消えたコイン〜模試からの出題〜
SHO ◆wZvmj0BI (2005/01/10(Mon) 20:20:36)
最近出してなかったので、出します。長いけどがんばって読んでください。
バースはイギリスにあるとても古い都市だ。そこには美しい修道院がある。多くの人々がその都市を訪れ、夏になると、通りはいつも多くの観光客でいっぱいになる。
ピートとカーラはバース大学の学生だ。ピートは美しくて古い建物を見るのが好きであり、カーラは小さな裏通りを歩くのが好きだ。彼女はよく、そこでとても小さな店を見つけてその中に入る。あるいは、喫茶店でピートと一緒に座って、観光客を見物する。
夏のある土曜日、暑い日のことだった。その都市には多くの観光客がいた。
「人ごみから出ましょう。」とカーラは言った。「素敵で静かな通りを見つけましょうよ。」
「そうだね。」とピートは言った。彼はカーラと一緒にいたかったのだ。
「ここはきれいな通りね。」とカーラは言った。
彼らは修道院の後ろの小さな通りにいた。観光客はほんのわずかしかいなかった。立ち並ぶ店には小さな窓があり、家々には地下室と小さな庭があった。そこは静かだったが、ピートとカーラには音楽が聞こえた。
「見てごらん」とピートは言った。「男の人がフルートを吹いている。聴きに行こう。」
彼らは通りを渡り、その男を見た。数人が聴き入っていた。
「彼はどうしてこんなところで演奏しているのかしら?」とカーラは尋ねた。「この通りには観光客があまりいないのに。」
「そうだね。」とピートは言った。「それに、彼の帽子の中にはあまりお金が入ってないよ―3枚か4枚のコインしかない。」
ピートとカーラはフルート奏者の奏でる音を聴いていた。曲はグリーンスリーブスで、カーラは彼と一緒にそれを歌った。それから、彼女は男性の帽子にコインを入れた。
ピートは彼女の腕を引っ張った。彼はその曲に飽きて、もう行きたかったのだ。
「さあ。次の通りの店を見よう。」と彼は言った。
「わかったわ。」とカーラは言った。彼らはそこを立ち去った。フルート奏者は彼らを見たが、グリーンスリーブスの曲を演奏するのはやめなかった。
「彼はあまりフルートがうまくないね。」とピートが言った。「でも、いい曲だ。」
「彼の帽子には、4枚しかコインが入ってなかったわ。」とカーラが言った。
彼らは次の通りで小さな店を見つけた。その店は古いコインと切手を売っており、ピートとカーラはウィンドウ越しにそれらを少し見ることができた。コインと切手は世界中から来たものだった。
「ここに入りましょう。」とカーラは言った。
「そうしよう。」とピートは言った。
店は小さかった。ピートとカーラが中に入ると、老人が彼らを見た。彼は店主だった。
「いらっしゃいませ。何をお求めですか?」と店主は尋ねた。
「切手を見てもいいですか?」とピートは尋ねた。
店主は彼らを見た。「結構です。」と彼はしばらくして言った。「切手かコインを集めているんですか?」
「いいえ。でも、これから切手を集めようかと思っているところです。」とピートは言った。
彼はカナダの切手をいくつか見て、それから南アメリカの切手をいくつか見た。「きれいな切手ですね。」と彼は言った。店主はピートの近くに立って、彼を見ていた。
「彼はいい気分じゃないみたいだわ。」とカーラは思った。「なぜかしら?私たちが何かを盗むとでも思っているのかしら?」
彼女はコインを見ていた。「これらのコインはとても古いんですか?」と彼女は老人に言った。
「300年前のものです。」と店主は言った。「とても価値があります。私の店にあるコインは、全て価値のあるものばかりです。」
少女が店で働いていた。彼女はカーラを見た。カーラは微笑んだが、少女は彼女から視線をそらした。
「彼女はあまり愛想がよくないわ。」とカーラは思った。
電話が店の奥にある部屋で鳴った。店主はしばらくの間電話に出ず、それから彼は少女を見て、そして彼女も彼を見た。彼らは話さなかったがカーラにはわかっていた。彼は少女に「この学生たちを見張っていろ。」と目で語っていたということを。
「ちょっと失礼。」と彼は言い、カーテンを通って奥の部屋に入っていった。
ピートはまだ切手を見ていた。「これらの切手を見てごらん、カーラ。」と彼は言った。「これらは南アメリカの切手だ。僕はこういう切手を集めることから始めたいな。」
