ここは杭州臨安府♪

むた　(2003/07/17(Thu) 22:05:03)

　ここは杭州臨安府。平和を金で買った街。宋は金に滅ぼされ、臨時に都にしたところ。
人々はそれから目をそらすため、金と和平を結んだ秦太師への悪口と経済的な繁栄と毎夜の酒に逃げ込んだ。
　今日もそんな酔客たちの戯れ歌が露店から響いてくる。
「ここは杭州臨安府　雲をつくよな高楼に　優美な線の石の橋　運河にひしめく外国船
教会のすすりなくよな鐘の音　爪を染めたるイスラム女　露店に漂うあぶり肉　まがい物売る白日賊　夜中でもうるさい酒楼の前に　女よりきれいな男娼たち　妓女の歌は耳をくすぐり　負けじと舟も艶やかに・・・」
　その一方でこの街は火事の多い都でもあった。前述した理由により人々が多く街になだれ込み、木造の家が乱立したがそれでは足りず、歌にあるような高楼が隙間なくびっしりと建て込んだためであるが、これはまあ余談。
　こんなに華やかな街では「家事と喧嘩は江戸の花」ではないがそんな状態になるのは当然である。今日も酔っ払いたちは武勇伝や失敗談で盛り上がる。
「知ってるか？黒羅鐘って奴は、この町の倉庫街に貯水槽が必要だって力説してたらしいぜ！」どっと笑い声が起こる。運河のほとりにある倉庫街に貯水槽を作るのは、まあ現代で言えば水の都ベネチアに貯水槽を作るようなものといえばそのおかしさもわかってもらえるだろうか。
「ああ、そうそう。その男、この間喧嘩して相手を追っかけてたら運河のほとりでそいつを見失ったんだって。」
「それで？」
「船が十艘ばかり並ぶ運河のほとりで『どんな風に逃げたか皆目見当もつかん！』って騒いでいたらしいよ。」
　酔客たちの嘲笑は最高潮に達する。するとそこにいた武多という男が言った
「俺もこの間喧嘩相手に逃げられたよ。」ええ？あんたも？と酔客たち。
「舟を使わせないように建物が混み合ってるほうへうまく追い込んだんだ。」ほうほう。
「ところが野郎はそこでぷっつり消えちまった。」建物に入ったんだよ。そこ妓楼だろ、とは酔客たちのからかいの声。
「そう思って俺も入ってみたのだが、俺のほかに客は誰もいないはやらない妓楼でな。」
「そこで、あんたは戦いの相手を変えたってわけだ！」どっと笑い声。武多も苦笑して答える。
「まあ、そうなんだ。いまさら喧嘩もする気にならず。朝までよろしくお楽しみってわけだが、奴がどうやって逃げたかわかるかい？」うーん。
「一応、条件はこれだけ。奴は俺が入る前に確かに妓楼に入ってる。だが、俺がそのはいったときは俺以外客はいない。（作者：一応数十秒後に入ったものとして考えてね。）出入り口はひとつだけ。それは俺が抑えていた。楽しい答えを言ったやつにはいっぱいおごろう。」
「それより、朝までのあんたの戦いを解説してくれ！」「そちらは妓女に聞いてくれ。」

宴はまだまだ宵の口・・・・。


喧嘩相手が娼婦かとも思ったんですが、
＞「ところが野郎はそこでぷっつり消えちまった。」
野郎という単語は男を指すものなので、相手は妓楼の従業員だった。（答その１）

喧嘩相手が猫だった。（答その２）


おはようございます♪

私も喧嘩相手＝妓女
かと…（キャーーーッ）

それか、火事の多い街と言う事なので、
どの建物にも必ず、反対側に非常階段が付いていて、
そこから逃げた

でお願いします☆



混み合っているところだから、窓から隣の建物へ。
何て分けないか（笑）

ところで、僕には読めない漢字ばかりで、少々読むのが困難でした・・


背景描写もヒントだと勝手に考えまして……
>女よりきれいな男娼たち
とあるので……まぁ、そういう妓楼だったとか



　おお！だらだら長い文章を読んでくれた人がこんなに！で、正解者もいるので解答編に皆さんも登場してもらいましょう。（身勝手なw）

解答編
「喧嘩の相手は妓女だったのですか？」遠慮がちに木羽（KIU）という青年が聞いた。
「私は女性とは喧嘩しないよ。」武多（むた）は笑顔で答える。
　そうだよ、武多さんはいつも女にやり込められているんだから！
「あるいは店のものだったのですか？」木羽がくいさがる。
「いや相手は男娼だった、とか」蒼鉛という青年も負けていない。しばらくして酔客たちから「おおー！」という歓声が上がる。
「そうですね。二人とも条件に合っています。おごられる資格は十分ですね。これはいい。奴は俺が奮闘している横で指をくわえていたか、そうして仲直りをしたか・・・。」
やんや、やんや。
「裏口から逃げたのでしょうか？」歌姫の杏姫が演奏を中断して聞いた。
「いや、妓楼は裏口はめったに使いませんよ。代金払わずに逃げるやつが多いのでね。ここにいる連中の大半がやりかねない。」余計なお世話だ！彼らにしたら今日はじめて武多に一本とられたようだ。
「ま、杏姫は行ったことないので知らないとは思いますが。」
「ま、当たり前じゃないですか！」杏姫はふくれっつらをし、武多は今日はじめてうろたえる。なるほど、これでは女性と喧嘩のできようはずがない。
「おわびに一曲多く払いますから愉快な曲をお願いします。」
「その間、あたしが答えられないじゃないですか。」そういいながらも杏姫は楽器を演奏し始めた。
「猫ですか？」今、臨安では高官に猫を送る人が多いことからちょっとしたブームになっている。秦太師に送るか！？このからかいには少し悪意が含まれている。さすがに武多もむっとしたためこのからかいはすぐにやんだ。
「隣に窓から逃げたのですか？」須参里（スマイリー）は思案顔でいった。
「正解です。窓に板戸を渡せば簡単ですよ。まして火事で逃げるために近所の建物同士で協力し合ってるんですから。」（作者注：この時期の建物は板戸を渡すためにベランダにその枠を作ってあります。）
　やったと飛び上がる須参里に武多は申し訳なさそうに言った。
「ちょっとおごりすぎた。すまんが安いのにしてくれんか？」


ハハハ♪当たっちゃった♪
嬉しいです♪

「え〜せっかく当てたのに〜太っ腹でいきましょうよ〜」


とりあえず、新ネタで会いましょうw。なんかナレBBSみたいな解答編になってしまった。
＾＾；


１１０のＯ

ということで、ハワイつれｔ（ｒｙ


なぞなぞを小説風にしても、分野は同じですよ。
なぞなぞ系の方では、過去に話題になった問題です。
答えは、「110のO」なんですよね。



え？犬とかはどうなるんですか？


この記事は削除されました


すみません消します。とても失礼なことをやってしまったので・・・


さささん、消すことはないのに。
面白い問題楽しみにしてますので、両分野での出題期待しています。



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。