M大学殺人事件の悲劇
ボナパルタ (2004/10/03(Sun) 21:34:03)
―M大学3年の新井麗香(あらいれいか)が殺されたのは秋の気配が漂いはじめた10月初旬の真夜中のことである。
殺害現場は、彼女が所属していたM大美術サークルの倉庫と呼ぶにはあまりにも狭くてお粗末な工具置き場だった。
検視の報告結果から死因は絞殺と判明。
誰もが振り向く美貌に加え、華やかさとあどけなさをも兼備していた生前の彼女の面影を知る者は、その凄惨な死面に悲痛の涙を禁じえなかった。
ストレートの長髪からのぞく、透き通った大きな目。
触ると溶けてしまいそうなきめの細かい白い肌は、さながら見るものに雪中のサギを思わせた。
だが、そんな彼女はもういない。
彼女の死体は、無残にも体中えぐられ顔を潰されていた。
新井麗香には恋人がいた。
藤崎颯(ふじさきはやて)。同じM大美術サークル所属の3年である。
2人は出会ったときから相性やタイプといった価値観を超越して、心の底で何か通じ合うものを感じていたが、それがようやく結実してちょうど1年前の10月から交際をはじめたのだった。
2人の仲は、彼らが親しくしていた教授までもが応援し、その恋愛模様は、友人達がうらやむほど美しく鮮やかだった。
しかし、そんな彼らの純愛を鋭く冷ややかににらむ目が4つ・・・・・・。
ここに、去年彼らがサークルの夏合宿で沖縄へ旅行したときの写真が一枚ある。
砂浜であられもない姿を披露する男子がいるかと思えば、赤黒く日焼けした自慢の肉体をカメラに向かって猛烈にアピールする者もいる。
一箇所に集まって、満面の笑みで自分達が編み出したポーズを決める女子もあれば、
控えめに静かな微笑を投げかける大人びた女子もいる。
写真の中には何組かのカップルも、じゃれたりふざけあったりして写っている。
新井麗香と藤崎颯も例外ではなかった。
だがそこに、2人が並んで写っている姿はない。
そう。1年前まで彼らは、共にサークル内の別の人間と交際していたのである。
藤崎と腕を組んでピースをし、茶髪をそよ風になびかせた女性は、北原さやか。
やはり現在M大の3年である。
学部や趣味、おまけに誕生日までもが一緒の新井とは、入学当時からすぐに意気投合し、何でも互いに話し合える無二の親友となった。
人一倍繊細で優しい気性の新井にとって、おてんばで人付き合いのいい親友の、いわば元カレである藤崎と付き合うのは、非常に勇気がいることだったはずである。
また北原の方は、藤崎の新井に対する思いを最初からどこかで察知し、自分には無い新井の女としての魅力に憧れのため息をつきながら、それでも精一杯藤崎の彼女を演じて周囲にも常に明るく振舞ってきた。
藤崎のことはもう完全に断ち切ったと豪語してはいるが、今でも彼からもらったアクセサリーや人形を捨てられずに持っているし、彼が新井と肩を並べて帰る背中を見ては、やり場のない切なさにしばらく自分を忘れてしまうのだった。
一方、新井麗香はその端正なルックスを写真でも存分に発揮しているが、彼女の隣に写っているのはサークル顧問の年老いた教授であって、彼氏らしき男は見当たらない。
いや、見つけられなくて当然なのだが。
高木大斗(たかぎだいと)。今年M大の4年で、美術サークルの部長を務めていた人物こそ、新井の以前の恋人だった。
卓越した工作技術、完成された美を求める情熱、持ち前のリーダーシップや後輩への面倒見の良さから、満場一致で部長に推薦されるほど高木には才能も人気もあった。
また、カラオケのうまさから宴会部長もすすんでこなし、風景撮影の趣味が高じて、行事ごとに記念写真のカメラマン役も引き受けていたのだった。
だからこの思い出の写真も高木が撮ったものだったのだろう。
どんな難題にも動じない強さを備えていた高木だが、それでもやはり新井との別れはショックが大きかった。
サークルの新入生歓迎会ではじめて新井と対面したとき、整った容姿と天使のような愛くるしい笑顔に高木は一目で恋に落ちた。
後輩の、しかも校内で噂になるほどの美女と自分なんかが付き合っていいのだろうかと、告白するまでに半年も悩んだ。
だが告白は意外にもあっさりと成功した。
幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育ってきた新井の目には、高木の存在は頼れる兄のように映っていたのかもしれない。
別れてから1年が経とうとする最近も、高木の表情はどこか浮かばず、年末に控えた展示会に出品する作品制作も、彼女と付き合っていた頃ほどの冴えはないようにみえた。
北原と同様、ほぼ毎日あるサークルで、嫌が上にも目に飛び込んでくる新井と藤崎のむつまじい様子は、高木にとって計り知れないほどの苦痛であったに違いない。
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以上がざっと事件に関係のある人物にまつわるエピソードである。
つづいて事件の概要だが、この事件はその後更に急展開をみせることになった。
まず、今現在警察の取調室でこの事件の参考人ではなく被疑者として質問に応じているのは、被害者が心から思いを寄せた男、つまり藤崎颯そのひとである。
藤崎には事件発生当夜のアリバイがないどころか、殺される直前に新井が彼と2人でいる姿が目撃されていたというのである。
そして、それから後にも死体の前でひとり呆然と立ち尽くしていた藤崎を、警備員が発見している。
もう一人重要参考人になるはずだった新井麗香の親友、北原さやかは事件直後に
謎の失踪を遂げた。
彼女が失踪前日につけた日記には、藤崎への思いや失踪の前兆を訴えかけるような文章が記されていた。
このままでは生きていくのがつらい。
やっぱりもう我慢できない。明日告白してみよう。
だけどなぜこんなことに・・・。
ああ。どこか遠くへ行ってしまいたい。
友人の証言からも、最近特に彼女が落ち込んでいるような雰囲気をまとって生活していたことが分かった。
ところで事件当夜、失踪する直前の北原に会い彼女と工具室に行き、なおかつ新井と藤崎の姿を部屋の中に目撃していた人物がいた。
M大美術サークルの副部長4年の内島花音(うちじまかのん)である。
以下、内島が事件当夜をふりかえった証言である。
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大抵私が最後まで部室に残ってスケジュールとか日誌を書いたりしているんですよ。
あの日も私以外の部員はみんな帰ったと思っていたんですが・・・・・・。
午後10時をもうとっくに過ぎてました。そろそろ帰ろうかなとテレビやCDの電源を消していたら、真っ暗な廊下に誰かがじっと立ってるんです。
少し驚きましたが、近づいたらそれが後輩のさやかだと分かってどうしたのと声を掛けました。
さやかは、明日は用があって来れないので美術室でもうちょっと作業をさせてくださいと言ってきました。
どうやら部長の承諾を得てから、すべての鍵を管理している私のところにやってきたみたいなんです。
かわいい後輩の頼みですし、もちろん私もOKしました。
美術室の鍵は工具室にあります。そしてその工具室の鍵を持っているのは副部長の私でした。
工具室も美術室も部室と同じ一階にあります。
工具室と美術室は隣り合っているのですが、部室は少し離れた場所にあるんです。
私はさやかを連れて明かりの消えた静かな廊下を工具室に向かいました。
美術室は割りと大きいんですが、工具室はちっちゃくて絵の具やら木材やら道具類の物置に使ってるんです。
鍵の場所を教えたら、工具室の鍵をさやかに預けて私はもう帰ろうと思いました。
なにせお腹ぺこぺこでしたからね。
工具室に着いたので鍵をまわしてドアを引いたんですが、一瞬思わず私もさやかも「あっ」と声を漏らしそうになりました。
そこには暗がりの中で後輩の新井と藤崎が並んでなにか囁きあってる姿があるじゃないですか!
こんな時間にこっそり二人で・・・見てはいけない場面・・・特にさやかは藤崎と以前付き合っていましたし・・・ショックというか、そのときのさやかは信じられないという表情をしてましたね。
あの2人はきっとどちらかが部屋の鍵をあらかじめ開けといたか窓から入るかしたんでしょう。
恋する2人のなせるわざでしょうか。
とにかくドアを反射的に閉めて、また数分経ったら来てみればいいじゃんと、なるべく私も平静を保って軽い感じでさやかに話しかけたんですが、そのときちらっと横目に入ったさやかの表情が今も忘れられません。
・・・・・・あれは何かふっ切れたような顔でした。
憎悪も悲しみもごちゃ混ぜになった決意の顔とでも言えばいいのか・・・・・・。
さすがの私も彼女のことが怖くなってちょっと震えました。
とにかく電車の関係もあって早く帰りたかった私は、工具室の鍵をさやかに預けて、美術室の鍵の場所がもし分からなかったら後で携帯に連絡するように伝えて急いで学校を後にしました。
今思えば、あのときもうちょっと我慢してさやかの側に付いていてあげたらこんなことにはならなかったのかなって・・・・・・・・・・。
最後にさやかに会ったのは私なんですよね・・・・・・。
それを考えると本当に悔しいし、やりきれないです。
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語り終えると内島は目に涙をにじませた。
だがまさしく内島が学校を去った後に悲劇は起こったのである。
内島と北原が、工具室での2人の逢引を目にしたのが午後10:45。
内島が校門を出る姿を守衛の警備員が見かけたのが午後10:55。
こんな時間に・・・と警備員が構内を巡回し始め、工具室で死体の前に愕然と立ち尽くす藤崎を発見したのが午後11:50。
つまりわずか1時間あまりのスキに新井は殺されたことになる。
藤崎の証言によると、10:00からはいつも決まった公園で運動をしていて、突然11:00頃、北原からすぐに来て欲しいとすすり泣くような声で電話があったという。
確かに彼の携帯の着信履歴にも残っていた。
つまり、北原が内島と別れて間もなくのことである。
そうはいうものの、藤崎をはっきりと目撃したものもおらず、彼自身運動中はなるべく人目につかない夜の公園を選んでいるため、アリバイはもろくも崩れ去った。
公園から大学へは歩いて40分、走れば30分で着くことも可能だという。
藤崎は運動がてら走って学校へ向かったらしい。
そして大学構内に入ったのが11:30、工具室で死体を見つけたのが午後11:40頃。
さらにその10分後に呆然とする姿を警備員によって発見されたというわけであるが、最後の警備員による発見部分意外はもちろん確証とよべるものは何もない。
もうひとり新井達との関係からいって、嫌疑がかかるべき人物がいた。
部長であり新井の元恋人であった高木大斗。
彼にもはっきりとしたアリバイはないが、10:50頃に大学から歩いて5分の友人宅に訪問していたことが分かっている。
その後すぐに、やはり歩いて5、6分の場所にあるコンビニへ行ってくると言い、11:25頃に帰ってきて、友人に買ってきたタバコを渡し、2人でビールとつまみを楽しんでいたことが分かっている。
買い物の時間を考えれば自然な流れといえるし、大学内で彼は目撃されていないだけに、北原が失踪した今、警察の目は至極当然にアリバイがなく、2度も目撃されている藤崎へとすべて向けられたのである。
☆さあ、優秀なる探偵諸君。
この事件の全体像(犯人、動機、トリック)を暴き出してください。
犯人の巧妙な罠に藤崎ははめられてしまったのです。
様々な推理(別解)をお待ちしております。
穴があるかと思いますので、そのときは指摘していただければ有難いです。
文学部の人間なので、書くのは苦痛ではないのですがなにせ目が疲れました(笑)
ひとつの文章として楽しんでいただいても嬉しいです。
引き続き本格ものの推理問題を皆さんに提供できればと思ってます。
ではまた。(登場人物の名前はすべて架空のものです。)
/ (2004/10/03(Sun) 23:36:57)
この記事は削除されました
NOA (2004/10/04(Mon) 00:29:08)
む・・・むずいっす。
ケアル (2004/10/04(Mon) 02:02:03)
犯人は高木大斗と予想。
工具室で新井と話していたのは高木、
内島が出て行った後、北原は新井の死体を発見。
北原は死体に追い討ちをかけた後、
藤崎君を呼びました。
北原は窓から逃げたが、高木に見つかり殺されました。
全ては内島花音の陰謀だったのです。
動機はただの殺人狂です。
穴だらけ・・・
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 02:48:55)
NOAさん、参加(苦情?)ありがとうございます。
特に年齢の低い方には難しい言葉や表現があるかもしれませんが、
お許しください。
なるべく皆さんからの質問には答えていきたいと思っています。
ケアルさん、どうもはじめまして(ですよね?)。
鋭い洞察力をお持ちのようで・・・・・・。
(よもや瞬殺かとハラハラさせられました)。
ただやはり説得力に欠ける部分が多々ありますね。
>工具室で新井と話していたのは高木
面白い推理ですが、内島の長い証言部分を根本から覆さなければ
ならないほどヘビーな推理はさすがの私も要求していません。
内島の証言は正しいものですし、彼女に陰謀の動機・メリットは
何もないかと・・・。
>北原は死体に追い討ちをかけた後
これも無理やりな感がありますね。
行為の最中に警備員に見つかりでもしたら元も子もない気が!?
