和風ホームズ探偵事務所
和風ホームズ (2005/03/22(Tue) 19:38:46)
今私は有能な助手を募集している。そしてみんなの推理力を向上するために、ここでは何個も問題を出していこうと思います。私の助手になってくれる人はここに書いてください。
ちなみに入団テスト、
【問 題】
相棒のケントの情報に間違いはなかった。忍び込んだメヒュム氏の屋敷には、大きな金庫があった。フィリップの腕に間違いはない。頑丈なカギも、フィリップの腕にかかればあっという間だった。金庫の中には札束や宝石がどっさりとあった。さっそく……と思った瞬間、フィリップの頭に拳銃が突きつけられた。
「泥棒くん、そこまでだ」
金庫の中に気を取られ、後ろから人が近づいていることに気付かなかったのは不覚だった。
「ジョージ、丁重に縛ってあげなさい」
「はい、旦那様」
タキシードの男が、フィリップを縛り上げる。
「やいやい、明かりぐらい付けたらどうなんだ。電気代なんかへでもないだろう」
せめてもの抵抗とばかり、大声を上げるフィリップだった。
「だんなさま、電話がつながりません」
「へ、電話線を切るぐらい、当然だ」
「仕方ない、ジョージ。私がここを見ているから、外まで走って警官を呼んできてくれないか」
「はい、かしこまりました」
ジョージは屋敷を出ていったが、すぐに警官を連れて戻ってきた。
「ご主人様、ちょうどパトロール中のお巡りさんがおりましたので、連れて参りました」
「お、こいつは手配中のフィリップじゃないか。大物ですよ。ご主人さん、お手柄でしたね。明日、書の方から感謝状が出ると思いますよ。ほら、さっさと歩け。それでは、失礼します」
縛られたままのフィリップを連れ、警官は屋敷を出ていった。
ところが翌日、警察署の元にメヒュム氏と執事が現れた。
「た、た、大変だ。泥棒が入られた。金庫の中の金や宝石がごっそり取られた。わしゃ、破産じゃ」
一方、隣町ではハンバーガーを食べながらのんびりと歩くフィリップとケントがいた。
果たして、この不思議な話の真実は?
この問題を解き、ぜひ私の助手になってくれたまえ!!
古畑 (2005/03/22(Tue) 20:06:23)
当たっていなかったら申し訳ないですが推理を述べさせてもらいますね。
>やいやい、明かりぐらい付けたらどうなんだ。
つまり主人と執事は明かりをつけたと解釈して良いのでしょうか?もしそうだとすれば、それが盗みは失敗してしまった、いわゆるSOSのサインではなかったのでしょうか。プロの泥棒ならわざわざ家の明かりをつけて物色したりしないですから。そこで相棒のケント=警官(まぁ、偽警官か本物の警官かは定かではありませんが〉の登場です。フィリップを連行するよう見せかけて一緒に逃げた。これで辻褄は合うと思いますがどうでしょうか?
化跡砲 ◆Muo9c4XE (2005/03/22(Tue) 20:47:21)
はじめまして、和風ホームズさん。
箇条書きにしてみます。
・警官はフィリップの相棒のケントで、二人はそのまま隣町へ逃げた。
・フィリップをつかまえた男はメヒュム氏ではなく、当然、ジョージもメヒュム氏の執事ではなかった。
・その後、にせメヒュム氏とジョージはフィリップが開けた金庫の中身を盗み、ゆうゆうと立ち去った。
というところでいかかでしょう。
むた (2005/03/22(Tue) 20:43:26)
私は明かりをつけていないに一票。
警官がケントで、ジョージも実は仲間だった。で警官を呼びにいくときに、札束や宝石をもっていった。
サイン (2005/03/22(Tue) 20:53:06)
結果的につながらなかったが、電話のボタンを押せたのですから。
電気をつけた。でもよいのではないでしょうか?
後は皆さんと同じで、警察官も仲間だった。
小ばか (2005/03/23(Wed) 02:29:01)
和風ホームズさん、はじめまして。
私も化跡砲さんと同意見です。
メヒュム氏とジョージが偽者だったので明かりをつけなかったと考えるのが
自然です。警官を呼びに行った点は多少疑問ですが、にせ警官と承知の上なら
納得できます。
和風ホームズ (2005/03/23(Wed) 16:35:59)
解答です!!
フィリップを連れていった警官は、実はケントの変装姿だった。ケントは警官の格好をしながら見張りを努めていたのである。つかまった事を悟ったケントは、タキシードの男が出てきたのを幸い、パトロール中の警官の振りをしたのである。フィリップを連れていった警官は、実はケントの変装姿だった。ケントは警官の格好をしながら見張りを努めていたのである。捕まったことを悟ったケントは、タキシードの男が出てきたのを幸い、パトロール中の警官の振りをしたわけである。
ところが、フィリップを捕まえた旦那とタキシードの男は、メヒュム氏と執事ではなかった。この二人も、実は泥棒だったのである。メヒュム氏の金庫を狙って押し入ったところ、フィリップが入ってきたので、とっさに屋敷の主人と執事という扮装をしたのだ。フィリップを捕まえても明かりを付けなかったのは、そういうわけだった。
この問題はケネス・ダイアーの「怪盗往来」という話です。ちなみに助手になってくれる方は教えてください!!