しかし、カーラはこの店の人たちが好きではなかった。彼らはあまり愛想がよくなかったからだ。それに、彼女は市内をもう少し見物したかった。「とても高いわ。」と彼女は言った。「行きましょうよ、ピート。」
少女は彼らを見て、それから微笑んだ。
ピートとカーラは観光客の人ごみの中に戻った。カーラはあの店から出て気分が良かったが、日光が照り付けており、ピートは飲み物が欲しくなった。
「喫茶店に行こう。」と彼は言った。「修道院の近くに一軒ある。」彼は南アメリカの切手をもっと見ていたかったのだが、何も言わなかった。
喫茶店の外にテーブルがあり、ピートとカーラはその内の一つに座った。喫茶店には多くの人がいて、ウェイターは1,2分の間、彼らのテーブルに来なかった。
「修道院に入ってみる?」とカーラは尋ねた。
「まず飲み物が欲しいよ。」とピートは言った。
「わかったわ。」とカーラは言い、彼に向かって微笑んだ。ピートも彼女に向かって微笑んだ。彼らは一緒にいられてとても幸せだった。
「おい!君たち2人に用がある!」ピートとカーラは顔を上げた。店にいた老人だった。そして、彼は彼らに向かって叫んでいた。
「どんな用なんだろう?」ピートは言った。「わからないわ。」とカーラは答えた。「でも、何か変よ。」
店主は通りを渡って喫茶店に来た。彼はとても腹を立てていた。「私のコインはどこにある?」と彼は叫んだ。「コインがなくなっている!君たちが盗んだんだろ?」
カーラとピートは驚いた。近くのテーブルで食事していた人たちも驚いた。彼らは2人の男女と1人の老人を見た。
「あなたのコインを盗んだですって?とんでもないわ!」とカーラは言った。彼女の顔は火照って赤くなった。
「何も盗んでいませんよ!」とピートは言った。「何を言っているんですか?」彼は今やもう、怒っていた。
「いや、盗んだはずだ!」と店主は叫んだ。「コインがなくなっている。それに今回が初めてではない。先週もコインが何枚かなくなっていたんだ!それも学生が盗んだに違いない。」
「先週その学生を見たんですか?」ピートは言った。その老人は答えなかった。
警察官が喫茶店の方に向かって通りを歩いてきた。彼は少しの間、カーラとピートと店主を見ていた。そうして、「どうかしたんですか?」と言った。
「この2人の学生が私の店に入ってきたんだ。」と店主は言った。「私は奥の部屋に行って電話に出た。それから店に戻ると、いくつかの高価なコインがなくなっていたんだ。そして2人の学生は店にいなかった。」
警察官はピートとカーラを見た。彼は「話をうかがえますか?」と聞いた。
「私たちは確かに店に入りました。」とカーラは言った。「切手を見たかったんです。」
「僕たちは何も盗んでなんかいませんよ。」とピートは警察官に話した。「コインなどとっていません。」
「店には他に人がいましたか?」と警察官は尋ねた。
「いや」と店主は答えた。「他には誰もいなかった。トレイシーがいただけだ。彼女はうちで働いている女の子だ。彼女はコインを盗んでいない。」
「どうしてわかるんですか?」と警察官は尋ねた。「もしかしたら、盗んだのは彼女かもしれないですよ。」
「いや」と店主は言った。「さっき彼女のバッグとポケットの中を調べたんだ。それに先週も調べた。」
「私のバッグの中も調べていいですよ。」とカーラは言った。「それに僕のポケットも調べて下さい。」とピートは言った。
店主は驚いた。「本当にいいのか?」と彼は言った。
「どうぞ…どうぞ調べて下さい。」とカーラは言った。「私たちは何も盗まなかった。そして、私たちはあなたにそれを納得してほしいんです。」彼女は彼にバッグを渡した。
店主は彼らのポケットとカーラのバッグの中を調べた。他のテーブルの人たちは、彼をじっと見ていた。「彼はコインを見つけるだろうか?」と彼らは思った。しかし、彼は何も見つけなかった。
「僕たちはなんと言いましたっけ?」とピートは言った。
「いや、どうも―申し訳ない。」と店主は言った。「私が間違っていた。でも、よくわからない。コインは一体どこにあるんだ?他の人は店に入っていなかったのに。」
とうとう彼は店に帰っていった。
「彼はまだ不満気ですね。」とピートは警察官に言った。
「コインはなくしやすいんですよ。」と警察官は言った。「ほんのちっぽけなものですから。」
Q.誰が、どんな方法でコインを盗んだか?
