栓がない！？

ゆう　(2003/07/23(Wed) 18:16:14)

こんにちは。文は長いですが事件自体は
そんなに難しくはないと思います。
良かったら解いてみてください。


プルルル、プルルル･･････
｢橘さん、電話どこ？さっきまで使ってたよね？｣
僕―探偵・三谷健太は電話が切れない事を祈りながら
ソファーでくつろいでいる助手の橘さん―橘希美子に聞いた。
｢う〜ん、どら焼きとすき焼きが食べたい〜。｣
･･･使い物にならないな、これは。
ようやく『平成のねずみ小僧か？またも孤児院の前に現金が！！』
という見出しの新聞の下にある電話を見つけると大急ぎで僕は言った
｢はい！三谷探偵事務所です。｣

1時間後、僕と橘さんは黒岩邸に向かっていた。
｢さっきの電話どうゆう内容だったの？｣
歩きながら橘さんが僕に聞いてきた。
普通電話の応対は助手がやるんじゃないのか？
という疑問は胸にしまいこんで僕は言った。
｢依頼人は黒岩重蔵さん。内容はとにかく来いって。｣
｢へぇ〜、あの黒い噂が絶えない大物政治家がねえ。｣
と橘さんが言った。
僕はそれには答えずにチャイムを鳴らした。

案内された部屋は豪華な感じだった。
｢やっぱりやばいことやってるのかしらね？｣
と耳元で囁いてくる橘さんは放っておいて僕は黒岩氏に聞いた。
｢それで何があったんです？｣
すると黒岩氏は困ったような顔をしていった。
｢あるものを盗まれてしまいましてね、
それを三谷探偵に解決してもらいたいのです。｣
周りに警察がいないのを不審に思いながら僕はさらに聞いてみた。
｢それで何を？｣
黒岩氏はさらに困った顔をして言った
｢風呂の･･･栓です。｣
僕は固まった。

とりあえず僕と橘さんは黒岩氏と一緒に現場に行ってみた。
盗まれたのは普通のゴムの栓だった。
プリンを逆さにした上に輪がついた形をしたゴムに
鎖がついているものだった。
｢一応事件が起きた時のままにしてあります。湯は水になってしまいましたが。｣
するとあちこち見ていた橘さんが突然声をあげた。
｢こんなところに石鹸があるわよ。しかも小さい物ばっかり。｣
見ると排水溝のところに５，６個の小さい石鹸が落ちていた。
次に見た盗まれた栓はカミソリで鎖が切られていた。
カミソリは風呂にあるものを使ったらしかった。

次に脱衣所にあった監視カメラを見ることになった。
どうして脱衣所に監視カメラがあるのか聞いてみると黒岩氏は
｢前に脱衣所での盗みがありましてね、
再発を防ぐために設置したんです。｣と言った。
案内された部屋には僕達のほかに３人の男がいた。
｢昨日の晩風呂に入った客です。
わからない事があったら彼等に聞いてください。｣
と黒岩氏は言った。
ビデオは昨日の晩の６時から１０時までの記録だった。

見始めてから数分して何も映らない事に退屈を覚えた僕は
先にこの３人の客たちに色々聞いてみる事にした。
｢え〜と、最初に風呂に入った人は？｣
すると短髪で眼鏡をかけた神経質そうな男が手を上げた。
｢私は原山裕也と申します。
入ったのは大体７時〜７時２０分だったと思います。｣
｢あなたが入った時、栓はどうでしたか？｣
と聞くと原山は確かにあったと思いますと答えた。
それを聞いて橘さんがビデオを早送りした。
ビデオには裸に眼鏡をかけた原山が体を拭いている映像が映された。
｢やはり何も持っていませんね。
ところでいつもお風呂に入るときは眼鏡を？｣
と聞くと原山は当然のようにはいと答えた。

