殺人脚本〈新スレ）

古畑　(2005/04/02(Sat) 17:08:54)

（全くひどい寒さだ）朝、警視庁の警部補、今畑慎三郎は出勤する際ふと思った。
大寒波が到来し、ここ４日ほどはひどい寒さが続いている。
やっとの思いで警視庁に到着したものの、早速現場へと行く羽目になってしまった。
現場は高級住宅街にある片瀬家。そこの主人、片瀬弘樹(５３)が死体で発見された。
自宅の階段から転落死したのが死因だ。
今畑｢さすがに立派な家だな。被害者の職場から車で３０分・・・確か被害者は大型電気店の重役だったか？」	
今畑は部下の水川かずみに尋ねる。
水川｢ええ、１０年前にＨ県で震災に遭って転勤、以来ここに移り住んだようです。
最近奥さんが亡くなって一人暮しです。彼女は理学部の教授で有名だったようです。
夫婦で本当に凄いですよねえ。お金持ちなわけですよ」
２人は早速中へ入った。現場の階段は玄関から入って正面にある。
邸内は外ほどでもないが寒い。２人はがたがた震える。
遺体も階段の下にまだあった。ワイシャツに血がにじんでいるのが痛々しい。
今畑達の上司である羽賀健二警部もいる。こちらは寒さにはすでに慣れたようだ。
水川｢どうです、羽賀さん?転落死ってことはやっぱり事故ですか？」
羽賀「さあな、ただ現時点で俺の見解ではただの事故ではないな。妙なものがある」
そう言って羽賀は２つのものを差し出す。懐中電灯と金属製の箱のようだ。
羽賀｢懐中電灯は階段の中ほどに、この箱は階段の上に落ちていた。
２つとも被害者の指紋と手袋の跡が検出された。」
水川｢手袋って･･･じゃあ、それは犯人の遺留品？」
羽賀「ああ、おそらくな。とするとこの妙な現場に説明がつくわけだ」
羽賀が色々得意げに語っている間に今畑は辺りを見回した。（以下図参照）
〈一階〉
　　　　　　　　　　| ↑↑|
｜−−−−−−−−−|　階段|　−−−−−−−−−｜　　　　　
｜――――|　　　　　　＊　　　　　　|―――――｜　　
｜　　Ａ　：　　　　　　　　　　　　：　Ｃ　　　｜　　
｜――――|　　　　　　　　　　　　　|―――――｜　　
｜　　Ｂ　：　　　　ホール　　　　　：　Ｄ　　　｜
｜――――|　　　　　　　　　　　　　|―――――｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜
｜−−−−−−−−−＝玄関＝−−−−−−−−−−｜　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　庭
Ａ・・・ダイニング−キッチン
Ｂ・・・リビング
Ｃ・・・洗面所、バス
Ｄ・・・トイレ兼機械室
＊・・・遺体は階段の昇降口にうつ伏せになっていた。
：・・・ドアのこと。すべて外開きである。

〈二階〉　　　　　　　　　
|――――――――――――|　寝室　|―――――――――――|
|　弘樹　　：　　　　　　　　　　　　　　　　　　：　良枝|
|―――――|―手すり――｜　階段　｜――手すり―|――――|
　　　　　　　　　　　　　　↓↓
★名前のあるところは各人の部屋。また明記していないが、
妻、良枝の部屋は元々養子の和成の部屋。すべてのドアは外開き。

階段の上の手すりに持たれ、今畑はあくびをひとつした。
ちなみに上がって左側の階段の手すりだ。
階下のリビングでは水川と羽賀が騒ぎ合っているらしい。
〈あ、この家具ＣＭでやってる耐震マットが取り付けてある!〉
〈真面目に捜査しろ！）今畑はため息をつき、階下に下りる。
と階段の降り口の三段棚が目に入った。
一番上の段にリュックサックがひとつ置かれていた。中身はミネラルウォーター、パンなどの食料品、
医薬品やビニール袋もある。
そう言えば階下にも同じ棚があり、寝袋やカセットコンロ、リヤカーなどがあった。
階下の階段に腰掛け、今畑は鑑識の結果をまとめた手帳を見た。〈以下手帳内容）
・回収された遺体より、死亡推定時刻は３日前の午後９時から午前１２時まで。
ちなみに被害者の退社時間は当日午後８時２０分頃。
・現場の懐中電灯は特別な仕掛けは無いものの、ライトがつかないようだ。
・毒物、睡眠薬などは検出されていない。
・現場の箱は耐火性があるもの。縦横２０ｃｍ、高さ１５ｃｍ。
これにも仕掛けは見つかっていない。
・被害者の遺留品は部屋にあった上着のポケットにあった車と家の鍵、
ハンカチとタバコ、火が出ない特別製のライターが注意を引いた。
今畑は未だ水川と騒ぎ、周りに迷惑をかけている羽賀を呼ぶ。
今畑｢羽賀さん!これが殺人だとしたら容疑者はいるんですか？」
羽賀｢ああ、最近まで彼は評判が良く誰にも恨まれなかったらしい。
だが３週間前、彼の妻、片瀬良枝さん（４７）が自動車事故で死亡し、
それに同乗していて同じく死亡した２人の被害者の両親から
いわゆる理不尽な怒りを買っていたらしい。ただ彼らにはアリバイがあるのさ。」
今畑は渡された彼女らのアリバイ内容に、目を通す。（以下アリバイ内容）
・徳山五月（とくやま　さつき）死亡した徳山雄哉の母親。
死亡推定時刻には友人達と飲食店にいた後、友人宅に泊まっている。
翌朝まで外に出ていないようだ。夫は海外赴任中でこちらもアリバイも確認されている。
・満竹弥生〈みつたけ　やよい）死亡した満竹香奈の母親。
専業主婦ではあるが当日は同窓会に出席。ホテルに宿泊している。夫はすでに死亡。
羽賀｢徳山さんは友人宅から現場まで往復１時間。満竹さんは３時間かかる。
しかも彼女はホテルから出た記録はない。」
今畑｢なるほど、それで今まで聞き忘れていたんですが第一発見者は誰です？
現場には鍵がかかっていたらしいと聞きましたが」
羽賀｢養子の片瀬和成だ。小説家で今は一人暮しでね。
車で３０分ほどの所に一人暮しだ。会社から３日も無断欠勤しているから
居場所を知らないかと言われ立ち寄ったそうだ。呼び鈴を鳴らしても返事が無く、とにかく開けてみよう
と思い自分の持つ合鍵で開けて発見というわけだ。
動機としては養父、養母が死んだ今は彼が遺産の相続者というのが
絡んできそうだな。彼だけアリバイもない。」
水川｢でも、彼を犯人とすると決定的証拠がない。もし２人の母親のうち、
１人が犯人ならアリバイと密室の謎がある。難儀ですね。
いや、それよりも今畑さん、二階行きましたか?階段の上から見ると、
天窓からの光が一階の家具を照らして影が面白い形になってますよ！」
羽賀｢（無視して）鍵は弘樹さん、良枝さん、和成さんの合計３つ。
うち２つは邸内にあった。結構特別な鍵でね、合鍵を作るのは難しいらしい。」
羽賀と水川はまたあれこれと話し合う。
しかしやがて気が付いた。今畑が黙ったままなのだ。
彼の顔を見て２人ははっとした。彼はもう誰とも相談する必要はないのだろう。
顔に微笑が浮かんでいた。さて、今畑の推理する犯人とは？
なおこの問題に登場する人名、団体名は架空であり、実際のものと
一切関係がありません。
　　　　　　　


 
 
　 


 

