抜き打ちテスト
ホットン (2005/04/28(Thu) 01:13:46)
どうも、はじめまして。
問題
あるところに、A太郎君という小学生がいました。今日、授業中に担任のB之介先生が「来週テストをするぞ。来週の何曜日にやるかはわからないから、抜き打ちテストだ。」と言いました。
さて、このB之介先生は、来週本当に「抜き打ち」テストができるのでしょうか。理由とともにお答えください。
Arg ◆YLdZ2UUo (2005/04/28(Thu) 07:27:37)
出来ない。予告した時点で抜き打ちではなくなるから。
とかですかね?う〜ん。
xevs (2005/04/28(Thu) 09:28:24)
これは死刑囚の問題として論理学の世界では非常に有名な問題ですね。
学者さんによって意見の分かれている問題です。
おいらの意見は…
「月曜から金曜のうちのどこかでやるんだから
金曜にやることはないなぁ。木曜までなかったら金曜がテストってわかるから。
でも木曜にもできないなぁ、金曜は出来ないんだから水曜までなかったら木曜がテスト ってわかるから。
とすると水曜もできないなぁ、…略…
なんだ、一週間ずっと出来るわけないじゃないか」
とかなんとか考えていると本当に水曜に行われて
「マジで!びっくり」となるので
出来る。
ホットン (2005/04/30(Sat) 02:48:56)
xevsさん、正解です。お見事です。私の言おうとしてたこと全部言ってくれました。
できないはずなのにできてしまう。何か不思議ですね。私は今でも混乱してしまいます。
斑猫 ◆XMrov1pg (2005/04/30(Sat) 03:40:36)
有名なパラドックスですね
もともとは死刑囚の話ですが
死刑うんぬんでは物騒という訳なのか
日本では「抜き打ちテスト」に翻案されて紹介されています
これは私の考えですが
「死刑」が「テスト」に変わったために
納得できない点があると思います
本来、「今日は死刑にできないはずだ」と
抗議する死刑囚が処刑されて終わる話です
死刑ですからそれで全部終わりです
しかしテストは結果を見るために行われるので
そう簡単には終わりません
テストの実施が多人数を対象にしていることも
問題になると思います
問題点1
先生は生徒の抗議を無視して
テストを実施できます
しかしそれが内実を有する抜きうちテストといえるかは
疑問があります
仮に「抜き打ちテスト」をこう定義します
「生徒の普段の学力を把握するためのテストであり
その日多くの生徒が翌日テストがあると考え
そのための勉強をしていた場合
翌日行われるテストは抜き打ちテストにならない」
内容に矛盾を含んでいたとしても
テストの予告は予告です、
多くの生徒はテストのため
ノートを見直すとかそれなりの勉強はするでしょう
「普段の学力の把握」という目的を果たせないのですから
抜き打ちテストではありません
「生徒の意表をつく」という
抜き打ちテストの悪意ある側面だけを抽出した
抜き打ち的インチキテストと呼ぶべきでしょう
抜き打ちテストを単純に
「生徒の意表をついて実施されるテスト」
と定義すればたしかにあてはまります
しかしこんなテストの実施は、
先生のイタズラ心を満足させる以外に
意味があるとは思えません
問題点2
先生が抜き打ちテストの予告をした日に
山田君が欠席してたとします
山田君は先生にテスト中止を要求できます
先生は他の生徒にこう言うでしょう
「山田になぜテストの事を教えなかったんだ。」
「先生は、抜き打ちテストだと言いました。
だから教えませんでした。」
このままテストを実施すると
先生は抜き打ちテストが行われることを
一部の生徒(山田君以外)だけに
不正に教えたことになります
先生の「抜き打ちテスト」という言葉が
「ここにいない山田にだけは秘密だぞ」
という意味に解釈できてしまいます
山田君はテストの中止を要求できます
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。