｢次に２番目にお風呂に入った人は？｣
すると長髪にシルバーアクセをつけた派手な男がやってきた。
｢私は藤井健太と言います。
入ったのは８時〜８時３０分かな？。｣
｢あなたが入った時、栓は？｣
と聞くと藤井はありましたよと答えた。
次に早送りした映像を見ると大きな十字架のネックレスをつけた
裸の藤井が原山のように体を拭いている映像が映された。
｢藤井さんも何も持っていないなあ。
ちなみにお風呂にはいつもそのネックレスを？｣
と聞くと藤井は
｢まあ時々ですけど･･･これはすごい大切な物ですから。｣
と答えた。

早送りをしていた橘さんが突然声をあげた。
｢ねえ、誰かきたよ！｣
時間は８時４５分。そしてきたのは原山だった。
｢原山さん、こんな時間に何を？｣
と僕が尋ねると原山は慌てた様子で答えた。
｢わ、私はただ忘れ物のタオルを取りに来ただけです。
その証拠に１、２分ですぐに帰りましたよ！｣
見ているとその通りビデオの中の原山は１、２分で出て行った。

｢最後に入った人は？｣
するとスキンヘッドにピアスや腕輪をつけた
怖そうな男がやってきた。
｢俺は石川三郎。
風呂には入ってねえ。栓が抜けてるのを見つけたのも俺だ。｣
どうやら第一発見者だと言いたいらしい。
｢そのときのお風呂の様子を教えていただけますか？｣
と聞くと石川は面倒くさそうに言った。
｢中に入るとやけにむっとしたのを覚えてる。
んでおかしいと思って風呂の中をのぞくと栓がなかったんだ。
確か湯はまだあったぜ。｣
僕はさっき橘さんがこの風呂が全部水を出すのに
約１５分くらいかかるって言ってたのを思い出していた。
｢もういいかい？探偵さんよ。｣
｢は、はい。ありがとうございました。｣

しばらくして僕と橘さんは黒岩氏のところに行った。
｢黒岩さん、犯人がわかりました。｣
黒岩氏は驚いていたがようやくこう言った。
｢じゃあ早く犯人を、犯人を教えて下さい！｣
僕は自分だけが犯人を知っているという優越感を楽しんだ後言った。
｢犯人は―。｣


長くなりましたが良かったら犯人とどうやって盗んだのかを
解いてみて下さい。
どちらかだけでも感想でもいいので書いてください。
では。





ほんと長いですねー。
でもそれでいて、難しくて面白いです。
じっくり解いていきたいです。


多分この人だと思います。
石川三郎。
理由は、この人が、スキンヘッドだと言うことです。
カミソリで鎖が切られているということは、カミソリを持っていてもおかしくない人、つまり、スキンヘッドの人が、髪の毛が少し伸びてきたから切ろうと思ってカミソリを持っていても、別に違和感を感じない。
あと、排水溝に石鹸が詰まっていたのは、自分ではないほかの人に罪を着せるために、わざと詰めこんだもの。
お湯が残っているというのは、そのすぐあとだから、残っていてもおかしくはない。
　と、私は思います。



実は鎖を切ったのは、カミソリじゃなくて金の十字架？


原山　裕也じゃないですか？
栓の替わりに石鹸をつめたとか。
水圧かかれば溶けるまで抜けないような。



藤井健太かな。
十字架に風呂の栓の鎖をつないでアクセサリーのようにした。
排水溝に石鹸をつめて、湯が流れ切る時間を稼いで
栓を抜いた時間を自分の入浴時間以降に見せかけた。

・・・という感じじゃないかなと思います。
ちょっと無理がありますけど。

※すみません、最初、アクセサリーをつけてた人を
　原山と書いてしまいました・・・。今書き直しました。


原山かな〜？

眼鏡をかけて入って、しかもタオルで拭いているのに、
忘れることはない気がします。


みなさん、レス有難うございました。


バルタンさん
う〜ん、とても面白い見方ですが少し違いますね。
見方を変えると良いのかも。

鈴さん
いいえ、鎖を切ったのはカミソリによるものでした。
ついでに言うと金じゃなくて銀です。笑

やじろべーさん
どうやって持ち出したのかを書いていただきたいと思います。
石鹸の解釈はいい感じです。

Yukoさん
アクセサリーのようにしたと言うのを
もう少し詳しく教えていただきたく思います。

スマイリーさん
では原山がどうやって風呂の栓を盗んだかを
教えていただきたく思います。


まだまだ皆さんの挑戦や感想をお待ちしております。
では。






>アクセサリーのようにしたと言うのを
>もう少し詳しく教えていただきたく思います。

詳しくというと？
鎖に十字架のペンダントトップをつけて、ネックレスにして
首にかけて風呂から上がった、という意味で書いたのですが、
それとも他のことをお聞きになってるのでしょうか・・・？


