興信所所長のメモ

海人　(2004/09/07(Tue) 13:50:52)

　会社に出社すると、所長のデスクの前で人が血まみれで倒れていた。所長本人だった。背中に深々とナイフが刺さっている。
　興信所という仕事をしている為、最悪の事態はいつも覚悟している。しかし、目の前でこのような惨劇を見ると、改めて怖い職業なんだと気付く。

　誰に殺されたのだ…。おそらく、ここ１週間所長が調査している事件が関係しているのであろう。私はすぐに警察を呼んだ。
　警察が来るまでの時間、辺りを見回した。所長のデスクは勿論、私のデスク、応接室、隣の仮眠室まで荒らされていた。犯人が、手がかりになる証拠などを奪いに来たのであろう。
　私はそっと所長の右足の靴を脱がした。靴の中から小さなメモ帳が出てきた。
　所長は色々な所に物を隠すのを習慣としているのだ。
　靴を戻したところで警察が来た。

「ご苦労さまです」
「あぁ、あなたが発見者？」
「はい、ここの社員です」
「すると探偵さん？」
「そうです」
「被害者は興信所の所長さんですか…。何か犯人の手がかりを残していませんでしたか？」
「メモを残していました。この仕事は秘密厳守なので、他の人に見られても良いように暗号っぽくなっているのですが」
「それで、犯人は分かったのですか？」
「いいえ、私は所長の手掛けていた事件に全く関わっていないもので…。でも解読はできています」
「ほぅ、そうですか。事件というとどんな事件ですか？」
「１週間前の○○区で起きた殺人事件です」
「あぁ、あの事件ですか！　私達警察も必死で捜査しているのですが、なかなか解決の見通しが立ちませんで…。この所長さんは犯人が分かったんですか！？　すごいなぁ…。あの…、私達が作った容疑者リストに犯人はいますか？」
　そう言うと、その刑事は一枚の紙を見せた。
「容疑者がこれだけに絞られているとしたら、おそらくこの人でしょう。証拠もあるようですし」
「や、そうですか！　ありがとうございます」

　さて、犯人は誰でしょう？

＜所長のメモ＞

　はんにんは、
　　・SUN
　　・晩飯
　　・陽子
　　・浜
　　・倉の中

＜警察が作った容疑者リスト＞

　・古川 　隆（51）薬品メーカー社長
　・梶田 安夫（40）　　　〃　　副社長
　・吉田 春彦（21）グループ歌手のボーカル
　・春日 太一（21）　　　〃　　　ギター
　・轟　 　武（20）　　　〃　　　ドラム
　・佐藤 信二（35）○○区殺人事件の隣の住人
　・佐藤 　翼（32）　　　　〃
　・佐藤 良夫（30）　　　　〃


長くなってすみません。
あのー、答えは犯人だけで結構です。

解き方は「済」を付ける時に書きます。
よろしく〜。


こんにちは。

吉田 春彦でお願いします。
さて、枕でも探しに行きますか。


こんにちは

犯人は春日太一でしょうか？


にゃんさん、惜しい。
解き方はあっていますが、もうちょっと推理してみて下さい。

東さん、残念ながら不正解です。もう一度考えてみて下さい。


こんにちは。

安直に考えてました。
ご丁寧に＜警察が作った容疑者リスト＞と書かれているにも関わらず。

犯人は梶田 安夫でしょうか？（自信なし（−_−;;）


問題が悪かったかもしれません。
すみません。
「隣の住人」ではなくて「隣の一家」とした方が良かったかな…。
いや、3人兄弟と書くべきか…。
でもそれだと簡単になっちゃうんですよね…（＾＾；）
まぁいいや、「3人兄弟」で＾＾

にゃんさん、これで分かりましたよね？
この問題、もうちょっと改良の余地がありますね…。すみません。


佐藤 良夫ですか・・・。

会長・社長・副社長で3番目なのかと思ってしまいました。

> いや、3人兄弟と書くべきか…。
> でもそれだと簡単になっちゃうんですよね…（＾＾；）
はい。私が深読みできなかったんです。
このままいけば全員の名前を書いていたかもしれません(-_-;;)



　早速正解ありがとうございます＾＾
　副社長は3番目でしたね（会長を忘れていました＾＾；）

　では答えです。
　「はんにんは、」とひらがなで書いているので、メモを全部ひらがなにすると読めます。

　さん　ばんめし　ようこ　はま　くらのなか（３番目証拠は枕の中）

　そして、容疑者リストの3番目…ではありません。これは警察が作ったリストなので所長は知りません。
　リストの中で3番目と言うと下に3人同じ名字の兄弟がいます。その3番目の佐藤良夫が犯人です。
　が、副社長も3番目だとにゃんさんに指摘され、しまったーー！ とダウンしている状態です（笑）

　しかも今思えば、3人兄弟と注釈がなければダメなんですよね…。だって4人兄弟かも知れませんし。

　すみません、修行し直します。特ににゃんさん、申し訳ないです　m(_ _)m


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。