答えのない推理
まる王子 (2003/05/27(Tue) 10:31:04)
って、思わせぶりなタイトルですが・・・
これ、実際にあった話です。
〜神戸・メリケンパーク・深夜〜
オレ「今日も電車なくなってもたな〜」
友人「金もないし、メリケンで寝て帰ろか〜」
オレ「そやな〜それしかないわな」
友人「あれ?アレなんや?」
横になろうと思っていたベンチの上に白いハンカチが一枚
オレ「うわっ!指輪や!」
友人「ほんまや!」
オレ「売る?」
友人「もう、店やってないっちゅうねん!」
白いハンカチの上には指輪がありました。
石の種類なんて当時17歳の俺達の興味の範疇にありませんでした。
色は付いていなかったと記憶しています。
オレ「なんでこんなとこに捨ててんねん?」
友人「知らんわ!捨ててんとちゃうやろ?」
オレ「誰か取りにくるんかな?場所取りか?」
友人「んなわけあらへんやろ!」
さて、この『白いハンカチの上の指輪』について推理してみてください。
もちろん真実は闇です。本当の答えもわかりませんし、後に、その指輪がどおなったのかもわかりません。
知的な・ブラックな・おもしろい・不思議な・・・様々なストーリーを考えてみてください。
都庁 (2003/05/27(Tue) 13:16:57)
その指輪・・・
遠い昔、闇の冥王サ○ロンが作り出した指輪。世界を滅ぼす魔力を秘めたその指輪は・・・(以下略)
その後2500年もの間、指輪の行方は分からず、いつしかその歴史は伝説、そして神話となった。
だが、まる王子がその友人と指輪を拾うところから、また新たなる伝説が始まる―
某映画より(笑)
ロッキー (2003/05/27(Tue) 14:43:45)
白いハンカチの上の指輪を見かけた高校生たち。
そのうちの1人がのちにまる王子と名乗ることになるなど知る由もない。
指輪は巡りめぐって再利用され、新しい指輪に生まれ変わった。
そのため、まる王子と名乗る彼がプロポーズしたときの婚約指輪が、
あの時の指輪だったことも彼自身気づいてはいなかった・・・。
そしてその指輪は、今度は花嫁の白いドレスの上で、嬉しそうに輝いていた・・・。
完
まる王子 (2003/05/27(Tue) 16:22:16)
じゃあ、普通に推理した場合と、独自のストーリーと二本立てでお願いします。
岩名 杏奈 (2003/05/27(Tue) 18:11:07)
お邪魔致します♪
その指輪はある女の人(以下A子)が、不倫関係にある
ある男(以下B夫)にA子の誕生日に貰った物だったが、
いつまでもダラダラした関係を続けるのが辛くなり、
知り合いの勧めでお見合いをして、知り合った男(以下C太)と
結婚する事になったので、C太との出会いを機に
B夫とは別れる決意をし、一旦その指輪をB夫に返そうとするが、
『その指輪は、君が持っとってくれ。』とか何とか言われたので、
結局B夫と1番最初にデートしたメリケンパークのベンチに
置いて行った物だった。
…と言うのは、ドロドロ過ぎますかねぇ〜…(^^;
後は、その指輪は魔法の国からの落とし物で(?)、
身に付けて呪文を唱えると、変身したい時に何にでも変身出来、
また違う呪文を唱えるとちゃんと元の姿に戻れる指輪だった。
…で、お願い致します♪イメージとしては、アッコちゃんの
コンパクト的な物です(汗)
きりん (2003/05/28(Wed) 21:46:32)
推理といたしましては、
白いハンカチの上にあったことから、
元の持ち主は指輪のことをとてもとても大事に思っていたのではないでしょうか。
それはもう、白いハンカチにくるんでいつも持ち歩いていたほどに。
でも、指輪を持ち続けるには辛すぎて、
でも、指輪を捨てることも売ることも出来ず悩んでいたのかもしれません。
そして一大決心をして、指輪をメリケンパークに置いて帰ったのかもしれません。
ストーリーといたしましては、
ある日、一人の女性がメリケンパークを訪れます。
彼女にとってメリケンパークとは、結婚の約束をした彼との思い出が詰まった場所でした。
しかし彼は、事故にあい死んでしまいます。
彼女に婚約指輪だけを残して。
彼の死後、涙にくれていた彼女は周りの人達による励ましもあり、
やっと元気を取り戻します。
なかでも、ある男性がとても親身に彼女を癒してくれました。
そして、彼女はその男性からプロポーズを受けるのです。
彼女は悩みました。
なぜなら、彼女も男性に好意をもつようになっていたからです。
でも、彼女の手には婚約者であった彼からもらった指輪がありました。
その指輪を見るたび、彼女は婚約者であった彼との楽しかった思い出を思い出してしまいます。
ですが今日、彼女はメリケンパークを訪れます。
メリケンパークのベンチに座って、彼は彼女にプロポーズの言葉と指輪をくれました。
その思い出のベンチに、彼女は大切な指輪をとともに楽しかった彼との思い出を置くのです。
死んでしまった彼に、お別れを言う為に………。
いかがでしょうか?
