アリバイ事件

箱　(2004/07/22(Thu) 17:36:23)

こんにちわ。初投稿です。まぁ、暇つぶしにどうぞ。

ある夜警察に、自分が家政婦をしている家の主人とその妻が殺されたとの通報があった。現場に駆けつけた石川警部が見たのは、無残にも腹部をナイフで刺された男の死体だった。男は大会社の社長、辰巳和彦。妻と家政婦の三人でごく普通の家で生活していた。その手は突き刺さったナイフの柄を握っている。
「自殺か・・？」
石川警部はそうつぶやいたが、第一発見者の家政婦が反対した。
「違います、まず、怪しい男が一人、たずねてきたのです。もっとも、本当に男だったかどうか、分かりませんが」
「君は、その男を部屋に通したのかい？」
「はい、旦那さまが部屋に通せとおっしゃいましたから。それが、九時のことです。そして、ちょうど十時に、旦那さまの悲鳴が部屋から聞こえたのです。旦那様は、今とまったく同じ姿勢で倒れていらっしゃいました。窓ガラスが開いていて、どうやら男はそこから逃げたらしいのです」
「君はすぐ、警察へ連絡したんだね？」
「はい、でも今は、それが悔やまれます。私が電話をしている間に、奥様の部屋からも悲鳴が・・。奥様が首を絞められ殺されていたのです」
「部屋が二つとも一階にあったから、男は主人の部屋から逃げた後、その妻を襲ったというわけか・・それにしても、犯人の動機は？一時間も被害者と何を話していたのか？」
「もしかしたら、旦那様の姪御の鈴子様かもしれません。旦那様はあの方をとてもかわいがられて・・。旦那様の身内は彼女一人なのです。二人が無くなったら、鈴子様が遺産を相続することになっていましたから」
「どっちにしろ、顔見知りの可能性が高い。さっそく、その姪御さんのアリバイを調べてみよう」
次の日、部下の白石刑事が鈴子のアリバイを報告した。
「彼女、昨夜は九時半から十一時まで、友人の家のパーティに呼ばれていたそうです。アリバイは完璧です。十時ころに一度、他の友人に電話をかけるからといって、外に出たそうですが、ほんの一、二分で・・」
「彼女に犯行は無理か・・。彼女が電話したという友人には確かめたのか？」
「はい、パーティに来ないかと誘われたけれど、断ったそうです」
そこで、石川警部はあることをひらめいた。
「辰巳和彦の遺留品は？」
「ええと・・万年筆、ライター、煙草、マッチ・・この四つですね」
「辰巳夫人の遺留品は？」
「赤いハンカチだけです」
「そうか、分かったぞ。犯人は二つのミスを犯した」
石川警部はつぶやくと、走って部屋を出て行った。
さて、事件の真相は？犯人の犯した二つのミスとは一体？
長ったらしくてすみません。（汗）


被害者の遺留品から喫煙者であることがわかりますが、
ライターとマッチ、二つも持ち歩くのは不自然ですよね。
これが事件の真相と関係があるかどうかまだわかりませんが…(^^;;

姪だけをを犯人とするなら無理がありそうですが
家政婦も共犯ならできるのではないでしょうか。
あ、でも共犯ならわざわざ姪が疑われるようなこと言わないかな…？？
ヒントお願いします<(_ _)>


今になって、「二つのミス」のうちの一つが、とてつもなくアンフェアだと気付きましたので、いっておきます。「大会社の社長であるはずの辰巳が、常に所持していそうなものが遺留品の中には無かった」というのが犯人の犯したミスの一つです。また、三原ジュンさんが指摘した「ライターとマッチ」も、確かにミスではあるでしょうが、（なぜそうなのかはまだ秘密です）犯人はもっと重大なミスを犯しています。さて、それは何でしょう？


ミスってのは分からないですけど
奥さんを殺したのは全くその家族とは関係無い人ですよね？
知り合いが絞殺したなら悲鳴が出る訳ないですし


旦那の悲鳴が聞こえたら妻は部屋から「何ごとか？」と出てくると思うので犯人は家政婦？
ミスの一つは、この当たりの証言かと思います。もう一つ、旦那の所持品〜は携帯電話では？ただ、それがどう関係してくるかまでは推理しきれませんが。


