私立探偵ピートルズ

ロッキー　(2002/12/16(Mon) 16:26:39)

２０世紀を代表するミュージシャン、ロックバンド「ＴＨＥ　ＢＥＡＴＬＥＳ（ザ・ビートルズ）」。
そのメンバーはジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター。

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【問題編】
彼らに憧れ、自分たちの名前をビートルズメンバーの名をもじった名前に変えた４人がいた。
その４人組こそ「私立探偵ピートルズ」！

由来は「ＴＨＥ　ＢＥＡＴＬＥＳ＋ＰＥＯＰＬＥ」→「ＴＨＥ　ＰＥＡＴＬＥＳ」。
団員はジョン・レモン、ポーロ・マッカートニー、ショージ・ハリスン、リンゴ・スッターだ。
もちろんただの仕事上のコードネームで、全員日本人。
本名は順に桜井信長、滝沢光一、青島裕次郎、宮迫智充だが、普段はあまり使わない。
事務所は「レモンポーロ探偵事務所」。ジョンとポーロが代表だからだ。
これでも結構繁盛している。実はショージの父親は刑事で、多少のコネがあるのだ。
　　　　
今日の依頼者は２０代の女性。後三条　琴美（ごさんじょう　ことみ）と名乗った。
後三条一家といえば全国でも指折りの資産家、いや大富豪だ。
話によると、祖母は既に亡くなっており、祖父・信之助が数日前に道ばたで吐血して死んだ。
老いたとはいえ事実上信之助が一家のほぼ全ての財産を管理していたらしい。
（あくどい商売の一方、最近は慈善事業にも経済援助をしていた）
しかし警察の捜査ではただの病死で、自殺も他殺も考えられない。
子供も孫も祖父の屋敷に寄り付かなくなってから何年も経つ為病状を知らなかった。
警察は単なる病気の発作として捜査を打ち切ったが、
ある刑事は信之助が最期に書いた血文字が気になるという。
その刑事の推理では遺言か何かに関するものに思えるらしい。
しかし彼の上司の警視は暗号が嫌いなためコロシに関係ないものは調べてくれない。
仕方なくその刑事にここを紹介されてやってきた、という次第だ。

ジョン「その刑事はショージの親父だな。強ち的外れな推理ではないだろう。それで？
　　　　遺言とやらを見せてもらいましょうか。それと血文字をまだ聞いてませんでしたね」
琴美「遺言を見つけて隅々まで読んでみましたら、遺産相続に関する部分だけ、
　　　　誰に譲ろうとしているのか意味が分からないんです。
　　　　遺言はこれです。それから血文字は『π』でした」

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〈遺言の意味不明部分〉　　　　　*　　〈後三条一家・信之助との血縁関係〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　*
私を捨てた子供たちへ　　　　　　*　　　信一郎（しんいちろう・長男）
べつに恨んではいない　　　　　　*　　　正信（まさのぶ・次男）
遺産を手にするものは　　　　　　*　　　菊枝（きくえ・長女）
きっと私の遺志を継ぐ　　　　　　　*　　　ゆかり（次女）
裏切りの富豪には罰を　　　　　　*　　　信彦（のぶひこ・孫息子）
ある人は神に懺悔する　　　　　　*　　　琴美（ことみ・孫娘・姉・依頼者）
ある人は孫に富を譲る・・・・　　　*　　　めぐみ（孫娘・妹）
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ポーロ「ところで、なぜたくさんの相続者候補のうち君がきたの？」
琴美「孫に富を譲ると書いてあるので、一応私が代表で来たんです」
ジョン「これが人生最後の暗号だとしたら実にくだらない！捨て作だよ。
　　　　今回はＤＭが残せたから良かったものの、万一の時はどうする気だったんだ？
　　　　こんな不完全な遺言を作ったりして！」
と言ってジョンは出ていってしまった。
ポーロ「失礼したね。ジョンは学業の成績はあまり良くなかったけど、
　　　　頭の回転が凄く速い切れ者なんだ。人を惹きつける魅力も持ってるし、冗談も言える。
　　　　ただ好き嫌いはハッキリしてるし気分屋で、慣習にも縛られないけどね。
　　　　でも、僕たちにとってはあいつがリーダー的存在なんだよ。
　　　　今回の暗号はあいつにとっては簡単すぎたんじゃないかな」
琴美「私のことは構いません。それよりも遺産争いで一家が険悪になっておりまして、
　　　誰が相続できるのか、ぜひ早く解決して頂きたいんです。」
ポーロ「そうだなあ・・・。『π』って数学で習ったよね、ショージ」
ショージ「もともと円周率は無理数なんだよ。それを最近３にするとかしないとか・・・」
リンゴ「僕は麻雀の牌（パイ）の方が面白いと思うけど」
ポーロ「なるほど。ジョンには遅れたけど、僕も分かったよ。琴美さん、お教えしましょう」

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さあ、遺言の暗号の謎を解き、莫大な遺産の行方を明かしてください！
なお、回答方法はご自由に。