羽賀は苛立っていた。また今畑に先を越されたからだ。何とか自分も真相を見抜かなければ・・・そんな焦りが羽賀を急かす。
羽賀｢そう言えば、この家はエアコンやファンヒーターばっかりでストーブはないな？」
水川｢ええ、多分災害の影響で火を見ることに恐怖を感じていたのでは?ライターを見たでしょう？その上ストーブなんて良いことないですよ。あれは不完全燃焼とかおこすんですから。僕の家もそうですよ。それより犯人が特定できないなあ。やっぱり和成かなあ。でも証拠が・・・」
そのとき捜査員が容疑者たちの証言を再度とってきた。羽賀達は早速それに目を通した。(以下証言内容で捜査官の視点）
一人目は徳山五月、ショートヘアに眼鏡、丸い顔。服装は茶系の地味なものだ。大きな目を不安そうにキョロキョロと動かしている。
★徳山五月の証言
何回も警察に話しましたけれど？あの日は飲食店に午後１０時ごろまでいました。そうです、席を立ったのはトイレだけで５分程度です。その後歩いて１５分くらいのところにある友人宅に泊めてもらいました。帰るのも面倒で。友人宅でしばらく談笑して午前２時には寝たと思います。友人にも聞いてみてください、私のほうが先に寝入ってしまったんですよ？殺意?そうですね・・・正直に言うと否定は出来ません。理不尽だとは分かっているんですが、どこかに怒りをぶつけたい思いで。でも、あの家には一度も入ったことはありません。
二人目は満竹弥生。高い鼻、細い顔と長く伸ばした髪はさながら魔女のようであるが端整な顔立ちであることは間違いない。服装も上品なものである。
★満竹弥生の証言
私は当日同窓会にいました。電車の都合で午後７時３０分にはホテルに着いたと思います。会が終わったのは午前１時。その後ホテルに宿泊して、午前１０時ごろにチェックアウトして帰りましたけれど？いえ、帰りも電車です。車には乗れないもので。それに最近再婚しまして。娘が死んだのにって?こんな時だからこそですよ。ええ、だから専業主婦をしています。もちろん家を訪問したことも入ったこともありません。
最後は片瀬和成だ。長身でがっしりした身体、短く切った髪を見ると小説家にはとても見えないが・・・
★片瀬和成の証言
僕は会社の人から発見する前日、会社の人から電話があって様子を見に言っただけですよ。
いや、養父も疲れているようだったので倒れているのではとも思いましたよ。だから一応家を訪ねたんです。開けてみたら案の定ですもの。びっくりしました。え?現場のものに何か触れたかって・・・？とんでもない！現場保留は警察捜査の基本でしょう?それから生活に困ってなんかいませんよ!でなかったら一人暮しなんてしません。

羽賀｢証言の裏はすでにとれてる。それに邸内には２人の母親の指紋は検出されなかった・・・か」
水川｢何か、無駄骨だった感じですねえ」
２人は肩を落とす。一方今畑は外の庭でぼんやりとしている。上を見上げると日はすでに傾きかけていた。今夜も冷えるのだろうか。（とりあえず夕方まで待つか）そんなことを思いながら今畑は邸内に戻った。
　　　　　　





　





一条の光が片瀬家の天窓から差し込んでいるのにふと気付き、今畑は時計を見ながらため息をついた。（３時間経ったのか、容疑者の証言を水川と羽賀さんは未だ検討中だな。）（仮説に仮説を重ねるような推理じゃダメだ。端正な論理により導かれた推理。それこそが真実だ。）が、その一方で別の話題も同時に彼の頭の中で進行する。（凶悪な事件というものは続くものだな。奇妙な夜もそうだった。）だらしなく椅子にもたれながら今畑はそんな取り止めのないことを考えていた。

ちなみに奇妙な夜とは昨日のこと。昨日は珍しい友人が訪問してきた。だが、それを話すのは別の機会になるだろう。そんなとき、警視庁から緊急連絡が入った。この近所で事件が発覚したので至急、捜査員をこちらから派遣するようにとの旨だった。今畑は水川を呼んですぐに現場へ急行した。
水川「こっちは忙しいんですよ！全く上の奴らは何を考えているんでしょうね！」
今畑「まぁ、そう言うな。案外自殺で片付く事件かもしれん。ああ、そこだ。その家」
水川「自殺ってことは首吊り?練炭？入水自殺？いや、飛び降りですか？」
今畑「はぁ・・・現場はこの住宅だ。どうやったら入水自殺が出来るんだ？」
そんな問答をしながら二人は現場に入った。被害者の死因は失血死。ナイフが背中に深々と刺さっている
水川「何ですか、これ。１００%他殺じゃないですかっ！今畑さん。おまけにダイイングメッセージがバッチリありますよ！」
背中を刺された被害者はうつ伏せになっており、右手を伸ばした先には“かずみ”と書かれている。
水川「ええっ！僕と同じ名前じゃないですか、いやでも僕にはアリバイがあるし・・・」
今畑「ブツブツうるさいな。このメッセージは偽装だ。鑑識の報告によると血液凝固の度合いがメッセージのほうが早い。つまり、こちらが先に書かれたってことだな」
水川「えっ？じゃあこの、“かずみ”とやらに罪を着せるための自殺だったと？」
今畑「だな。ここに来たのは報告書を書くためだ、お前がな」

一方、羽賀も片瀬家で今度は鑑識の報告書を検討していた。その後の指紋採取の結果、手袋の跡は玄関を含め、各部屋からは検出されなかった。（つまり、あの２つは間違いなく犯人が持ち込んだ物ってことか）羽賀は頭で様々な推論を組み立てながら、また報告書に目を落とす。
指紋に関してもう一つ気になること。それが手すりの指紋であった。手すりには被害者が手すりづたいに階段に向かったと思われる指紋が付いていた。このことは、元々手すりに付着していたと思われる他の指紋が被害者の指紋により、消えてしまっていることから分かる。（ここから何か分からないだろうか・・・）羽賀は額に手をあて考える。被害者は震災に遭っていたとはいえ、障害はなかった。（手すりを使わなければいけない事態だと?それは一体・・・）しばらくすると羽賀は忌々しげに報告書を放り出した。日没まで、あと1時間３０分。謎もまたこの日没とともに暗闇に沈まぬことを祈る。







よしっ！４連続投稿達成！ぃぇ━━━ヾ(｡･ω･)人(･ω･｡)ﾉ━━━ぃ♪　とか、やってる場合ではありませんね。＾＾；皆さんには大変ご迷惑をおかけしますが「殺人脚本」は新スレでやっていくことになりました。＜（＿　＿）＞問題文に加えて、ヒント会話も加えました。どうぞご参照ください。それでは皆さん、解決編までもうしばらくお付き合いください。＾＾