どもども

普通に考えたら家政婦が一番怪しいですよね。
彼女の証言の上にしか成り立っていない事件だし…

で、２点ほど質問があります。

１．遺留品というのは「死体が身に着けていた物」と考えて
　　よろしいですか？

２．鈴子のいた友達の家というのは
　　殺人現場からどのぐらい離れているのでしょうか？


はじめまして、りぴといいます。
犯人はやはり家政婦ではないかと。
1つ目のミスは、鈴子のアリバイが完璧な日に犯行に及んだこと(これはお間抜けすぎか)。
2つ目のミスは、遺留品の中から「手帳」を持っていったこと。
つまり、大会社の社長ともなれば予定のびっしり書き込まれた手帳は必需品のはず(秘書がいたということは文中には書かれてないので今回は無視)。
「その男を部屋に通せと言った」という発言も同時にミスですね。これでは辰巳があらかじめ誰かが訪れてくるのを知っていたという状況になり、その手帳に、九時に誰それが来るとかいう記述がなければ、あっというまに嘘がばれてしまうから、家政婦は手帳を取っていったんだと考えます。

うーん、でもこれだと失言のあとに手帳を取りに行ったならわかるけど、手帳を取ったあとに失言する必要はないよなぁ…。

なんて自分でわけわかんなくなってるんですけど、一応ひとつの考えとして提示します。


ご参加くださってありがとうございます。
ヤマモト様、今回はその点が？？様が指摘したことと関係してきます。
？？様、鋭いですね、遺留品の中には辰巳が持っていそうな「携帯電話」が無かったのです。
どら様、辰巳の家と友人の家との距離は、車で十五分ほどとします。（具体的でなくてすみません）
りぴ様、手帳が無いとは、なるほど、と思ってしまいました。（しかも、かなり筋が通っています）しかし残念ながら、？？さんが指摘した「携帯電話」が正解です。（最近は、携帯電話にスケジュールを書き込んだりしている人もいるようです）
犯人については、「誰かと誰かが共犯」です。


箱さん、初めまして。

>「はい、でも今は、それが悔やまれます。私が電話をしている間に、奥様の部屋から
>も悲鳴が・・。奥様が首を絞められ殺されていたのです」

この部分が気になりました。
電話中に悲鳴が聞こえたのなら、受話器の向こうの警察にも、聞こえたのでは
ないかと思います。
あと、首を絞められたら悲鳴は出せないような気がします。首を締められてから、
何分位で死に至るかは解りませんが、悲鳴を聞いてからすぐ奥さんの部屋に行けば、
死ぬに至らないのではないかと思います。

以上のことから、この証言は家政婦のミスと考えました。

『携帯電話』に関するミスは、よく解りませんが、
犯人は、辰巳を殺害後、辰巳の携帯の発信又は着信履歴を消去しようとしたが、
ダイヤルロックの解除番号が解らなかった為、携帯電話を隠滅した。
でも、発信，着信履歴って電話局で調べれば解る。
しかし、これが何故致命的なミスなのかは解りません。

上記の曖昧な推理から、結論を出しますと、
犯人は、家政婦と奥さん。（本当は家政婦と鈴子と考えたのですが、あえて）
奥さんは、夫とうまくいってなかった。そして、鈴子のことも嫌いであった。
そして、家政婦と共に主人を殺害。
家政婦は、奥さんも殺して、鈴子を犯人にしたら、遺産は全て自分の物になる
と考え、共犯者である奥さんまで殺した。

以上、曖昧ですが、長々とすいません。



ヒントです。この事件の後、辰巳の携帯電話が電源を切った状態で彼の部屋の鍵つき金庫に入っているのが見つかりました。その金庫の鍵は部屋の窓の外にある花壇の中に落ちていました。鑑識がその携帯電話を調べてみたところ、特に何も見つからなかったそうです。その報告を受けた石川警部は「それでいいんだよ。我らが犯人は恐るべき用心深さだが、それがかえって不利な証拠になった」と笑っていいました。


犯人は鈴子の友人と家政婦


どうも初めまして。
こんなんどうでしょう、家政婦さんの証言では１０時に始めて発見した時点で死を確認していないようなので旦那は自分で刃のないナイフを手で持っていただけ。謎はまだまだ残りますがとりあえず一回目の感想はこんな感じで。


