編集者の苦悩
ピッポ (2002/03/23(Sat) 17:19:22)
ある短編小説をクイズ風にアレンジしてみました。
小説家Aは今、非常に切羽詰っていた。
新創刊の雑誌に依頼されたスパイ小説の、
ラスト10枚がどうしても書けないのだ。
〆切まであと2時間、もう時間がない…!
Aは考えに考えた結果、とうとう打開案を思いついた。
「そうだ主人公を殺そう!手を下すのは幼馴じみで他国のスパイ。
幼馴染は親友であった主人公を殺した事を後悔しながら、
二人の過去の思い出について回想にふける…。
これなら前の方を手直ししなくても良いし、
『あの頃に戻りたいな・・・』なんて言わせれば、
美しいエンディングになるじゃないか!」
Aは死ぬ物狂いでペンを進めた。
そして書き終えた瞬間インターホンが鳴り、
担当の編集者が顔を出した。
「まぁ読んでみてくれたまえ、今回は自信作だよ」
と自信たっぷりにAは言った。
原稿を受け取り読み進める担当の顔は、
始めはにこやかだったが、だんだんと険しい物になっていた。
「先生、非常に面白いのですが…。」
終いには担当者は泣き顔になって困惑してしまった。
問題:担当者はなぜ困惑してしまったのでしょうか?
(推理系にはちょっと似つかわしくない気がしたのでこっちに投稿しました)
黒ラベル (2002/03/23(Sat) 17:23:34)
新創刊の雑誌の連載小説だったのに、初回で主人公が殺されたのでは、後が続かなくなるから。
ピッポ (2002/03/23(Sat) 17:26:02)
黒ラベルさん正解です、御見事!
それにしても速っ。
今ちょっと問題を手直ししている間に正解が出てしまいました(笑)
4分か・・・。
どろんぱ (2002/03/24(Sun) 15:23:16)
この問題の元になってる話・・・ちょうど昨日読んだところです(笑)
ピッポ (2002/03/24(Sun) 22:18:36)
>どろんぱさん
おお、素敵な偶然ですね(笑)
ちなみに元ネタは「ショートショートの広場9」の中の1編でした。
(やはり同じですか?)
この手の本は発想が鍛えられる気がして楽しいですね。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。