追記：都合により、ヒント会話〈レス２８１７２）を編集しました。
＜（＿　＿）＞



古畑さんこんばんは！とうとう新スレたてるまで答を出せずに面目ありません。
今回はＱ.Ｅ.Ｄを２０巻読破してのチャレンジですので期待して下さい！（？）

まず今回被害者を殺す動機があったのは「徳山五月」「満竹弥生」「片瀬和成」
の３人。徳山五月を犯人とする場合問題になるのは死亡推定時刻に対するアリバイ
でこれを崩すならトイレに行った５分程度か友達の家までの歩いて１５分程度の
２点からしかない。食事に行った友達と泊めてもらった友達が別の人なら車で
移動し歩いて来たと言えば１０分位は浮かせられるがどちらにしてもこの場合は
被害者を呼び出し殺害して死体を車かどこかに隠しておき後日犯行現場を作りに
行くという手段しかないが、文中に「自宅の階段から転落死したのが死因だ。」
と限定してあるので不可。よって徳山五月はシロ！
次に満竹弥生ですがやはりアリバイ。同窓会で人が多いので抜け出しても
わからないのでは？と思われるかもしれませんが、それでも出席者一人一人確認
してまわれば誰も一緒にいなかった時間があればハッキリします。が、文中に
「証言の裏はすでにとれてる。」とあるのでこれも不可。しかも弥生はこんな時
だからこそと再婚するような前向きな人なので殺人は考えにくい。よってこれも
シロ！
そして殺人とした場合残る一人は片瀬和成。
この人は動機はあってアリバイは無く鍵は持っていて第一発見者と、例え真犯人
ではなくても誰もが犯人にしたくなる（笑）素材です。私の今までの推理は
遺留品とは手袋の痕跡の事を言っているのであり懐中電灯と箱は被害者の物と
捉えた上での推理でありましたがめでたくこの度文中にて否定されましたので
和成が犯人では成り立たなくなりました。つまり何度も書いてますが和成は
たとえ犯人でなくても自分が疑われないように「鍵はかかってなかった。」と
言う事があっても良い位鍵がかかっている事が不利になる人なのです。
事故に見せかけた場合のみ有り得ると思っていたのですが懐中電灯と箱が犯人の
持ち込み（？笑）であるなら何故置いたままなのでしょう？これでは殺人だと
言っているようなものでこの状態を作ったのが和成なら「鍵はかかってなかった。」と言うべきです。よって和成もシロ！で、容疑者がいなくなりました。
そうです。「殺人と見た場合」容疑者はいなくなります！この事件は「殺人に
見せかけた自殺」だったのです。被害者は妻に先立たれて養子は自立して手を
離れてて「評判が良く誰にも恨まれなかった」程の良い人で、妻が起こした事故
でお子さんを亡くした母親達に申し訳ないと思えるほど出来た人だったのです。
別スレに私が書いたように事故に見せかけた殺人を装い自殺した。（千日手のようで反則スレスレですが）(^^ゞ　 何故自殺ではいけなかったか？自殺だと母親達に
「私のせいで自殺？」と負い目を持たせるかもしれない。事故に見せかけるだけ
でもよかったのでは？本当に事故と思われた場合は母親達に死んだ事が伝わら
ない可能性がある。それでは母親達の憂さ晴らしが出来ず自殺する意味が半減
する。殺人には見せかけるが鍵をかける事で３人共容疑を晴らせるようにし、自分
の意向を全て汲み取った形のこの方法をとった。以上、証明終了です。
どうです？「いや、それはチョット・・・」って所もＱ.Ｅ.Ｄっぽいでしょ？(笑)
でもこの形だと題名が「殺人脚本」なのもうなずけると思うのですが。




★reftainさん
もう本当に毎回ありがとうございます。感謝してもしきれません。ヾ( ~▽~)ツ ♪
＞今回はＱ.Ｅ.Ｄを２０巻読破してのチャレンジですので期待して下さい！（？）
何ですって〜！(ﾟДﾟ;)私はまだ読んだことがないのですが大変面白いそうですね。偶然にも私は今日、本屋で「買おうかなぁ、いやでも待てよ・・・お金が・・」とか考えていましたがrefrainさんのおかげで迷いがなくなりました。明日、買いに行きます。 　　　Σσ(´∀｀*)　
さて、本題ですがははぁ、ついに出ましたね。私が前スレで予言していた別解です。〈レス３７件目参照）論理的に言ってもこれは矛盾がありません。お見事ですreftainさん！（*^-^*)自殺せずにもっと別の形で誠意を見せることも可能では？〈そもそもこの人には負い目がないですし）という意見も出ることには出ますけれどね。それにこのように考えるとやはり噛み合わないところも出てきます。まあ、それはともかく私は同じレス内でこうも言っています。
＞それはやはりないかなと思います。
今更「実は自殺だったんですよ、えへへっ(*^-^*)」とか言ったら皆さんに石を投げられるのがオチです(×_×)前スレでreftainさんが自殺説を上げていたと仰っていましたが気付かずにすみませんでした。＜（＿　＿）＞
つまり、出題者として強引ですがこれは自殺ではないとしてほしいです。
＞この形だと題名が「殺人脚本」なのもうなずけると思うのですが。
ああ、本当にこれを考慮してくれてありがとう！これと類似していますがもう一つ解釈がありますよ。＾＾

皆さんの推理は非常に論理的です。ただ、その論理が大抵途中で止まってしまっています。「くそぅ!あと一歩で上手く繋がるのに！」と皆さんのレスを見ながら思っていました〈じゃぁ、そう言えよ q(T^T) というツッコミはこの際、無しで(；>人<)”）
さて、もう一つアドバイスを。アリバイというものは不思議なもので、今回などは全く効力を失う場合があります。それはどんな場合か。これはもう皆さんはご存知でしょう。
それでは皆さん、あと少しです。よろしくお願いします。









ども

え〜、解答ありがとうございます。
すみません聞き方が駄目でした

どうも文脈をみると手袋の跡とは手の形をした何かによって元々付いていた指紋などが擦られ消えた跡と思われます。ここで疑問が生まれるのですが、これは別に手袋で無くとも布の上から力が加えられたら同じ様な跡になると思われます。他に何らかの特殊な物質でも付いていたのならば別ですが
もし布の上から握っても手袋と似た跡が付くのならば事故死は充分にありえます


で、もうひとつ推理をば
さて、殺人だと仮定し必ず犯人が三人の容疑者の中にいた場合
死亡推定時刻がずれて一番得をするのは徳山五月です
まず、移動時間が稼げるということそして比較的に短い（1<3時間）
そして一見完璧なアリバイが成り立ちます
五月と比べると他の2人は死亡推定時間がずれてもあまり得る物はありません
養子はアリバイが無いので意味がありません
満竹弥生の場合移動時間が長い為トラブルが起こった場合の対処が大変です（こじつけっぽくなっちゃいましたが）
あとあまりにも徳山五月の行動が突発的（思いつき）っぽいのも怪しいです

で問題は如何にして死亡推定時刻を早めたかです
すみません思いつきませんでした（ぉい
では


ハイ、昨日はレスできず、すみませんでした。
★たまりんどさん
再参加ありがとうございます。＜（＿　＿）＞レスを拝見して、どうも両者の解釈に違いがあるようで会話が成立してないということが分かりました。
＞どうも文脈をみると手袋の跡とは手の形をした何かによって元々付いていた指紋などが＞擦られ消えた跡と思われます。
(ﾉ∀`)ｱﾁｬｰ　誤解されるような文脈だったら申し訳ないです。まぁ、はっきり言いますと手袋の跡というのは指紋と同じで単独で識別できるわけです。遺留指紋が指の形に消えていたからとかそういうややこしいことじゃありません。ガラスに指の跡をつけることが出来るように手袋だって同じことが出来ますよね？鑑識にはそれを識別することが出来るわけです。
＞もし布の上から握っても手袋と似た跡が付くのならば事故死は充分にありえます
ところでこれが非常に興味深いですね。私にはちょっと思いつきません。ぜひ説明していただけますか？推理のほうはまとまってからぜひお聞きしたいですね。＾＾

さて、ではヒントを。はっきり言ってしまうと問題文だけから真相を推理しようとすると不可能ではないものの、非常に困難です。ですからここは２つのヒント会話に注目していただきたいです。２つには共通のキーワードがあります。特に２つ目のヒント会話は私が色々遊んでいます。＾＾；それでは皆さん、ぜひよろしくお願いします。＾＾








レスが完全に止まってしまったのでどうしようかなぁと思っています。　　　　・゜゜・゜（つД｀゜）゜。
ここで、皆さんに謝罪したいことがあります。それは箱についてです。アレには色々情報を付与していますが、たった今ひょっとして皆さんに伝えきれていないのではと思いました。問題文には箱の中身はカラであったと書いています。と同時にあの箱はフタ付きで、フタは外れて箱の近くに転がっているという設定しています。（早く言ってよ q(T^T) というご指摘はごもっともですが私もたった今気が付きましたのでなにとぞご容赦を　　(；>人<)”）本当にすみません。

さて、ヒントを出します。私が再三言ってきた足りないパーツ、それは凶器についてです。凶器が特定できないがために論理が展開できないのではと思います。凶器は何なのか、これが事件の最大の分岐点です。それでは皆さん、何卒よろしくお願いします。
(；>人<)”