なにやら、恥ずかしいものがありますね。
因みにお聞きしたいのですが、
> オレ「今日も電車なくなってもたな〜」
> 友人「金もないし、メリケンで寝て帰ろか〜」
という台詞から、ベンチはもしかしたら駅の中にあるのでは、
とも考えてしまったのですがいかがでしょうか?
それから、ぜひまる王子さんの推理とストーリを拝見させていただければと思うのですが、
いかがでしょうか。
みぃ (2003/05/28(Wed) 22:41:07)
私の想像はですね〜
あるカップルがいました、高校時代にしり合って付き合うようになり、もう5年も経ちました。そして今日は彼女の21歳の誕生日。今日こそはプロポーズをしようと思い、バイトで貯めたお金で買った指輪。だけど、そのバイトが原因で、浮気をしていると思った彼女は怒ってしまいます。ずっと前から予定していた今日のデートも、行かなくなりました。そこで、彼は彼女の家のすぐ近くのメリケンパーク、二人で行った思い出のベンチに指輪を置き、彼女を電話で呼び出すのです。そして、誤解がとけて二人は数年後に結婚しました*おしまい*
あるいは、
そのデートに行く前、メリケンパークの駅のベンチでこれを彼女に渡そうと取り出してみていた彼は電車に乗り遅れそうになって、置き忘れた。。とか?
はじめのはロマンチックですけど二つ目はただのおっちょこちょいですね(^^;でも、どちらにしても確率は低そうですね。。
葉蔵 (2003/05/29(Thu) 01:39:22)
こんばんは♪
ぼくも推量を働かせてみたくなりまして書き込む次第です。
この「指輪物語」のぼくが感じた要点を纏めます。
?@ハンカチが敷かれている
?A「指輪」である
?Bベンチに置かれている
?Cメリケンパークという場所柄
?D「メリケンで寝て」発言
?E「色はついていなかった」「石」であること
以上です。ここからの類推をぼくなりに纏めます。
?@→指輪を目立たせたい。指輪が大切なもの。思い出のあるもの。
?A→記念のもの
?B→ベンチでの思い出
?C→メリケンパークでの思い出
?D→季節は初夏・盛夏・晩夏
?E→?Aの要素を強調
以上からぼくの推量した物語を披瀝します。
彼と彼女はまだ葉桜が面影を残す五月に神戸の公園で逢瀬を楽しみました。これまでに重ねた逢瀬は二人の想いを堅く確かなものにしていたのです。想うがままに相手を大切にできる二人…。この初夏の暖かな陽射しも二人への賛美のようです。そして緑の葉にそっと橙色の光が差す頃、ふたりは公園のベンチに腰掛けました。慣れ親しんだ二人であっても彼は彼女をいつでも大切に扱うのです。その証というように純白のハンカチを彼はベンチに敷いていました。そして…唐突に、いや二人の中ではごく自然に…彼は彼女に生涯を求めました…。彼の右手がそっと開いたとき、斜陽を受けて眩く光る金剛石の指輪がありました。彼女は彼に生涯を委ねる約束をしました。
時が手のひらから落ちる砂のように流れます…。
彼はひと筋に彼女の幸福を考えました。くる日もくる日も仕事に自ら追われる日々を送りました。しかし、彼は彼女にとっての「大切なもの」を忘れていたのです。彼女にとっては、彼との時間や彼の微笑みが「大切なもの」だったのです。仕事に理解をしない彼女を彼は理解しませんでした。そして彼は仕事に一層すがるようになりました。それだけが幸福への道と信じて…。
時は、風に乗った砂が楼閣をつくるようにながれます…。
今日は初夏…ふたりの思い出の日です…。公園のベンチで生涯を求め授け与え分かち合おうと誓った日です。彼女はひとり思い出の場所へ足を運びます。あの日のふたりの影を追うように公園の中をゆっくりと歩みます。深い緑の葉に朝日を産む夕照が差す頃、彼女は思い出のベンチに思い出のハンカチを敷き、思い出の指輪を置きます。じっと俯く彼女は逆光の中です…。彼女は今なお仕事中の彼にメールを打ちます。「思い出の場所で待っています」と…。