>藤崎君を呼びました
この時点で北原は新井が誰に殺されたと考えているのでしょう?
ケアルさんの推理の流れからいえば、それは藤崎になると思います。
そこでなぜ藤崎君(いわば殺人犯)を電話で呼び戻すのでしょうか?
たとえ呼んだとしても、殺人犯がわざわざ自分から現場に舞い戻る
ことなんて考えづらいですし・・・。
ではもうしばらくお考えください。
ぺぷ (2004/10/04(Mon) 04:00:29)
中々大作のようですね。
まだ読んでませんが(何
10レス目あたりでさりげなく瞬殺して去っていく予定(謎
ケアル (2004/10/04(Mon) 03:58:50)
内島君の証言は正しかったのかー
では藤崎君の証言が嘘なのかー?
じゃあ残るは北原と高木と警備員だ。
10時45分にふたりを発見して、
11時ちょうどにきてほしいの電話。
藤崎は工具室にいたなら、すぐあえたはず。
・・・藤崎は二人いた!!
工具室にいた藤崎と公園にいた藤崎。
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 07:22:35)
み・・・皆さん朝がお早いようで。
ぺぷさん、どうもお久しぶりです。
>まだ読んでませんが(何
いえいえ、お暇なときにお読みください。
>10レス目あたりでさりげなく瞬殺して去っていく予定(謎
不気味な予言に早くもびびっております(笑)
ケアルさん、ひきつづきありがとうございます。
>・・・藤崎は二人いた!!
>工具室にいた藤崎と公園にいた藤崎。
相変わらず意表を突いたいい推理をなさりますねー。
でも藤崎は一人しかいませんので。
そう読み取れる記述もしていないつもりです。
なるべく本文に書かれていることを
判断材料にして事件の全体像を描きだしてみてください。
ではまた。
海人 (2004/10/04(Mon) 10:34:25)
こんにちは☆
大作ご苦労さまです^^
え〜、犯人は北原だと推理します。
実は工具室で見た二人は、新井麗香と高木大斗だった。
暗がりで見えにくく、新井が見えたので、先入観で相手は藤崎だと勘違いしたのではないでしょうか?(内島が勘違い)
その頃藤崎はどこかの公園で運動中のはず。
高木は部長なので、鍵の在りかが分かっているので、部屋に入れる。
新井は高木と密会(浮気)をしていたのでは? 昔の恋人でしたし可能性はあるかと。
それを見た北原は(北原は工具室にいたのが誰だか分かっていた)、高木が出ていった後、新井を絞殺。体中を殴り、顔を潰す。
動機は、付き合っていた藤崎を取られた上に、浮気までしている新井が許せなかった。
そして電話で藤崎を呼び、死体を見た藤崎は、工具室の前で立ち尽くす。
北原失踪。
しかし、内島の証言が気になりますね。
> 今思えば、あのときもうちょっと我慢してさやかの側に付いていてあげたらこんなことにはならなかったのかなって・・・・・・・・・・。
あんなことには? 見ていたような言い方…。
う〜む。
それと顔を潰されたということは、新井じゃない可能性が…。
北原が殺された?
でもこれは動機がよく分からないし…。
とりあえず、上の推理でいかがでしょうか?
ちなみにペぷさん、次10レス目ですよ^^
にゃん (2004/10/04(Mon) 10:39:25)
こんちは。
長い・・・。見落としがあるかもしれません。
全ては私の想像で、穴だらけの推理をします。
犯人は高木。
工具室で見た2人は、高木が卓越した工作技術を駆使して作った彫刻。
暗闇の中では彫刻か本物か見分けがつかなかった。
その時、すでに新井は殺されていたが彫刻に目が行ってしまって
気づかなかった、または死体が隠されていた。
しばらくして工具室に戻った北原が死体を発見。急いで藤崎に連絡。
藤崎を待つ間に、北原は誰かに見つかっては犯人にされる恐れがあると
姿を消した???←ここは無理があるかも
彫刻がそのままでは後にバレてしまうので、コンビニへ行くフリをして回収。
窓が開いていれば、1階だし可能かと・・・。
無理無理の推理ですか!?
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 13:37:26)
こんにちは、お昼休みのボナパルタです。
海人さん、早速の参加ありがとうございます。
>暗がりで見えにくく、新井が見えたので、先入観で相手は藤崎だと勘違い>したのではないでしょうか?(内島が勘違い)
ケアルさんと同じ考えですね?
内島は確かな証言をしています。
彼女が見た顔は高木ではなく、藤崎でした。
>新井は高木と密会(浮気)をしていたのでは?昔の恋人でしたし可能性は>あるかと。
かなり深読みされたようですね。
本文にあるように、高木は新井との別れに最近も懊悩していました。
更にこれも本文にありますが、新井の高木に対する感情は、
恋人に対する愛というより頼れる兄のような存在への愛だったんです。
>高木が出ていった後、新井を絞殺。体中を殴り、顔を潰す。
>動機は、付き合っていた藤崎を取られた上に、浮気までしている新井が許せなかった。
>そして、電話で藤崎を呼び、死体を見た工具室の前で藤崎立ち尽くす。
>北原失踪。
北原が愛してやまなかった藤崎に罪を着せようとする動機がいまいち
ピンとこないんですが・・・・・・。
>それと顔を潰されたということは、新井じゃない可能性が…。
>北原が殺された?
>でもこれは動機がよく分からないし…。
いい推理です。じっくりお考えを(笑)
にゃんさん、こんちは!参加どうもです。
>工具室で見た2人は、高木が卓越した工作技術を駆使して作った彫刻。
>暗闇の中では彫刻か本物か見分けがつかなかった。
ドキッ!(汗)ほぼ正解・・・いや、もはや別解といたしましょう。
さすが、お見事な推理です。にゃんさん凄い!
ただし私の用意している答えとは違うので、90%正解とさせてもらいます。
本文にそれらしいヒントは書いたつもりなので・・・。
>藤崎を待つ間に、北原は誰かに見つかっては犯人にされる恐れがあると
>姿を消した???←ここは無理があるかも
自分で指摘されているとおり、これは無理がありますね。
>彫刻がそのままでは後にバレてしまうので、コンビニへ行くフリをして回収。
>窓が開いていれば、1階だし可能かと・・・。
彫刻を回収(しかも2体も)となると、相当な力が要りますし
時間もかかるのでは?
そのへんに捨ててしまうわけにもいきませんしね。
ただし推理の流れは絶妙なのでこのまま引き続きお考えください。
ではまた。
にゃん (2004/10/04(Mon) 14:23:24)
やっぱりニアピン止まりかぁぁ!
北原ら2人が目撃したのは絵かなぁとも思ったのですが、
問題文に「工作技術」とあるので彫刻家と思ったのです。
q(>△< q)・゚゚・。=3=3=3 出直してきます
海人 (2004/10/04(Mon) 14:37:45)
オレも絵かなと思ったのですが、暗いと言っても見間違いますかね…。
あと囁きあってるとあったので、やっぱり二人はいるのかなと思ったのです。
でも今読み返したら、「囁きあっている姿」でしたね。囁いている訳ではないみたいですね。ならやっぱり絵かな…?
絵の具もあるとか書いてあったし。
オレももう一度、出直してきます。
ε=ε=ε=ε=ε=┏( @_@)┛
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 14:40:16)
ふ・・・二人とも凄いダッシュだ・・・(汗)
うーん、惜しい。絵とも違うんですがねえ。
にゃん (2004/10/04(Mon) 16:09:16)
[壁]‥) 出直してきました。けど、断片的です。
>工具室で見た2人は、高木が卓越した工作技術を駆使して作った彫刻。
確かにボナパルタさんの指摘されるように、色々と手間がかかりますねぇ。
では、高木が作った彫刻ではなく、デッサン用の彫刻にヅラというのはどうでしょう?
後でカツラだけを回収して、後で見つかっても宴会部長の高木なら言い訳が
出来ると思いますし・・・。
>北原が殺された?
なるほど・・・。
そうか。新井は高木に監禁され歪んだ愛に・・・(゚o゚C=(_ _;バキッ 嘘です。
北原の日記の内容、工具室での表情などから事件に深くに関わってますね。
北原が新井を殺した?いるはずのない人がそこにいて信じられないといった表情を
みせた。・・・いやいやいや、これは突飛過ぎますね。
このトリックは高木と北原が共犯のような気がします。
藤崎のアリバイを崩すために「工具室にいた」事を誰かに必ず目撃させなくては
いけなかったわけですし。すぐに内島のところに行かずに廊下に立っていた
ということは、高木が工具室のセットをしていてその合図を待っていたとかも
考えられます。
そして高木が裏切って、北原を殺害とか。
キョウ (2004/10/04(Mon) 17:09:15)
ボナパルタさん、どうも。
皆さんの解答を見て、ごっつぁんゴールを狙おうと思いましたが、
難しいですねー。
>しかし、そんな彼らの純愛を鋭く冷ややかににらむ目が4つ・・・・・・。
この文章から見ても、にゃんさんの仰るとおり共犯ですね。
そして犯人は、高木と北原。
まず、高木は、藤崎とそっくりの彫刻を作る。
そして新井に、
「藤崎の彫刻を作った。仕上げは恋人である君にお願いしたい!」
と依頼する。
そして、新井がその彫刻を仕上げているところに、内島と北原が来て、
内島は、「囁きあってる姿」と勘違いする。
その後、高木が学校に侵入して、新井を監禁。北原と共同で彫刻を処分する。
彫刻を処分後、北原を殺害!北原の顔をグチャグチャにし、死体を新井に
見せかける。これで藤崎に罪を被せれば、藤崎は犯罪者!そして、新井は
俺のもの!と高木は1人微笑む。
しかし、警察もバカではない。死体の歯型等を調べ、死体が新井ではなく、
北原と断定する。そして、高木が捕まり、高木は栄光から挫折へ。。。。
高木逮捕後、高木のアパートから無事、新井を救出!藤崎も釈放され、
数年後、二人は結婚した。〜ハッピーエンド〜
という感じで、かなり無理があると思いますが。。。。
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 21:35:25)
にゃんさん、再びお疲れ様です!