※『π』というＤＭは間違いなく遺言の遺産相続部分に関係します。
※ピートルズはフィクションであり、彼らの行動とザ・ビートルズは一切関係ありません。


ではとりあえず、孫たちは遺産がもらえないってことで。。


私は一応円周率100桁くらいまで記憶してるんですぐわかりました・・


どーも。

最近ご活躍のロッキーさんに大変嫉妬しております（笑）
い〜な〜・・・。
あ、それはそうと、信之助おじいさん・・・勿体ないです。
まぁ、救済援助もしていたそうですし、
非常に人道的でよろしいかと。
実は、恨んでいるのではないか。
ますます険悪になる気が・・・。

↑合ってます？これ。


☆すもさんへ
どうも初めまして。後続者へのお気遣いを頂きありがとうございます。
＞孫たちは遺産がもらえないってことで
とりあえずこの問題の答えとしてはそんなところですね(^o^)
解決編でお楽しみが・・・（秘密です。予定なので変更があるかも）
＞私は一応円周率100桁くらいまで記憶してるんですぐわかりました・・
すごい！僕は４０桁も行かないかな・・・。

☆ドラゴンさんへ
こちらも初めまして。
「回名人」シリーズは僕の苦手分野だったのでレスできませんでしたm(__)m
僕は「パズル/なぞなぞ系」には全く顔出さないんですよ。
＞最近ご活躍のロッキーさんに大変嫉妬しております（笑）
うう、まだまだ未熟者でございまして嫉妬されるほどのことは何も・・・(冷や汗
単に質問しまくってるから、やたら「回答者」として名前が出てるのが実状です。
大して答えて無いんですよ、実は。
他の方の問題が解けない腹いせに自作の問題作ってるだけです。
＞実は、恨んでいるのではないか。
＞ますます険悪になる気が・・・
＞↑合ってます？これ。
合ってますよ。解決編で何とかしようと思います。出来なかったらごめんなさい。



[お知らせ]
もちろんこのままでもお楽しみいただけますが、
一応この作品は前作「怪傑織田俊介の事件ファイル」シリーズの続編です。
ただしあくまで事実上で、織田俊介は登場しません。
舞台設定は１０〜２０数年後。
前シリーズをご存知の方はそういう目で登場人物を見て、
人物関係やさりげなく引き続き登場する人物を推理していただけると嬉しいです。

・まだまだ引き続き回答を募集しております。どなたでもご参加ください。


僕は小数点以下５０桁まで・・・＾＾；

しかしこの人はいい人なのか悪い人なのか・・・＾＾；
とにかくこの決断に異論はありませんけど。
最後にでかいことをしてくれましたね＾＾；

かなり悩みましたが、答えが出ました。
でも答えは出ていないのかもしれません。

(どこに?!)　といった感じです^^;

☆ＧPO２さんへ
ようこそ。
＞(どこに?!)　といった感じです^^;
それで合ってます。暗号文に書いてあるかも。



☆ｓｉｇｍａさんへ
初めまして。
＞しかしこの人はいい人なのか悪い人なのか・・・＾＾；
＞とにかくこの決断に異論はありませんけど。
＞最後にでかいことをしてくれましたね＾＾；
そうですね。僕には出来ません（笑）


どもども

ドラマなどではこういうことよくありますが、
実際にはどうなんですかねぇ？

ま、私には無縁の話ですが…（＾＿＾；）


こんな時間に失礼しますです。
解けましたよ〜。
全部ですか・・・。わたくしにも少し下さいって感じですね。




こんにちは！
そんなことするなら、全額私に・・・（違

それにしても、おじいちゃまは親族の方々をかなり
怨んでいたんですね〜


☆どらさんへ
やっぱり解かれましたね。実は待ってたんですよ。

☆ぶんぶんさんへ
挑戦状、あっさり返り討ち・・・。
シリーズ化する予定なんで、デビュー作という事で許してください。

☆琥珀さんへ
初めましてこんにちは。
参加してくださってありがとうございます。
＞それにしても、おじいちゃまは親族の方々をかなり
＞怨んでいたんですね〜
つたない解決編ですが、一応話にオチがつくようなものを作るよう努力してます。

☆みなさんへ
解決編がみなさんの納得のいくものにするためにも、
祖父信之助の遺産相続に関するご意見お待ちしております。
それによって解決編に修正を加えたりしますので。



解決の糸口が見えない方のために一応ヒント。
最大のポイントはπつまり円周率です。小数点以下６桁まで分かればいいです。
あとは「暗号文をどういう方向で読むか」ですね。
解読法はいたってシンプルです。


では、そろそろ正解発表を・・・。
非常にたくさんの方が正解されているので正解者の名前の発表は省略させてください。
ハズレの方はおられません。皆様大正解です！
皆様のコメントそれぞれ個性が反映されてて読んでて面白かったです。
解決編は、そんな皆様の疑問にも答える形になっています。

