囚人物語
緑茶 (2003/01/10(Fri) 17:40:56)
昔々あるところに、囚人がおりました。
国王は即刻死刑を執行しようと思ったのですが、その囚人は非常にあくどい犯罪を犯したので、ただ殺すだけでは腹の虫がおさまりません。
そこで、王様は少し考え、こう言いました。
「よし、今日から十日間の期限を切って、そのうちのいつかに執行する。その日は貴様には伝えない。自分がいつの日死ぬかわからないと不安で苦しいだろう。」
「・・・しかし王様。それでは絶対に僕を死刑にすることはできませんよ。」
「なぜだ?」
「例えば王様、あなたが十日目に執行しようとするのならば、僕は十日目の朝を迎えますよね。その時、僕は今日死刑されるんだと気づきます。次が無いのですから。しかし王様、あなたの狙いは僕に執行する日を悟られないようにすることですから、十日目の執行はありえない。
ならば、九日目にしてみてはどうか。十日目の執行がありえないのならば、実質的に九日目が最後の日となるので、九日目に入ったとき、今日だとわかります。
ならば、八日目は(省略)・・・故に、執行可能な日は無いのですよ、王様。」
さて、この囚人の論理は正しいのでしょうか?どこかにおかしいところがあるはずです。さて、どこがおかしいのでしょうか?
(長くなってしまってすいません)
Apollo (2003/01/10(Fri) 18:00:42)
仮に九日目になったとしても、
その時点では今日死ぬのか明日死ぬのかはまだわからない。
……ですか?
B.B. (2003/01/10(Fri) 18:13:49)
どーもです。Apolloさんに付け加え。
10日目が死刑執行日というのは10日目になってはじめてわかります。だから9日目のとき10日目が死刑執行日であるかないかはわかりません。ここがおかしいです。
黒ラベル (2003/01/10(Fri) 18:12:29)
過去ログにある、抜き打ちテストと同じ論理ですね。
黒ラベル (2003/01/10(Fri) 20:12:46)
>この囚人の論理は正しいのでしょうか?
この答えは、正しくないですね。
>執行可能な日は無いのですよ、王様
この文より、囚人は死刑の日を特定できないことになります。
従って、王様は適当な日に死刑を行えば良いわけです。
その日は、悟られてないのですから、王様の意図通りですね。
緑茶 (2003/01/11(Sat) 10:04:51)
ああ・・・みなさん正解です。瞬殺でしたねぇ・・・
実はこれパラドックスの死刑囚って論理なんです。
多少アレンジは加えましたけど。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。