>では、高木が作った彫刻ではなく、デッサン用の彫刻にヅラというのはどうでしょう?
むむ・・・。なかなか豊かな発想力ですな。
ただ、デッサン用の彫刻+ヅラ = 新井、藤崎といきなりつなげるのは
無理がありそうな気が・・・!?
新井の髪は本文中でもストレートと書いたように、それほど一目で誰だか
わかるような奇抜な髪型はしてないんです。
藤崎についても同じく、本文にそれらしい髪に関する記述はしてないかと思います。
この方法が成立する人物としたら、
メガネ+ウェーブのかかった茶髪のヅラ =ぺ・○ンジュン位かも(笑)
内島はたしかに工具室中に新井と藤崎の顔を一瞬でも目に入れたため、
思わずドアを閉めてしまったのです。
本文の、高木が宴会部長だったというあたりに目をつけられたようですが、
非常に惜しいんです。
>北原の日記の内容、工具室での表情などから事件に深くに関わってますね。
そう、それは間違いないです。
北原の日記の内容、工具室での表情・・・・・・。
これらが真に意味するものとは・・・・・・!?
>このトリックは高木と北原が共犯のような気がします。
なるほど。私も最初は共犯の方向で問題を考えていましたが、
それではやっぱり簡単すぎると思いやめました。
北原がなぜ「信じられない」という表情を見せ、
さらに怖ろしく「ふっ切れた」表情に変わったのか・・・・・・。
もう少しお考えください。
やや、キョウ兄さんいらっしゃい!お待ちしておりました。
にゃんさん同様共犯説ですね?
>しかし、そんな彼らの純愛を鋭く冷ややかににらむ目が4つ・・・・・・。
↑この文章から共犯だと鼻から決めてかかるのはやや早計では・・・?
>まず、高木は、藤崎とそっくりの彫刻を作る。
ごめんなさい。前にも書いたように、彫刻ではないのです。
でもなるほどー。
彫ってるところを囁きあってる場面と勘違いするっていう推理は
さすが、キョウさんなかなか面白い推理です。
その後のエンディングまで書いていただいてありがとうございます(笑)
しかも・・・ぐあーっ(゜ロ゜)!
お、恐るべしキョウさん!!こ・・これは正解に1番近い・・・・・・。
あと一押し・・・いや二押しか三押しぐらい推理を展開していただければ
正解に辿り着くかと思われます・・・。
とりあえず、北原と高木の共犯説は除外してもうしばらくお考えを。
そろそろぺぷさんが解決しに来ないかドキドキです(笑+汗)
Vega (2004/10/04(Mon) 21:23:06)
> 大抵私が最後まで部室に残ってスケジュールとか日誌を書いたりしているんですよ。
> あの日も私以外の部員はみんな帰ったと思っていたんですが・・・・・・。
> 午後10時をもうとっくに過ぎてました。そろそろ帰ろうかなとテレビやCDの電源を消していたら、真っ暗な廊下に誰かがじっと立ってるんです。
> 少し驚きましたが、近づいたらそれが後輩のさやかだと分かってどうしたのと声を掛けました。
> さやかは、明日は用があって来れないので美術室でもうちょっと作業をさせてくださいと言ってきました。
> どうやら部長の承諾を得てから、すべての鍵を管理している私のところにやってきたみたいなんです。
> かわいい後輩の頼みですし、もちろん私もOKしました。
> 美術室の鍵は工具室にあります。そしてその工具室の鍵を持っているのは副部長の私でした。
> 工具室も美術室も部室と同じ一階にあります。
> 工具室と美術室は隣り合っているのですが、部室は少し離れた場所にあるんです。
> 私はさやかを連れて明かりの消えた静かな廊下を工具室に向かいました。
> 美術室は割りと大きいんですが、工具室はちっちゃくて絵の具やら木材やら道具類の物置に使ってるんです。
> 鍵の場所を教えたら、工具室の鍵をさやかに預けて私はもう帰ろうと思いました。
> なにせお腹ぺこぺこでしたからね。
> 工具室に着いたので鍵をまわしてドアを引いたんですが、一瞬思わず私もさやかも「あっ」と声を漏らしそうになりました。
> そこには暗がりの中で後輩の新井と藤崎が並んでなにか囁きあってる姿があるじゃないですか!
> こんな時間にこっそり二人で・・・見てはいけない場面・・・特にさやかは藤崎と以前付き合っていましたし・・・ショックというか、そのときのさやかは信じられないという表情をしてましたね。
> あの2人はきっとどちらかが部屋の鍵をあらかじめ開けといたか窓から入るかしたんでしょう。
> 恋する2人のなせるわざでしょうか。
> とにかくドアを反射的に閉めて、また数分経ったら来てみればいいじゃんと、なるべく私も平静を保って軽い感じでさやかに話しかけたんですが、そのときちらっと横目に入ったさやかの表情が今も忘れられません。
> ・・・・・・あれは何かふっ切れたような顔でした。
> 憎悪も悲しみもごちゃ混ぜになった決意の顔とでも言えばいいのか・・・・・・。
> さすがの私も彼女のことが怖くなってちょっと震えました。
> とにかく電車の関係もあって早く帰りたかった私は、工具室の鍵をさやかに預けて、美術室の鍵の場所がもし分からなかったら後で携帯に連絡するように伝えて急いで学校を後にしました。
>
> 今思えば、あのときもうちょっと我慢してさやかの側に付いていてあげたらこんなことにはならなかったのかなって・・・・・・・・・・。
> 最後にさやかに会ったのは私なんですよね・・・・・・。
> それを考えると本当に悔しいし、やりきれないです。
>
>
> ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
>
>
> 語り終えると内島は目に涙をにじませた。
> だがまさしく内島が学校を去った後に悲劇は起こったのである。
>
> 内島と北原が、工具室での2人の逢引を目にしたのが午後10:45。
> 内島が校門を出る姿を守衛の警備員が見かけたのが午後10:55。
> こんな時間に・・・と警備員が構内を巡回し始め、工具室で死体の前に愕然と立ち尽くす藤崎を発見したのが午後11:50。
> つまりわずか1時間あまりのスキに新井は殺されたことになる。
> 藤崎の証言によると、10:00からはいつも決まった公園で運動をしていて、突然11:00頃、北原からすぐに来て欲しいとすすり泣くような声で電話があったという。
> 確かに彼の携帯の着信履歴にも残っていた。
> つまり、北原が内島と別れて間もなくのことである。
> そうはいうものの、藤崎をはっきりと目撃したものもおらず、彼自身運動中はなるべく人目につかない夜の公園を選んでいるため、アリバイはもろくも崩れ去った。
> 公園から大学へは歩いて40分、走れば30分で着くことも可能だという。
> 藤崎は運動がてら走って学校へ向かったらしい。
> そして大学構内に入ったのが11:30、工具室で死体を見つけたのが午後11:40頃。
> さらにその10分後に呆然とする姿を警備員によって発見されたというわけであるが、最後の警備員による発見部分意外はもちろん確証とよべるものは何もない。
>
>
> もうひとり新井達との関係からいって、嫌疑がかかるべき人物がいた。
> 部長であり新井の元恋人であった高木大斗。
> 彼にもはっきりとしたアリバイはないが、10:50頃に大学から歩いて5分の友人宅に訪問していたことが分かっている。
む、難しいです〜。
すがりつく娘を振りきって推理してますが、なかなか考えがまとまりません(;;
一応ここまでで考えているのは
犯人は高木。被害者は北原。
北原は当初計画の共謀者だったが、仲間割れのため殺された。
といったところです。
気になっているのは、消えた人間が2人ということ。
そして、一人は死体に、一人は失踪しているわけですが、
被害者が北原だとしたら、もう一人の新井はどこへ行ったのかということ・・・
そして高木は、本文にあるとおり
> 卓越した工作技術、完成された美を求める情熱
を持つ男性。
も、もしかして高木は完璧な美を持つ新井を完全に自分のものにするために
殺して(もしくは気絶させて)石膏で塗り固めたとか!?
共謀者である北原は高木に協力したものの、後悔していて、
藤崎にこの計画のことを告白しようとしていた(これが日記の内容)
が、高木にそのことがばれて殺された・・・そして高木は
罪を藤崎に着せるために、北原の携帯で呼び出したとか・・・
でもこれじゃあ、藤崎と新井が二人で囁き合っていたという目撃証言と合わない(^^;
しかも新井は黒髪、北原は茶髪で見た目全然違うし。
穴だらけな推理でした ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(;´ω`)┘逃げ
ケアル (2004/10/04(Mon) 22:38:35)
藤崎は2人いなかったのかー、みなさんの推理いっぱいきて
かなり参考になるなあ。
これで3度目だ!いい加減ウザいかな・・・
やっぱり工具室の藤崎はニセモノだった(新井も
写真を等身大まで拡大し切り取ったものだった。
高木は二人の写真を持っていた。
北原の日記にあったように、北原は何か重要なことを知っていた。
その内容は高木に仕込まれたものだった。
それを藤崎に伝えようと、電話で読んだあと
高木にぶち殺される。死体を誰だかわからないようにした後
写真を処理し、窓から逃走。
ビールやタバコは前もって買ったものだった。
結末が気になって、試験勉強できないよ・・・
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 22:17:28)
これはこれは、娘思いの(?)Vegaさん。こんにちは。
Vegaさんも共犯説をお考えのようですが、残念ながら違うんです。
大きなヒントを言ってしまいましょう。
そもそもこの事件を複雑怪奇にしたのは、
2人の人間の意志(計画)が、図らずもそして不幸にも
重なった時期に行動として出てしまったことに原因があるんです。
「最近特に何か悩み苦しんでいた北原の日記」
「別れの痛みが尾を引いていた高木」
「工具室で見た新井と藤崎」そして「北原の表情」
「顔を潰された死体」
「謎の失踪」
そして仰るとおり、「美女新井の行方」
これらの謎を解く鍵のひとつには、Vegaさんがご指摘のとおり、
高木の完全なる美への欲求もからんでいます。
ただし、犯行は犯人の思うようには一気に片付きませんでした。
もう正解が出そうなので、とりあえずこれ位にしておきます。
ただし、Vegaさんの推理には決定的な穴がひとつありますねぇ。
私からどことは言いませんが(意地悪ぅ
ではまた。
ボナパルタ (2004/10/04(Mon) 23:21:04)
ケアルさん毎度!
