毒のパーティー
宮月 (2004/09/29(Wed) 06:28:13)
前書き
初投稿です。
が、異様に長いです。
時間のあるときにゆっくり読んでください。
初めに言っておきますが登場人物・団体は架空の存在です。同名の人・団体がありましてもこの話とは無関係です。
─────────────────────────────────────
はじめまして、私 高上 羽弥音(たかがみ はやね)と申します。
しばしの間私のお話にお付き合いください。
ある日、父がこんなことをおっしゃりました。
「羽弥音、5日後にパーティーがあるので準備をしておくように」
「パーティーですか」
「うむ、ハトバシのところが開くらしくてなそれに私たちも招待されたのだよ」
「そうですか、わかりました」
初めはなんでもないただのパーティーだと思いました。
でもその招待こそが殺人事件の始まりだったのです。
パーティー当日。
私たちは玄関の前に集まっておりました。
集まっていたのは私と父の 源吾(げんご) それと執事の 宮里 聡亮(みやさと さとる) 、そして父の後妻 美紗(みさ)です。
少し紹介いたしましょう。
まずは、父の源吾。
ある、世界規模の会社の会長を務めています。
どういう会社なのかはよくは知らないのですけど。
齢は50。体が少し悪いみたいで薬を常時持ち歩いています。
次に、執事の聡亮。
3年前から我が家の秘書としていらっしゃいました。
当時、齢20で父の専属秘書と家の仕事を両立させているとても優秀な方です。
今回、パーティーでのウェイターとして一緒に行くことになっています。
最後に父の後妻の美紗。
後妻といっても父の妻、つまり私の母はまだ健在です。
どういう理由で後妻になったのかはさっぱりわかりません。
もしかして、我が家の財産をねらっているのかもしれないと私は考えています。
「それでは美紗、留守を任せるぞ」
「はい、わかりました。」
あら、どうやら出発のようです。
私たちは用意された車に乗り込みます。
私は美紗さんを無視して。
聡亮は美紗さんに一礼をして。
父は声をかけたらどうでもいいといわんばかりにそのまま乗りました。
車が出発しようとしたときに玄関から一人の女性が出てきました。
その女性は、私の母 友紀奈(ゆきな)でした。
一応紹介いたしましょう。
母の友紀奈。
父とは15のときに知り合って3年のお付き合いをしてから結婚。
私が生まれ今に至ります。
メイドたちと一緒に家事をするのが楽しいみたいです。
「あなた、お薬はちゃんと持ちましたか?」
「ああ、いつものように聡亮が管理してくれている」
「はい、しかしあと1回分しかありませんが」
「そうか、それでは念のためもう少し持っていくか」
「はい、そういうと思いましたので持ってきておきました」
「うむ、すまんな」
このように、夫婦の仲は円満です。
だから余計に美紗さんが不自然なんですが。
「それではいってらっしゃいませ。聡亮さん、源吾さんや羽弥音のことよろしく頼みますよ」
「はい、わかりました」
そして、私たちはパーティー会場に向かいます。
パーティー会場は町から少し離れた山の中にありました。
なぜ、このような場所で行われるのかはわかりませんがどうやら関係者以外の方にわからないようにするためらしいのですが。
その結果、人員が足りないために私の家のものをお手伝いとして同席することになりました。
そのお手伝いに聡亮が選ばれたというわけです。
パーティー会場の中に入りましたがまだ人はあまりいませんでした。
少し早く来た理由は先ほど述べたとおり聡亮がウェイターとして働きます。
その準備のために早く来ました。
「旦那様、お嬢様。私はパーティーの準備のほうに参りますがよろしいでしょうか」
「うむ、お前なら心配ないと思うがみなの迷惑にならぬようにな」
「はい、わかりました」
そして、聡亮は一礼してこの場から去った。
そして聡亮と入れ違いに声がかけられた。
「よう、源吾。久しぶりだな」
「うん?宗雲か。そうだな、大体3ヶ月ぶりぐらいだな」
そうして私たちに声をかけられたのが父の旧友 小宮山 宗雲(こみやま そううん)さん。
父とは高校のときに恋を除いたすべてのことでライバルだったらしいのです。
その関係は今ではいいように変わっています。
「で、源吾。お前のところも誰か連れてこないといけなかったよな」
「“お前のところも”ということは?」
「そう、俺のところも連れてきた」
