NO TITLE
白露垂珠 (2002/02/11(Mon) 02:53:24)
それはみるも無残な死体だった。
はだけた寝間着の左胸部に、小刀を突き立てられ、鉛の玉に頭をぶち抜かれ、鮮やかな赤い死斑をあらわしていた。
警察では苦心の追求の末、三人の容疑者を逮捕した。
三人ともども、鬼のように冷酷なこの被害者から、大枚の借金と、雪だるま式にふくれていった莫大な利子の返済を迫られていた男たちである。
それは、胃に持病があった被害者に、定期的にカプセル入りの薬を届けていた薬局店主・楠里、被害者の二軒隣に住む大工・大宮、村はずれにすむ猟師・亦木の三人であった。
さて、この男を殺したのは誰であろうか?
麻呂男 (2002/02/11(Mon) 08:45:49)
> それはみるも無残な死体だった。
> はだけた寝間着の左胸部に、小刀を突き立てられ、鉛の玉に頭をぶち抜かれ、鮮やかな赤い死斑をあらわしていた。
確か、「死斑」って、失血死とかじゃ現れなかったような・・・。
それでは、「鉛の玉」は直接の死因じゃないみたいだ・・・。
荒らしではないですけど、感想文でした。
黒ラベル (2002/02/11(Mon) 09:06:51)
寝間着を着ていたことから、寝る前か起きた後と考えられるので、人と会っていて殺されたとは考えにくい。
毒殺されて、その後胸を刺されて、頭を撃たれたと思われる。
毒殺は、薬局店主・楠里ですね。
刺してのは、大工・大宮。
撃ったのは、猟師・亦木。
これで三人の恨みが晴れたのでしょう。
白露垂珠 (2002/02/11(Mon) 13:29:51)
黒ラベルさん、あたりです。犯人は楠里。
死斑の色が鮮紅色を呈しているのは、死因が青酸中毒による証拠である。
毒殺となると、犯人は楠里しかいない。
彼は、カプセルのひとつに、青酸カリを入れておいたのだ。
しかし、死体を傷つけることはできても、死者が毒薬を服用することはできないではないかという疑問が残る。青酸カリによる死亡直後、もう死んでいたとは知らずに大宮が刺し、またそのあとで、小刀にきずかぬ亦木が、猟銃で狙ったのである。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。