>これで3度目だ!いい加減ウザいかな・・・
何十回でもお越しください(その前に終わってますが笑
>やっぱり工具室の藤崎はニセモノだった(新井も
>写真を等身大まで拡大し切り取ったものだった。
>高木は二人の写真を持っていた。
おぉ!ケアルさん、素晴らしい!!文句なし正解です。
そうです。高木は2人の写真を使いました。
高木はサークルのカメラマン役も担当していました。
当然新井と藤崎が寄り添った写真も持っていたのでしょう。
それを等身大に引き伸ばし、暗い部屋にうまくセットして
外光あるいはライトを駆使して弱光を顔の部分だけに当てれば
かなりリアルに偽りの空間を演出できたわけです。
写真の支えには工具室の板切れとかパネルなどを使えば問題あり
ませんでした。
さあ、いよいよあとは事件の全体像の推理に絞られたわけですが・・・
>北原の日記にあったように、北原は何か重要なことを知っていた。
そうなんです。その内容は一体何なのか。
そして北原はその内容をどうしようとしたのでしょう?
>高木にぶち殺される。死体を誰だかわからないようにした後
誰だかわからないようにするのは現代の対犯罪科学の前では厳しいかと・・・?
>ビールやタバコは前もって買ったものだった。
こちらも正解!簡単なアリバイトリックを使ったのでした。
>結末が気になって、試験勉強できないよ・・・
す、すいません。まさかそんな「悲劇」まで生んでしまうとは・・・(笑)
ではまた。
ケアル (2004/10/05(Tue) 00:34:13)
おお、やったー!
これでモヤモヤが晴れました!
北原が知ってた重大な内容それは・・・
北原は新井だった!!
一年前に二人は入れ替わったのだ。
学部、趣味、誕生日
姿以外がほとんど同じ二人は、お互いの顔に整形したのだった。
藤崎は北原と付き合ってた時も、新井に気があった。
北原は新井が羨ましかったのかもしれない。
そこで、北原は新井に頼んでみたところ、OKだった。
しかし、前の新井と付き合っていた高木は急に振られてしまう。
納得できない高木は今回の殺人を計画した。
みたいな、超展開です。
すみません、ただの思い付きです。
>>NOAさん
本当だ、高田じゃなくて高木でしたね・・・
修正しときました。申し訳ありませんでした。
北原が新井というのは、僕の勝手な脳内処理なんで
気にしないでください。間違ってると思うし。
NOA (2004/10/05(Tue) 01:37:28)
ケアルさん高田じゃなく高木じゃん?
北原が新井? むずくてようわからんですわ。
ぺぷ (2004/10/05(Tue) 18:51:20)
難しいですね。瞬殺とかいっといて結局わかりませんでした(ぐハッ
まず、可能性からいきましょう。
何かをしようとしていた人の組み合わせ
流れから言えば1か3しかありえないような・・・。3かもしれないな。
1.高木、北原
2.高木、藤崎
3.高木、新井
4.北原、藤崎
5.北原、新井
6.藤崎、新井
事件当日の流れ。(10月初旬)
PM10:00藤崎、公園で運動
PM10:45内島&北原、工具室へ(北原最終生存確認)
PM10:50高木、友人宅訪問
PM10:5?高木、コンビニ?へ。タバコ、ビール、つまみを買う。
PM10:55内島校門を出る
PM11:00藤崎、北原に携帯で呼び出される。(北原の声のみ。録音の可能性も)
PM11:25高木、友人宅に戻る。
PM11:30藤崎、大学構内にはいる。
PM11:40藤崎、新井?死体発見。
PM11:50藤崎、工具室前。&新井?死体。
公園ー大学(歩いて40分、走って30分)
コンビニー(歩いて5分)ー高木友人宅ー(歩いて5分)ー大学
新井が最後に目撃されたのは,不明。
それで、北原に注目。工具室で目にした新井と藤崎が写真であったなら
新井は居なかったことになるんですよね。藤崎もいない。
学内には警備員と北原しかいないような時があったんじゃないですか?
仮に、工具室に入っても人がいないことにはすぐ気づくでしょうしね。
問題は北原最終目撃時点からの15分間ですね。
彼女は何をしていたんでしょう?そろそろ帰ろうかなとか、
思いますよね。工具室に行ったら写真があって、そして?
新井の死体もあって、高木の犯行に気づいたとか・・・。
藤崎に携帯で連絡直後、高木に遭遇?
予定外の出来事に高木が焦り少々時間を取られる。
北原はどうされてしまったのか。うーん。
それにちょっと変じゃないですか?
北原は藤崎が工具室で新井といたと思ってるんですよね。
何故、携帯で呼び出してるんでしょうか??
工具室から誘い出すため?
それにしても、殺すべき新井がどこにいるのか不明。
新井を殺せるはずが無いんですよね。
高木PM10:55構内進入可能
殺害の前に藤崎に連絡を入れさせる
北原を殺害、顔を潰し新井に偽装する?
高木は既に新井を殺害していて、そのことで他の人に渡さないということなのかな。しかし、新井はストレートですよね、髪。まさか、髪まで偽装できないよね。
それに、工具室の写真トリックって見られないことには意味ないよね。
しかも、新井か藤崎がその場にいたらおかしなことになるから、
高木が仕組んだんなら見る人は北原限定ってことになるよね・・・。
少なくとも高木は北原を利用してるってことかな。
藤崎から北原への偽手紙なんかで寄りを戻したいみたいな・・・
そうしたら工具室でラブラブ状態目撃。怒り。悲しみ。
でも、やっぱわかんないなあ・・・
新井が高木に北原を殺させたとか・・・・一気に魔性の女だな(笑
北原がどこいったんだ?と、新井はずーッと出てきてないぞ・・・
という2つの謎が残ってますなあ・・・
ぺぷ (2004/10/05(Tue) 18:59:36)
今見てたら、もう一つ気づいたこと。
内島がもし帰らなかったら、北原は一人じゃないってことです。
高木は内島がずっと帰らないかもしれない、というか
内島の存在は計算外だったはず・・・。
ということは、やはりターゲットは北原じゃないのかなー。
あー、余計にわからなくなった・・・。
とにかく結果的に北原も新井も殺されてるんじゃないかというのは
思いますね。北原はたぶん偶然殺されてるんじゃないかと。
Vega (2004/10/05(Tue) 23:34:09)
前回のレスは何か引用がズラズラくっついてて大失敗!
しかも編集で直そうと思ったらキーを忘れて直せなくて大失敗!
でもめげずに今夜は子供を早く寝かしつけて参戦!のVegaですこんばんは。
今夜も推理頑張ります!(><ノ
でもさっぱりわかってません!(いばるな!
でもケアルさんの2人が入れ替わった説はイイかもです!(何がいいたい!?
・・・すみません、取り乱しました。
結局のところさっぱりわかってないので、思いついたことだけ書きます。
犯人は高木なのは間違いないんですよね?
ということで、その動機というか
なぜあんなにも凄惨な殺し方をしたかということについて、
ケアルさんの「整形」を参考に考えてみました。
まず、新井と藤崎は2人とも整形美人だった。
それで2人は出会った瞬間に何か通じ合うもの(整形仲間の意識?)を感じていて、付き合うに至った。
一方高木は、ひょんなことから新井の整形の事実を知ってしまい、
自分の惹かれていた「完璧な美」が作り物であることにショックを受けて、顔をぐちゃぐちゃにして殺した。
・・・あれ?てことはやっぱり死体は新井??
むぅ〜〜まだまだ考えが足りないようです _| ̄|○
ちなみに北原が悩んでいたのも同じ整形のことだったのかなと思います。
新井の親友である北原は、新井の整形の秘密を知っていて、
それを藤崎に言おうかどうか迷っていたとか。
にゃん (2004/10/06(Wed) 10:01:25)
工具室でみた藤崎・新井は写真かぁ〜。
ボナパルタさん優しいくて90%正解なんて言ってくれるから彫刻から
離れられませんでしたよo(*^▽^*)o
さて、事件はまだまだ謎だらけで真相が見えていないのですが、
私も思いついたことだけを書いてみます。
北原が藤崎にTELしたということは、工具室にいたのが藤崎本人ではないと
解ったからですかね?
北原は自分の計画のために内島と一緒にいる必要があった。
また、前にも書いたように、高木の計画を実行させるためには必ず写真の二人を
目撃させる必要があるわけですが、北原は自分の計画のために工具室に行った
とすると、写真を目撃されたのは高木の計算外の出来事ということになるのでしょうか。
それとも高木は北原の計画を知っていてそれを利用した??
ムムムッ!ワカラナイ。ここは・・・ニコラス刑事直伝・秘技!
( ・_・)ノ⌒●~* 忍法微塵隠れ!モクモク((( () )))モクモク☆、。・:*:・゚`★ ドロン♪
ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
sunny (2004/10/06(Wed) 10:49:46)
北原は次の日告白してみて玉砕したら自殺するつもりだった。
高木はそれを知っていたので、当日残って作業するように指示する。
そして写真を見せ自殺に追い込む。(絞殺=首吊り)
高木は髪を黒染めして顔を潰し新井に見せかける。
そして北原の声色(声真似が上手い)でアリバイのない藤崎を呼ぶ。
藤崎に罪を着せ、監禁した新井と閉鎖的に暮らすか一緒に逃げる?
ムリヤリ与えられた条件を使ってみましたが、二人の計画が偶然重なったって
感じではないですね。
ムー。
にゃん (2004/10/07(Thu) 09:13:27)
ボナパルタさぁぁん、もう少しヒントくださいぃぃ。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
へっぽこ刑事・にゃんにはこの問題は難しすぎです!
ボナパルタ (2004/10/08(Fri) 10:45:04)
「実体験問題」が増殖する中、めでたく30レス突破!
たくさんのご参加本当にありがとうございます(≧◇≦)。
いよいよこの事件の推理もクライマックスを迎えた模様です。
皆さんからのレスを総合すると、80〜90%正解になりますね。
まずケアルさんとVegaさんが指摘された「整形」。
これは北原が日記に記した「悩み」、「告白」の内容に大きく絡んでいます。
ケアルさんの推理からいくと、「北原が新井」とお考えのようです。
凄い。
これは私の用意している真相のさらに上を行くまさに超展開ですね。
(乙○の小説みたいだ・・・汗)
ただし論理的に飲み込めない部分があるかと思います。
確かに、【北原→新井】の整形はうなずけますが、【新井→北原】の整形動機は一体何なのでしょう?
本文の記述にもあるように、新井は誰もが振り向くような美女でしたが、
北原はそんな新井を羨望の眼差しで見つめる普通の女子生徒でした。
また新井と藤崎は初めからお互いに惹かれあっていたのですから、
整形してしまえば、新井は高木も藤崎も一気に失ってしまう危険が・・・。
メリットのない新井がOKするとはとても思えませんし、
ましてや声や生活習慣、過去の記憶などまったく違う人物になりきるのは
あまりに無謀な賭けです。
しかし非常にいい線までいっていますので、もう少しといったところです。
ケアルさんの斬新なお答えにくらべると、私の答えは、ありきたりで皆さん物足りなさを感じてしまうでしょうが(泣)
Vegaさん、どうもこんにちは。
>犯人は高木なのは間違いないんですよね?