古畑さんこんばんは！
レス頂いてるのに次の推理が思いつかずご無沙汰しており申し訳ありません。
「赤毛連盟」やっぱりわかりました？(^^ゞ　モチーフにさせて頂きました。
さて、一言謝っておきたいのですが
＞前スレでreftainさんが自殺説を上げていたと仰っていましたが気付かずに
＞すみませんでした。
私は「前に私が書いた殺人」に見せかけた自殺というつもりで書いたのですが
わかりづらい文章でこちらこそすみませんでした！m(__)m
で、新情報の方ですが金属の箱は
＞現場の箱は耐火性があるもの。縦横２０ｃｍ、高さ１５ｃｍ。
＞これにも仕掛けは見つかっていない。
とあるだけだと思ったのですが？「仕掛け」はないけれども「中身」については
自由度や難易度の為情報を出してないものと思っていました。
私は「空だと勝手に思い込んでました。」みたいな事も書いたと思いますので
その時一言書いて欲しかったですね。(;_;)
こちらは今後「空の箱」統一で行かせて頂きます。
あと凶器との事ですが
＞自宅の階段から転落死したのが死因だ。
「転落死」「死因だ。」（「と思われる。」ではなく断定）とありますので
鈍器などのように死因を違える物ではなく転落死を発生させるための物の事
と捉えて良いのでしょうか？
この所くやしくて毎日この問題の事を考えております。
解決編を見たい気持ちもありますがそれ以上に解きたい気持ちの方が強いので
今しばらくお付き合い下さい！





★reftainさん
レスありがとうございます！ヾ( ~▽~)ツ ♪
＞私は「空だと勝手に思い込んでました。」みたいな事も書いたと思いますので
＞その時一言書いて欲しかったですね。(;_;)
もうホントにすみません。(；>人<)”
箱についてはカラ（フタは箱の近くに転がっている）であり且つ「仕掛け」は見当たらないと解釈していただきたいと改めて皆さんに申し上げます。＜（＿　＿）＞
＞鈍器などのように死因を違える物ではなく転落死を発生させるための物の事と
＞捉えて良いのでしょうか？
その通りです！とすれば大体論理は展開できるのではと思います。＾＾
＞今しばらくお付き合い下さい！
こちらこそ本当に何度もありがとうございます。(*^-^*)解決編まで今しばらくお付き合いを。

それでは皆さん、何卒よろしくお願いします。＜（＿　＿）＞







　






古畑さんこんにちは！
最近羽賀健二警部の気持ちにリンクしているrefrainです。
あいかわらず自身は無く別解がやっとかな？と思いますが意外と穴も無いとも
思えますので長く判りにくいかもしれませんがよろしくお願いします。

今回の事件は脚本及びスポンサーが片瀬和成、主演が徳山五月です。
寒い日が続きそうとわかった時点で和成が五月に鍵と計画書を渡す。
計画書の内容は以下の通り。金属の箱と懐中電灯と箱いっぱいに入るサイズの
氷と皮手袋を準備をする。寒波が訪れたらアリバイを作る。翌朝遅くとも６時
までに友人宅を出て片瀬家へ向かう。車で片道３０分なので６時半位に到着。
呼び鈴を押し被害者が出迎える。被害者は良い人だったと思われるので早朝
にもかかわらずちゃんとした対応をして寝間着のままでは失礼と着替えに部屋
に戻る。この時に持ってきた道具（それまでは大きなバッグに入れて手元に
置いてても良いし玄関脇に置いてても良い）の中の皮手袋をつけ氷を取り出し
階段の上から一段目に置いた後機械室に向かいブレーカーを落とす。
大寒波が来るほどの真冬の６時半ならまだ暗いので被害者は手探りで部屋を
出てくる。ここで認識しておきたいのが問題の中で箱と懐中電灯が犯人の
持ち込み品としてあるという事はこの２品は元々はこの家には無かったという
事です。天窓からの薄明かりがあるので手探りで歩く程度は困らなかったので
はないでしょうか？手すりをつたって階段まで来て一歩踏み出した所に置かれ
た氷で足を滑らせ転落死する。死亡を確認し箱と懐中電灯に指紋を付け文中の
とおりに配置して落としたブレーカーを再び上げてヒーターのみつける。
そうして一応触った場所を拭いて鍵をかけ家を出て鍵を和成に返す。
そして発見時和成がブレーカーを落として指紋をもう一度拭いて警察を呼ぶ。
寒い日を選んだのは死亡推定時刻が寒さを考慮して出されれば実際より早まる
事と用意した氷を車に置いていても融けにくい事を狙ったもの。
発見時までヒーターを点けていた事は天窓からの影が面白い形になっている事
（水滴がついていると思われる）からわかる。
懐中電灯と箱はあわよくば「事故死」悪くても「事故死にみせかけた強盗殺人」
に思わせる為。この状況ができれば五月はアリバイと密室を、和成は実際には
殺してないし相続人が強盗殺人する意味が無い事を訴えれば疑われない。
弥生は時間的に無理があるので五月に限定。和成の単独犯なら遺留品は余計で
鍵もかけない方が良いし五月の単独犯では鍵に関する記述が無さ過ぎる。
あと、うまく氷を踏むか？と思われるでしょうが手すり伝いにきて階段を降り
ようとすれば場所は限定されるし踏み出す足はほぼ同じ足からと決まっている
ものだと思いますので大丈夫。（？）
何度も自問自答して穴は少ない（あるんかい！）と思います。自分でもゴチャ
ゴチャしてて書き忘れた事が有るかもしれませんがこんなもんでいかがで
しょうか？ってかもうこれ以上は無理かも？＼(-o-)／







どうも。

古畑さん　VS　 refrainさんみたいになってますね。（笑）


私も殺害方法だけですが、

まず、被害者が寝静まってから、階段に水を蒔く。
蒔いた水が凍ったのを見計らって、金属製の箱に入っている
固形燃料に火をつける。
被害者が寒さに目を覚まし、機械室へ行こうとした時、
階段付近で火が付いていることに気づき、酷く怯える。

慌てて、１階へ避難しようとした際、階段で足を滑らせ、転倒。
頭部を強打し、そのまま・・・・・

と考えたのですが、犯人が解らない・・・（涙


そもそも、問題に明記されている、死亡推定時刻は、犯人の
トリック等によって間違っていると考えても良いのだろうか？



レスがだいぶ遅れてしまってすみません。風邪なんかひいてしまいました。　　　・゜゜・゜（つД｀゜）゜。
★reftainさん
＞最近羽賀健二警部の気持ちにリンクしているrefrainです。
ああ、それはホントに申し訳ないです。＾＾；
新しい発想に基づく推理ですね。＾＾共犯説ですか。う〜ん、これはいつか出るだろうなあと予想していました。だからこそ共犯説を裏付ける事実を私は何一つ明記していません。（つまり私の意図ではないということですね。）真相は共犯説とすれば皆さんに何か納得してもらえないのではと思っています。
＞寒い日を選んだのは死亡推定時刻が寒さを考慮して出されれば実際より早まる
それからこの推理の核であるこの部分ですが前スレのレス３７件目に
＞この死亡推定時刻は信用していただきたいと思います。要するに寒さのズレも計算した＞上で割り出したものであるということですね。
このように示しています。よってう〜ん、別解とはできないかなと思います(；>人<)”
殺害方法は残念ながら違いますね。

★キョウさん
参加していただいてありがとうございます。＾＾
＞古畑さん　VS　 refrainさんみたいになってますね。（笑）
ホントですね＾＾ でもまぁ、私が負けるのは決まってますしね。
＞問題に明記されている、死亡推定時刻は、犯人のトリック等によって間違っていると考＞えても良いのだろうか？
これはreftainさんのレスにも書いた通り死亡推定時刻は正確であるとしていただきたいです。まぁ、３日も経てば本来はあのように正確な死亡推定時刻は出ないかもしれませんが、それは問題の都合上ということで＾＾；殺害方法はなるほど、その可能性はあるのですが確かにそれでは犯人を特定できませんね。ちなみに殺害方法は残念ながら違います。

さて、reftainさんとキョウさんはアリバイを崩す方法として死亡推定時刻をずらすという一つの可能性を提示してくれました。しかしその方法はもう一つあるはずです。何と言ったら良いのか・・・凶器を特定することはもちろん大切なのですがたとえ特定できなくても方法の種類（分かりにくくてごめんなさいね＾＾；）に気付けば論理を展開することは可能です。実際お２人はいい線を行っています。ただ、本来の機能としてそれを生かしていないだけです。そして、論理を展開していけば証拠も掴めるように設定しています。

