探偵事務所：続・時を掛けるおっさん

越智月久　(2004/07/02(Fri) 09:02:31)

　そういう訳で、龍を求めて平安時代の魚屋へ飛んだ。
「おう、魚屋、活きのいいのが入ってるかい」
「あたぼうよ、見ねえ、ピンピンしてら。今まで河岸（かし）
で泳いでたんだ」
「お前んとこは、海のものなら何でもあるかい」
「おう、見下されちゃあ黙っていられねえや。こちとら江戸っ
子でえ」
「平安時代から江戸ってあったのか……」
「そんなこたァ知らねえや。とにかく海のものなら何でもある
ぜ」
「じゃあ、龍をおくれ」
「おっと合点だ……リュウいっちょう！……え……り、リュウ
って龍ですか」
「龍だよ。海の物なら何でもあるって言ったろ」
「でもね、龍って空飛ぶ動物でしょ。魚屋で飛ぶ物は扱いま
せんよ」
「でもトビウオってあるじゃない」
「あなたは理屈言いですね。飛ぶ物なら鳥屋へ言って下さい」
「そうかい。平安時代の鳥屋ってどこにあるんだい」
「私も噂でしか知りません。あすこの５軒並んだお店のどれか
が鳥屋ですよ。
　豆屋と八百屋はお隣だけど、豆腐屋と豆屋は隣同士ではない。
　菓子屋と豆屋は間に２軒、豆腐屋と八百屋は間に１軒ある。
　菓子屋は奇数番目の店で、八百屋は一番手前。
こんな情報しかありませんね」
「それ、みんな正しいんだな」
「いいえ、全部間違ってますよ」
「何か本当の情報はないのか」
「一つだけ、豆腐屋は端っこではないはずですよ」
「それだけは本当なんだな……」
　ううん、何だか分からない。しかもこれまでの暗号ではないし、
肝心の鳥屋の話題がないではないか……とりあえず未来に戻って、
助手諸君に鳥屋のありかを推理してもらおう。それから出直しだ。



初めて書き込みます。よろしくお願いします。
鳥屋は「一番手前の店」ではないでしょうか。


越智蛾津句さんじゃなくて越智月久さんどうも。

＞菓子屋は奇数番目（嘘情報）
＞八百屋は一番手前（嘘情報）
＞豆腐屋は端っこではない（本当情報）

以上３つの情報から一番手前の
店は、豆屋か鳥屋になる。

豆屋が一番手前の場合、
＞豆腐屋と豆屋は隣同士ではない（嘘情報）
から手前から二番目が豆腐屋となり、
＞菓子屋は奇数番目（嘘情報）
から手前から四番目が菓子屋となる。
この場合、
＞菓子屋と豆屋は間に２軒（嘘情報）
が本当の情報になってしまうので、豆屋が
一番手前ではない。

従って、鳥屋が一番手前の店になる。

というふうになると思いますが、
＞５軒並んだお店のどれかが鳥屋ですよ
これは正しい情報ですよね？


　助手諸君が解いてくれたように、簡単な問題だ！
　菓子屋は偶数番目の店なので、２番目か４番目だ。
　２番目とすると、豆屋が３番目が４番目になる。４番目とすると、
他の店で矛盾が出る。３番目なら、自然に次の答えが出る。
　　　鳥屋・菓子屋・豆屋・豆腐屋・八百屋
　豆屋が４番目だと矛盾が出る。
　菓子屋が４番目の時、豆屋は２番目か３番目になる。２番目とすると
矛盾が出る。３番目だと次の答えが出る。
　　　鳥屋・豆腐屋・豆屋・菓子屋・八百屋
　こうして２通りの可能性が残るが、どちらにしても鳥屋は一番手前だ。

　考えてみれば、推理するまでもなく、店に行って「お宅鳥屋ですか」
って聞けばよかったのだ……
「おう、鳥屋、活きのいいのが入ってるかい」
「あたぼうよ、見ねえ、ピンピンしてら。今まで河岸で泳いでたんだ」
「嘘だよ……お前んとこは、空飛ぶものなら何でもあるかい」
「おう、見下されちゃあ黙っていられねえや。こちとら江戸っ子でえ」
「分かったあから、龍をおくれ」
「おっと合点だ……リュウいっちょう！……え……り、リュウって
龍ですか」
「そう」
「でも、うちは焼き鳥ですからねえ」
　調理された物だと龍の球は持っていないのだろうか……推理が
行き詰まって息詰まっていると、後ろから声がする。
「おじさん、龍さがしてるのか」
　薄汚いガキだ。
「空飛ぶ龍だよ、知ってるか」
「もちろんだよ」
「じゃあ案内してくれるか」
「この先の店にあるが、どこかというのは問題で教えてやらあ」
　ううん、嫌なガキだ。仕方がない、ちょっと現代へ戻って助手達
に解いてもらおう。空飛ぶ龍がいる店が示されているらしい。
　
　　２／２　　１／２　　６／１８
　　12／６　　10／５　　９／３
　