「ほう、いったい誰を」
「いや、俺のところはもう祐貴しかいないからな」
小宮山さんも以前は裕福なところでした。
ところが結婚から5年後。
宗雲さんが祐貴さんに恋心をもたれました。
その5年後、双方の同意の上離婚。
相手の方に財産の3分の1に相当する財産を慰謝料として支払われたそうです。
その結果、今まで雇っていた人たちを養っていけなくなったので祐貴さんを除いて全員解雇なされたそうです。
でも、解雇なされた方に別の職場を用意しておいたようで反感はなかったみたいです。
そして、唯一解雇しないで今までどおりお手伝いとして働いているのは祐貴さんだけになりました。
一応紹介いたしましょう。
三紀坂 祐貴(みきさか ゆうき)さん。
小宮山さんのところで住み込みで働いているお手伝いさん。
お給料も出ていないようなので事実上の同棲です。
まさに、愛なのでしょうか。
「で、源吾のところは?」
「俺のところは聡亮だ」
「そりゃそうか。あいつは優秀だからな」
それから少しすると人が増えてきました。
もうすぐパーティーが始まるみたいです。
お父様は少し席をはずしています。
そろそろお薬を飲む時間ですから。
でも、始まるまでには戻ってまいります。
振興の方が舞台の上に出てまいりました。
「本日はお忙しい中いらしゃいましたこと、まことに感謝いたします。
本日は新作の発表ですがその発表までのしばしの間、笑談をお楽しみください」
そして、皆さんに飲み物などが配られた。
今回は参加者が各自差し出された中から自分で選ぶタイプみたいです。
あら、こちらへいらっしゃるのは。
「源吾様、羽弥音様、お飲み物をお持ちいたしました」
祐貴さんでした。
「祐貴さん、お疲れ様です。大変ではないですか?」
「お気遣いありがとうございます。でも、これが仕事ですから大丈夫です」
そして、すっと左手に持った飲み物を差し出しました。
ところが父は取らないどころかこうおっしゃいました。
「祐貴さん、すまないがあなたが先に飲んでもらえますか?」
これは父の自己防衛です。
以前、パーティー会場で父の飲み物に毒が入っていたことがありました。
それ以来父はパーティーでは必ずウェイターに毒見をさせるようになりました。
大変失礼なことだというのはわかってはいるのですけど、どうしようもないのです。
「はい、かまいませんよ」
「すみません、祐貴さん」
「いえ、あらかじめ聡亮様からお伺いしていました。それに仕方がないことだと思いますよ」
そして、祐貴さんは並べられたコップのうち1つを持って飲みました。
「うむ、すまんな」
そして、父は並べられたコップから飲み物を手に取り一口飲んだ。
その後、祐貴さんはなくなった食べ物を補充したり飲み物のお代わりのために動き回っていた。
聡亮は裏で飲み物の準備をしています。
そして、私たちも食事をしながらいろいろな方と笑談をしていました。
食事も誰かが1回は食べたものしか食べませんでした。
ところが、5分ほど過ぎたあたりでしょうか。
突然父が苦しみだしそして、倒れました。
私は何が起こったのかわからずただ立ち尽くすだけ。
周りの人は騒ぎ始めました。
何が起こったのか誰もわからずパニックになるだけ。
そして、誰かが救急車を呼んだのが15分が過ぎてから。
山奥の会場だったのでなかなか来なくて来たのはその1時間後。
そのときにはもう、父は息を引き取っていました。
その後、パーティーは中止。
パーティー参加者は全員事情聴取を受けました。
しかし、みな答えたのは1つ。
「俺はその近くにいなかったから知らない」または「突然倒れただけだからわからない」
私は何で父が死んだのか知りたかった。
だから私は小宮山さんに頼むことにしました。
「小宮山さん、ちょっとよろしいですか?」
「うん?どうしたんだい?」
「私、どうしても父の亡くなった理由を知りたいのです」
「それは、俺に警察に掛け合えと言いたいの?」
「はい」
「ふむ、そうだな。確かに気になることがあるからな」
「お願いできますか?」
「ああ、いいよ。君も一緒においで」
そして、私は警察の方と話し合う場を設けました。
「それで、あなたたちは何が聞きたいんですか?」
警察の方はちょっと不機嫌です。
確かに捜査のお邪魔をしてしまったのは悪いと思いますけどこちらも引き下がれません。
「父の亡くなった理由が知りたいのです」
「まだ詳しいことは何もわかってはいません。
ただ、外傷が無いから病気か毒かだとは思いますけど」