さて、私の問題には多いのですが、（何故犯人はこのようなことをしたのか？）というのが今回も重要になっています。実際、今回の犯人の行動は不自然です。実はこれはreftainさんをはじめとして、何人かすでに気付いていらっしゃいます。そしてそこには必ず理由があるはずです。質問だけでもあげてくだされば、それに答えたいと思います。
皆さん、よろしくお願いします。
















古畑さんこんばんは！風邪大丈夫ですか？お大事に！
やっぱり駄目でしたか？(^^ゞ　　
色々なパターンを書いているので、なんで推理に一貫性が無いのか？とか
他の方の推理を妨げているのでは？とか考えてしまいます。
キョウさんの言われる
＞古畑さん　VS　 refrainさんみたいになってますね。（笑）
も笑い事じゃなくなってるのでは？と、心配です。
でもやっぱりやめられない止まらない！（年がバレるなぁ）
で、次行きます!古畑さんの言われるように論理を展開していきます！
まず問題なのが鍵ですが、文中に怪しい点はありますが直結させるには無理
がありそうなのでトリックはないものとします。では何故かかっているか？
殺害して逃げる犯人が密室を作るメリットが無い今回の場合「被害者が自分
でかけた」と見ると無理がなくなると思います。死ぬ前に自分で鍵をかけて
いるが自殺ではないとなると「遠隔殺人」ではないかとなります。
そして遠隔殺人ということはアリバイが作れる。逆に言うとアリバイの無い
和成は犯人ではないので２人の母親に絞ります。となると犯行は現場の状況
（手摺りの指紋、懐中電灯が点いていたと思われる等）から何らかの手口で
その場にいないで暗闇を作り階段から転落させたものと考えられます。
どうやればそんなことが出来るのか？暗闇を作るには停電させます。その日
は寒かったので氷をコンセントプラグの上に置いておけば寒いあいだは融け
ないで被害者が帰宅後暖房を入れ温まった頃に融けだしショートさせブレー
カーを落とす事ができます。転落させる方法は箱に笑気等（被害者が花粉症
であれば花粉等）を入れておきその効果（体全体の力が抜ける。目が見えな
くなる等）で転落させる。（ここだけチョット弱気^_^;）
上記のトリックをしかける方法は犯行当日の朝に被害者宅を訪問し「外で
朝食でもとりながらお話しましょう。」とでも言い、被害者が着替えたり
準備をする間に氷を仕掛けリュックに自分の持ってきた懐中電灯と箱を入れ
（懐中電灯は元々入っていたものとすりかえた。でなければ停電時被害者は
リュックを開けない。なぜすりかえるかは電池や電球が切れてたりして失敗
する事を防ぐ為。箱は元々無ければ「何だこの箱は？」と思うし元々有って
すり替えてあれば「何故？」と思いどちらにしても開けてみる筈。何故リュ
ックの存在や場所を知っていたかは子供から聞いていたか以前来て見て知っ
ていた）ておく。そして一緒に出かければ終わり。上記通りなら寒い朝早く
なので手袋は気にならないし家に入るのも出るのも被害者にドアを開け閉め
させれば跡は付かない。最後に２人の母親のどちらか？であるが夫が海外出
張中である事、車が運転できた方が都合が良い事、行った事が無い家を「あ
の家」と言っている事などから「徳山五月」であると思われます。
以上ですが、いかがでしょうか？


★reftainさん
＞風邪大丈夫ですか？お大事に！
ありがとうございます。おかげですっかり治りました＾＾
＞「遠隔殺人」ではないかとなります。
さすがreftainさんですね！ついに出ました。これが私の意図したものです。
＞転落させる方法は箱に笑気等（被害者が花粉症
＞であれば花粉等）を入れておきその効果（体全体の力が抜ける。目が見えな
＞くなる等）で転落させる。（ここだけチョット弱気^_^;）
上手い！殺害方法はかなり近いですね。ただ、問題文、ヒント会話中に凶器のヒントはバッチリ示してあります。しかしながらほぼ正解と言って良いですよ＾＾さて、後半の推理は非常に論理的ですが、う〜ん証拠がいまいちないかなと思います。良いところまで行っているのですが最後で詰めきれていないという感じです。

さて、reftainさんからかなり良い推理が出ました。あとは発想の自由性だけのようです。この方法でアリバイは崩すことが出来ます。どんなものでもです。それから、問題文、ヒント会話中で私は羽賀警部にある事実を断定させています。しかしそれはよく考えると・・・です。それではよろしくお願いします。

追伸　ここまでくるともうぜひreftainさんに真相を見抜いてほしいですよ(*^-^*)
　　　ぜひよろしくお願いしますね＾＾









どうも考えがまとりませんが
一応書いてみます

被害者は災害の影響で火を見ることに恐怖を感じていた
つまり家の中に煙が充満すれば
パニックになって部屋からでてくる

金属の箱はビックリ箱みたいな物かな
手品師がつかうようなフタを開けた瞬間
燃え上がるようなしかけを入れておく
箱は懐中電灯といっしょにして置いておく

遠隔殺人で階段から落下させ確実に殺す事は
かなり困難のような気がする
犯人はただ驚かそうとしただけかも
しかし結果として階段からの転落死になったのでは

時限式の発煙の方法として３つ方法がある
1　キッチンで何かが燃えるようにした
　　点火したオーブンの中に何かをいれておくとか
　　うまく完全燃焼すれば証拠は残らない？
2　風呂釜に火をつけておく
　　グラグラに沸いて家中が湯気でいっぱいになる
3　風呂の水の中にドライアイスが落ちるようにしておく
　
２は家中が濡れるからバレるかな
証拠が残らないなら　1が自然かな

犯人は徳山五月
犯行には車の運転が必要では？
満竹弥生には不可能



古畑さんこんばんは！
＼(^o^)／正解に近づきました？
＞ここまでくるともうぜひreftainさんに真相を見抜いてほしいですよ
そう言って頂けると素直にうれしいですね！
追加いきます！凶器はカセットコンロのボンベのガスですね？
非常用に電気コンロは無いからしょうがないと見過ごしてましたが確かに
ライターまで変えているからには火が出る元を置いているのは不自然です！
証拠の方はまだ弱いと思いますが殺人の決行日は天気（寒さ）による所が
大きいのに弥生は日にちをずらせない同窓会なのに対し五月は融通の利く
アリバイである！でダメですか？（まだ弱気）^_^;


★斑猫さん
参加していただいてありがとうございます＾＾さて、さっそく推理のほうですが
＞遠隔殺人で階段から落下させ確実に殺す事はかなり困難のような気がする
これに気付いてもらえるとは＾＾とすればこの事実は推理を裏付けることができるかもしれませんね＾＾さすがです、斑猫さん＾＾
＞手品師がつかうようなフタを開けた瞬間燃え上がるようなしかけを入れておく
なるほど、しかし私は仕掛けは見つからなかったと明記していますからね。う〜ん、完全燃焼したとしてもどうしても痕跡が残るわけです。燃えたのならなおさら様々な痕跡が残ります。
＞キッチンで何かが燃えるようにした
これも先ほどの理由からちょっと考えにくいですね。
＞風呂釜に火をつけておく
＞風呂の水の中にドライアイスが落ちるようにしておく
これはちょっと現場に符合していないかなと思います。それに徳山五月を犯人と断定するなら鍵の問題もありますしね。よって残念ながら真相ではありません。
★reftainさん
さっそくのレスありがとうございます＾＾
＞凶器はカセットコンロのボンベのガスですね？
う〜ん、惜しいけれども違います。というかそれでも問題はないかもしれませんが万一、解剖でガスの成分が検出されるとマズイですね。reftainさんの推理も徳山五月を単独犯人とするならやはり鍵の問題があります。