尾血月久じゃなくて越智月久さんどうも。

今回は全く自信がないのですが、
暗号の数字を全て掛けると答えは
『２』になりますね。
ということで、鳥屋から２軒隣の豆屋。


「ガキのくせに難しい問題を出しやがって……少しくらいヒントをよこせ」
「おじさん、それが人に物を教わる態度か」
「おじさんじゃなくて、お兄さんと呼べ。いいからヒントをよこせ」
「暦持ってるか」
「こよみ……大人が読んでも……」
「洒落を言ってる場合じゃないぜ。西洋の暦がいいな」
　平安時代のガキが西洋の暦を求めるとは……まあいい、ちょっと現代へ
戻ってカレンダーを入手して来よう……




汚乳画都苦じゃなくて越智月久さんどうも。（そろそろやめます）

今回もまた難しいですね。
カレンダーや西洋の暦というヒントからいろいろ
考えましたが、サッパリです。

またしても得意の無理矢理こじ付けで考えました。
それぞれの日を１／１から何日後か換算すると
（閏年として２月は２９日と計算）

２／２→　３３日目
１／２→　　２日目
６／18→１７０日目
12／６→３４１日目
10／５→２７９日目
９／３→２４７日目

全て足すと１０７２日目、これを
『１０』『７』『２』に分けて『と』『な』『に』
『となに』→『となり』で隣の店。

出直します。
ガキに現代の飴でもあげたらもうチョットヒントくれるのでは？


はじめまして！鈴です。
西洋の暦・・・太陽暦
この数字（日）を曜日にすると
月金金月火金
で、これをさらに数字にすると
２　６　６　２　３　６
んでこれを全部足すと２５。そしてさらに２＋５をして７。んで７で割ると・・・・・｡（なぜそうなる！！？？）
１！！しかし一番目の鳥屋は違うので
最後から一番目の八百屋！！
つまり、八百屋にあるのか？
はい、すみませんでしたーー！！！！



どうも、越智さんの問題には初挑戦のりぴです。
鈴さん同様、今年のカレンダーにあてはめ曜日に直して
「月金金月火金」
月×2、火×1、金×3、なのでそれを順番にして
「火月金」
これだと意味がわからんので頭文字をとり
「かげき」→「過激」
で、過激な店じゃないかと。
何の店かはみなさんの想像と創造の産物により決定する次第であります。



「おじさん、まだ分からないのかい」
「おじさんじゃなく、お兄さんと呼べ。少しくらいヒントを出せ」
「それが人に頼む態度かい……こんな大人がいるから未来が心配
なんだ。おじさんよりも、キョウとかいう人の方がまともそうだよ。
もう年なのかい」
「あれは社会人だから、20代……いや、案外キレルところがあるから
もっと上だ。30代、にしては判断力がしっかりしているから40代、
いや、古いことも知っているから50代……まあ、60以下ということは
ないな」
「上のレスで割り算をしているのはいいね。割り算が一つのヒント
なんだ。　それから、おじさんは何座だい」
「おじさんじゃなくお兄さんと呼べ。ギョウザがいいな」
「おじさん、『座』って、字が違うだろ。餃子じゃないよ」
「じゃあ、歌舞伎座」
「星座を聞いているんだよ」
「オリオン座」
「おじさん、あんたじゃとても解けないよ。未来へ帰ってまともな人に
聞いてごらん」
　このままじゃ現代人の恥だ。ううん、みんな、頑張ってくれ。


初めまして。挑戦させていただきます。
右五店目の八百屋？ですか？

越智さんどうも。
　
２／２　＝１　　　　　　『み』ずがめ座
１／２　＝２　　　　　や『ぎ』座
６／１８＝０．３３　ふた『ご』座
１２／６＝２　　　　　い『て』座
１０／５＝２　　　　　て『ん』びん座
９／３　＝３　　　　おと『め』座

となり上の璃李さんの仰るとおり、右５店目の八百屋に
なりますが、６／１８が気になりますね。
６／２なら良いのですが．．．
ひねくれたガキなので、６／１８→１８／６で考えるって
ことでしょうか？　