そうです。
もうこれは答えになりますが、この事件は高木大斗の単独正犯が引き起こしたものです。
>まず、新井と藤崎は2人とも整形美人だった。
>それで2人は出会った瞬間に何か通じ合うもの(整形仲間の意識?)を感>じていて、付き合うに至った。
こちらも出題者泣かせの面白い推理ですね。
でも、
>ひょんなことから新井の整形の事実を知ってしまい、
>自分の惹かれていた「完璧な美」が作り物であることにショックを受け
>て、顔をぐちゃぐちゃにして殺した。
のだとすると、北原の失踪はどうなるのでしょう?
また、ケアルさんへの上述のとおり、新井は美人でしたが北原は普通の女子生徒でした。
凄惨な殺され方については、犯人(高木)の精神的な部分も絡ませてお答えいただく形になるかと思います。
では、もう少しお考えを。
そしてさすがぺぷさん!(いつ来られるかドキドキしてました〜笑)
事件全貌の80%は、ぺぷさんの推理のとおりです。
特に「北原最終目撃時点からの15分間」の推理、高木の北原利用説は文句のつけようがない位素晴らしいです。
また、申し訳ないです。
これは私のミスでしたが、失踪した人物(北原?or新井?)の消息に対しては推理のしようが無いですよね。
一応私の考えている結末では、失踪した人物は生きています(ただしとりあえずは生きていると言っておきましょう)。
この点についても、芸術美への情熱を持っている犯人(高木)の精神面、意図を考慮して推理してみてください。
にゃんさん、どうもこんにちは。
>へっぽこ刑事・にゃんにはこの問題は難しすぎです!
そんなことありませんよ〜。
こちらこそへっぽこ問題にお付き合いいただき感謝♪です。
>高木は北原の計画を知っていてそれを利用した??
むしろ逆なんです。高木が北原の考えを知らなかったがために、事件は様相を変えることになったんです。
前にも書きましたように、不幸にも2つ(高木と北原)の計画がぶつかり合ってしまったために起こった悲劇でした。
sunnyさん、参加どうもです。
>北原は次の日告白してみて玉砕したら自殺するつもりだった。
どうやら「告白」の意味を取り違えていらっしゃいます。
それに絞殺と首吊りの違いは、死体の状態から監察医が簡単に見破ってしまうと思います。
監禁 |(|;|-|;|)| 説はお見事、いい感じですね。
ですがsunnyさんもVegaさんと同じように勘違いして推理しておられる部分が・・・!?
では皆さん「整形」というキーと、芸術人高木の精神面、それぞれの方のレス(特にぺぷさん)を参考にしつつ、難しいとは思いますが「まるっと解決」してみてください。
真相にとって重要なワードが「整形」以外にもうひとつあるんです。
☆近日中にでも、「真相」(正解)を発表したいと思います!
ではまた。
NOA (2004/10/08(Fri) 21:28:56)
ちわすw
じゃあ北原でないってことは新井が整形したことになるんすよね?
でもって新井の整形のことを嗅ぎつけた北原が藤崎にそれを告白?
藤崎を工具室に呼んだはずが、
新井といちゃいちゃするシーン(実は写真)を見たもんだから北原激怒。
これは高木の罠であり、新井に頼まれ整形のことを隠すため北原を惨殺?
持ち前の高い技術力で北原を新井に作り直すw
ところがどっこい新井は芸術の鬼高木に監禁されるはめにって・・・のはやっぱ
ぶっ飛びな推理すかね;;?
ヤザキ (2004/10/09(Sat) 05:34:38)
どうもはじめまして。僕の寝ずに考えた推理を書いてみます。推理というか想像です。北原が悩んでいたことは、恐らく新井の整形の事実を知ってしまったことで、その事実を知らない藤崎を憐れに思い、同時に藤崎をだましている新井を許せなくなった。そして新井と二人で話そうと夜の美術室に呼び出した。しかしそこには藤崎もいた。さすがにこれは許せずにこの場で藤崎に整形の事実を明かしてやろうと決心し、再び一人で工具室に入るがそれは写真であった。これはおかしいと思い、さらに奥へと入る。隣の美術室に入るとそこには新井の死体が。動揺した北原はすぐに藤崎に電話。しかし藤崎が来る前に高木が戻って来るのを発見してしまい、重要な事実を目撃してしまった北原は身の危険を感じ姿をくらます。高木は北原同様新井の整形の事実を知りこの計画を企てる。しかし偶然にも北原が新井と会う日と重なってしまった。高木は新井を殺害後、死体を美術室のどこかに隠し、アリバイ作りのため友人宅へ、このとき美術室に人を近づかせず、藤崎の犯行に見せるために写真を貼る。コンビニへ行くふりをして大学へ戻る。窓から侵入し、新井の顔をつぶし写真のあった場所へ死体を移動し、写真を回収、再び窓から逃げ、あらかじめ買っておいたビールやおつまみをもって再び友人宅へ。その後藤崎が大学に到着。北原を探すが見つけたのは変わり果てた新井の姿。わけも分からず呆然と立ち尽くしているところへ警備員が。恐らく北原が美術室を使うことを部長の承諾を得たと話していることはうそであり、ほんとに部長に話していれば少なくてもこんな複雑にはならなかったのでは。とまあ寝ずに考えてこの程度でした。長々と書いてすんませんでした。まだ初心者なんで勘弁してください。間違いがあれば厳しいご指摘お願いします。
きぃつ (2004/10/09(Sat) 07:16:31)
はじめまして!
北原と新井は、幼い頃に生き別れになった双子の姉妹だったのではないでしょうか?
なので、趣味や好きになる人のタイプまで同じでした。
でも、新井が整形していたために、北原は最初はそうとは気付きませんでした。
新井の方からすると、北原は自分の整形前の顔なので、気付いてたのかなぁ・・・
北原はこの日、藤崎に、新井と双子であることや、新井が整形していることを話そうとしていました。
(でも、それは新井に悪い気がして、まだ決心は付いていませんでした)
それで、藤崎にゆっくりと話すために美術室を確保しようとしました。
しかし、2人の仲睦まじい姿が!
これで北原は決意を決めたのでした。
だけど、藤崎に話す際に、新井までいるとややこしいことになると思い、
外から藤崎を電話で呼び出します。
すぐに来るはずなのに、なかなか来ない・・・
業を煮やした北原はこっそりとドアを開け、中を確認します。
そこには、写真を回収中の高木が!
高木は、北原から部室を使いたいと言われたときに、
何かを感じ取って、問い詰めて、新井が整形していたことを知りました。
完成された美を求める高木は、それに怒り、工具室にいた藤崎を殺害してしまいます。
こんな美しさは偽者だ!とばかりに、ぐちゃぐちゃに・・・
しかし、我に返った高木は、すぐ後に北原が来ることを思い出し、
この部屋に北原が入ってこないように、写真を置いておきました(って突発的な犯行では用意出来ないですね・・・)。
思った通り、北原はドアを閉めて出て行きました。
しばらくして、写真を回収しているところに、北原が戻ってきました!
これはまずいと、北原を拉致監禁・・・
うにゃ・・・途中から辻褄を合わせようと強引になってしまいました^^;
ちぃ (2004/10/09(Sat) 15:11:36)
はじめまして、ちぃといいます♪
とてもおもしろく読ませて貰いました。
ということで、思い切って参加してみようと思います!
犯人は高木単独犯ということなので、
ズルイようですがここから推理を( ̄▽ ̄;
(初心者なので大目に見て下さい(笑))
まず、北原は新井が整形美人だという事実を知ってしまう。
藤崎が自分より新井を選んだのはルックスのせいだと思っていた北原は
その事実を知った藤崎は自分のもとへ帰ってきてくれるかも知れないと
思い、そのことを藤崎に告白するべきかどうか悩んでいた。←日記の内容はこれ?
そして事件の日、とうとう北原はそのことを藤崎に告げ、同時に新井にも連絡をとり、
話があるから今夜工具室で会おうと言う。
が、これを高木が偶然聞いてしまう。新井との別れを引きずっていた高木は、
作られた美しさで自分は騙されていたと思いこみ、愛情が憎しみにかわり、
新井を殺して藤崎を犯人に仕立てる計画を立てる。
あらかじめ写真を等身大に引き伸ばして作っておいた新井と藤崎の姿を
工具室にセッティングし、夜に工具室に来る北原に目撃させる。
このとき北原は、「整形だとわかっても新井のことを愛しているんだ」と思い
自分にはなすすべがないと愕然とする。←ふっきれたような表情はそのせい?
そして内島が帰ったあと、自分の気持ちにケリをつけようと再び工具室へ。
そこで高木が新井を殺害しているのを目撃。さっきの2人が写真だったこともわかり、
藤崎にすぐ来てくれるよう電話するが、みつかってしまい現在拉致されている…??
…初挑戦なのに長い妄想(?)ですみません(笑)
これだけ書くのに1時間近くかかってる私って…( ̄▽ ̄;
Z (2004/10/10(Sun) 02:12:46)
ボナさんおヒサシです☆
そういえば内島が帰ったのは計算できない行動だったはず
でもそれが分かるとしたら同じ4年の高木=犯人だったのかな?
俺の考えでは失踪中の人物は北原よりも新井の可能性の方が大きいかと・・・
むぅ。相変わらずなんて難しい問題を〜〜。
Vega (2004/10/10(Sun) 04:41:44)
こんばんは。
会社の方に借りた「13階段」がもんのすごく面白くて夜更かししてしまったVegaです。
(あぁ、今日の府中遠征大丈夫かしら・・・)
問題の方ですが、こんなにヒントいただいてるのに、まだ真相がつかめていません。
こんなに焦らすボナパルタさんが憎いわ!もう、女泣かせ!(ぇ
とりあえず、自分の中でこれだ!と思ったことだけ書いてみます。
まず、もうボナパルタさんが自白してくれた(w)ので、
●犯人は高木で、単独犯
●被害者は新井(前のレスで顔を潰すだけで北原を新井に見せかけるのは無理、と仰ってたので)
●北原と内島が工具室で見た新井&藤崎は実は写真
これは確定。
以下は私の推定です。
●新井は整形美人
●そして新井と北原は実は双子(きぃつさんの推理を支持!)
●北原は上記の2つの事実を、新井から聞いて知ってしまった
(新井からすれば、元の顔である北原が双子であることはすぐわかるはずなので、北原は自分で気づいたのではないと推測)
●北原はその事実を藤崎に言おうかどうか迷っていた(日記にある悩みの部分)
●工具室でいちゃつく2人を見た北原は告白を決意
●内島と別れた北原は工具室へ
●ところが工具室にいたのは本人ではなく写真で、その裏では高木が犯行に及んでいた
----------高木の犯行、その1----------
●完璧な美を追究していた高木は、藤崎のものになってしまった新井の美を自分の手元にとどめておくため、殺害
●高木は新井の死体から顔を剥ぎ、体のパーツも取り出し、自分だけの新井を作ろうとしていた
----------高木の犯行、その2----------
●完璧な新井の彫像を展示会に発表しようと思った高木は、同じ物は2ついらないと、新井を殺害
●高木は、自分の作る新井こそが完璧なのだとばかりに、新井を完全に壊す(顔を潰したりする)
------------------------------------
●犯行を目撃された高木、北原の利用を思い立つ
●高木、藤崎に罪をかぶせるため、北原に電話で呼び出させる
●高木、アリバイ作りのために友人の元へ戻る(買い物はあらかじめ済ませて工具室に隠していた)
●北原は気絶させられどこかで軟禁状態?