「病気なんかじゃありません。父はパーティーが始まる直前に薬を服用したのですよ」
「その薬は持っていますか?」
「聡亮が持っていますけど」
「聡亮?あー、ウェイターの子。その薬は今調べてますよ」
「そうですか」
ここまで聞き終えたとき、突然扉が開きました。
「警部!えらいことがわかりましたよ」
「なんだ?」
そして今入ってきた警察の方が警部さんに耳打ちします。
「よし、宮里 聡亮と三紀坂 祐貴をここへ呼べ!」
「わかりました!」
ピッと敬礼をして今入ってきた警察の方が出てゆかれます。
私は気になったので聞きました。
「あの、どういうことですか?」
「ああ、そうですねお話しましょう。
まず、あなたの父親である高上 源吾さんは毒殺されました」
「毒殺・・・ですか」
「はい、それがわかり次第この館中すべて探しましたが毒が発見されたのは源吾さんが持っていたワイングラスのみです。
源吾さんが飲んでいた薬も毒ではなくきちんとした薬です。
そしてそのワイングラスには源吾さんの指紋以外に聡亮さんと祐貴さんの指紋が発見されたんですよ。
あとはこの二人から聞けばわかることです」
「ちょっと待ってください警部さん。聡亮は飲み物の準備をしていたのですよ。
出てこないほうがおかしいじゃないですか」
「祐貴にしてもそうですよ。ウェートレスとして運ぶ際絶対に触ります。それこそ付いてないほうがおかしいです」
「だったらなおさら祐貴さんが怪しいですよ。毒を入れたものを渡せばいいだけですから」
「それこそ変ですよ。ここのは渡してもらうのではなく取ってもらうのですから」
「わかりました!あなたたち二人がいもしない二人に罪を擦り付けていても何にもなりません。
あとはこちらで進めますからお引き取りください」
そうして私たちは追い出されました。
そして、私は小宮山さんと別れ待機場所にいます。
そろそろこのパーティーに来ていた人も解放されるでしょう。
あの二人を除いて。
でも、何なのでしょうか?
何かがずっと引っかかっているのですけど?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
あの時どうして?
あ・・・もしかして?
いえ、信じたくない。
でも、そうとしか思えない。
じゃあ、初めから父を殺そうとしていたの?
・・・祐貴さん。
でも、どうして?
わからない・・・
教えて、祐貴さん。
そして私は警察の取調べを受けている祐貴さんのところに向かった。
─────────────────────────────────────
中書き
ひとまずここまで読んでいただきありがとうございます。
え〜、書いてたら物語になりました。
本来は簡潔に書きたかったのですが・・・
不思議だ。
ちなみに続きます。(ぇ
挑戦状
はい、とりあえず犯人はわかっています。
そして、祐貴は源吾を初めから狙っていました。
どうやって祐貴は源吾に毒を飲ませたのでしょうか。
聞きたいことはそれだけです。
瞬殺覚悟・別解覚悟で待ってます。
ボナパルタ (2004/09/29(Wed) 08:36:50)
(≧▽≦)ノ初めまして♪
初投稿おめでとうございます。これからもよろしくですヽ(゜▽゜*)
早速ですが質問させていただきます。
以前私が書いた「生と死のワイングラス」では、犯人と被害者は同一のグラスで
ワインを飲むという設定からの毒殺でしたが、
この問題では
>そして、祐貴さんは並べられたコップのうち1つを持って飲みました。
>「うむ、すまんな」
>そして、父は並べられたコップから飲み物を手に取り一口飲んだ。
とありますように源吾と祐貴が同一のグラスで飲んではいない(が同種の飲み物)
と判断したほうがよろしいのでしょうか?
あと、毒は飲み物の中に混入していたと考えていいのでしょうか?
宮月 (2004/09/29(Wed) 14:19:03)
>(≧▽≦)ノ初めまして♪
>初投稿おめでとうございます。これからもよろしくですヽ(゜▽゜*)
こちらこそはじめまして。十中八九次の話で出題しなくなると思いますがよろしくお願いします。
いや、私頭よくないですから。
質問の回答
>源吾と祐貴が同一のグラスで飲んではいない(が同種の飲み物)
>と判断したほうがよろしいのでしょうか?
状況的には同一のグラスではないです。
そして同種の飲み物です。
これは書き忘れました。ごめんなさい。
>毒は飲み物の中に混入していたと考えていいのでしょうか?