さて、ここで事件のポイントを振り返ってみましょう。犯人とシナリオとはどんなものだったのでしょうか。これはすでにreftainさんをはじめ多くの方が気付いています。そしてもし、犯人のシナリオ通りに進んだなら、やはり不自然なものがあります。では何故そんなことを犯人がしたのか。それこそが事件の最大のポイントです。方法は遠隔殺人と分かれば十分です。ひとまず置いておきましょう←このように書きましたが一応ヒントを書きますね。ヒント会話には共通のキーワードがあると私は以前書きました。別にキーワードは隠されているわけではありません。ぜひ見つけてください。そうすればさらに明確に推理を展開できるかもしれません＾＾（繰り返しますがあまり拘らなくても良いですよ？＾＾）それではよろしくお願いします。







　



　　


　　





古畑さんこんにちは！
＞reftainさんの推理も徳山五月を単独犯人とするならやはり鍵の問題が
＞あります。
あれ？私の推理は鍵はクリアしてますけど？わかりにくかったでしょうか？
まぁどちらにせよ古畑さんの意向とは違うようなので意味はありませんが。
そうですね、斑猫さんのおっしゃるとおり確実性にかける手口なので
トリックをしこむのに顔を会わせていては死ななかった時に困りますよね。
となると犯人はやはり和成で鍵を使って顔を会わせずにトリックを仕込み
死亡推定時刻は被害者次第になるのであえてアリバイは作らなかった。
その場合の問題点としてあがる、トリックに箱を使用しそれに手袋の痕跡を
つけている為事故ではなく物取りの殺人にしか見せられない現場に対し
被害者の死後鍵を開けておいた方が自分が疑われる可能性が低いのでは？
という見方に対しては、物取りと見られれば自分は物を取る必要は無いと
言えるし、遠隔殺人が見破られた場合は逆に鍵がかかっていた方が鍵を
持っていない人の方が疑われる事になると踏んでいたと思われる。
って、チョットその場しのぎのレス汚しのような推理でスミマセン。(^^ゞ



reftainさん
>あれ？私の推理は鍵はクリアしてますけど？
ああ、なるほど被害者が自分で鍵を掛けたので密室は成立するということですね？すっかり見逃していました。すみません＾＾；しかし、遠隔殺人であれば仕掛けはどうするのですか？被害者を訪問したときに置いてくるということでしょうか。しかしそう考えると結構色々無理が出てきますね。（実はここが重要なのです）そして、被害者が留守のときに仕掛けるのならばやはり家は密室のはずです。私が問題にしているのはそこなんです＾＾

さて、今回はなるほど、先ほど言った仕掛けについての考察ですね。
＞物取りと見られれば自分は物を取る必要は無いと
＞言えるし、遠隔殺人が見破られた場合は逆に鍵がかかっていた方が鍵を
＞持っていない人の方が疑われる事になると踏んでいたと思われる。
そうですね、これはちょっとリスクが大きすぎるのではないかと思います。そしてその割にメリットは少ないですね。どう考えてももっと上手い方法があります。すでにreftainさんがご自分で推理してなさっていたはずなのですが＾＾

ではこの前のレスと重複するかもしれませんが事件のポイントを。
・犯人のシナリオを見抜き、シナリオ通りにいっていない点から犯人を特定。
・殺害方法は遠隔殺人とわかれば十分。ただし、凶器の性質（これは箱の性質とそのまま　つながってきます）を知る必要はある。
・２つめのヒント会話の羽賀警部に注意。彼は何か重大なことを見落としている。
・発想の自由性が重要。先入観を持ってはいけない。

大体こんな感じだと思います。今までの推理で皆さんは殺害方法、アリバイ崩しをしてくれました。あとは犯人とその証拠。これでこの事件は解決です。それではぜひよろしくお願いします。

追伸　箱の性質は実はちょっと隠されています。「耐火性があるということは・・・・という性質をもつ」ということですね。実は前スレで私はそのことに触れています。達磨さんへのレスでした。まだ残っていると思うのでぜひ参照してください。







徳山五月による遠隔殺人とする
まず徳山五月は片瀬弘樹の留守中に片瀬家に行き
中には入らず天窓の上に金属の箱を置く

飲食店でトイレに席を立った５分で
片瀬弘樹に電話
「明かりを点けずに寝室を出ろ」と指示

寝室をでた片瀬弘樹は
天窓からの光の影を見て
金属の箱を見つける
片瀬弘樹は天窓を開けて金属の箱を回収
あるいは天窓を開けると金属の箱が落ちてきた

さて問題は金属の箱の中身
耐火性があるとは気密性があるということ
証拠が残っていないことから
気体・ガスが入っていたはず

1　高圧の気体が入っていて爆発するように開いた
2　煙や霧で視界をふさいだ
3　笑気ガスとか催涙ガス、毒ガス？
ここで片瀬弘樹が火を見ることに恐怖を感じていた事が
関連すると思うのだが、よくわかりません


古畑さんこんばんは！
今回は古畑さんのヒントを元にシンプルに考えたいと思います！
まず犯人ですが和成以外にありえません！（初めて強気？(^^)）
手摺りの指紋等文中から被害者が階段の上まで自分で来て落ちて（落と
されて）いるのは間違いない。と同時にどういうトリックだったにせよ
階段上のリュックの中に懐中電灯が入っていた事も確実と思われる。
多少憶測も入るがこれだけ災害時の準備をしている人が各部屋に懐中電灯を
置いていないのは不自然なのでリュック以外の懐中電灯は犯人によって
持ち去られていた事も推測される。逆に考えると他の部屋に懐中電灯が
あるかどうか知らない人が階段上のトリックを準備する方がおかしい。
とすると階段上のリュックに懐中電灯が入っている事を知っていてなおかつ
他の部屋の懐中電灯を持ち出せる（若しくは無いと知っている）のは和成
しかいない。あと古畑さんのヒントはここでしょうか？
＞邸内には２人の母親の指紋は検出されなかった
これにより元々この家に住んでいた和成の指紋は有ってもおかしくないのに
手袋の痕跡を残す事で「外部の人間の犯行」にみせかけようとした。
そうなると今度は鍵は開いていたと証言した方が良いのでは？となりますが
これは死亡日から発見まで日が空く為訪問客が有り鍵がかかっていたと
証言されると困るから。そうすると早めに発見した方が良かったのでは？
となりますがこれは遠隔殺人の為予想した日に死んでいる事が確実ではなく
下手するとまだ息があり自分が救急車を呼んだりしなくてはヤバくなる
という笑えない状況になったりするのを避けるため何らかの連絡が有るまで
自分からは動かないようにしていた。いかがでしょうか？


レスが遅れてすみません。＜（＿　＿）＞
★斑猫さん
参加していただいて本当にありがとうございます＾＾
＞耐火性があるとは気密性があるということ証拠が残っていないことから気体・ガスが入＞っていたはず
その通り！上手いです、斑猫さん＾＾
＞1　高圧の気体が入っていて爆発するように開いた
＞2　煙や霧で視界をふさいだ
＞3　笑気ガスとか催涙ガス、毒ガス？
ははぁ、これは条件付で当てはまりますね。（条件付というのは重要です）
ただ、凶器についてはヒント会話にキーワードを入れていますから残念ながらこのどれも違いますね。条件付とは解剖で毒物として検出されない濃度であることです。しかし、凶器がガスであるというのが分かれば十分です。あとは推理を進めることが出来ます。
＞ここで片瀬弘樹が火を見ることに恐怖を感じていた事が関連すると思うのだが、
結論から言えば関連してきません＾＾；ごめんなさい。アレはヒントをカモフラージュするためのものです。しかしながら、被害者が震災により、あらゆる災害を恐れていたのは事実です。これは被害者が災害に対する準備（リュックサックなど）をしていたことから伺えます。しかし、災害の準備が万全ならば何か足りないものがあります。それは何なのか？これは殺害方法のポイントです。（ただ、推理の上ではあまり拘らなくて良いですよ、犯人特定が最優先事項です）

