愛人の犯罪ならざる復讐
むた (2004/02/09(Mon) 20:04:44)
むた刑事ネタが浮かばないので今回は新聞記者 うしの事件簿です。ま、筆の遊びということで。たまに問題作らんとストレスたまって・・・。ではでは。(登場人物、ストーリーは全てフィクションです。ご了解を。)
俺の名はうし。しがない新聞記者だ。むたと友人なのは掲示板のとおりだ。tころで、俺は今、困った問題に直面している。後輩の女の子、宏美(仮名以下略)というのだが、そいつの悩み事を聞いているのだが・・・・。
「それで、私はAさんと付き合っているのですが・・・。」
恋の悩みは別のやつにやってくれ。
「彼には奥さんも子供もいるんです。」
不倫かい。ますますもって俺にはどうにもできん。
「どうしたらいいでしょう?」
「知るか。」
俺ははき捨てるようにいった。
いやなやつに感じるだろう。でも考えてほしい。なんでも15歳くらい年上のその男には、同じくらいの年の奥さんと中学生くらいの子供がいるとか。で、その男は上司の娘である妻の前では息が詰まりそうで、20代の宏美の前ではリラックスできるとか。そんな話を延々聞かされるのだ。こっちの身にもなってみろ。おいていって後で泣かれてよからぬ噂がたたんとも限らない。ALAS!
それでもなんとかその場を治めてその日は別れた。正直、これ以上関わりあいになりたくはないのだが・・・。
だめだった。一ヵ月後更に進展した話を聞かされる。それも泣きながら・・・。
「彼に別れるって言われたんです・・・。」
彼女は泣きじゃくる。それにしてもよく泣くものだ。彼女の目から出るのが涙でなく石油なら世界のエネルギー不足もかなり解決できるはずだが・・・・。そんな馬鹿なことを考えていると彼女は聞き捨てならないことを言った。
「こうなれば・・・復讐してやる!」
俺は泡食った。いや誤解無いように言っておくが、宏美はおとなしい子なのだ。普段は気弱でまじめな性格だ。ただそれだけに思いつめたら何をするかわからない。第一新聞社の社員が新聞記事になるなんて笑い話にもならん。俺は必死になってとめた。それがどれだけの効果があったかなんて言うを待たないだろう。言ってる自分が何言ってるんだと思っていたぐらいだから・・・。
そしてやはり俺は止められなかった・・・・。ある日のこと彼女はニコニコ笑いながら俺に話しかけてきた。俺は気味悪く感じながらも聞いた。
「吹っ切れたのかい?」
「ええ。」
「それがいい。若いんだから復讐なんて考え捨てて新しい恋を探したほうがよっぽど建設的だよ。」
「ええ、といってももう復讐しましたけど。」
「え?」
「あら、あたしは犯罪なんてしませんよ。ちょっとあるものを送っただけですわ。ヒントは・・・この中にあるものです。あててみます?」
そう言うと彼女は俺の前に小さく薄い封筒を出した。
「危険物ではないですわ。彼以外の人にとってわ。」
呆然とする俺の前で彼女はくすくす笑いながら言った。
「女は恋の前では鬼にも般若にもなるのですわ。」
俺は答えがわかったが恐ろしくて言えず彼女の顔をまじまじと見つめている・・・。
問題:彼女が不倫相手に送ったものとはなんだろうか?
古畑 (2004/02/09(Mon) 20:40:15)
う〜ん、自分とその不倫相手の写った写真でしょうか。不倫を暴露することでの復讐。
ありきたりのような気がしますが、これぐらいしか思いつきません。
むた (2004/02/09(Mon) 20:57:47)
古畑さん、正解です。具体的に書いたらどぎつすぎるか(苦笑)・・・。ま、問題に不備もあったしな・・・。
俺はやっとのことで言葉を搾り出す。
「本人にヌード写真でも送ったのか?」
「正解といいたいところですが、ちょっと違いますわ。送った相手は奥様です。愛のメッセージ付の大サービスで。」
彼女のくすくす笑いがやけに残酷に感じるのはなぜだろう。上司の娘である妻に不倫の事実を知られた彼の社会生命は終わりを告げるだろう。自業自得とはいえ何だか後味が悪い。首を振る俺に彼女はさらに言う。
「でも犯罪ではないですわ。」
確かに。日本の法律に手紙で自分の裸を送ってはいけないというものはない。これが他人の裸だったり、掲示板に張ったら犯罪になるだろう。メッセージも「殺してやる」とかなら犯罪になるが「愛してるわ」ではどうにもならない。俺は彼女の先ほどのセリフを思い出している。
「女は恋の前では鬼にも般若にもなるのですわ。」
般若の意味は「知恵」か。なるほど狡猾なわけだ・・・。
というわけでおめでとう!簡単すぎたかしら・・・。
MASTER (2004/02/09(Mon) 20:55:50)
下着とか?
むた (2004/02/09(Mon) 21:00:50)
下着も方向性は間違ってないけど言い訳がきくので今回は見送らせていただきます。ごめんね。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。