安置された指輪は安置されているが故に誰の手にも触れられることなく夜風に吹かれます。恋人たちに見送られ、終電のなくなった若者に見送られ、指輪は時をさかのぼります…。
始発の電車が駅に近づく頃、一日の激務を終えてたどり着いた彼の姿は打ちひしがれていました…。時をさかのぼった指輪は何よりも雄弁に彼女の心情を語ります…。忘れていた「大切なもの」が彼に再び生まれました。東の空には朝日が昇ってきました…。
彼は力強く歩みます…。力強い歩みは教会へと続きます…。あの思い出の日に、生涯を分かち合おうと決めた日に、ふたりの原点の日に、公園を出てふたりで歩いていった教会に…ふたりで誓いを立てた教会に…。
教会の敷石にいる彼女にハンカチと指輪と「大切なもの」を渡しに…。
まる王子 (2003/05/29(Thu) 09:44:44)
いや〜素晴らしい。みなさん。
さすが名探偵さんです。
特に葉蔵さん!不覚にもウルウルきてしまいました。
その状況からの推理も見事なもんです。
あと、あまりにもローカルな場所で、説明不足だったことをちょっと反省しています。>みぃさん きりんさん
メリケンパークは駅のそばではなく、海のそばの公園です。
神戸のカップルなら一度はデートしそこで語り合ったことがあるでしょう。
「大阪の海は悲しい色やね〜・・・・さよならをみんなここに捨てにくるから・・・」という歌がありますが、神戸のメリケンパークは別れのスポットではなく、とっても素敵な愛を深めていく色をしています。
もう少しいろんな方の話を読んでみたいです。
あ、ちなみにコレは15年も前の話です。なんでか、この指輪だけは記憶から遠のかないんですよね・・・
まる王子 (2003/05/29(Thu) 10:45:59)
では、きりんさんのリクエストにお応えして・・・
小百合は健二と言い争っていた。
小百合は健二にフタマタをかけられていたのを知ってしまったから怒るのもムリはない。ただ、あまり気性の激しい方ではない小百合が激高していたのにはワケがあった。
健二がフタマタをかけていた相手の翔子というのは健二のモトカノでもあったのだ。健二と翔子は一時結婚を誓い合った仲だったが、お互いの若さ故に両親の反対にあいお互いの気持ちがすれ違い、いったん別れた形となった。
その後、健二は小百合と出会い、恋人同士として順調に時は流れていった。
しかしある日、健二はとてもデリカシーのない行動に出てしまった。
若き日に翔子に買ってあげた指輪・・・翔子には渡せなかった指輪を小百合にあげてしまったのだ。
「K to S」と彫られた指輪は偶然にも小百合には何の疑問を与えるモノではなかったのだ。
健二と翔子の仲がまだ続いていることを知った小百合が、その指輪の謎に気付くまでに時間はかからなかった。
サイズが微妙にあわない指輪・・・2年ほど前に流行ったデザインだったこと・・・
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小百合は少しきつめのその指輪を外すと健二に突き返した。
健二は手を差し出すことなく、指輪は落ちた。
乾いた音がした。
小百合は健二からプロポーズを受けた思い出の場所メリケンパークを後にした。
立ちつくす健二・・・しばらくして翔子のもとへ帰っていった。
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麻里は一人で公園まで来ていた。
別れた彼との思い出の場所・・・また来てしまった。
ふと、落ちてる指輪を拾い上げた。
「私だけじゃないんだ・・・みんなつらい思いをしてるんだ・・・」
拾った指輪を見つめ、麻里はそう思った。
麻里はハンカチをベンチの上に拡げると指輪をその上に置き、しばらく海を眺めていた。
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その日の深夜・・・
オレ「今日も電車なくなってもたな〜」
友人「金もないし、メリケンで寝て帰ろか〜」
オレ「そやな〜それしかないわな」