★reftainさん
毎回の参加、本当にありがとうございます＾＾
＞まず犯人ですが和成以外にありえません！
ごめんなさい、はっきり言うと彼はあらゆる意味で犯人から最も遠い人です。これは後で述べます。
＞手摺りの指紋等文中から被害者が階段の上まで自分で来て落ちて（落と
＞されて）いるのは間違いない。
その通り!遠隔殺人ですから自然とそういう推理になりますね＾＾
＞階段上のリュックの中に懐中電灯が入っていた事も確実と思われる。
う〜ん、これはちょっと納得しがたいですね。もし災害に対して万全の体制を整えているなら懐中電灯は常に各部屋にあるはずです。とか言っていたら後のほうにバッチリ書いてありましたね。
＞これだけ災害時の準備をしている人が各部屋に懐中電灯を置いていないのは不自然なの＞で
そうそう、その通りですね。ここは犯人のシナリオと合致します。（しかしながらひょっとしたら各部屋の戸棚などに懐中電灯がある可能性はありますよ、警察は現場以外は形式的にしか捜査していないです。書いていなくてごめんなさいね＾＾；）良い方向ですよ＾＾ここが分かれば十分です。
＞逆に考えると他の部屋に懐中電灯が
＞あるかどうか知らない人が階段上のトリックを準備する方がおかしい
そう!その通り！良いですね、犯人特定の重要な要素です。
＞とすると階段上のリュックに懐中電灯が入っている事を知っていてなおかつ
＞他の部屋の懐中電灯を持ち出せる（若しくは無いと知っている）のは和成
＞しかいない。
ああっ！！(ﾟДﾟ;)ｶﾞﾋﾞｰﾝ　途中で違うところに帰着してしまっている！先述したように彼が犯人とは思えません。その理由、重要ですよ。
＞あと古畑さんのヒントはここでしょうか？
そう！ズバリそこです、とは言えないのですが手袋に関しての記述です。これは以前、
reftainさんと話したところが絡んでくるのです。これは犯人を特定する傍証になります。
＞手袋の痕跡を残す事で「外部の人間の犯行」にみせかけようとした。
その通り！良い推理です。気付いてもらえて嬉しいです＾＾

さあ、お２人からかなり近い推理が出ました（特にreftainさん）
私は前にも言いました。遠隔殺人ならばアリバイは崩せます。どんなものでもです。
そして犯人のシナリオ。犯人は遠隔殺人を使うならば安全に犯行を行うはずです。とすれば絶対に残してはいけない物が残ってしまっています。それは何故か？ここはぜひ考えて欲しいところです＾＾

そろそろ正解が出るなあと予感しています。皆さん、よろしくお願いします。
追伸（reftainさんは特に何回も参加していただいていますのでぜひreftainさんに真相を見抜いてもらい、納得していただきたいですね＾＾）





















古畑さんこんばんは！
今までに無い大ヒント満載レスありがとうございます！
長々と引っ張ってしまった為かなりじれったく思われてる事でしょう。^_^;
＞ごめんなさい、はっきり言うと彼はあらゆる意味で犯人から最も遠い人です。
これでハッキリしました！犯人は故片瀬良枝です！
前スレでだれかが誰か言ってなかったかと見返しましたが、斑猫さんが
「死んでなかった片瀬良枝」で挙げられてただけでした。さすが斑猫さん！
つまりこうです。良枝は死ぬ前に遠隔殺人のトリックを仕込んだ。
私が挙げたトリックの中で死んだ人に不可能な氷でショートさせる所は
電気会社に通常使用時は落ちないけれどエアコンを２つ以上つけたら
落ちるといった程度のアンペア数に契約を変えておく。
証拠は私が何度も言っていたように外部の者の犯行に見せるなら鍵は
開いていた方が良いという点です。本当は自分が第一発見者になるか
見つかる前に鍵を開けておくかするつもりだったのに死んだので
出来なかった。以上です。いかがでしょうか？


さあ、いよいよ大詰めです。では、これから解決編です。あとで解答にたどり着くまでの論理、皆さんの推理についての感想なども述べますね。

（解決編）
日はすでに沈み、邸内に徐々に暗闇が広がる。今畑はもたれていたリビングの椅子から身を起こす。
今畑「水川、暗くなってきた。電気をつけてくれないか？」
水川｢はい、ってあれ?スイッチを押してもつかないな・・・どうして・・・？」
今畑は立ち上がって微笑を浮かべる。どうやら先ほどのセリフが解決編の始まりの合図だったようだ。
今畑｢ブレーカーが落ちているんだ。さっきまで現場が明るく、電気をつける必要も無かったので気付かなかっただろうがな。」
羽賀｢何ぃ？じゃあ、現場は犯行当時、停電していたと？」
今畑｢その通り。さて、ここで被害者の死亡した状況を整理してみましょう、被害者の死因は転落死、現場には電気のつかない懐中電灯と耐火性の箱がありました、さらに被害者の服装は寒いにもかかわらず上半身はワイシャツだけ。ここから導き出される推理はこうです。」
今畑は微笑を浮かべながら言葉を紡ぐ。
今畑｢被害者は帰宅後、二階の自室へと着替えに行きます。(これは被害者の自室に上着があったことから分かる）しかし、二階の電灯、もしくはエアコンのスイッチを入れたとき、ブレーカーが落ちてしまった。被害者は突然の暗闇に驚きながらもブレーカーを上げるため懐中電灯を手に取り、機械室に向かおうとした。だがそこには犯人の仕掛けた罠の１つがあった。」
水川｢電気のつかない懐中電灯のことですか？」
今畑｢そうだ。恐らく切れた電池を犯人が入れておいたんだろう。電池を反対側に入れたり、その他余計な工作をすればあからさまな意図を読まれてしまう恐れがあるからな。そこで被害者は天窓から差し込む月の光を頼りにあるものを取りに階段付近の三段棚へと向かう。そして例の箱を開けたのです。さて、あの箱には本来何が入っていたか？これはリュックサックの中身から推理すれば明白です。何かが足りない。お分かりですか？」
羽賀｢・・・扱いのデリケートで災害時に必要な電化製品、貴重品か！」
羽賀が苦々しく答える。
今畑｢そうです。あれには本来、小型ラジオ、保険証のコピー、そしてスペアの乾電池などが入っていたはずです。被害者が取りに行った物とは乾電池。そしてこう考えても支障はないでしょう。その箱には本来とは違った何かが仕掛けてあり、それによって被害者は階段から落下する羽目になった。ここまでは容易に推理できます。では、誰がそれを仕掛けたのか？」
水川｢２人の母親が動機を持ったのは最近ですし、その箱の存在を知りませんよね。おまけに鍵がかかっていて侵入するのも容易ではないですし。」
羽賀｢そこから犯人は和成だと予想するのは容易だな。問題は証拠だが・・・」
今畑｢でもそう考えると矛盾が出てきませんか？せっかく事故を演出したのに箱を回収しないとは。あれさえなければ事故でしょう。また懐中電灯も同時に回収したほうが無難でしょうね。ブレーカーに注目されればトリックが露見する恐れがありますから。」
羽賀｢動揺していただけじゃないのか？そういうことはよくあるぞ。」
今畑は肩をすくめる。それは違うという気持ちの現われに違いなかった。
今畑｢そんな犯人が鍵をわざわざ冷静にも鍵を掛けていくわけがないでしょう、羽賀さん。彼は犯人ではありませんよ。もう一人いるじゃないですか。家に誰にも怪しまれず容易に入ることができ、ブレーカーを落とし、また懐中電灯と箱に仕掛けを施してその後、第一発見者としてそれらを回収できる人物が。」
羽賀｢ふん、バカな。そんな奴がどこにいる?」
今畑｢あらかじめ、殺しの脚本さえ書けばたとえ死者でも犯人となり得ます。断定しましょう、犯人は片瀬良枝夫人です。」
羽賀と水川は驚きの表情を浮かべる。完全に除外していた人物だからだ。
羽賀｢ちょっと待て！確かに彼女に懐中電灯と箱に仕掛けを施すことは可能だろう。だが、ブレーカーを落とすのはさすがに無理だぞ。彼女はその時点ですでに死んでいたんだからな。」
今畑｢何故です?箱にあらかじめ仕掛けを施し、被害者を転落させることが出来たんです。ならブレーカーにも自動的に落ちる仕掛けを施しておけばいいでしょう。さっき言ったじゃないですか。エアコンのスイッチを入れたとき、ブレーカーが落ちてしまったと。そう、あらかじめ電気量を落としておくんですよ。電気会社に申請してね。」
水川｢どういうことです?もう少し丁寧に説明してもらえますか？」
今畑｢これだけ立派な家だ。電気量も相当なものだろう。さらに寒いのならなおさらだ。各部屋のエアコンなどの暖房器具はフル稼動になる。では、もし電気量が不足していたら？
当然ブレーカーは落ち、停電になるだろう？多少の運と偶然は必要だが、気候によって犯人はその場にいなくても、自動的に仕掛けを作動させることが出来るのさ。」
羽賀｢ふん、辻褄は合うな。だが肝心の箱の仕掛けとは何だ?まさかビックリ箱のようなものを仕掛けていたといわないだろうな。箱には何も仕掛けは無かったんだぞ？」
対して今畑はさらりと答を告げる。
今畑｢ポイントはあの箱に耐火性があること。故に箱は非常に気密性が高いはずです。一酸化炭素を箱に詰めていたんですよ。アレならば濃度によっては被害者を昏倒させ、転落死させることが出来ます。明らかな中毒死でない限り血液から検出される量も微量ですしね。その上被害者は煙草を吸います。あれにも微量ですが一酸化炭素が入っていましてね。死後３~４時間で身体から排出されます。よほどのことがない限りこの仕掛けがばれることはないでしょう。その上良枝さんは理学部の教授。求められた濃度のものを実験的方法で得ることが出来ますよ。停電にしたのも事故死を演出することに加えて暗闇の中、乾電池を探すため被害者が箱に顔を近づけるよう仕向けるというのが最大の狙いです。手袋をつけて仕掛けを施したのは万が一何らかのアクシデントが発生し、懐中電灯と箱を回収できず、殺人捜査に切り替わってしまったとき犯人の遺留品と思わせるため。もちろん自分の指紋はきっちり拭わないと露見してしまいますがね。いつからこの殺人を計画していたのか分かりませんが、箱の入手経路も細心の注意を払ったと思いますよ。彼女を犯人とする決定的証拠はまさに回収されなかった懐中電灯と箱。死者であるが故にできなかったのです。先ほどの方法はもちろん和成にも可能でしょうが、これらを第一発見者であるにもかかわらず回収しなかったとは考えられませんからね。」
ここで一旦言葉を区切り、今畑は息を吸う。あまりにも長く喋りすぎたようだ。
今畑「さて、先ほどの良枝さんが懐中電灯と箱を仕掛けたという説には傍証があります。それは手袋の跡です。現場にはあの２つの遺留品以外、玄関を含め手袋の跡は見つからなかった。どう言うことかお分かりですね？」
羽賀｢つまり犯人は邸内のどこにも触れず出入りし、あの２つを置いたと解釈できるわけか。そんなことはあり得ないな。手袋をしたのにわざわざ指紋をふき取る必要も無い。つまり犯人は彼女一人に限定されるな。」
水川｢確かに事故死を演出するというのは有り得ますね。被害者は良枝さんが事故を起こすまで殺害される動機は特に無かったそうですから。でも、犯行方法が不確実ですよ。被害者が転落するとは限らないじゃないですか。もし被害者に不審に思われたらどうするんですか？」
今畑｢失敗しても何とでも言い逃れることが出来る。殺害したいなら、また別の方法で殺せば良い。自分にアリバイがあり、かつ被害者が事故死や自然死に見えたりする状況はいくらでもあるぞ。さっきも言った通り、言い逃れもできる。例えば今回の場合、まだ入れたいものがあったがあの箱は容積が小さいので、新しいものを買った。すでに中身を入れ替えておいたのであなたが開けたときは偶然カラだったとかな。この裏付けは容易だ。犯行後、彼女は箱を回収後、中身を元に戻し、元の位置に戻さなければいけない。つまり、入れ替えられた中身はまだ、良枝さんの部屋にあるはずだ。」