羽弥音がわかっていることはグラスから毒が検出したことだけです。
つまりグラスのどこから検出されたのかはわかっていません。
ということは、・・・・・・・・・・・・・ということです。(これを言うとすぐにわかるような気が)
と、こんな感じです。
Apollo (2004/09/29(Wed) 22:53:06)
ちゃーす。むずいっすね。
祐貴はあの時、源吾にしかグラスを渡さなかったのでしょうか? だとしたらこの推理が成り立つんですけど。
祐貴は持ってたグラス全ての持ち手に毒を塗っていた。源吾がグラスを取り、手に毒がつく。祐貴は残りのグラスを持ってすぐに厨房に戻り、グラスを丹念に洗い、毒を落とす。で、やがて、ギネスに挑むかのごとくキャビアがこれでもかってな具合に盛られたクラッカーを源吾が手で直接掴んで食べ、手の毒が体内に入って死ぬ。
どうでしょうか? ちなみに質問ですが、
>そして、すっと左手に持った飲み物を差し出しました。
状況から考えて、祐貴はグラスを幾つか載せたトレイを持っていたんですよね? 「飲み物を差し出した」っていうのは、左手に持つトレイを差し出したのか、右手に持つトレイから左手でグラスを一つ取ってそれを差し出したっていうことなのか、どっちでしょうか?
>何かがずっと引っかかっているのですけど?
「左手に持った」っていうのが引っ掛かったポイントだと思ってるんですけど、違いますか? 文中に他に引っかかりそうなことが見つけられないもので。
ですが、トレイだったにしろグラスだったにしろ、犯人がわざわざ左手で持つ理由はわかりません。
宮月 (2004/09/30(Thu) 00:00:35)
むずいって言っていただけますか。
なにやらうれしい感情がわきあがります。
質問の回答。
>祐貴はあの時、源吾にしかグラスを渡さなかったのでしょうか?
そんなことはありません。
きちんと他の方にも渡していました。
本文にも書いてあるように何かの新作発表をかねた記念パーティーです。
パーティーの開幕時にそれに似たようなことを言っています。
よって、その関連上の人たちが他にもいるということです。
その中で不自然なことを行えば普通はばれます。
そして、事情聴取のときに誰かが言うでしょう。
だから、手に持っているグラスが空になるまでは調理場には戻っていません。
>>そして、すっと左手に持った飲み物を差し出しました。
> 状況から考えて、祐貴はグラスを幾つか載せたトレイを持っていたんですよね? 「飲み物を差し出した」っていうのは、左手に持つトレイを差し出したのか、右手に持つトレイから左手でグラスを一つ取ってそれを差し出したっていうことなのか、どっちでしょうか?
本文中に、今回は参加者が各自差し出された中から自分で選ぶタイプみたいです。と書いてあります。
よって、給仕が左手に持ったトレイで差し出したものから各自でトレイからグラスを取るスタイルです。
>「左手に持った」っていうのが引っ掛かったポイントだと思ってるんですけど、違いますか?
違います。
本文すぐ下に、あの時どうして?とあります。
何でそう思ったのかそしてそれはいつかがポイントです。
Apollo (2004/09/30(Thu) 09:08:43)
的外れでした。オリンピックの射撃で隣の的を打ち抜いて0点になった人くらい的外れでした。でも懲りずに再挑戦。
1: 新作とは、何か飲み物の新作のことだった。で、祐貴は新作の飲み物二つと他の飲み物を幾つかトレイに載せ、真っ先に源吾のところに来た。この新作二つのグラスのうち、一方に毒が塗られている。で、予想通り源吾が「先に飲め」と言ったので、祐貴は毒の塗られていない方のグラスを取って飲んだ。残る新作は一つ。折角の新作ニッキ水の完成パーティーなので、源吾は残る一つの新作の入ったグラス、つまり毒の塗られたグラスを取る。で、やがて「クラッカーかキャビアかどっちがメインやねん」的なクラッカーを手に取って食べ、毒に中る。
飲み物が新作でない場合の推理。
2: 病気の源吾は飲食物の種類に制限があり、トレイの上には飲んでもいいものが二つしかなく、祐貴はその一方を先に飲み、毒の塗られたもう一方を源吾に取らせた。
3: もしくは、源吾が他人が口にした物と全く同じ物しか飲まないことを利用し、同じ飲み物を入れたグラスを二つ用意し、他の様々な種類の飲み物のグラスと共にトレイに載せ、源吾の前で二つある飲み物の一方を飲み、毒の塗られたもう一方を取らせた。
さらに、
4: 1と3の組み合わせ。新作の飲み物を入れたグラスをトレイにたくさん載せ、二つだけ別種の飲み物のグラスを載せる。別種のグラスの一つには毒が塗られている。多くの客はまず、パーティー主催者への礼儀として新作の飲み物を飲もうとするので、祐貴のトレイから新作を取る。そのうち、祐貴が源吾のもとに辿り着く。予想通り「先に飲め」と言われたので、新作ではないものを飲む。源吾は他人が口にしたものしか飲まないので、祐貴と同じ物の残り一つを手に取る。
ふいぃ。考えるより文字入力に疲れました。
宮月 (2004/09/30(Thu) 12:45:59)
私の意図していない方向からの攻撃が・・・
負けないぞ!
