精神学論４

箱　(2004/10/02(Sat) 21:49:18)

とある学校の寮の一室に、二人の学生が同居していた。そのうちの一人、Ａは、夜になると、決まってムクリと起きだし、ドタドタと外に出て行く。ある晩、Ｂは何事かと不審に思い、あとをつけていった。すると、Ａは外の庭をぐるぐると行ったり来たりしていたのだ。てっきり、Ａが学校の門を乗り越えて、町に遊びに行っていると思っていたＢは愕然とした。
「まさか、Ａが夢遊病だったとは・・俺も、あいつの親友だ、このことは黙っておいてやろう」
それから毎晩、Ａは急に起きだしては、庭を行ったりきたりしていた。そして数時間後には、戻ってくるのだ。Ｂはその姿を監視してはいなかったが、必ず、戻ってくるまでは目を開けていた。
そんなことが何日か続いた後のある日、町で殺人事件があった。死んだのは金貸しで、夜中のうちに何者かに襲われたのだ。
「おい、Ａ」
「なんだい？」
「このまえの夜にあった殺人事件、あれはお前がやったんだろ」
「ち、違うよ」
「しらばっくれるな。俺はお前が夢遊病だと思っていた。お前が夢遊病なら、たとえ殺人を犯したとしても、黙っていてやるつもりだった。だが、お前は正気だった。お前は俺がお前のことを夢遊病者だと思い込ませるよう、何日も夢遊病者のふりをして見せたんだ」
「ああ、そうだよ！お前は俺の親友だから、俺を夢遊病者だと信じている間は、何をやっても疑われなかったんだ。だから、何日も庭をうろついて見せていたんだ。だが、何であの日に限って、俺がまったくの正気であることを見ぬいたのだ？」
「それには理由がある。それよりも、早く自首しろ」

さて、ＢがＡを正気の人間だと見ぬいた理由は？


　　　自信ないですが、当てて見たいと思います。
ＢがＡを夢遊病じゃないと見抜いた理由は、
　Ａが、必ず戻ってくるまでは目を開けていたＢは、殺人事件の日に限ってＡが戻ってくる時間がいつもより遅かったため、ＢがＡを殺人犯だということがわかったから。



靴を履いて出て行った。


こんばんは。
３で参加しそびれて残念に思ってたVegaです。

うーん、黒ラベルさんのも正解っぽいですが、
「きちんと服を着替えて出ていったから」というのはどうでしょう。
夢遊病って普通寝間着のままうろうろしますよね？
でも殺人しに寝間着でってのは目立ちすぎるんじゃないかなと。


こんばんは。このシリーズは初参加のりぴです。

Ｂが目を開けていたから。

っていうのはいかがでしょう。
ただ本当の夢遊病が目を閉じて行動するものなのかわかりませんが。ぱっと思いついたんで書き込みました。


初です。

Ａは夢遊病のフリをしてたときは、外の庭をぐるぐるまわるだけで町にはでなかった。
殺人は町でおきたので、Ｂは正気だと気づいたとか？

変かな・・・



夢遊病のふりをしているときは、友達に目撃してほしいのでドタドタと外に出て行ったが

>>決まってムクリと起きだし、ドタドタと外に出て行く。

事件当日は、人を殺す罪悪感からか、あまり人に見られないように静かに出入りをしていたから。


ご参加、ありがとうございます。
かっぺさん・Ａはいつも「数時間で」寮に戻ってくるので、町まで行って帰ってくるまでの時間は十分あったと考えてください。
Vegaさん・確かに、寝巻きのままでは目立ちます。が、いつも寝巻きで出かける男が急に着替えて出かけるほうが、「Ｂ」に怪しまれてしまいます。この場合、寝巻きのままで出かけたほうが自然だとＡも考えたのでしょう。
りぴさん・夢遊病者も、目を開けて行動するらしいです。（確かではありませんが）自分の尊敬する横溝正史先生の小説「夜歩く」の中にも、夢遊病者がうつろな目を開けて歩き回るというシーンがありました。ちなみにこの本は自分の中で横溝先生のベスト作品なので、ぜひ、読んでみてはいかかでしょうか。
ケアルさん・Ｂは「Ａが殺人を犯したかもしれない」ということではなく、「Ａが夢遊病者のふりをしていた」ということに気づいたと思ってください。
ポケさん・かなり精神学的な答えをどうもありがとうございます。確かに、これから法を犯そうという人間は、自分では気づかずに、用心深くなってしまうのかもしれません。別解ということで。
黒ラベルさん・正解です！Ａは庭を回っているときは裸足でも大丈夫だったのですが、門を乗り越えるとなると、靴が必要だと考えたのでしょう。その結果、玄関に行ってからドアを開けて外に出るまでに、いつもより時間がかかってしまったのです。

と、いうわけで、ご参加ありがとうございました。


済。


ほんとにすみません、また付け忘れました。


Aが寝不足で倒れたからかと思ってたｗ


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。