コロシノシナリオ〜マジシャンは殺される〜
nightmare (2002/12/07(Sat) 20:15:38)
先ほどは瞬殺されるような問題を出してすいません・・・
また瞬殺ですが・・・
冬のある日のことだった。
あるマジシャンがマジックの本番中に死んだ。
空中浮遊の途中彼のからだを支えていた特殊超合成樹脂製の装置が割れて、まっさかさまに落ちたのだ。
桂木のジャケットのポケットには、マッチと金属片が入っていて手には引っかき傷があった。
刑事「犯人は被害者に元一番弟子の松本清治です。彼はショーが始まる少し前にここに来て被害者と口論していたそうです」
黒坂「ふむ・・・なるほどな。でも決め付けるのはまだ早いだろう。事故の可能性のほうが大きいすな。その後松本は?」
刑事「はい、口論の後すぐに帰って行きました」
黒坂「彼はその装置に近づいたのかね?」
刑事「いいえ。装置は袋に入っていて密閉されていて開けられた形跡はありません」
黒坂「なるほどな・・・」
刑事「あと・・・袋の中にこんなものが」
黒坂「花の種じゃないか・・・なんでこんなものが」
刑事「それは亡くなった娘さんの好きだった花でフクジュソウのはなです」
黒坂「ほかに容疑者はいないのか?」
刑事「はい。
まずはなくなったマジシャン、桂木公苑の妻で桂木恭子。
中は相当冷め切ってるみたいですよ」
黒坂「どうして?」
刑事「娘さんが死んだときも公演で葬式に出なかったからでしょう」
黒坂「ふん・・薄情な父親だな」
刑事「もう一人は、2番目の弟子で高村幸次郎。
相当桂木に当たられていたらしいですよ。昔はとても仲が良かったんですが、ある日突然・・・周りの人間全員に辛く当たっていたそうです。」
そのとき桂木の妻桂木恭子がやってきた。
恭子「コーヒーをお持ちしました」
黒坂「あ・・・すいませんねぇ」
恭子「いいんですよ・・・台所に入っていいのは私だけでいつも鍵を持ってますからほかのものにはできませんし」
黒坂「だんなさんお亡くなりになられてショックでしょう」
黒坂はおよそ電子レンジで暖められただろう生ぬるいコーヒーを飲んだ
恭子「ええ・・・まさかあの人が死ぬなんて・・・わたし・・・どうしたらいいか・・・」
黒坂「そうだ・・これ・・・ご主人の遺品です」
黒坂はフクジュソウの種を恭子に渡した
恭子「これは?」
黒坂「フクジュソウの種です・・・外にまいてやってください」
恭子「そうですね・・・」
次には2番弟子の高村幸次郎がやってきた
黒坂「どうぞおすわりください」
高村「あ・・・はい」
第一印象は礼儀正しい青年である・・・もちろん演技かもしれないが
黒坂「師匠がお亡くなりになられてショックでしょう」
高村「もちろんですよ・・・そりゃ辛く当たられたりもしましたが、本とはとても優しい方なんです。娘さんがお亡くなりになっておちこんでて・・・やっとお元気になられたのに・・・」
黒坂「ふむ・・・」
高村「先生が・・・死ぬなんて・・・」
黒坂「もうよろしいですよ・・・あちらの部屋に行ってください」
次に入ってきたのは松本だった
松本は愛想悪くこういった
松本「どうせ事故なんだろ?あんな野郎死んで当たり前だ。」
黒坂「ずいぶんと恨んでるようですね」
松本「そんなことてめぇには関係ないだろ。俺を犯人扱いか?」
黒坂「いえ・・・そういうつもりでは・・・」
黒坂は埒が明かないと思い松本を部屋に戻らした。
松本は右手をずっとポケットに入れたまま出て行った。
何かを隠すかのように・・・
黒坂は事情聴取を終えたので車で本署へ戻ろうとすると恭子が花壇に種を植えていた。
数ヵ月後・・・
黒坂「あの事件・・・犯人がわっかよ」
刑事「ええ!事故じゃなかったんですか?」
黒坂「特殊超合成樹脂星のものがそうやすやすと壊れるか・・・ただ、あれは熱に弱いんだ。」
刑事「でも・・・何も証拠がありませんよ」
黒坂「目の前にあるよ。それに犯人は一人しか考えられない」
さて・・犯人は誰だ・・・そして殺害方法は?
nightmare (2002/12/07(Sat) 20:17:41)
黒坂警部第2弾・・・
前よりは少し難しくしたつもりだけど・・・
ばればれ?
ロッキー (2002/12/07(Sat) 20:52:21)
さっきはたまたまひらめいただけです。
自分はまだ未熟者で、ここの常連さんには足元にも及びません。
今回は苦手なジャンルです。
一応「桂木 恭子」ではないかと思います。
先ほどの問題ほど自信はありません。
怪しい点は、台所に彼女1人しか入れないこと、
(つまりマッチやライターなどの熱を発生させる物を自然に手に入れられるということ)
娘の好きだったフクジュソウの花の種をよく知らなかったこと、
くらいです。
殺害方法は金属片を電子レンジで温めておくなどして溶かしたんでは?
松本清治が右手を隠していたのは殺害される直前の被害者と口論になった時、
揉み合いになり手に傷を負ったのではないでしょうか。
被害者の手の傷もその時の傷か、妻と争いになったか。そんなところです。
nightmare (2002/12/07(Sat) 21:16:51)
ムムム・・・ここまで解答が早いと私参ってしまいます。
次回は腕を上げてきますね。
では、解答偏を
nightmare (2002/12/07(Sat) 21:30:53)
恭子は、花壇の前にいた・・・
そこに黒坂が現れた。
恭子「あら、、、あのときの刑事さん・・・」
黒坂「やぁ、奥さん・・・」
恭子「どうなさったのですか?」
黒坂「やっと分かったんですよ・・・奥さんがだんなさんを殺害なさったのですね」
恭子「なにゆうてるんですか・・・あれは事故で・・・」
黒坂「いや・・・あんたいがいにかんがえられんのです」
恭子「どうして!?」
黒坂「あの合成樹脂はめったなことでは壊れません・・・熱を加えない限り」
恭子の顔色が変わった
恭子「で・・・でも袋は密閉されてて」
黒坂「おや・・・なぜそのことを?」
恭子「あの人の妻だからあのマジックのタネは知ってました」
黒坂「まぁ、いいでしょう・・・あなたは袋がとじたままでも熱を加えることができたんだ。電子レンジを使ってね。電子レンジは、奥さんあなたしか使えないはずだ」
恭子「いい加減なことを言わないで!!どこにレンジを使った証拠があるの?」
黒坂「奥さん、この花壇、フクジュソウがさいてないですね・・・」
恭子「!!」
黒坂「おそらく熱せられたショックで死んでしまったんでしょう。鑑識にまわせば一発で分かります」
恭子「あの人が許せなかった・・・娘の葬式にも出ないあの人が・・・」
黒坂「あなたは、娘さんに何かしてやったんですか?だんなさんが娘さんの好きな花を知っててあなたが知らないなんて・・・どっちが娘さんと仲がよくりかいしてたんですか?」
恭子「・・・・・・」
黒坂「あなたは、松本さんと浮気してたんですね・・・ちゃんと証言も取りました
その星で娘さんにもだんなさんにも見向きもしなかった」
恭子「わ・・・わたしは」
黒坂「とりあえず、話は署で聞きましょう」
恭子がパトカーに乗せられる中黒坂はフクジュソウの種てにとっていた。
その花言葉は『悲しき思い出』だとは知らずに・・・
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。