確かに、飲めるものを2つだけ持っていくもしくは2つだけ持っていくと確実に渡せます。
ただし、警戒される可能性を含みます。
もし警戒されたらその人からは受け取らなくなると思います。
でも、いい点はついていると思います。
もうふたひねりほど加えるといいかもしれません。
あくまで目立たないように毒入りをアピールすればよいのです。
あと、新作が何かの飲み物だったら逆にそのようには出来ません。
本文にもありますが、本日は新作の発表ですがその発表までのしばしの間、笑談をお楽しみください。と言うように発表は後でと言ってます。
後で言って驚かせるのもいい宣伝だと思いますが、その場合はあらかじめ全員に渡さなければ意味はなしません。
と、言うことはトレイの中に乗っているのはすべて同じものとなります。
もちろんApollさんの考えでも出来ますのでこれは別解ということで。
Apollo (2004/09/30(Thu) 19:17:33)
ちぃっす。推理がそろそろ限界になってきました。
>あくまで目立たないように毒入りをアピールすればよいのです。
マジシャンが使う手段ですが、自由にカードを取らせるふりをして、任意のカードをさりげなく取りやすいように誘導する、というものがあります。それと同様に、トレイを差し出す距離や向きを微調整して、毒入りのグラスを掴ませた。
あかん、知恵熱出る。
宮月 (2004/09/30(Thu) 20:16:07)
解決編です。
問題が物語なので今回も物語です。
─────────────────────────────────────
そう、祐貴さんの行ったことはとっても簡単。
まずお盆に4つ、四角形になるように並べます。
そして、差し出したときの自分からみて左奥のグラスに毒を入れます。
祐貴さんは聡亮から父が試飲させることを聞いて知っていました。
試飲のときには、差し出したときの自分からみて右奥のグラスをとりそれを飲みます。
そうすると毒入りのグラスが一番近くになります。
基本的にパーティーではダンス以外大きな動きは嫌われます。
つまりこうすることにより、そのグラスを取る確立をあげただけです。
そして、もうひとつの要因。
それは、祐貴さんが宗雲さんと恋仲にあったと言うことです。
そのことにより祐貴さん自身が口をつけたグラスは取れにくくなります。
それでさらに毒つきのグラスを取る確率が上がります。
しかし、それでも100%ではありません。
残りの要素は運です。
そして、その運試しに祐貴さんは勝っただけなんです。
それを祐貴さんに言います。
すると、
「ふ〜、参ったわね。その調子だと私が反論しても証拠があるって言いそうね」
いつもの言葉と違いだいぶ砕けた言葉で話しました。
「そうよ、私は狙って毒をもったの」
「どうして、父を殺したのですか!?」
「さぁ?私に聞いてもわからないわ」
「どうしてですか!?」
このとき私は怒りでわれを忘れていたと思います。
ただ、祐貴さんが言った言葉しか覚えていないのですから。
「だって、私にはあの人を殺す理由なんて無いもの。
ただ、言われたとおりに実行しただけ」
ただ、この言葉だけが耳に残ってました。
そして、この言葉が私が聞いた祐貴さんの最後の言葉でした。
翌日、祐貴さんは自殺したと言うことを聞きました。
彼女が何を考えていたのか終にわからなかったのです。
─────────────────────────────────────
後書き
Apolloさんが正解を書いたので回答です。
これは、心理的なものを使った犯行です。
それを利用すれば、30%が90%まで持っていけます。
90%にまでなると大抵の場合引きます。
参考にすべてを真横に並べると右利きの人は大抵、右側を取ります。
縦に並べると大抵、手前側をとります。
人は楽をしたがりますから。
よってこの回答は「ワイングラスの配置や距離を調節して毒入りのグラスを取る確率を上げた」です。
100%でないといけないと言うわけではないのですから。
ちなみに、今回のやり方で本当に誘導できるかは知りません。
最後に
Apolloさん、正解おめでとうございます。
そして、この物語は続きます。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。