探偵事務所新たな事件

越智月久　(2004/05/26(Wed) 16:43:20)

「夫は財産を金庫に入れ、正しい番号を入れないと二度と開かなくなる
ように設定したのです」
　いつもの通り美しい未亡人が現れ、いつもの通りの話が始まった。し
かも数分前に前の事件が解決したばかりじゃないか。マンネリもここま
で来ると腹が立つ。だが、私はクールになったので、全く動揺しない
（ふりをしている）。
「その番号が分からないのでご相談に上がったのです」
「手がかりは何かあるのですか」
「はい、夫は……」
「パズルが好きだった」
「その通りですわ。どうしてお分かりになったのです」
「これだけ付き合っていれば越智という奴の性格は分かります」
「謎めいたお言葉、まるでシャーロック・ホームズのような方ですのね」
「手がかりをお聴かせ下さい」
「はい、夫の会社には全国に800人もの従業員がいます。夫はその一人
一人に異なる番号を教えているのです。その中に正しい番号があるはず
です」
「これがその名簿ですね……東京支局：大伴、柿本、小野、紀、藤原……
大阪支局：菅原、清原、梶原……新潟支局：織田、明智、木下、齋藤……
長野支局：丹羽、柴田、豊臣……」
　見ているうちに腹が立ってくる。800人全部名前が違うのだが、何と
安易な設定だろう。これこそ越智のゆがんだ性格の現れだ。
「この誰が正しい番号を知っているのか、他に手がかりがあるのでしょう」
「はい（と差し出されたメモ）」

　　・＝（＝１
　　問題作成について：12・16・18・29・16
　　回答・質問について：８
　　既出の問題が投稿された場合：37・４
　　マナー：14・12・３

「なるほど、面白い謎ですね。まあ、ちょっと時間をいただければ
解けると思います」
　と、未亡人を追い返したが……いったい何だこれは……誰に聞けば
正しい番号が分かるのだ……もちろん、途中で読み上げた名前はその
一部にすぎない……誰か、頼む、助けてくれ!!


　こんにちは。

　まだよく分からないのですが、松平さんでしょうか？（＾＾；
　とりあえず、もっと考えてみます。。。


どうも。

キョウ「またまた例の探偵事務所から依頼があったよ。今回はくおん先輩と
　　　　解答が一致したし間違いないと思うが、もし間違って金庫が開かなく
　　　　なったらこっちが気を失った振りをするしかないな。とりえあず電話
　　　　してみよう。」

ピポパポピ　　　トゥルルル〜トゥルルル〜　ガシャ

探偵事務所「只今留守にしております・・・・」
　　　　　（また留守電かよ〜）
キョウ　　「お〜い、暗号とけたよ〜。
　　　　　　暗号は『本当（等）の番（板）号はまつだいら』
　　　　　　亡くなった越智さんは頭の運動が大好きみたいだな。
　　　　　　とにかく『まつだいら』って社員がいたらその人の
　　　　　　番号を確認してね。」

っということで、くおんさん同じく松平さんの番号でお願いします。


「越智の奴、死んだか……」
　キョウ君の知らせを聞いて、思わず笑い声をもらしてしまう。昔、ハハハと
笑っていたが、クールな雰囲気に合わないので、最近ヒヒヒと笑うようになっ
た。なぜか女の子が近寄らなくなった。フフフでは悪代官みたいだし、声を大
きくしてフォフォフォではバルタン星人のようだ（そこのガキ、ついて来れる
か？）。ヘヘヘでは安物の幇間（たいこもち）だし、男がホホホと笑っては出
来そこないのお公家さんになる。ううん、ニヒルな笑い方も研究が必要だ……
外国語に弱い諸君、「ニヒル」分かるかな？　ａｈｉｒｕ（ニヒル）だ。
　くおん君とキョウ君が解いてくれた通り、このＨＰの「利用のルール」、
「問題作成について」のそれぞれ12字目・16字目・18字目……と拾って行くと
「本等板号はまつだいら（本当の番号は松平）」と読める。もちろん、私が
自力で解いたことにして礼金をいただきた。これで事務所の家賃と、しばらくの
生活費になる。くおん君とキョウ君には、礼金が出なかったとごまかして、
雀の涙ほどの謝礼を渡した。
　事件解決と思ったのだが、今回の事件が今までこの事務所で体験しなかった
大きな事件の発端になっていたとは……今の私は知る由もなかった……って、
何故書けるのだろう……
　続く



※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。