アンガールズファン様、かなりいい線行ってます。この調子で、事件をはじめから検証してみてください。


とすればアリバイづくりの可能性が高いですね。逆説からいえば完璧なアリバイのある鈴子が犯人の一人。家政婦を騙してアリバイづくりに利用しているので家政婦は犯人ではない。奥さんも第一の被害者なので犯人ではない可能性が高い。家の中に協力者がいるようなので残った旦那が共犯者。
鈴子は玄関から入って窓から外へ、パーティに出てアリバイづくり。旦那が悲鳴をあげたとき鈴子は奥さんに電話をかけていて奥さんを足止め。家政婦が電話をかけている隙に旦那が奥さんを殺して自殺って考えたんですけど携帯の謎が残りますね＾＾；もうちょっと考えてきます。


自信無いですけど回答してみます。

鈴子は9:00〜9:15の間に2人を殺し、旦那の携帯に男と女の悲鳴の着メロを入れておいた。
そして、例えば電話の着信で男の悲鳴が、メールの着信で女の悲鳴が鳴るようにして、
さらに、だいたい9:55に電源が入って10:05に電源が切れるように設定して、電源を切った状態で金庫に入れた(こうしないとアリバイが成立しなくなる可能性があるので)。
そして旦那の部屋の窓を開けたあと、9:30に間に合うようにパーティ会場に向かい、10:00ごろに旦那の携帯に電話とメールを送信した。
家政婦は気が動転してたので、奥さんの悲鳴が奥さんの部屋からしたと思いこんでしまったということにして下さい。

ミスは、携帯を調べられたら証拠が見つかることと、死亡推定時刻が違ってしまうこと、ですかね。


アンガールズファン様、かなり真相に近づいているようです。
ＢＢＱ様、なるほど！そういう手もありましたか！悲鳴の着メロとはかんがえつきませんでした。かなり筋が通っています。ですが、自分の考えたのはそれとは違うものです。
真相は、アンガールズファン様とＢＢＱ様の推理をくっつけたような感じだと思っていただければ。


問題面白いけど
何か色々推測できて
どれも確実じゃないので
分かりません

犯人は家政婦以外の人間？

答えが気になったりならなくなかったり(なるのか。


初めまして箱さん。
事件の真相とかはさっぱりだけど
携帯を金庫に入れた人物は何となくわかる気がします。（ハッキリ誰とはわからないけど）

鍵から何も出てこなかったということから
「犯人は手袋をしていた」または「ハンカチ等を使った」
ということになり最初の回想から
使われたと思われるものは奥さんの遺留品の赤いハンカチだと思います。
もしハンカチにも指紋が出るならその指紋の人物が犯人の一人になると思います。

何か真相がもうすぐわかりそうなところで曖昧な答えを出してすいません＾＾；


そろそろこの問題も終わらせたいので、解答を。
犯人は、辰巳和彦と彼の姪の鈴子でした。（この点、アンガールズファン様が正解ですね）
?@九時に怪しい男の変装をした鈴子が辰巳を訪問。その後鈴子は窓から外へ出て友人の家へ。
?A辰巳は十時までの一時間で夫人を殺害。この時点で友人の家にいる鈴子はアリバイが成立する。
?B十時に辰巳は悲鳴をあげてナイフで刺されたふりをする。（この時、あらかじめ空のライターに入れておいた血のりを使う）
?C家政婦が警察へ連絡している隙に辰巳は赤いハンカチで血のりをふき取ると窓から出て夫人の部屋に行き、携帯電話で鈴子に電話をかける。友人の家の外に出ていた鈴子は辰巳からの電話を受けるとすぐさま悲鳴を上げる。
?D鈴子の電話越しの悲鳴を夫人の悲鳴と勘違いした家政婦が部屋に来る間に辰巳は夫人のポケットにハンカチを入れ、自室に戻り金庫に電話を入れて鍵を外に投げ捨てた。
?E辰巳は自分を突き刺した。

こんな感じです。辰巳の犯したミスというのは携帯電話の発見を恐れて金庫に入れたが、逆にそれが携帯電話を目立たせてしまったことと、殺害の順番が「辰巳→夫人」と見せかけたのに、辰巳を殺した凶器がその場に残っていたことです。（計画殺人なのにわざわざナイフで殺した直後に別の人間を絞殺するのは不自然です）
また、血のりを入れていたライターとマッチを一緒に持っていたのもミスの一つです。動機はかわいがっていた姪に遺産を遺したかったから・・ってメチャクチャな動機ですね。ややこしい問題ですみません。


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。