ん〜俺も
右五店目で八百屋だと・・・｡
そういえば平安時代に星座ってあるんですか？
なんか生意気言ってごめんなさい！


ガキのくせに難しい問題を出しやがって。この数字は２つの意味を持つ。
一つは日付だ。それぞれの日が該当する星座が選ばれる。
　　牡羊座（3/21〜4/19）　牡牛座（〜5/20）　双子座（〜6/21）
　　蟹座（〜7/22）　獅子座（〜8/22）　乙女座（〜9/22）
　　天秤座（〜10/23）　蠍座（〜11/22）　射手座（〜12/21）
　　山羊座（〜1/19）　水瓶座（〜2/18）　魚座（3/20）
　そして、わり算だ。上の段はわり算の結果の逆数に、下は答えをそのまま
拾うと、１・２・３・２・２・３となる。選ばれた星座の名前から、この
数字の文字を拾うと、

　　みずがめざ　　み
　　やぎざ　　　　ぎ
　　ふたござ　　　ご
　　いてざ　　　　て
　　てんびんざ　　ん
　　おとめざ　　　め

　と言うわけで「右五店目」という答えになる。
「おじさん、見事だよ」
「お兄さんと呼べ。助手からも文句が出てるぞ。平安時代に星座が
あるかって……」
「星の位置関係は同じだよ。だから星座も同じだ。そうだろう」
「う……そ、そうかも知れない」
「さあ、答えの店は右の商店街だから、さっきの八百屋じゃないんだ。
こっちこっち……おじさん、ここだよ」
「お兄さんと……なんだ、おもちゃ屋じゃないか」
「そう、ほら、この凧（たこ）いいだろう、ちゃんと龍の絵が
描いてあるだろう。空飛ぶ龍だよ。じゃあ、これもらっていくね」
　ぼうせんとしている間に、ガキは凧をさらって逃げてしまった。
仕方なくお金を払うのだが……平安時代は通貨だってなかったはず……
「婆さんがぼうっとしてるから俺が金を出すことになったんだぞ」
「いいじゃありませんか、うちはもうかりましたから」
「良かあねえや」
「龍をお探しですか」
「そうだよ。婆さんじゃ分からねえだろう」
「いいえ、これを解いてごらんなさい」
　
　　５／１　２／３　12／１　９／１
　　１／３　５／２　４／１　11／２　10／２

「さっき解いた問題だ。牡牛座の５字目……あれ、２／３が……」
「あんた、本当にダメな人間だね。同じ問題を出す訳ないだろう。
とにかく、これが龍を知っている人の名前が表れるんですよ」
　仕方がない、またまた、現代に戻って助手達の援助を頼もう。
そろそろ完結しないと疲れがたまって……


こんにちは。

人の名前ということで、
更科桔右門（さらしなきつうもん）
って名の人はいないでしょうか？
よろしくお願いします。


月の名前？でいけば確かにそうなりますね。変な名前だから違うのかな〜？？


＞月の名前？でいけば確かにそうなりますね。

なるほど〜！
私は相変わらず足したり、引いたり、掛けたり、割ったり
してました．．．


「１月から順に、睦月（むつき）・如月（きさらぎ）……この日付の
数字の文字を拾えばいいんだ。簡単な問題だ。それで、更科桔右門
（さらしなきつうもん）てえ人は何者だい」
「この人は絵描きじゃ。有名だから知っておろう？」
「もちろん……源氏物語に出ている」
　かどうか知らないが、どうせばあさんも知らないだろう。
「この人は龍の絵をかいておるから、龍を知っているじゃろう」
　本当かどうか疑わしいが、行ってみることにした。
「絵描きの先生、あんたの所に龍はいるかい」
「おや、よく知っておるな。いるぞ」
「いるの……あ、あ、会わせてくれますか」
「今会わせてやろう……お龍や……お龍……」
「おりゅう……って、ちょっと発音が予定と違う……」
「これがわしの嫁のお龍じゃ。お龍、クロは元気かな」
「はい、ご主人様。餌を欲しがってます」
「何だい、やっぱり人間じゃねえか、バカにすな……」
「おいおい、どうした、帰るのか……」
「当たり前だ、ここまでおちょくられて我慢が出来るか」

　こうして、龍探しは失敗に終わった。
「大伴の旦那、かぐや姫のこと、あきらめたみたいですわ」
「その方がええ。あんな要求する女、結婚してからが怖いで」
「今度は帝がかぐや姫に求婚してるちゅう噂で……」
「物好きなが多いな。もう手伝いまへんで」
「もう一つ変な噂が流れてましてね。何とかいう画家の先生が
クロって名の、本物の龍を飼っていたんやそうで……どこで
知ったのか、龍に会わせろって来た人がおったちゅうこって……」
「そういうネタもっと早う知っとれば役だったな」
　どうも平安時代とこちらで同じ速さで時計が進んでいるらしい。
もう少し前の時間に戻れたら、成功報酬が取れたかも知れないが、
もう手遅れだ。
　それにしても、平安時代には本物の龍を飼っている奴がいたの
だろうか……一度会ってみたいものだ。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。