精神学論5〜密室殺人〜
箱 (2004/10/11(Mon) 23:26:46)
とある邸で密室殺人がおこった。部屋の窓は鉄格子がはめられ、たった一つの出入り口であるドアも、内側から鍵が掛かっていた。被害者は、館の主人。ナイフで腹を刺され、ドアの前で事切れていた。出血は少なかったのだが。凶器のナイフは部屋の外に転がっていた。
容疑者はメイドの十川亜子と、執事の大口博。
やがて執事の大口が自ら警察に出頭し、自首。事件は一件落着したかに見えた。だが、気になるのはあの密室状態である。
「部屋の鍵をかけるつまみの部分から、血の付いた被害者の指紋が見つかりました。このことから、被害者自身が鍵をかけたと見ていいのでは?」
「そうだな、被害者が倒れていたのもドアの側だったし。犯人から身を守るために鍵をかけたとなると、つじつまが合う」
このような刑事のやり取りに対し、自首した大口は異議を唱えた。
「私はだんな様を部屋の前で刺した後、急に怖くなってナイフを取り落とし、逃げ出したんです。なのに、どうしてだんな様が部屋を密室にする必要があったのでしょう!」
確かに、犯人が目の前にいないのに、わざわざ部屋に閉じこもり、しかも密室にするというのは不自然である。
さて、被害者がわざわざ部屋を密室にした、その意図とは?(少し、想像力を働かせてください)
Vega (2004/10/11(Mon) 23:47:38)
こんばんは。このシリーズ楽しみにしてました(^^ノシ
犯人の動機が書かれてないのですが、その辺がカギになってるのかな?と思いました。
なので被害者は、自分が殺されるのはもっともだと思い、
大口が逮捕されるのを防ごうとして、あえて密室を作ったのでは。
う〜んでもメイドの存在も気になる・・・
私の説明だと、メイドが問題に出てくる必要ないですね〜。
黒ラベル (2004/10/11(Mon) 23:54:40)
別に不思議でもなんでもないですね。
後で戻ってきて殺されないように逃げ込んだのでしょう。
死んだことを確認してないのだから、また戻ってくると考えるのは普通です。
ceiling-walker (2004/10/12(Tue) 00:19:44)
ちと突飛かもしれませんが、被害者は大口が自首するのを見越していて、真犯人を示すためとか。
きぃつ (2004/10/12(Tue) 05:17:41)
何かその部屋に、隠したいものとか守りたいものがあったのかな〜。
財産とか・・・
自分は死んでも、大口に取られてたまるか!って。
むた (2004/10/12(Tue) 06:42:13)
刺された人間が理屈にあわない行動しても普通だと思いますが。怖いから逃げ込んだで鍵をかけたで十分でしょう。
/ (2004/10/12(Tue) 12:12:27)
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箱 (2004/10/12(Tue) 17:57:08)
ご参加ありがとうございます。
Vega さん・毎度の参加、ありがとうございます。まず、この問題に、動機はあまり関係ありません。密室にしたのは、大口を守ろうとしたからでもありません。
メイドの存在ですが、このメイドはかなり重要だといってもよいでしょう。
黒ラベルさん・まぁ、常識的に考えればそうですね(笑)。ですが、今回はそういう考え方はキッパリと捨ててください(汗)。ちゃんと、理由あってのことですから。
ceiling-walker さん・被害者は、大口が自首するとは思わなかったと考えてください。
きぃつさん・ミステリアスなご回答、ありがとうございます。ですが、これにはそういう面白そうな要素はふくまれていないのです。
むたさん・たしかに、恐怖に駆られた人間は、何をするか計り知れない事があります。ですが、今回は刺されてもそれほど混乱しなかったと考えてください。
少し訂正が。「ナイフは部屋の外に転がっていた」とありますが、「被害者に刺さったままだった」と考えてください。ナイフが抜かれているのに出血が少なかったというのは、変ですからね。
ちぃ (2004/10/12(Tue) 19:50:37)
実は被害者はメイドと恋人関係にあって、
彼女が疑われないようにと必死で考え…
密室にする→合い鍵をもっているのは執事だけ(と、勝手に仮定)
→容疑が執事に…という展開になるように望んだが、瀕死だったので
指紋を消すことまではできなかった…??
