無実の代償

ぶんぶん　(2002/06/16(Sun) 01:21:58)

問題
警視庁捜査一課の佐々木警部は、
ある殺人事件の容疑者を殺害した容疑で取調べをうけていた。
一人の若い刑事が突然取調室に駆け込んできた。
「佐々木警部の双子の弟さんが、死体で発見されました！！」

被害者は佐々木警部の弟、佐々木 弘之(４８)。
妻 裕子(４５) 長男 弘樹(２２)　長女　弘美(２０)の４人家族。

自宅は小さい剣道の道場をひらいており、
道場には次のような置手紙があった。
「まさか兄貴が疑われるなんて・・・。今から警察に自首しに行く。
子供たちよ、かあさんのお腹の中には新しい生命がやどっている。
かあさんと、お腹の子供のこと・・・頼んだぞ。
裕子・・・。馬鹿な俺を許してくれ・・・。」

どうやら、警察署に向かう途中、何者かに殺害されたようだ。
死因は腹部を刺されたことによる出血死。
弘之氏は死に際にダイイングメッセージを残していた。
しかし、事件後小雨がぱらついた為、はっきりとは読み取れなかった。
メッセージは次のとおり。

＜お　＊　な　く　こ＞

何人かの容疑者があげられた。

１　鈴木　鳴実(２８)　スポーツジムのインストラクター

２　尾田　慶子(４２)　針治療師

３　江本　今日子(３２) 歯科医師

４　武藤　真理絵(５３) 指圧マッサージ師

佐々木警部は見事謎を解き明かし、犯人を突き止めることができた。
いったい犯人は誰だったのだろうか・・・。








お待たせしました、ぶんぶんさん。

考えてます。考えてはいるのですが、今回も難しくて…。
まともな答えが浮かんでから書き込みしようと思っていたのですが
出題からそろそろ半日が経ちますので
何もないのも淋しいので、なんか書こうかなと思ってやって来ました。
前置き長くてすみません。

ところで今回は４人の容疑者のうちの誰かと思っていていいんでしょうか？
（前回の問題をご存知ない方へ−−−
　前回は犯人が容疑者リストに上がっていた人物ではなかったのです。）

というのも、今回こそ状況的に一番怪しいのは警部なんですよね。
前回の犯人が本当に警部で、道場にあった遺書が警部が用意した偽物だったなら
新容疑者死亡と言うことで弟さんが亡くなって一番助かるのは警部じゃないですか。

でも問題文中に
「警部は見事謎を解き明かし、犯人を突き止めることができた」とあるので
警部は犯人ではないと言う事で考えていいんですよね。
それで考えてみる事にします。

＊の部分が読み取れなかったという事ですよね。
そこを書いてしまうとすぐわかってしまうという事でしょうか？



＊の部分は『ひ』ですね？理由は、＊を『ひ』とすると
＜お・ひ・な・く・こ＞は全て＜親指・人差し指・中指・薬指・小指＞を
表しているわけです。
したがって、犯人は指圧マッサージ師の「武藤　真理絵」だと思います。
どうでしょうか？


おっと！今回はノーヒントで答えが出てしまいましたね。
コエモンさんおみごとです！
実はこの問題、問題文の中にメッセージを解くための
ヒントがありました。
それは被害者の家族構成です。
親指はお父さん指。人差し指はお母さん指。中指はお兄さん指。
薬指はお姉さん指。小指は赤ちゃん指。
子供の頃、こんな言い方しませんでした？
これをふまえて、人差し指をあらわす「ひ」の字が読み取れなかったから、
犯人は被害者の妻の「裕子」だ！なんて答えを言う人が出たらいいなー
とか思って、あえて次の容疑者のうち犯人はだれ？
とは、書かなかったのですが、またpurimoさんを混乱させてしまいましたね。
すいません・・・度々。
道場にあのような手紙があったのだから、
当然、被害者の家族にも殺人の動機がでてきます。
しかし、容疑者リストに彼らの名前がないということは、
家族のアリバイは完全に成立していることが解ります。
この辺は、問題文を読んで推理してください。
「ひ」の字が読み取れなかったのも、小雨がぱらついたことが原因だから、
偶然ってやつです。だから、家族は疑ってはいけません。って
誰も疑ってないですよね。
ストレートに考えて、指圧マッサージ師の「武藤 真理絵」で正解です。

「被害者のメッセージ」の真相
佐々木 弘之氏は、双子の兄の佐々木 宏明警部になりすまし、
家宅捜査と偽って氷室 麻奈絵の部屋へ潜入し、殺害。
佐々木警部は、この事実はまったく知らなかったので、
わけもわからず取調べを受けていた。
弟の犯行を隠す為に、身代わりになったわけではありません。



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。