三億の宝セミファイナル新スレ
ぶんぶん (2002/09/09(Mon) 00:02:29)
三億の宝が隠されていると噂の温泉旅館で2件の殺人事件が発生した。
被害者の2人は昭和63年に時効を迎えた「三億円事件」の
容疑者として、取調べを受けた経歴があった。
2人目の被害者が所持していた
暗号めいた紙切れの解読に成功した佐々木警部は、
それが指し示す場所、露天風呂「地獄の湯」へと向かう。
「ここにいったい何があるというんだ。」
佐々木警部はあたりを見回す。温泉にはお湯は入っていなかった。
どうやら清掃のために一時的にお湯を抜いているようだ。
よく見ると温泉の底に異質な岩を見つけた。
他の岩は自然岩のようだが、それは人工的に見える・・・。
「そういえばこの旅館の温泉に入るのはこれが初めてだな・・・。」
お湯の入っていない温泉に入り、その岩を力いっぱい動かしてみた。
・・・地下への階段があった。
佐々木警部は携帯電話を取り出した。
「地下では携帯は通じんだろうな・・・。」
迷宮のように入り組んだ通路を迷いながら進む。
そして妙な扉に突き当った。
その扉にはタバコの箱ほどの大きさの突起が12個あり、
それぞれに違う色が塗られていた。
そして扉には、次のような言葉が彫り記されていた。
『2色同時に触れれば 巨万の富を得るだろう』
佐々木警部は足元に小さな紙切れを見つけた。
老眼鏡を部屋に忘れたことを後悔しつつ、目を凝らしてそれを調べる。
1枚には「7」という数字。そして裏面には「ハリ」と書かれている。
もう一枚には「15」という数字。裏面には「フテ」とかかれていた。
それぞれの紙切れには破られた跡があり、それが一致したため
もともと1枚の紙切れを2枚に破ったようだ・・・。
「また、暗号か・・・。」
佐々木警部は頭を抱えた。
それでは暗号を解読し2つの色を答えて下さい。
解読法は様子を見て記載します。
赤 白 黄 2色同時に触れれば
青 黒 緑 巨万の富を得るだろう
金 紫 銀 昭和43年12月25日
橙 茶 灰 盗賊団「ミノタウロス」
シロ (2002/09/09(Mon) 00:14:40)
フテハリ、も分かりましたよー。
黄と黒ですね。
ぶんぶん (2002/09/09(Mon) 00:16:09)
シロさんへ。
おめでとうございまする〜。
考えて下さってありがとうございました。
どら (2002/09/09(Mon) 12:04:46)
どもども
やっぱり、私、全く見当はずれの方向に向かっていたようです。
ヒントを頂いたおかげで修正完了。やっとわかりました。
「黄」と「黒」ですね。
※はじめ、「15」の方だけで変換してしまったので
ちょっと悩んでしまいました。(^ ^;)
a103net (2002/09/09(Mon) 15:22:35)
やっと「黄」と「黒」とわかりました。
○が○と、○が○で、○→○と、○→○。
というヒントが大きかったです。
暗号自体に全く余計なものが無く、とてもきれいな問題ですね。
宇宙戦艦ヤマト (2002/09/09(Mon) 16:28:04)
なるほろ・・・・・
黒黄だ
リアス (2002/09/09(Mon) 20:25:09)
「黄と黒」なるほど、なるほど。 最初に15と7をわかったのに
こんなに遅くなってしまって・・・情けない。
ぶんぶん (2002/09/10(Tue) 01:46:32)
どらさん。a103netさん、宇宙戦艦ヤマトさん、リアスさん、
解読おめでとうございます。
どらさんへ。
どもどもです。本当にいろいろ考えてくださってありがとうございました。
知識が豊富でうらやましいかぎりです。
例の別解も、よろしければカキコして下さいね。
a103netさんへ。
いろいろ悩んで作った問題を褒めてもらうって気持ちいいっすね。
ありがとうございました。
宇宙戦艦ヤマトさんへ。
ヤマトさんには、いつも鋭い意見をいただき、問題を作るこちら側も
気を抜けません。これからもお互い頑張りましょうね!