今畑の推理通り、良枝さんの部屋から本来、箱に入っていたと思われるものがビニール袋に入れられ、一見して分からない所に隠されていた。また電気会社に良枝さん本人から電気量についての申請があった事も明らかになった。問題は動機であるが、事故を演出しようと計画したことから表面上は分からないことだったと推測される。しかしながら、結論としては弘樹氏が死んだことによる遺産や周りには分からなかった夫婦関係の悪化などがあげられるだろう。どうであれ、犯人が死亡した現在では詳細は不明だ。こうして事件は幕を閉じることになる。




ということで、reftainさん、正解です＾＾どうもありがとうございました！(*^-^*)
さて、凶器は箱の性質、犯人の職種から一酸化炭素としました。ヒント会話中にも不完全燃焼や練炭といったキーワードを混ぜ凶器を特定してもらえるようにしていました。
また、ヒント会話２の冒頭は何か不自然だなあと気付いた人がいたかもしれません。実はアレは文の最初の文字を繋げると凶器が分かるようになっています。
＞一条の光が
＞３時間経ったのか
＞仮説に仮説を
＞端正な論理により
＞それこそが真実だ
＞が
＞凶悪な事件
＞奇妙な夜もそうだった
＞だらしなく椅子

これより「一３仮端そが凶奇だ」＝「一酸化炭素が凶器だ」ですね。しかしながら、これは気付いてもらえないだろうなあとは思っていました。（だから前に色々遊んでいますと言っていたわけです＾＾；）犯人は斑猫さんがすでに可能性としてあげていましたね。正直、驚いていました。あの時、もう少し上手く誘導できれば良かったのですが殺害方法や論理展開などの都合でちょっと先延ばしにさせていただきました。今回の問題は色々不備がありました。特に箱の記述などは相当まずかったです−−；今度からはヒント会話も同時に投稿したいと思います。
それでは皆さん、約１ヶ月の間、本当にありがとうございました。もし質問、感想がありましたらどうぞお願いします。（ただ、問題の練りが甘かったのでお手やわらかに＾＾；）
それでは皆さん、ありがとうございました。

追記　私がもう一つ驚いたことがあります。
＞電気会社に通常使用時は落ちないけれどエアコンを２つ以上つけたら
＞落ちるといった程度のアンペア数に契約を変えておく。
reftainさんのこれですね。これに気付いてもらえるとは思っていませんでした。
あとで「そんなのフェアじゃないq(T^T) 」と苦情が来るのではと思っていましたが、気付いてもらえたということは不可能な推理ではなかったのかなあと思っています。改めてスゴイですね、reftainさん。

さらに追記　蛇足ですが今回の事件のテーマを一応書いておきます＾＾；
今回の事件は、今畑に
「殺しの脚本さえ書けばたとえ死者でも犯人となり得る」と言わせたいがために書いたものです＾＾また再三言っていたタイトル、「殺人脚本」も遠隔殺人を暗示し、犯人がたとえ死者でも犯行を行うことが可能であるという意味です。



古畑さんこんばんは！
最後まで詰めが甘かったようで・・・。(-_-;)
しかしこんなに考えさせられたのは久々です。素晴らしい問題でした!
またお願いします！


古畑さん、お久しぶりです。

「死者の殺人」と「蓋然性の殺人」の複合トリックとは想像もできませんでした。
本来的には中篇以上の小説になるような題材だと思いますので、
掲示板程度の情報量ではいろいろな意味で厳しかったようですね。
トリックの難をいえば、「昏倒して階段から転落しても普通は死なないだろう」という点です。
特にこれだけの豪邸ならば階段の傾斜も緩やかでしょう。
突き飛ばされたりすればまだしも、脱力しての転落では打ち身位が関の山でしょう。
片瀬良枝が殺害を考えていたとしたら、この方法は蓋然性が低すぎます。
手軽にできる方法ならばありでしょうが、電気の契約を変更や、一酸化炭素を作成の手間を
考えると？？？です。まともなら実行しないでしょう。（状況証拠も残るし）
まあ、推理小説は無理な状況に合理性を持たせるのが話の中心ですから、
もっと書き込めばそれなりに合理性を持たせることができるのでしょうけどね。

ともかく、大作を有難うございました。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。