女性限定の密室
箱 (2004/08/24(Tue) 20:34:37)
ある冬の日、警察に「離れで夫が胸を刺されている」との通報があった。
通報したのは死んだ男の妻Aとその友人のB(女性)。BはAの誘いで家に呼ばれたのだが、Aが「夫の姿がさっきから見当たらない。一緒に探してくれ」と言い、家中探し回ったのだが、見つからない。そしてとうとう、離れの窓から、胸を刺されて死んでいる夫を発見したのだった。しかし、離れの入り口、窓は全て内側から鍵がかかっており、密室状態だった。たった一つ、煙突に通じる暖炉を除いては。
この一見不可解な事件に対し、石川警部が部下の白石刑事を連れて捜査に乗り出した。二人は事件現場の離れへやってきた。
「たしかに、この部屋の全ての鍵は閉められていたのか?」
石川警部は不快そうに尋ねた。
「間違いありません」
白石刑事が答える。
「すると、唯一の出口は煙突に通じているその暖炉だけか。水をかぶっている。最近、誰かが火を水で消したらしい」
「この暖炉は冬はよく使っていたらしく、外に出ることも可能です。でも、女性には無理でしょう」
「だろうね。大の男でも突っ張って上るのは難しい。それにしても、この火を消した人物は少しあわてていたらしいな。水があちこちに飛び散っている」
「冬の日にしては不自然ですね。警部、入り口のドアを見てみますか?」
入り口のドアの鍵はスライド式のカンヌキだった。
「ぶち壊して中に入ったらしいね。おや?」
警部は壊されたドアを触ったが、上の方にセロハンテープの粘着のようなものを感じた。
「それと、このドアの付近で薄くて赤いゴムの切れ端がいくつか落ちていたらしいです。中には『松山電気』と印刷されたものもあったらしくて・・」
「ほう、薄いゴムの切れ端が?」
「あと、Aはアイスが大好きで、年中買っていたらしいです。この事件が起きたときも買っていました」
「そうか。Aはアイス好きか。そして今回も買っていた。それは白石君、Aが犯人だということだよ」
さて、どのようにしてAは密室を作り出したのか?
BBQ (2004/08/24(Tue) 21:01:54)
ドライアイスをかんぬきに引っ掛けた。
「薄いゴム」は事件とは関係なし(何)。
三原ジュン (2004/08/24(Tue) 21:45:18)
薄いゴムの切れ端は多分割れた風船ではないでしょうか?
ドライアイスを入れた風船をかんぬきにひっかけておいて
破裂させてカギをかけた…と思うのですがこれなら風船を使わなくても
BBQさんが書いておられる通り、ドライアイスだけでもいけますよね(^^;;
ボナパルタ (2004/08/24(Tue) 21:56:13)
私も風船だと思います。
昔、この手のトリックをサスペンスドラマで見た気が・・(?_?)
箱 (2004/08/24(Tue) 22:29:10)
自分が考えていたトリックなら、三原ジュンさん、ボナパルタさん正解です。ドライアイスを入れた風船に紐をつけたものをセロハンテープでドアに固定し、紐を暖炉から外に出しておきます。風船は膨らんでカンヌキがかかり、あとは紐を引っ張って風船を回収する、ということで。
BBQさんの答えでは、「風船はいらない」らしいですが、そこらへん、どういう原理なのか教えていただけないでしょうか。(すみません、無知なもので)
あと、自分はあまりサスペンスドラマは見ないたちなので、このトリックが使われていたとは知りませんでした。(またまた無知ですみません)もしトリックがかぶっているようでしたら、お詫び申し上げます。
BBQ (2004/08/24(Tue) 23:17:59)
>BBQさんの答えでは、「風船はいらない」らしいですが、そこらへん、どういう原理なのか教えていただけないでしょうか。
要するに、一時的にかんぬきが浮いている状態を作ればいいのですよね。
かんぬきと、かんぬきの受け口の間にドライアイスを挟んでドアを閉めれば、
あとは何もしなくてもドライアイスが溶けて自然に鍵がかかります。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。