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【解決編】
琴美は意気消沈して祖父の豪邸へ向かっていた。ポーロの言葉がよみがえる・・・。
ポーロ「単刀直入に申し上げますと、遺族の方に遺産相続者はおられませんよ。
　　　　なぜなら遺言の遺産相続に関する記述、あれは暗号にもなってるんです。
　　　　『π』は円周率を表し、円周率は３．１４１５９２・・・・と続いていきますよね。
　　　　この数字は暗号文の各列の左から何番目の文字を読むかを表しています。
　　　　これに従って上から順に１列ずつ文字を拾って読んでいくと、
　　　　『捨べ手き富する』つまり『すべて寄付する』となります。
　　　　よって、遺言によるとお祖父さまは慈善事業に寄付なさるおつもりだったのかな？
　　　　この遺言に法的根拠、執行力などがあるかどうかは僕たちには分かりません。
　　　　その不確実さもジョンが怒った理由の１つだと思います」・・・

琴美が屋敷に戻ると、祖父の子供たちが弁護士と激しく論争していた。
信一郎「死亡者の実の子供が一銭ももらえないなんて話があるか！何で赤の他人に！」
弁護士「しかし故人の御遺志ですから・・・」
菊枝「孫に譲るって書いてあるんだからそれでいいじゃない！」
弁護士「民事裁判の方で議論しなければハッキリした事は申し上げられません」
琴美は何か不自然なものを感じたが、そのまま屋敷のだだっ広い庭を横切ろうとした。
その時・・・。
ジョン「やあ、琴美さん。あなたにはお伝えしておきたいことがあってね。待ってたんだよ」
琴美「ジョンさん！どうして屋敷に入れたんですか？警備されてるのに」
ジョン「ショージの親父を通してマーティンに許可をもらって入ったんだ。
　　　　今の僕はこの件で捜査も出来るし、暗号のことは弁護士に伝えてみた。
　　　　僕は語呂合わせも好きだから『産医師異国に・・・』って感じで円周率は覚えてたんだ。
　　　　マーティンってのは君の話にも出た暗号が嫌いな警視で、下の名前が譲二なんだ。
　　　　譲二（ジョウジ）とショージじゃ紛らわしいから、『マーティン』って呼んでるんだけどね。
　　　　由来は分かる人には分かるよ」
琴美「そうだったんですか・・・。それで何か分かったんですか？」
ジョン「もちろんだよ。あの遺言の意味不明部分。あれはただの暗号文なんかじゃない。
　　　　ちゃんとしたメッセージでもあるんだ」

”私を捨てた子供たちへ
べつに恨んではいない”
ジョン「お祖父さんは子供たちが何年も寄り付かなくなったこと自体は、
　　　子供が巣立って行くこととして許していたんだ。だからそういう意味では恨んでない」

”遺産を手にするものは
きっと私の遺志を継ぐ”
ジョン「これは多分ポーロが答えただろ？
　　　　正式な遺産は慈善事業とかに寄付したいって意味だ」

”裏切りの富豪には罰を”
ジョン「これは重要だ。後三条一家はみな富豪だ。
　　　僕がお祖父さんの寝室にある金庫のロックを外して、中に入っていた日記を読むと、
　　　信之助さんの子供たちは全員信之助さんの会社の資金を大量に横領していたようだ。
　　　信之助さんにとって信一郎らがしたことは親族でも許せない裏切りなんだ。
　　　つまり『裏切りの富豪』とは子供たちのことで、遺産を与えないのは当然の罰だ。
　　　念を入れて彼らの子供である君たち、信之助さんの孫にもやらないみたいだな」

”ある人は神に懺悔する”
ジョン「これには深い意味はない。子供たちの更正を願っているだけだ」

”ある人は孫に富を譲る・・・・”
ジョン「最後になったが、一番伝えたかったのはこれだね。
　　　この大豪邸にはいくつも隠し部屋が合って、全部探してみたんだ。
　　　その部屋の１つに『信彦、琴美、めぐみへ』というメッセージのついた宝石箱があった。
　　　お孫さん３人の誕生日を入れると開いたので中を見たら、ちゃんと『富』が入ってたよ。
　　信之助さん個人名義の財産とは関係ない私的な宝石類や装飾品のプレゼントだった。
　　やっぱり孫は可愛かったんだろうな。ほら、これだよ。ちゃんとイニシャルが刻んである。
　　信彦さんとめぐみさんにはもう渡した。このことは信一郎たちには内緒だよ」
　　

ジョンは宝石箱を琴美に渡すと、颯爽と帰っていった。
琴美は今のジョンの言葉を飲み込むのに少し時間が掛かったが、
宝石箱から取り出したダイヤモンドのペンダントの「Ｋ．Ｇ」という名前の刻印を見ていると、
祖父の無償の愛を感じ、琴美の頬を一筋の涙が伝った・・・。

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いかがでしたでしょうか？
たくさんの方のご参加本当に嬉しいです。
問題自体はピートルズデビュー作なのであんまりひねってなかったと思います。
出来ればシリーズ化したいので、続編ができたら覗いて頂ければ幸いです。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。