探偵事務所:光よあれ
越智月久 (2004/07/24(Sat) 08:53:54)
病院から探偵事務所に通勤してもよいという許可をもらった。
ここが私のディスクか……乱雑でだらしのない人間が使ってい
た机のように見える……相当忙しかったのだろう……と思って
いたら、その通りだったらしく、すぐに依頼人が現れた。相手
は美しい未亡人だ。
「私の夫は亡くなる前に財産を全て隠しています。親戚の者達が
みんな自分の物にしようとねらっているのです。大勢いる奉公人
や女中達まで、みんな財産をねらっているのです。夫が死ぬ前に
財産は全て妻である私のものだと宣言したのですが、周りにいた
親戚が聞いていないと言い張ります。結局見つけた者が自分の物
にするというひどい話になりまして……今日、旦那様の部屋を掃
除しておりますと、ベッドの下にこんな紙切れを見つけたのです。
ほら、愛する妻へと書かれています。どうか隠してある場所を
見つけて下さい」
出されたメモの中身はこうだ。
5: 2−2 : 1−1 : 4−1 :1−1−1:2−2:5
5:2−1−2:2−1−2:1−2−1: 1−1 :2−2:5
謎というほどのものではない。易しいので一目で解読したが、
無償で働いている助手達が可愛そうだ。私もちょっと調べたい
こともあるので、この仕事を回すようにしよう。
鈴 (2004/07/25(Sun) 21:26:24)
こんにちは!早く記憶が戻るといいですねぇ
で、暗号のほうは・・・・・・???????
わかんないのでヒントを!!
ではでは♪
Toko (2004/07/26(Mon) 11:13:33)
どうも^^
判らないなりに途中経過を言わせていただきます・・・
>今日、旦那様の部屋を掃除しておりますと、
という言葉からこの依頼人は、未亡人を装った使用人の一人なのではないかという疑惑があります。あくまでも可能性ですが・・・
また暗号に関しては、
5:2-2:1-1:4-1:1-1-1:2-2:5
5:2-1-2:2-1-2:1-2-1:1-1:2-2:5
と、ある暗号のうち「:」と「:」の間にある数字で一つの文字と仮定して考え、同じ数字を記号に置きかえると、
★:○:□:4-1:1-1-1:2-2:★
★:△:△:1-2-1:□:○:★
となります。★・□・○・△には同じ文字がはいる可能性が高いと思われます。さらに★マークは行の前後についているので、「」や()などの記号を示している事も考えられるので、キーボードを使った暗号とも考えられます(キーボードに関しては自信なしです^^;)
気が付いてる方のほうが多いと思いますが、特徴として1〜5までの数字で成り立っていることも一つ考える時のヒントになるかもしれません。
まったく的外れな意見かもしれないので、おかしな事を言っているようなら訂正お願いします!
越智月久 (2004/07/27(Tue) 07:22:44)
仕事を終えて病院に戻ると、看護婦さんが来てくれた。
「今度は絵のお勉強ですか」
「はい。芥川竜之介がゴッホをほめていましたが、あれはまさに世紀末ですね。もっとも19世紀ですが……やっとピカソの芸術感とダリの手法について理解できた程度です」
「今回の事件と絵が関係あるんですか」
「はい。助手の諸君はこれを文字に変換しようとしているのでしょう。もう少ししたらヒントを上げようと思っています」
キョウ (2004/07/27(Tue) 15:17:19)
越智さんどうも。
今回もサッパリ解らないですね〜。
>5: 2−2 : 1−1 : 4−1 :1−1−1:2−2:5
>5:2−1−2:2−1−2:1−2−1: 1−1 :2−2:5
上の数列は13個の数字で構成されている。
下の数列もTokoさんと同じ考えで両サイドの5は何らかの記号と
考え無視すると13個の数字で構成されている。
絵が関係するということで、『最後の晩餐』(キリスト+12人の使徒で13人)
を考え、食卓のテーブルあたりにあるのかな〜と考えたのですが、
これだと、それぞれの数字の意味があまりないですね。
とにかく、絵心のない私には非常に難しいですね。
ヒントを待つことにします。
ころ (2004/07/28(Wed) 10:32:06)
こんにちは。
ヒントが絵ということで、
ちまたにあるパズル(イラストロジック?)で絵に変換してみました。
下段の数字を左側にならべ、縦も横も数字の数だけマスを埋めるという考えです。
その結果、下のような絵が浮かんできました。
実は下段3番目が2−1−2だとうまくいかないので、
勝手に1−1−1にしてます。(強引^^;)
5214125
・・・・・
21112
・
1
5 □■■■■■□
2・1・2■■□■□■■
1・1・1■□□■□□■
1・2・1■□□■■□■
1・1 ■□□□□□■
2・2 ■■□□□■■
5 □■■■■■□
これは、時計の3時でしょうか。
3時、賛辞、産児、惨事・・・直接場所を示すものではないようです。
そこで、ベッドから3時の方向(東)に
3時を指したまま止まっている古時計があり、
その中に財産の権利書等があるという・・・
強引に強引を重ねた推理ですが、どうでしょうか。
越智月久 (2004/07/29(Thu) 08:47:51)
「お絵かきロジックというパズルをご存じですか。西尾徹也さんが
発明した有名なパズルです。まあ発明者は他にも説がありますが、
作者と西尾さんの関係から名前を出してやろうってんで……
数字で示された数だけマスを塗ることで、全体が絵になるのです。
縦と横に7×7の枠を描き、「:」で分けられた組み合わせでパズ
ルを解くと、ころ君の指摘どおり、時計が現れます。ご自宅に古い
大時計があるそうですね」
「ありがとうございます。すぐに調べてみますわ」
「その必要はありません。もうご自宅に連絡が着く頃です」
「……何ですって……」
「あなたではない本当の未亡人の方には、あまり美しいとはいえ
ないそうですよ……女中に美しい人がいるそうで……」
「……どうして疑いを持ったんです」
「最初から分かっていました。あなたは『夫の部屋』ではなく、
うっかり『旦那様の部屋』とおっしゃいました。話を聞いていた
Toko君も気づいたので、調べてもらったんですよ。それから、
私は先日フロイトの精神分析など心理学の本を20冊ほど読んだの
です。探偵としては基礎知識だと思いましてね。あなたの目から
は、夫を失った悲しみは全く感じられませんでした。そこにある
のは財産を手に入れたいという欲望だけでした。
あなたの仰った内容は全て真実らしい。今頃、謎を解いてくれ
たころ君が、本物の未亡人に解答を知らせている頃ですよ」
さて、本物の未亡人からはお礼の手紙が来ただけだった。依頼
された訳でもないのだから仕方がない。せっかく働いてくれた
ころ君他助手のみんな、本当に申し訳ない。これも私が記憶を
失ったからだ。きちんと治してちゃんと稼げるようにしたいと
思っている。もう少し辛抱してくれ。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。