探偵事務所・越智月久殺人事件
越智月久 (2004/05/28(Fri) 09:51:45)
越智が死んだ。暗い事件ばかりが続く中、一息つける明るいニュースだ。
「ちくしょう、俺が殺りたかった……」
唇をかんで悔しがっても手遅れだ。そこへ、警察が来て、事件は様相を変えた。
「えっ殺されたんですか」
「誰が殺したのか、それを調べるのが私共の仕事でして……」
「でもあなた、なぜ私の所へ……関係ないでしょう」
「あなたはこの情報を早く入手していたそうじゃありませんか」
キョウ君の話は聞いたが……殺されたとは聞いていない。
「ぜひ警察で話をきかせてもらいたいものですね」
「まさか、冗談でしょう。動機がありませんよ」
「逆に一人もいないようですよ、越智を殺したくない人間の方が」
どうもヤバイ状況だ。君、そこの君、あんただよ。真犯人を捜してくれ。
もちろん、そいつが犯人だという証拠も見つけてほしい。
むた (2004/05/28(Fri) 10:55:21)
犯人は越智月久さん。だって越智さん死んだって文章書いてるの本人じゃん。
(ま、犯人は作者みたいなオチです。俺って発想が貧困やな・・・。)
キョウ (2004/05/28(Fri) 11:43:08)
越智さんどうも。
犯人は私ですかね?
前回の問題(探偵事務所新たな事件)を読んで、
暗号を作った夫=越智さんと解釈しました。
そして依頼人が未亡人でしたので越智さんは
死んだとレスしました。
私の解釈が間違っていましたか?
でも私が犯人ではありません。本当です信じて下さい。
確かに越智さんを殺したいと思ったことは何度か...(ウソです)
私にはアリバイがあります。会社で仕事中でした。
(仕事をサボりながら頭の運動を見ていましたが...)
越智月久 (2004/05/28(Fri) 14:43:54)
「刑事さん、犯人は分かりましたか」
「さあ……キョウとかいう容疑者が賢明に言い訳しているが、
真犯人ではないという証拠は出ていない」
「そうですね……証拠も一緒に示さないと、犯人だという断定
も出来ないんですからね」
「それにしても、君が犯人でないという証拠もない。
唇をかんで悔しがっても手遅れだ。
の行は長すぎて2行になってしまったが、これで自分が真犯人
ではないことを示したつもりかな」
「そうではないんですが、
唇をかんで悔しがっても手遅れだ。そこへ警察が来た。
くらいにしておけば良かったのでしょうか」
「それなら許せる」
こんなことを話しているうちに、実はもっと恐ろしいことが……
続く
越智月久 (2004/05/28(Fri) 15:40:57)
「警部、すぐ前のログで、行が長すぎて云々というのは、800×600で
ご覧の皆さんへのメッセージです。1024×768の皆さんには関係ありま
せん」
「ううん……それにしても犯人はいったい……」
こんなことを話している間に、恐ろしいことは着々と進んでいた……
越智月久 (2004/06/03(Thu) 16:37:06)
「この事件も迷宮入りかな……」
「そうかも知れませんね。越智を殺した犯人に拍手を送る人はいても、早く
犯人を捕まえてくれなんて人がいる訳がありませんから」
「しかしこのままにしてはおけないだろう」
「はい。手がかりがあります。越智って人間はワンパターンなんです」
「ほお……それが何の手がかりになる」
「この探偵事務所開設以来、起こった事件は全部暗号だったのです」
「それでは、問題文の中に暗号が隠されているのか」
「そうです。ご覧下さい。冒頭に『越智が死んだ』とありますが、越智の文は
いつも空白1字をおいています。それがここにはありません」
「なるほど。これが手がかりか」
「分かりましたか」
「いや、全然……君の意見を聞かせてくれ」
「私も分かりません」
「きっぱり言うな」
さあ、諸君、何とかしてくれ。ちなみに、犯人の君、自首してくれ。多分殺人
罪は適用されない。相手が越智だから、器物破損程度で済むはずだ。
くおん (2004/06/03(Thu) 17:03:24)
こんにちは。
今回は問題文に暗号が隠されていたんですね。。。
犯人は「越智を殺したのはキョウ君だ」ということで、キョウさんが。。。
でも、アリバイがあるということなので、同じ名前の違う人かも(^^;
purimo (2004/06/03(Thu) 18:19:39)
おぉっ!私にもわかりました。この暗号の謎が。
くおんさんの書いている通りですね。
それにしてもくおんさん、いつも素晴らしい冴えです。
脱帽です。
問題を作った越智さんも凄いです。
すごく自然な文章に作られています。
清老七対子 (2004/06/03(Thu) 19:23:50)
斜め一閃ですか・・・なるほど。
キョウ (2004/06/04(Fri) 10:21:49)
どうも。
やはり悪いことは隠せませんね。
越智さんはパズルを作るのは得意だが、解くのは
苦手でいつも依頼人から来た仕事を私や他の探偵
に押し付けて本人は気を失ったふり。
最初は報酬は折半だったので快く引き受けたが、
ここ最近は、1割しかくれない。
先日、会社をチョット抜け出して越智さんの事務所
に行き、口論になり、ついカッーっとなって目の前
にあった灰皿でゴツンと...
まさか死ぬとは思わなかったのです。私が事務所を
でるとき、彼はまだ意識があったし...
しかし、死ぬ直前までこんな素晴らしい暗号を作り
やがって...
とにかく今から自首してきます。器物破損で済むのだから...
っということで、越智さん締めくくり宜しくお願いします。
越智月久 (2004/06/04(Fri) 12:33:05)
「キョウ君が自首して来ましたよ」
「問題文を斜めに読むと、『越ちを殺したのはきょう君だ』と
読めるのです。それで、キョウ君はどうなりますか」
「国民栄誉賞を与える動きが出ています」
「そうでしょう……それで、越智の死体は解剖したのでしょうね」
「いいえ、死因もはっきりしていたし。そのまま安置しています」
「それはいけない。すぐ頭をつぶしておかないと……」
私の不安はすぐに現実となった……検察医が死体を確認しようと
したとたん、越智はムクッと起きあがって「ああ、よく寝た」と
言ったのだ。これを見た検察医ら数人がショック死をしたらしい。
キョウ君の国民栄誉賞はお預けになったし、器物破損の罪も問われ
ずにすんだ。しかし、また越智の陰謀が動き出す。次回をお楽しみに。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。