持ち出した方法ですか？
最初の入浴時に栓を切り、石鹸をつめた。
で、藤井に栓確認させた。
栓は切られていたが石鹸でお湯が漏れないため、
気が付かれなかった。で、タオルに隠してもってった。
１・２分では、犯行不可に見せかけた。
でも、眼鏡が気になります。曇りませんか？



方法か・・

最初に入った時に、栓を切っておく。
その後、やじろべーさんの言われた方法で、栓をする。
そしてその栓を、タオルに来るんでどこかにおいておく。
で、持ってけばいいと思いますが・・・

やっぱ不十分だよな〜・・


正解している方もいらっしゃいますが、
ココでヒントを一つ出させていただきます。

なぜ犯人はわざわざ鎖を切ったのでしょうか？
これが分かれば犯人も分かると思います。


では。



２人で協力したとか。


となると、藤井かな？

理由は、アクセサリーに見せかけるために鎖ごと切ったとか？


>なぜ犯人はわざわざ鎖を切ったのでしょうか？

藤井は、

・誤ってネックレスの鎖を切って流してしまい、
　でも十字架を身に着けていないと不安なので
　風呂栓の鎖を切って代用した。

・風呂栓の鎖が銀の高価なものなので、欲しくなり
　切って自分のネックレスの鎖と取り換えた。

のどちらかの理由で犯行に及んだと思います。

ただし鎖だけ盗んでしまうとバレバレなので、
「栓を盗んだ」という形にしたのではないでしょうか。


もうレスもないようなので答えを発表する事にします。
正解はYukoさんの答えがほとんど正しいです。
藤井はカミソリで鎖を切ったあと栓をネックレスの鎖にくくりつけ、
自分の髪の後ろに隠しました。
そのあと、石鹸を穴に詰めると風呂を沸かし、
石鹸が溶けやすくなるようにしました。
これは石川のやけにむっとしたという発言が物語っています。
(でもこのことは誰にも書いてもらえなかったですね。)
動機は残念ながらYukoさんのものではありません。
栓は鎖を切られたため、工事によって再び付け直さなくてはならないのです。
では。


> 動機は残念ながらYukoさんのものではありません。
> 栓は鎖を切られたため、工事によって再び付け直さなくてはならないのです。
> では。

済んでいるのに申し訳ありませんが、意味がわかりません。
それが藤井の動機になりうる理由を教えてください。


> 多分この人だと思います。
> 石川三郎。
> 理由は、この人が、スキンヘッドだと言うことです。
> カミソリで鎖が切られているということは、カミソリを持っていてもおかしくない人、つまり、スキンヘッドの人が、髪の毛が少し伸びてきたから切ろうと思ってカミソリを持っていても、別に違和感を感じない。
> あと、排水溝に石鹸が詰まっていたのは、自分ではないほかの人に罪を着せるために、わざと詰めこんだもの。
> お湯が残っているというのは、そのすぐあとだから、残っていてもおかしくはない。
> 　と、私は思います。
>


質問さん、動機の部分をはっきりさせなくてすみませんでした。
工事によって〜のところは実は動機ではないのです。
と言うか動機というものはあまりないのです。
ここからは解説のような形になりますが、
藤井は最初の方に出てくるねずみ小僧でした。
なぜわざわざ栓を盗んだのかは黒岩邸に侵入する理由が欲しかったからです。
栓を盗んだときはいわば下見だったのです。
一緒に盗まなかったのは盗んだ後は金の置き場所に困るからです。
自分ひとりだけ帰るというわけにもいきませんから。
質問さん、わかりにくい言い方をしてしまって申し訳ありませんでした。
猛省です。
では。



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