リアスさんへ。
「15」と「7」の直感!正直驚きました。「フテハリ」の変換は、
あまりに単純すぎて見落としてしまったって感じですね。
これからもよろしくお願いします。
どら (2002/09/10(Tue) 11:10:41)
どもども
本解には全く影響がないことがわかりましたので
私の別解を…
※今見直してみると、問題文にあるヒントを
かなり無視した別解です。ご容赦のほどを。
明治時代ぐらいなら、横書きの文も右から読んでいたと思います。
(そもそも、ここが間違っていますが。(^ ^;))
そこで、「フテハリ」→「リハテフ」
「テフ」は「チョウ」と読みます。(テフテフ=蝶々なので)
よって「リハチョウ」
また、「7」を「フ(ふ)」と読み、「ヒカ」と読み直します。
(50音で「ふ」は「ひ」の「下」なので)
この2つの文をつなげると「ヒカリハチョウ」→「光波長」
光の3原色は、「赤」「青」「緑」であり
赤+緑 =「黄」
緑+青 =「水色(シアン)」
青+赤 =「紫(マゼンタ)」
赤+緑+青=「白」
残りの暗号である「15」は逆さまにして「SI」
上述に出てくる色の中では「水色(シアン)」に合致します。
(本当は「Cyan」なのですが、ローマ字読みということで)
よって、2色は「緑」と「青」…
ぶんぶんさんの美しい本解に比べて
やっぱり、かなり穴がありますね〜。(^ ^;)
失礼しました〜。
ぶんぶん (2002/09/11(Wed) 00:11:04)
どらさんへ。
失礼だなんてとんでもない!!この想像力はすごいっす!!
今後の参考にさせていただきます。
この際、これも正解にしちゃいましょう!!
ぶんぶん (2002/09/11(Wed) 09:45:09)
かなり正解者が出揃ったようですので、解説させていただきます。
紙切れに書かれていた「15」と「7」があらわすものは、「切手」です。
つまり「15」は封書用切手で、「7」は葉書用切手をあらわします。
扉に彫り記されていた年月日及び、「3億円事件」が起きた年を
踏まえると、この暗号がつくられたのは昭和43年だといえます。
今のわたくし達にとっては、「80」と「50」が当たり前ですが、
この時代の人にとっては、それが「15」と「7」だった・・・。
ここまではたくさんの方が分かったと思うんですが、
「フテハリ」とのつながりに頭を悩ませた方が多かったですね。
これは、本当に単純な言葉遊びです。
15円切手は手紙。7円切手は葉書。
つまり、「て」が「み」と、「は」が「き」と考えて、
「フテハリ」の「テ」を「ミ」に変換し、「ハ」を「キ」に変換する。
すると、「フミキリ」となり、2色の色をあらわすものは、
踏み切りとなります。
これで、「黄」と「黒」だという解答が導き出されます。
本当にたくさんの方に考えていただいてありがとうございました。
いよいよ次がファイナルです。今までの4つのエピソードを
全て読まれてる方は、少ないかもしれませんが、
次もよろしくおねがいしますです。 ぶんぶんでした。
ぶんぶん (2002/09/11(Wed) 10:52:57)
佐々木警部は黄色と黒の突起を扉に押し込んだ・・・(ガチャ)。
扉が開いた。手元のタイマーの残り時間は30秒しかない。
「この先にあるのがもし爆弾だったら、もう助からんかもしれんな・・・。」
扉の奥へと歩みを進める・・・。
「ごくろうだったな!佐々木警部!」
背後からの声に驚き、振り向く。拳銃を片手に見知らぬ男が立っていた。
拳銃を持つ右腕には・・・ミノタウロスの刺青。
「その扉の奥にあるのは、3億円事件で盗まれた金だよ。爆弾などないから、
心配することはない。そのタイマーは、あなたに少しでも早く暗号の
解読をしてもらうためのわたしからのプレゼントさ。」
「きさまが今回の事件の・・・。」
「ああ・・・。あの2人はわたしが殺してやった。
盗賊団ミノタウロスとして、3人で盗んだ3億円。
1億ずつ分ける約束をしていたのにもかかわらず、
番号が登録されているという理由でわたしに相談もなしに金を隠しやがった。
おまけに、隠し場所さえもこの旅館のどこかとしか、教えてはくれなかった。
時効を迎えるまではわたしも我慢をした。
だが、時効となってもあの2人からの連絡はない。
そこで、気づいたよ・・・。わたしは裏切られたってな。
あれから10年以上の年月をかけて奴らを見つけ出し、
この場所を示す1つの暗号を奪うついでに殺してやったのさ。」
「1つ?暗号はたしか3つあったと思うが・・・。」
「最初の2つの暗号はわたしが作ったものだよ。
奴らから奪った暗号を解読せざるをえない状況を作り出すために、
わたしの作った暗号で死体を発見させたってわけさ。」
「ではこのタイマーは・・・。」
「ああ。3つめの暗号は、わたしも解読法がわからなかったからな。
まさかタイマーがヒントになるとは思わなかったよ。」
「なるほど・・・。偶然ってやつか。」
「やけに落ち着いているな。おしゃべりはここまでにしよう。
この地下室にあなたがいることは、私以外誰も知らない。
ここであなたに死んでもらえば3億円はわたしのもの・・・。
あなたは大好きな温泉の下で、誰にも発見されることなく眠り続ける・・・。」
男は佐々木警部に近づく・・・。一歩ずつ、一歩ずつ・・・。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。