SURVIVAL
SHO ◆wZvmj0BI (2005/01/14(Fri) 16:02:31)
ども。突っ込み歓迎、瞬殺OKです。
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「ここどこ?」僕は言った。
「うーん、多分無人島。」母は答えた。
ある程度予想できた答えだった。僕も僕の両親もクールな方なので騒ぐようなことはしない。
そもそもの始まりは、僕が町内の福引で一等の「太平洋クルージング」だのが当たったことだった。このツアーの船が沈んだので、僕らは板に捕まって、この島に辿り着いたのだ。
島は割と小さかった。前にはきらきらと輝く海、後ろには木陰がたくさんある森という、ありきたりな島だった。
「とりあえず、石を積んでHELPでも作っとくか。」と父が言った。
1時間ほどして出来上がった。
「次はのろしだな。火ぃ付けるものないか?」
「そんなのないよ、父さん。」
僕の青のナップザックには、マンガ本、文庫の小説、飲みかけのペットボトルのオレンジジュース、まだ開けてないスナック菓子、筆記用具、ノート、財布が入っていた。
母さんの黒の紙袋には、化粧道具セット、ソーイングセット、女性週刊誌、携帯電話、ポータブルMDプレーヤー、MD、財布が入っていた。
父さんの茶色の鞄には、ノートパソコン、携帯電話、歯磨きセット、開けてない缶コーヒー、食べ終えたせんべいの袋、財布が入っていた。
殆どのものが濡れてしまっている。しかし、これらのものを見て、父は笑っていた。
「木と木をこすり合わせて火をつける手もあるけど、僕たち全員ひ弱だし…。」
「心配するな。火をつける方法を見つけたよ。」
Q.父が思いついた火をつける方法とは?
ほし (2005/01/14(Fri) 16:16:02)
SHOさんこんにちは。
ではさっそく、瞬殺狙っていきますか(笑)
1.ペットボトルのオレンジジュースを飲み干す。
2.ペットボトルに海水を入れる。
3.むしめがねの要領で光を集め、母の黒の紙袋に点火し火種にする。
4.漫画や小説、週刊誌等で火を強める。
5.そこらへんに落ちている木の枝などで火を絶やさないようにする。
ほとんどの物が濡れているというところが気になりますが、
乾いてから実行すればいいのではないかと。
SHO ◆wZvmj0BI (2005/01/14(Fri) 16:52:14)
ほしさん、ども♪
瞬殺おめでとうございます。(笑)
では解説!
「え…?」
「まず、お前、このオレンジジュースを飲み干してくれ。」
言われた通りに飲み干した。のどが潤う。
「よし。じゃあ母さんと二人で、森に薪になりそうな枝を拾ってきてくれ。その間にこっちも準備する。」
言われたとおり、母さんと二人で、薪になりそうな枝を、合わせて30本ほど拾ってきた。
戻ってみると、太陽の方角に海水を入れたペットボトルが置いてある。そしてその傍には、母さんの黒い紙袋…。
「なるほどなー。」と感心した。
やがて、紙袋はちりちりという音を出して、煙を出した。ペットボトルが凸レンズの役割をして、光を吸収しやすい黒の紙袋に光を一点に集めたのだ。
「ぐずぐずしてらんねーぞ。紙がいくつかあったよな?」
見ると、もう殆ど乾いているノートや週刊誌などが目に入った。
僕はノートのページを適当にちぎって、母さんはあまり興味のないページを選んで燃やした。火は大きくなった。
「よし。じゃ、薪に燃え移らせろ。」
すでに形を組んだ薪に、燃え移らせた。しばらくして、キャンプファイヤーのように燃え上がった。
「キレーねー…。」と母さんが言った。確かにきれいだった。
その日の夜に、火に気づいてくれたヘリコプターが僕たちを救出してくれた。日本に帰って、僕たちは賠償金として、旅行会社からたくさんのお金を受け取った。
ラッキー、って思った。
では、済!
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。