友人「あれ?アレなんや?」
横になろうと思っていたベンチの上に白いハンカチが一枚
オレ「うわっ!指輪や!」
友人「ほんまや!」
オレ「売る?」
友人「もう、店やってないっちゅうねん!」
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数年後、友人は麻里と出会った。
二人が恋人同士になれたきっかけはあの指輪だった。
初デートでメリケンパークへ来た友人は、ふと数年前の指輪のことを思い出して語ったのだ・・・
麻里は微笑んで言った「あれ、私がベンチの上に置いたのよ」
と。
おしまい。
蒼鉛 (2003/05/29(Thu) 18:59:42)
「僕を忘れないでいて欲しい……だから、この指輪は君が持っていて」
私には夫もあった。子供も一人いた。
「それで……一年に一度でもいいから、僕を思い出して」
遊びのつもりだった。直ぐに飽きると思っていた。
「貴女の好きな花……忘れな草だったよね……なんだか皮肉だね」
仕事にのめり込んでいく夫、成績を上げる事以外考えられない子供。その所為じゃないのは解かっていた。言い訳に過ぎないのは解かっていた。
「僕を忘れないで……お願い……ね」
何時の間にか身を焦がすような炎が私の中で生まれていた。それに気がついたのは去年のクリスマス、貴方がくれた指輪から。
『“***で自殺、原因は失恋?”』
でも、私には今を壊せない。サヨナラをいって貴方が泣いても、私にはそれだけの勇気はもう……ない。
『……また、遺書には「Forget-me-not」とだけ書かれており。……』
九泉の下で逢うまでは、貴方の事は忘れない。
>「貴女の好きな花……忘れな草だったよね……なんだか皮肉だね」
でも、この指輪は私を鎖のように繋ぎ止める。
>「僕を忘れないで……お願い……ね」
だから、貴方がくれたこの場所に置いて、私も貴方の元へ……。
『“メリケンパークで水死体、自殺か?”』
−−−
……皆様、不倫は文化なんて言わないで止めましょう(をい)
なんだか暗いですね^^;
まぁ、現実的には落とし物を誰かが目立つようにハンカチに載せておいた。
と、言った感じでしょうか
葉蔵 (2003/05/30(Fri) 00:36:57)
こんばんは♪
まる王子さん、ご拝読ありがとうございます。
深夜ということで、仕事を終えて、ワインの酔いが手伝って、どうにも感傷的に文字を打ってしまいました。
まる王子さんが、その指輪を「忘れられない」という「想い」をさらに推量しては、なおさら感傷的な気持ちが包みます。
文章を書く、想いを想うという、よい機会を与えてくださって心から感謝いたします。
検索からここを知りえて伺うようになりましたが、この問題は忘れられない問題になりそうです。重ねて、ありがとうございました。
まる王子 (2003/05/30(Fri) 09:47:39)
参加してくださったみなさん。どうもありがとうございました。
昨日、聖書の暗号がどうのこうのってテレビをみて思ったのですが、なかなか暗号問題って考えるのがムズいっす。
ダイイングメッセージや暗号は苦手ですが、ちょっと変わった「推理系」問題を考えてこ〜って思っています。
ではでは。
岩名 杏奈 (2003/05/30(Fri) 09:56:35)
おはようございます♪
こういった形式の推理系問題はないので、
想像力を掻き立てられ、良い刺激になりました。
それにしても、皆さん、きちんと、
まる王子さんが15年前の指輪に印象を強く持っていた所を
うまく物語の中に取り入れて、本当に凄いですね!
かなり、面白い本を読んでいると言うか、
ドラマを観ている様な気分になれて、
楽しかったです。それと、夢もへったくれもない
ドロドロした物語に発展させてしまって、
済みませんでした(;_;)(泣)
また期待しておりまぁ〜す♪
どうもありがとうございました(^^)
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。