗号問題 黒綾会からの挑戦?A 房生 玄 2006/05/03(Wed) 15:33:07
030719 推理問題 大岡裁きの実例 むた 2006/05/10(Wed) 18:34:30
030742 その他 よく見たら綿棒だった。 房生 玄 2006/05/20(Sat) 13:59:25



問題No.030719

大岡裁きの実例

むた (2006/05/10(Wed) 18:34:30)

「お奉行、こちらの公事方(判決)には少し疑問があるのですが・・・。」
 新米与力の笹野が思案顔で資料を持ってきた。忠相はまたかと熱心な若手与力を迎え入れる。
「おかしいのはどれかね?」
 忠相が聞くと笹野は事件を指さす。
「ああ、米屋の手代、伊兵衛が主人の妻ふきを自分の寝所で刺し殺した事件だね。」
「ええ、本人の言によればふきと伊兵衛は不義密通していたとか。」
「うん、ただ主人はじめ不義については周囲は心当たりはないらしいな。」
「それで、にっちもさっちも行かなくなってふきに頼まれてのどを刺して殺したとあるんですよ。」
「うん、行ってみたら傷がふきののどや手首に数箇所あったよ。伊兵衛も腹を突いていたんだが死に切れなくてな・・・痛ましいことだったな。」
「それで、『ぎゃ』という声が寝所から聞こえたのを丁稚の平八が聞きつけたとか。」
「そうそう、伊兵衛の手首にはふきのつめが食い込んだ後があったよ。まあ、悲鳴も上がったし、抵抗した痕もあったんで伊兵衛の言葉は信用できないと思ってな、主殺しということで引き回しの上、獄門にしたんだがどこかおかしいのかね?」
 忠相が薄く笑っている。笹野はその優しい目を覗き込みながら忠相の腹のうちを探ろうとしていた。

問題:笹野が大岡の判決に疑問を感じている部分はどこだろう?

 
Yuko (2006/05/11(Thu) 23:40:06)

むたさん、こんばんはー。

うーん、迷ったんですけど、手首の爪のあと、かな?

 
むた (2006/05/11(Thu) 23:43:38)

Yukoさん、お久しぶりです。回答ありがとう。
手首の傷も確かにおかしいんですけど、もっとおかしな部分があるんです。
状況を考えて一個一個拾っていけばわかると思いますよ。

 
ガチャ (2006/05/12(Fri) 12:52:55)

2006/05/12(Fri) 12:59:57 編集(投稿者)

こんちです
いまいち要領を得ないのですが、

おかしいのは「『ぎゃ』という悲鳴しか聞こえていない点でしょうか?」

他殺と仮定して、
ふきののど以外、つまる所の手首に数箇所刺し傷があったとあるので、
ふきは抵抗していると考えられますよね。
それは=『伊兵衛の殺意を察知してからふきは直ぐには殺されていない』って事ですから、
悲鳴、まぁ口を塞がれていたとしても、暴れる音は聴こえる筈かなーと。
逆に自殺(心中?)と仮定してもふきが頼んだのならば、
なぜふきの抵抗している(手首にまで刺し傷がある)のか・・・。

でも、これじゃ自殺(心中?)にも他殺にも足りないんですよね。
なんか私、的外れな答えをいってしまっている気がするなぁ^^;

 
むた (2006/05/12(Fri) 23:39:45)

ガチャさん、回答どうもです。
そこも違和感感じて当然の部分です。

そこでヒント
「大人の言うことは鵜呑みにしてはいけないよ」

大岡さんの言葉をどこまで読めるかでこの事件の
読みは変わってきます。(^^)ニヤニヤ

 
むた (2006/05/15(Mon) 23:16:16)

ごめんなさい、ガチャさん。よく読んだら前半部分だけなら完璧といっていい解答でした。
後、1箇所おかしなところが見つかれば、解答編書きます。よろしく。

 
むた (2006/05/17(Wed) 20:59:02)

出そうもないんで解答編書きます。変な荒らしに埋もれそうなんで。

「どこがおかしいのかね?」
 忠相はあくまでも穏やかだ。
「ええ、まず、ふきが寝所で殺されたことです。伊兵衛と二人きりになったのに誰も気づいていません。」
 もし忠助の言うとおり単なる殺人ならば、伊兵衛は無理矢理寝所(ベッドルーム)にふきを引きずり込み二人きりになったことになる。そんなことを誰に気づかれないように、音もなく出来るものだろうか。
「傷跡もおかしいです。何箇所もためらい傷があるのに、その間ふきは黙って待っていたということでしょうか?」
 笹野は疑問を確かめるように口にする。
「では、伊兵衛の手首の傷はどう見るのかね?爪の食い込んだ後があったんだよ?」
「むしろ、ふきは伊兵衛の手をつかんでのどに持っていったのではないでしょうか?」
 忠相は薄く笑う。
「そうするとどうなるね?」
「ええ、伊兵衛の言うとおり不義密通のうえの相対死に(心中)・・・。」
 そこではっと笹野は息を呑む。21世紀ならば不倫の末の心中未遂は重罪ではないだろう。だが、この時代では心中したものは死体ともども裸でさらし者にしていた時代だ。まして人妻の不倫も死に当たる罪として裁かれた時代なのである。
「ま、そこまではあるまいね。」
 忠相は含んだような笑みを見せる。
「は、お奉行の深い考えも察せず申し訳ありませんでした。」
「何を言う、笹野。あれは伊兵衛の殺人だったのだよ。」
 忠相は穏やかに話を打ち切った。

 
ガチャ (2006/05/18(Thu) 12:39:05)

2006/05/18(Thu) 12:40:08 編集(投稿者)

なるほど!そういうことでしたか。
現場と事件性と状況の不具までは思いつきませんでした。
てっきり無理心中の線とばかり・・・。
当時の裁きがどうであったかのかについては無学でしたが、
なるほどの裁きですね〜


 
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。


参加型クイズ

入門IQ/右脳クイズ

鑑定・診断系

その他のコンテンツ

お問い合わせ等

QRコード
頭の運動
【モバイル版】