以上、合ってるとこ、変なとこあったらご指摘ください。
指摘しやすいように箇条書きにしときました。
嘘です、もう頭ぐちゃぐちゃでまとまりきらなかっただけです_| ̄|○
ていうか私の推理変なとこだらけですよね〜(^^;
高木の犯行は、コンビニの買い物をあらかじめしていたということで計画的だったのは明らかとして
動機が全然わからないから2パターンも書いちゃったし・・・
北原の失踪も全然説明ついてないし・・・
殺されてないとすれば高木に監禁されているんでしょうけど、
高木は犯行のために用意した時間はコンビニへ行くと偽った数十分だけで
北原を気絶させてどこか別の場所へ閉じこめて、なんてできるんでしょうか?
犯行現場付近は警察が捜査するからすぐ見つかってしまうはずだし。
ハッもしかして Σ(´△`;)
●北原は気絶させられ、高木の卓越した工作技術によって石膏を塗られ、他の彫像と一緒に美術室に飾られてる!?
ちぃ (2004/10/10(Sun) 19:55:22)
はい(  ̄▽ ̄)ノ は〜い
…あげときます(笑)
早くスッキリしたい〜o(≧▽≦)o
推理の書き込みじゃなくてスミマセン。。。
/ (2004/10/12(Tue) 12:11:45)
この記事は削除されました
たまりんど (2004/10/13(Wed) 18:37:29)
うまく書き込めてなかったようなので
同じのをもう一度
はじめてですがこう推理してみました。
まず動機ですが
犯人が高木の場合
新井を殺す動機<藤崎を殺す動機
であまりしっくりこない
そして北原が犯人の場合
新井を殺す動機>藤崎を殺す動機
が一般的な見方と思われます。
次に犯行について
なぜ犯人は殺害後、顔をつぶす必要があったのか?
考えられるのは顔を見られたくなかったからと憎しみの対象だったからの2つです。
ですが、絞殺するぐらいだったら最初から撲殺した方が安全かつ確実でしょう。
これら2つのことから考えられるのは実は殺害の犯人と顔をつぶした人物は別人であるということです。
つまり、藤崎が発見するよりもはやく誰か別の人物が被害者を発見し何らかの理由で顔をつぶした、と思われます。では、それが誰かと言われると高木しかいません。彼は工具室で新井の死体を発見、変わり果てた姿にショックを受け、理想とのあまりの違いに彼女の顔をつぶしました。ですが彼の冷静な部分が顔だけでは怪しまれると気付き、全身に似たような痕跡を残しました。これは彼の美と新井への執着を考えるとごく自然のことだと思われます。
では何故彼は通報しなかったのでしょう?
答えは簡単、実は彼、藤崎の殺害を計画しておりアリバイ工作をしていたからです。今までわかっているように彼は簡単なアリバイ工作をすでに行っており通報したら一番最初に自分が疑われることがわかっていました。そして、計画通りだと藤崎がそろそろ来るのをこれ幸いと彼に罪を被せることを思いついたのです。
新井殺害犯人
これは北原だと思われます。二人の写真を見、二人が見せ付けるように逢引をしていると勘違いした彼女は衝動的に新井を殺害、工作室に死体を残しました。落ち着いて自分のしたことに怖くなった彼女は失踪したのです。
つまりこの事件は二人の犯人によって別々に起こされ、衝動的犯行ととっさの機転がうまく交じり合い複雑になってしまったのです。
以上、こんなところかと思われます。
にゃん (2004/10/19(Tue) 10:35:52)
ボナパルタ氏も帰られたようなので、
そろそろ正解が出ると信じて上げておきます。
え?推理?
私はすでにリタイアしましたから(笑)
ボナパルタ (2004/10/20(Wed) 12:48:59)
お昼休みにこんにちは。
ボナパルタです。
Vegaさんに泣かれ、にゃんさんから正解のご要望がありましたので
いよいよ真相編を発表させていただきます。
たくさんのご参加本当にありがとうございました〜(祝40レス突破!)
真相編は小説仕立ての作品形式になっているため長いかとは
思いますが、読後に批判やら感想やらをいただけたら嬉しいです。
正解者は、きぃつさん、Vegaさんとなりました。
おめでとうございます。
もうひとつの重要なワードとは、「双子」でした。
さらに失踪後の新井が石膏で固められているのでは?と推理なされた
Vegaさんには頭が下がります。
さすが『13階段』パワー恐るべし!?(笑)
ではお暇なときにでも読んでみてください(*^人^*) ↓
ボナパルタ (2004/10/20(Wed) 12:52:51)
支配流転双生児天によって監視され、
行く手のすべてをふさがれたあなたに、
どうして食の楽しみが、恋愛があり得ようか?
―シャーンティデーヴァ『進化』
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
―午後9:00すぎ
サークルを終えた高木大斗は急いでいた。
「今日しかない。」
ちょうど1年前。麗香に別れを告げられた今日しか・・・・・・。
密かな決意を胸に、彼は部室をあとにした。
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―ねじれた愛
もし、愛の中にもいろいろな種類があるとするならば、高木の新井麗香に対するそれは、どこかパラノイア(偏執病)に近いものがあった。
一目見たときから、彼は覚醒剤のような新井の美に堕ちていった。
思考を超越した美に恍惚とし、体の芯が熱くなる不思議な感覚に襲われることもあったが、新井との心のやりとりによって緩和され、人並みの恋愛を謳歌することで美の礼拝者としての自分を制御できていた。
しかし・・・・・・あの日を境に高木の運命は歪んだ音色を奏ではじめた。
まるで旋律を失ったピアノのように・・・・・・。
別れの告白は唐突にもたらされた。
喧嘩や裏切りではない。ドロドロとした三角関係のもつれでもない。
「・・・ごめんなさい。他に好きな人ができたの。」
―――あまりにも穏やかすぎる別れ。
また逆にその穏やかさが、高木の心にしこりを残した。
彼にとって新井の別辞は、崇高なる芸術から下された残虐なる鉄槌に他ならなかった。
ああ。
麗香は俺の恋人であると同時に、人格化された美の創造主だった。
彼女に見限られた俺は今や、陳腐な創造力しか持たない愚かな凡夫だ。
離背の鞭にはいくらでも耐えてみせる。
だがこれからも彼女の残像に蝕まれる日々が続くならば、いつか俺の心も体もぼろぼろの灰となって散ってしまうだろう。
切望むなしく、あろうことか彼女が高木を捨てて選んだ男は同じサークルの後輩、藤崎颯だった。
早熟な感性を持ち、芸術に携わって以来様々な美に触れてきた高木は、己に訪れた残酷な現実にある意味陶酔していたのかもしれない。
毎日息苦しい日々を過ごす自分を過酷な試練にもがき耐える悲劇のヒーローに見立てて、次第に彼は精神世界の闇に没入していった・・・・・・。
もちろん、崩れそうな自分を修復する努力を彼が怠ったわけでは決してない。
事実、高木は忙しい部長の座に就任し、宴会部長まで務めるなど、雑事と酒の波に自分が呑みこまれてしまうことを心から願った。
だが、すべては刹那的な慰めに過ぎなかった。
むしろ新井の存在が遠くなればなるほど、彼の目にはかつてあの奇才ゴッホにも見られたような狂気の色が帯びていった。
新井の写真で埋め尽くされた彼の部屋は、今や壁の色を忘れるほどである。
しかし高木にとって彼女の虚像は、もはや価値のないどうでもよいものに変わってしまっていた・・・・・・。
彼が欲しかったものはただひとつ。
新井麗香そのものだった。
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―計画実行前夜
「新井麗香誘拐計画」の準備は万全だった。
まずサークル終了後、藤崎を他の友人達と早めに帰宅させる。
後輩の面倒見が良かった高木には、彼らの帰路はほぼ計算に入っている。
また、藤崎が毎晩10:00頃から人目につかない公園で長時間運動に励んでいることを、以前彼と話したときに聞き出しており、高木自身も公園に足を運んで把握して来た。
新井と2人きりになるのに苦労はない。
部長という立場を利用しさえすれば、ちょっとした理由から彼女を呼び出すのは簡単だ。
そして道具類が豊富に置かれている工具室に連れ込み、手袋をはめ、不意を突いて背後から鈍器で殴り、気絶させれば済むことである。
薬で眠らせた方が良策かとも考えたが、とにかく時間がかからないほうがいい。
それに、クロロホルムなどを入手すればその経路に足がつきかねない。
貴重な体に多少傷をつけてしまうことにはなるが、手っ取り早く確実な方法を高木は選んだ。
工具室の鍵は、以前副部長の内島に借りたときにあらかじめスペアを作っておいた。
後輩から大きな尊敬を受けて選ばれたはずの部長の権限が、こういうときに生かされてしまうとは何とも皮肉なものである。
新井を厳重に縄で縛り、目隠しをしてガムテープで口をふさぐ。
あとは藤崎の運動の時間を待ち、工具室に例の写真を使ったトリックを仕掛けて、写真の後ろに新井を隠し、偽りの2人の逢引を誰かに目撃させればいいことだ。
工具室は大変狭いので、ベニヤ板を支えにした写真はすっぽりと部屋を仕切り、二重の空間が生み出せる。
部室に部員がいなければ最悪電話で呼び戻すことになるが、長年の付き合いから副部長の内島が夜遅くまで残っているのを高木は熟知している。
恋愛には特に敏感な女性であることにつけ、後輩を可愛がる性格。
特に周囲の者は皆よってたかって新井と藤崎の関係を熱心に見つめてきたから、暗い個室での逢引が目に飛び込んできた日には、たちまちドアを閉めてしまうことなど容易に想像できた。
藤崎の運動時間になったら内島の携帯に「工具室の電気を消し忘れたかもしれない」とでも連絡すれば、人一倍スケジュールや日誌など、管理にうるさい内島のことだ、すすんで引き受けてくれることだろう。
おまけに副部長の彼女は、工具室の鍵の管理者でもあるのだ。
それから新井失踪前後の自分のアリバイは、内島とお互いに証明し合えばいい。
内島に工具室に行ってもらっている間中、高木は内島と電話で会話をする。
内島の工具室での様子も確認できるし、高木にとってまさに一石二鳥だ。
高木は工具室の窓から外に出て、声が漏れないように電話に応じながら、トリックが成功する瞬間を内島の声と自らの目で見届ける。
成功したら窓から入り、写真を処理し、気絶した新井をとりあえず用意したトランクにでも入れ、目に付かないように窓外の影に置いておく。
内島には、さも高木が近くのコンビ二で買出しをしているような様子を電話で実況し、「今から部室に行くが、買ってきてもらいたいものはないか」と聞く。
もちろん、前もって部員が好む飲食物はほとんどチェックし、購入してある。
ここでは宴会部長の経験が役に立った。
主要な銘柄のタバコ、ビール、ジュース類も備えてある。
工具室の隣の広い美術室は、まさに絶好の置き場所だった。
あとはいかにも急いで買ってきた素振りを見せながら部室に駆け込めば万事完了である。
再び何かしら用件を見つけて、内島と2人で工具室に行ったときには新井と藤崎の姿はなく、もぬけの殻というわけだ。
新井の入った袋は内島帰宅後にでもこっそり運び出せばいい。
一応少し離れた場所に車も停めておいた。