ポケ (2004/10/12(Tue) 19:36:54)
部屋が密室なら、真っ先に疑われるのは、鍵を持っているであろう執事の大口だと考えて、密室にした。
自分の想像力の低さには嫌気がさします・・・(泣
Vega (2004/10/12(Tue) 21:09:38)
こんばんは!2度目の挑戦!!
今度は全然別の角度で攻めてみたいと思います。
>容疑者はメイドの十川亜子と、執事の大口博。
館の主人を世話する人がこれだけってことはないはずなので
容疑者が2人だけということは、他の全員に確実なアリバイがあったか、もしくは
この2人だけが主人を殺す動機があったということですよね。
で、後者と仮定して考えてみましたが、
実は、メイドもその日、主人を殺そうと思っていた。
しかし、主人の部屋に行ってみると、何故か既に刺されていた。
必死に助けを求める主人を見て、メイドはとっさにドアを閉め、持っていた鍵で閉じこめる。
主人は何とかドアを開けようと、つまみを回そうとするが、刺されて力が入らないのと
メイドが外から必死に開けまいとしているため、開けられず、ついに事切れる。
メイドが重要と聞いたので、何とか登場させようと頑張ったら
想像力じゃなくて妄想力が働いたようですね _| ̄|○
箱 (2004/10/12(Tue) 22:52:00)
おお、かなり理論的な回答が勢ぞろいですな。
ちぃさん・おお、前半部分が、かなり近いですね〜。「鍵を持っているのは執事だから」というのも、論理的にはあっていますが、真実はそれよりも、もっと単純なんですね〜。ポケさんも同様です。
Vegaさん・トリッキーな回答、ありがとうございます。殺意を抱いていたものが二人いた、というのは、かなりポピュラー(?)なトリックですね。指紋が付いていた理由も、筋が通っています。ですが、上でも書いたように、真実は単純なのです。それも、驚くほど単純なので、逆に複雑でもあり、少々の強引さもあります。
方向としては、「被害者はメイドが疑われないよう、そして執事を・・」という感じで。
ヒント「なぜ、密室にしたのか」ではなく、「なぜ、鍵をかけたのか」に着目してください。
ceiling-walker (2004/10/13(Wed) 00:43:48)
被害者はナイフで自殺を図りました。
しかし、ナイフを腹に差し終わり、息絶える前にあることに気が付きます。
ナイフには、いつもそれを調理の際に使っているメイドの指紋が付いてるではないですかぁ!
このままでは殺人としてこの事件が扱われたときに、メイドが最有力容疑者になってしまう!!
「迷惑はかけられん」とか思った被害者は、そのまま鍵をかけて息絶えました。
その後、主人がいないという異変に気づいた大口さんは、主人を探し回り、そして鍵のかかった部屋を見つけます。
鍵を持ってきて、ドアを開けると、そのドアの向こうには主人の死体が!!
大口さんは警察に通報します。
その時、何を勘違いしたか、ミステリ小説を読みすぎの大口さんは、主人に刺さったナイフを見て、これをメイドの十川亜子の犯行だと思い込みます。
(亜子が被害者を刺す→被害者、懇親の力で亜子を部屋の外に飛ばし、鍵をかける→被害者、死にいたる)みたいな。
んで、亜子と恋愛関係にあった大口は、先走ってその日の内に自首しました。
どうだぁ!!
一応つじつまは合ってると思う、思いたい。
ミステリ読みすぎは僕か…。_| ̄|○
たまりんど (2004/10/13(Wed) 18:44:46)
実はこれただの事故死だったというのはどうでしょう。
被害者は何らかの理由で腹にナイフを刺してしまいました。ですが癖でドアをロックしていたのが災いして、ロックを外す途中で意識を失ってしまいそのまま死んでしまいました。
大口は現場を見てメイドの仕業と勘違いし自首をしたのです。
こんなんでどうでしょう?
かっぺ (2004/10/15(Fri) 20:56:28)
[急に怖くなってナイフを取り落とし、]
と執事が言ったようにもしこれが本当なら、
執事が逃げた後、主人は偶然通りがかったメイドの十川亜子に助けを求めたが、
十川亜子は、落ちたナイフを拾いもう一度主人をさした。
主人は、とっさに十川亜子から自分を守ろうとドアを閉め鍵をかけた。
のでどうでしょうか?
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