・店長の狂言ではない。
・ピートとカーラは盗ってない。
キョウ (2005/01/10(Mon) 20:55:50)
SHOさん、こんばんは。
問題読んで疲れた〜(笑)
犯人はトレイシーとフルート奏者の共犯かな?
その店の窓がフルート奏者が演奏していた
通りに面していて、窓からコインを落として、
チップ入れの帽子に入れる。
だから人通りがあまりなくてもそこで演奏する
必要があった。
SHO ◆wZvmj0BI (2005/01/10(Mon) 21:26:32)
キョウさん、ども☆
完璧な解答をどうもありがとうございます。
では、解答編!
そこへ、何人かの若者が音楽を演奏しに来た。彼らの一人はフルートを持っていた。
「私たちは何も盗んではいません。」とカーラは警察官に言った。
「わかっています。」と警察官は言った。「大丈夫ですよ。」
音楽が演奏され、カーラは聴き入った。彼らはグリーンスリーブス演奏していた。「どこで聞いたのかしら?」と彼女は思った。それから、彼女はコイン・切手ショップの近くにいたフルート奏者のことを思い出していた。「彼はこの曲を演奏していたわ。」と彼女は思い起こした。
ピートはカーラの顔を見て言った。「どうしたの?」と彼はカーラに言った。「なぜそんなふうにして見ているの?」
「今わかったわ!」とカーラは言った。「コインがどうなったか―答えがわかったのよ!」
カーラは今にも駆け出しそうな雰囲気だった。「さあ!」と彼女はピートと警察官に言った。「フルートを持った男の人を探しに行きましょう!」
「それはどんな男の人ですか?」と警察官は言った。
ピートは彼に教えた。それから、カーラとピートと警察官は、コイン・切手ショップの裏に走っていった。フルート奏者は立ち去るところだったが、警察官が彼を呼び止めた。
「待って!」と警察官は言った。「君に聞きたいことがある。」
その男は逃げようとした。「私は―私は―家に帰ってもいいですか?」と彼は言った。
「ちょっとだけですから。」と警察官は言った。彼はカーラを見た。
「あなたはコインを盗りましたね。」とカーラはフルート奏者に言った。「違う!」とその男は言った。彼は逃げ出したが、警察官がまた彼を止めた。
「どのようにして彼は盗んだの?」とピートはカーラに尋ねた。
「店にいた少女よ。」とカーラは言った。「私たち、切手を見たわよね。覚えてる?店主が電話に出たでしょ。少女はそのときにコインを盗ったのよ。」
「フルート奏者はどうやってコインを受け取ったのですか?」と警察官は尋ねた。
「少女が窓からコインを落としたんです。」とカーラは言った。
「人に見られなかったの?」とピートが言った。
「ええ、見られたわ。でも、彼女は他のコインと一緒にそれらをフルート奏者の帽子の中に落としたのよ。」とカーラは言った。
「見ていた人々はコインがとても高価なものであることを知らなかったの。だから、不自然にも何にも思わなかったんだわ。」
警察官はフルート奏者からコインを押収した。一台の車がフルート奏者を警察署に運び、店の少女も連行された。
「ありがとう。」と店主はカーラに言った。「あれらのコインはとても貴重なものなんだ。何かお礼を差し上げたいのだが。」
カーラは微笑んだ。「南アメリカの切手をピートにあげてください。」と彼女は言った。「そうすれば、彼は切手の収集を始めることができますから!」
ピートは、彼女に向かってにっこりと微笑んだ。「ありがとう、カーラ。」と彼は言った。「君はなんて素敵なんだ。」
では、済!
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。