買出しの残物は、もったいないが処分してもよし、余裕があれば持ち帰ればいい。
とにかく、失踪前に新井が藤崎といたという確かな証言が得られ、藤崎のアリバイは無く、自分のアリバイが確保できさえすれば、全ての嫌疑が藤崎颯ひとりへ降りかかることになるのは間違いない。
我ながらよくできた計画だ。
実行を明日に控え、新井の写真を見つめながら、高木は武者震いが止まらなかった。
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―青天の霹靂
高木の計画に変更が生じたのは、計画実行当日のことだった。
サークルの活動前、物憂げな顔をした一人の女子が部長の高木の元へ現れた。
北原さやかである。
思えばこの女が藤崎と簡単に別れたりしなければ麗香は・・・・・・とかつては北原を憎んだこともあった高木だが、今ではむしろ2人の仲を密かに疎みあう数少ない同胞として、親しみすら覚えていた。
北原は、「深夜に美術室を使わせて欲しい」と高木に訴えるような目で懇願してきた。
何か切羽詰った彼女の表情に、これほど作品制作に熱中するような女性だったかといぶかしくも感じられたが、よく考えた末に高木は快諾した。
高木の頭は冴えきっていた。
こと新井麗香を手に入れるために機能する彼の思考回路は、計画実行目前になっても尋常ならぬ働きをみせた。
高木のシミュレーションはこうである。
美術室の鍵は工具室の戸棚の奥にあるが、置き場所を知っているのは顧問の老教授に部長の自分、それと副部長の内島だけ。
工具室の鍵を持っているのは、副部長の内島。
北原には、サークル終了後美術室を利用したかったら、遅くまで残っている内島に頼んで工具室を開けてもらい、美術室の鍵の位置を教わればいいと告げておく。
つまり内島だけでなく、北原も工具室の写真トリックに引きずり込むのである。
では、もともと内島にターゲットを絞ったこの計画にとって北原さやかの参入はプラスか否か。
答えは明白。スペシャルを冠するほどのプラスである。
なぜなら当然まず一つは、新井と藤崎を工具室の中に見たという目撃証言が2つに増えること。
これによって証言の信憑性は倍に膨れ上がる。
そして、北原には美術室の利用という立派な目的があるため、電気の消し忘れなどというちまちました嘘をつく必要もない。
もう一つは、トリックの成功確率もまた上がるということ。
仮に内島が工具室のドアを開けるとしよう。
前述の通り内島は恋愛ごとに多感かつ後輩思いの女性。
ただでさえ後輩同士の逢引を目撃すれば反射的にドアを閉めることが予想されるのに、隣に後輩の北原がいればなおさらその確率は上がる。
ましてや北原は、藤崎の元交際相手なのである。
仮に北原がドアを開けるとしても、言わずもがな結果は同じかそれ以上である。
別れた男と親友が暗がりの中で逢引する姿を見て動揺しないわけがない。
人付き合いのいい北原が、付き添ってくれた先輩の内島を気遣ってすぐにドアを閉じて失望のうちに帰っていくシーンが、高木には手に取るように思い描けた。
しかしそうなると、内島と北原のアリバイは2人の互いの証言で成立し合えるだろう。
高木はそこで自分のアリバイ作りのため、大学から徒歩5分の場所にある友人宅を利用することに決めた。
内島と北原の写真を目撃させた直後、実際に自分が友人宅に訪問し、写真消失までのアリバイをうまく築ければ、電話の声による買出しの偽装トリックよりも信用度は格段に勝る。
写真処理の時間は無くなるが、写真の最終目撃時点から5分以内に友人宅に着ければ、どうひっくり返っても自分が新井に手を出すことは不可能とみなされる。
友人に顔を見せてからすぐに再び工具室に駆けつけ、写真を処理して新井を車のトランクにでも詰め込む。
その間のアリバイは、最初の計画で部員に対して用意した買出しの偽装トリックを、友人に置換して用いれば問題ない。
少なくとも写真トリックが成功すればほぼ揺らぐことの無いこの計画に、友人宅を利用したアリバイ作りは言わばダメ押しに他ならないのだ。
こうして北原さやかの突然の登場で、高木の計画はいよいよ完全なものに昇華された・・・・・・・・・はずだった・・・。
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―午後10:33 M大美術サークル部室前廊下
北原さやかは焦っていた。
遅い。
どうしたのだろう?・・・・・・彼女が来ない。
もしかして感づかれたのだろうか。
いや、そんなはずはない。昼間だってあんなに笑顔で話していたじゃないか。
いつも通り、変わらぬ親友として・・・・・・。
今日は颯も友達と先に帰ったみたいだし、いったい彼女はどこで何を?
携帯もつながらないなんて・・・。
大体私と同じで、約束した時間の5分前には顔を見せる娘なのに。
疲労した神経のせいか頭がガンガンする。
それに何だろう?
全身をじりじりと締め付けられるようなこの肌の感覚は・・・・・・!?
「誰?・・・・・・・・・さやか?」
真っ暗な廊下でひとり物思いにふけっていた北原は、先輩の内島花音に名前を呼ばれてもしばらく気付かなかった。
北原はある人を待っていた。
新井麗香。
北原にとって恨めしい恋敵であり、かけがえのない友人でもある。
そして今や――――――。
待ち合わせの時間には、あえて部員の大半がいなくなるであろう午後10:00すぎを選んだ。
麗香も必ず来るからとウインクして誓ってくれた。
とにかく誰にも邪魔されない静かな場所で、2人きりで会いたかった。
高木部長には作品制作のためなどと嘘をついてしまったが、すでに美術室の使用許可をもらっている。
あそこなら広々としていて、落ち着いてゆっくり麗香と話ができる。
重大な告白。
少なくとも、麗香と私の将来を大きく変える告白になることは間違いない。
ある意味この事実は、何でも悩みを打ち明けあえる仲が生んだ悲劇なのかもしれないし、逆に神様がプレゼントしてくれた奇跡なのかもしれない。
彼女はどんな顔をするだろう?
喜んでくれるだろうか? それとも・・・・・・・・・。
しかし時間になっても麗香はやってこなかった。
・・・・・・しょうがない。内島先輩に開けてもらって、美術室で待とうか。
もしかしたら先に美術室の辺りで待っているのかもしれないし。
「あ、あの・・・今から美術室を使わせて欲しいんです。お願いします。」
・・・麗香。お願いだから来て!! (つづきます↓)
/ (2004/10/20(Wed) 12:56:36)
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ボナパルタ (2004/10/20(Wed) 13:15:28)
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―午後10:38 M大美術サークル工具室裏手(窓外)
このままではまずい。
やはり北原の計画参入は早計だったか・・・・・・!?
高木大斗は、もはや焦りを越えて激昂していた。
サークル終了後、工具室に連れ出した新井麗香を気絶させるまではすべてが順調だった。
しかし、肝心の写真トリックを目撃すべき証人、北原と内島の姿が一向に見えない。
このトリックが成功しなければ、計画は無様な失敗に終わってしまう。
これから数十分間がギリギリのラインだった。
北原は、今夜新井と会うことを秘して、誰にも話していない。
もちろん、北原が新井との話し合いの場として美術室の利用許可を求めてきたなんてことを高木が知る由もない。
北原の話ではおおよそ10:00すぎに、作品制作のため美術室を使わせて欲しいとのことだったし、藤崎の運動時間を考えればまさに理想的な展開になるはずだった。
だが、高木から証言者として期待されている北原は新井を待ち、その新井は今、高木の凶行により工具室の中で意識を失っている。
つまり高木は、自分で自分の計画の首を絞めていたのだった。
大幅な時間のズレから、新井には念のため持っていた市販の睡眠薬を飲ませるしかなかった。
止むを得ない。
もうこうなったら最初の計画に切り替えて、内島一人でも工具室に向かわせるか・・・・・・。
そう思いかけたときである。
午後10:42。
部室付近の窓から明かりが消え、かすかに2つの影が廊下の闇を伝うのが見えた。
来る――!
高木は確信した。
やはり土壇場まで待っていて正解だった。
ロスタイムのチャンス到来に思わず彼はほくそ笑んだ。
窓から工具室の中に入り、息を潜めて写真の隅に開けた小さな穴からドアの方を覗き込む。
テレホンカードの穴などでよく遊んだピンホール効果を使えば、写真の向こう側の世界は驚くほど巨大で明瞭だった。
足音が近づいてくる。話し声の主は内島のようだ。
ガチャ・・
鍵が回され、古いドアはやや軋みながら開かれる。
2つの黒い影が、にゅっと工具室の床に伸びた。
内島の顔はドアと壁に遮られてよく見えなかったが、隣に立った北原の顔はズームアップされて高木の目に強烈な印象を残した。
何だ・・・・・・あの顔は。
虚ろな目。悲壮感に満ちたその表情は、焚殺前のジャンヌ・ダルクを高木に思わせた。
・・・・・・バタン!
閉じられたドアの衝撃で、凍りついた一瞬の沈黙は解かれた。
よし、うまくいったぞ。
午後10:45。
成功の余韻に浸る間もなく、写真と新井を夜陰に残し、高木はひっそりとしかし足早に友人宅へ急いだ。
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―午後10:50 M大美術サークル工具室前廊下
高木の意図をあざ笑うかのように、計画は崩壊のカウントダウンを迎えていた。
工具室を去った北原は、作品制作を諦めるどころか失望のうちに帰るだろう。
少なくとも、内島にしろ北原にしろすぐに引き返してくることなど考えられない。
そんな高木の読みは木っ端微塵に粉砕された。
実行時間が流れたため、電車時間を見越した内島が、一人で先に大学を去ってしまったのだ。
それだけではない。
帰途についた内島から渡された鍵を握り締めて北原が猛然と向かった先は、なんと工具室だった。
北原に失望はなかった。
むしろ彼女の心は、悲しみに似た怒りと拭いきれない疑惑に占拠されていた。
私と会うってあれだけ固く約束してた麗香がなぜあんなところに―――!?
大事な話が・・・・・・本当に大事な話があるって言ったじゃない!!
しかも先に帰ったはずの颯と逢引していたなんて・・・。
「悪い夢でも見たよう」とは、きっとこんな時のことをいうんだわ。
颯がいても構わない。
むしろ3人で話せる絶好の機会かもしれない。
麗香に告白したら、いずれ彼にも絶対に隠してはおけないことなのだから・・・・・・。
衝撃と破滅が待ち受ける部屋を前にして、北原はふうっと深呼吸をした。
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―午後11:00 M大美術サークル工具室裏手(窓外)
窓の隙間から覗いて高木は絶句した。
ただでさえアリバイ作りのため、友人宅との往復に奔走して切れ切れだった彼の息は本当に止まりそうになった。
今俺の目の前に見えている光景は一体なんだ?
そこには横倒しになった等身大の写真を尻目に、青ざめた新井を抱きかかえるようにしてすすり泣くひとりの女性の姿があった。
北・・・原・・・? もどってきたのか?
どうして?
窓の外の気配を察知したのか、彼女は我に返ったように急いで電話をかけ始めた。
北原の声から電話の相手が藤崎だと分かったとき、高木の頭は真っ白になった。
藤崎が来る―――!?
しかし高木には驚いている余裕などなかった。
高木はどうやらまだ公園にいるらしい。
ならば奴が到着するのに、最低30分前後はかかる。
警察を呼ばれる前にこの女を消さなければ。
邪魔者の介入を想定するまでもなく、工具室には殺傷能力のある道具が豊富に備わっている。
落ち着きを取り戻しながら高木は手袋をはめ、窓から工具室に飛び込むやいなや、悲鳴をあげる寸前の北原を蹴り倒した。
瞬間、新井を縛るために用意したロープの切れ端が高木の目に入り、北原をつかんだ逆の手でそれを手繰り寄せると、後ろから彼女の細い首を締め上げていった。
・・・・・・・・・・・・!!
ギリッギリッと喰いこむ縄の音にまぎれて、高木の耳に聞こえてきた断末魔の叫びは、かすれてはいるものの、彼の表情を凍らせるのに十分だった。
「れい・・か・・・・・・・・・妹だけは・・・・・・たすけて」
―――!? 気でも狂ったか・・・?
高木は思わず手をゆるめた。
それを感じ取ったか、北原は必死に力を振り絞って縄を振りほどきにかかった。
しまったとばかりに高木は再び渾身の力を込め直す。
途端、激しく揺れ動く彼女の上衣のポケットから書類のような物が滑り落ちた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピクリともしなくなった北原は、殺人鬼の手に唯一の「真相」を遺すという形で非業の最期を遂げた。
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―パンドラの箱
北原さやかが全ての真実を知ったのは、つい数週間前のことであった。
大学教授を勤める父の机の最下段には、常に施錠された引き出しがあった。
特に気にしていたわけでもないが、以前開けようとしたときにひどく怒られた記憶は鮮明に残っていた。
その引き出しから、色落ちの激しい古写真を見つけたのはおよそ半年前。
何かと狡猾な弟が、ひた隠しにされていた鍵の在りかをこっそり見つけたのである。
父に悪い気もしたが、正直何をそこまで隠しているのか知りたくもあった。
父が出張の日。
さやかは好奇心を抑え切れなかった。
「エッチな本でも出てくんじゃん?」といつものノリで軽薄さ丸出しの弟に愛想をつかしながらも、引き出しの奥から丁重に保管された赤いアルバムを取り出すのにそう時間はかからなかった。
アルバムには、まだ幼い1歳位のさやかの写真がびっしりと収められていた。
「なんだつまんねぇの。ただの親バカじゃん。」
ちょっとは受験生らしく勉強でもしてろ、と弟を部屋から追い出し、ドキドキしながらページをめくった。
だけど・・・なんで私ばっかり写った写真をそんなに大事に・・・・・・!?
素直に嬉しくもあったが、どこか違和感を感じた。
RとS。
隣り合ったアルファベットが大きく刺繍された洋服を、私はページごとに交互に着こなしていた。
Rを着た私とSを着た私。
Sは「さやか」のSで分かるけど・・・・・・Rって?
その謎は、最後のページに裏返しで挟まれていた1枚の古写真が一気に解決した。
何気なく写真をめくったさやかは、愕然として言葉を失った。
間違いなくそこには「私」が2人いた。
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―逆転
爆弾が羅列した文面を読んで、高木にかろうじて残されていた自制心は文字通り吹っ飛んだ。
数分後、機械的に床へ叩きつけられた北原の顔は、もはや原型をとどめていない。
「しまった、やりすぎた」と気がついたときにはもう遅かった。
何もかも終わったな―――。
漂白された頭をもたげて、彼が自ら大団円に足を踏み入れかけたそのとき・・・
・・・。
高木の視線は、先ほど彼を驚愕と絶望の淵へ追いやった文面に再度釘付けになった。
ふふ・・・。まったく何が幸いするか分からないものだ。
写真トリックのために生み出した薄明かりに照らし、改めて文書の中身を一瞥すると、突拍子の無い自分の構想に対して歪んだ笑みが湧き上がった。
もう手の震えはない。
茫然自失のパニック状態から抜け出し、時間に差し迫られた彼には、躊躇など皆無だった。
北原の衣服を剥ぎ取り、気絶したままの新井の衣服を手早く死体に着せる。
切れ味のいい彫刻用のナイフを選び、手に取ると、五感も顔も喪失した死体めがけて勢いよく振りかざした。
左右に斜めに、北原の白くて華奢な身体をあらゆる方向から刻んでいく高木の狂態を見れば、伝説の切り裂きジャックですら生唾を飲んだに違いない。
すべては指紋をえぐる隠蔽工作のためのカモフラージュだった。
皮下組織を壊さない限り指紋は復活するため、高木は特に手の部分を入念に切りつけた。
顔をさらに潰したのは、網膜パターンを特定されないためでもある。
凄惨な死に顔を乱れ覆ったストレートの長髪は、茶色く脱色された新井麗香のそれと同じだった。
ある状況下で見た人物を別の状況下で見た者と混同する無意識的転移も、ここまで達すると、絶対の成功を予感するには十分だった。
咄嗟の判断が生んだどんでん返しに、高木は鳥肌が立つのを覚えた。
本当の麗香の顔が抹消され、作られた麗香の顔だけがこの世に残されたわけか・・・・・・。
罪悪感はない。
北原の生死などどうでもよかった。
FBIのプロファイリングによる犯罪心理の分析が行われるならば、高木は間違いなく「秩序型」と「幻覚型」に分類されるだろう。
一度は見離され、今度は救われた。
真に勝らんとする芸術の極致に高木はただただ感服し、称賛を送ったのである。
都合よく生前の北原に取り払われた写真を処理し、工具入れと見せかけた空のトランクに北原の衣服と新井を詰め、アリバイ用のコンビニ袋を片手に、一段と冷え込み始めた窓外へと飛び出した。
おびただしい数の血痕。白い皮膚。つややかな毛髪。
DNA鑑定のあらゆる資料達が新井麗香と名乗るだろう。
濃くなった闇は次第に黒さを増していく。
こうして彼は、生者と死者をすり替えたのである。
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―剥がされた仮面
「さやか」と「れいか」は遺伝子を100パーセント共有して生まれた。
つまり一卵性双生児である。
ところが3歳の誕生日を迎えたとき、両親の離婚によって生き別れとなる。
離婚の原因は、まさに愚の骨頂であった。
社交界の花形。雑誌モデルにカットモデル。
アイドル顔負けの完璧な目鼻立ち。抜群のプロポーション。
大学院の友人から紹介された新井理佳(あらいりか)の存在は、北原隆史(きたはらたかし)にとって高嶺の花だった。
しかしトンビは所詮トンビであり、鷹の子を生むことはできない。
結婚後、北原理佳と姓を変えた美女の顔は、双子の出産を機に浅ましくひきつり始めた。
同じ細胞から、同じ父と母の血を継いで生を受けたはずの双子姉妹。
初めて赤ん坊を看護婦から手渡された北原隆史や親類一同は、しばし呆然とした。
―・・・・・・誰の子だ?
これが素直で率直な第一印象だった。
別の個体といえども、父方とも母方ともあまりにかけ離れた容姿を備えた子供に、一抹の不安を抱いたのは当然の反応であろう。
隆史は看護婦の間違いを疑ったが、たしかに理佳と自分の実子だと告げられた。
誠実で根も学者気質な隆史は、理佳の浮気を疑い、DNA鑑定の話を持ち出したが、彼女は頑なに拒み続けた。
あれだけ活発で外交的な性格だった理佳が、やけに子供との外出を避けたことも周りの不信感に拍車をかけた。
噂はあちこちに広がり、いつしか夫婦間の溝は決定的となっていった。
北原隆史が、苦渋の別居生活から離婚訴訟に踏み切る最大のきっかけを作ったのは、理佳の全身整形がバレたからではない。
「あの子達も今のうちに整形させましょうよ。今ならまだ人目についていないし。さやかと麗香の将来にもきっとプラスになると思うわ。」
鬼気迫る理佳のこの発言を耳にして、隆史の憤懣は最高潮に達した。
・・・何を言い出すんだこの女は。
正気とは思えない。
子供たちにまで同じ苦しみを背負わせる気か!?
メスを入れた身体に残るのは怯えと虚しさだけじゃないか!!
結婚生活にピリオドが打たれると、同時にさやかと麗香は己の分身ともいえる貴重なパートナーとの別離を余儀なくされた。
さやかは北原隆史に、麗香は新井理佳にそれぞれ引き取られたのである。
そして数年後。
流れる時の中で見えない糸は確実に2人の距離を縮めていった。
父隆史の再婚により、温かい家庭に見守られて育った姉のさやか。
慰謝料を払わされ、世間中から非難の矢面に立たされた母理佳と2人で寂しい暮らしを送ってきた妹の麗香。
生活暦の異なる生き別れの双子姉妹に多少性格の明暗は生じたが、学問の方向性までは変えられなかった。
同じ大学の同じ学部に入学した同じ趣味を持つ同じ出生日の2人が、入学当時から意気投合したのは言うまでもない。
しかし卑劣な母の思惑により、まだ自覚乏しい幼い頃に整形手術を受けさせられた麗香の顔からは、双子の妹の面影は完全に削り取られていた。
麗香に非はない。
本当に憎むべきは私達を生んだ母親だったんだわ!
調査依頼後3ヶ月の期間を経て提出された文書を読み返すたびに、北原さやかは愛しい妹への哀燐を募らせた。
このままでは生きていくのがつらい。
やっぱりもう我慢できない。明日告白してみよう。
だけどなぜこんなことに・・・。
ああ。どこか遠くへ行ってしまいたい。
そして・・・・・・。
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―エピローグ
高木大斗は年末の展示会にむけた作品制作に余念が無い。
情熱を取り戻した彼の腕には、何か大きな意思が宿っているかに見える。
これが自分にとって最後の作品となるだろう。
思い残すことは何も無い。
空前絶後の傑作に日本中が騒然とするさまを想像するだけで彼の胸は躍った。
モチーフは、人間の手により究極の調和を授けられた女神像だ。
トレーの中で仮死状態にされた新井麗香は、ゆっくりと石膏に固められ閉じ込められていく。
だが完成後、信じられない現象が起こった。
新井麗香の石膏像の背部から透明な結晶が放射状に広がり、羽のような双昌に成長したのである。
単結晶の2倍。
その翼は天国への旅立ちを示すのか。それとも北原さやかの・・・・・・・・・。
完敗だよ。
高木は静かに目を閉じた。 (完)
NOA ◆qn5oWCB6 (2004/10/20(Wed) 15:24:49)
ふー長かった・・・
最後は感動しやした
ボナパルタさん、お疲れさんでした
ボナパルタ (2004/10/20(Wed) 15:35:27)
NOAさん、感想ありがとうございます。
まだまだ出したい問題は沢山あるのでこれからもヨロシクです。
あらためてこの問題を作るきっかけをくれた双子の友人T君、K君に感謝♪
済!をつけてくださいね〜。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。