続いて「助手になるための入試テスト」です
【問 題】
ある冬の日、新聞記者の神谷は大学時代の恩師、中川教授に呼ばれて大学の研究所に行った。赤煉瓦造りの古い建物である。
教授は研究室の隣にある応接室に招いて、石油ストーブに点火してからこう言った。
「じつはきみに個人的な捜査をお願いしたい」
「どういったことでしょうか」
「最近、わしの研究データが誰かにコピーされているようなんだ。それできみに犯人を突き止めて……」
その時、助手が二人のコーヒーを運んできたので、教授は口をつぐんだ。
助手は大きな薬缶も持ってきて、ストーブの上に置くと、部屋から出ていった。
教授は椅子から立ち上がり、用心深くドアに鍵を掛けた。
「さあ、これで邪魔は入らないだろう。いまは自分の助手さえ信用できないのでね」
椅子に戻ると、コーヒーを飲みながら、研究データが盗写された経過を詳しく話した。神谷もコーヒーを飲みながら熱心に聞いていたが、急に頭がポーッとして眠くなった。
「しまった! 眠り薬をもられた」
そう気付いたときはもう遅かった。全身が痺れて、深い眠りに落ちたのである。
何分、いや、何時間ぐらい眠っただろうか。ふと目が覚めると、中川教授が椅子の背にもたれたまま死んでいた。長さ4センチぐらいの針が、教授の首に突き刺さっていた。どうやら毒矢らしい。びっくりした神谷は、さっきの助手に知らせるため、部屋から出ようとしたが、ドアは中から鍵がかかっていた。その鍵は、さっき教授が掛けたままの状態で、鍵穴に差し込んであるのだ。窓も錠がかかっていたので、応接室は完全な密室だった。
「このままでは、ぼくが犯人にされてしまう」
慌てた神谷だったが、毒針に小さなコルクの栓がついていたこと、そして薬缶の湯がまだ沸騰していたことからすぐにこの密室殺人事件の謎を解いたのである。さて、どのようなトリックだろう。
TK4 (2005/03/23(Wed) 17:09:18)
ん〜、解答が出てしまいましたねぇ・・・
お宝盗ったのにハンバーガーだったのと、容姿描写が無かったのと、家の人間が電気を点けなかったので、おそらくとは思えたのですが・・・
乗り遅れた・・・
という事で、2問目回答です。
助手が犯人でしょう。薬缶に予め穴を開け針の付いたコルクを詰めておく。
それを、コーヒーと共に持ち込み、置く時に角度を調整する。
そして、部屋を出ると、そんな所ではないでしょうか?
和風ホームズ (2005/03/23(Wed) 18:07:50)
こんにちはTK4さん始めまして!!いきなり正解です!!これでTK4さんは和風ホームズ探偵事務所に入る事ができます。クイズを解いたら称号が上がって行くというシステムにしますちなみにTK4さんは探偵勉強生です更なるレベルアップを図ってがんばってください!!
それでは解答・・
犯人は助手です。大きな薬缶の口の中に、コルク栓のついた毒針をきつく差し込んでおいた。そして、薬缶をストーブに置くとき、薬缶の口を中川教授の方に向けてから部屋を出た。しかもその薬缶は、ふたがハンダ付けされており、小さい穴もふさいであった。
中川教授と神谷が眠っている間に、薬缶の湯が沸騰し、膨張する蒸気の圧力で毒針が勢いよく飛び出して、教授の首に命中したのである。もちろん、薬缶を置く位置などは前もって実験しておいたのだ。
続いての問題この問題はなかなか難解だったなー。この問題はノーヒントで行くぞ!!
問題
リベンジへの招待
「マスター、聞いてないよ。知り合いがドラゴンなんて……」
「気にするな……」
マスターのテストを終え、無事に帰ってきた俺はいつまでもマスターにこうぼやいていた。その俺にマスターはワインを差し出した。
「まぁ……古い知り合いだよ……」
マスターは少し嬉しそうに言った。
「どうやって知り合いになったんだよ。普通会ったら殺されるだろ?」
「ああ……昔、あいつが森の奥でいきなり攻撃してきやがってな……そこから一昼夜戦って、知り合ったんだ……」
「ドラゴンと一昼夜?!」
「まぁ……それから暇な時は喧嘩しに行ったり、一緒に酒を飲むようになった……ということだ……」
絶対おかしいと思いながらも、珍しく自分のことを語っているので、そのまま聞いていた。するとマスターは、クロウとの思い出話を長々と語った。月や花を見ながら酒を交わしたこと、些細な事から本気で喧嘩になり森に穴が開いてしまったこと、その穴が今では湖になり、クロウが住むようになったことなど、様々な話をしてくれた。しかし、クロウとの話が尽きたのか、少しの間沈黙が流れた。
俺はその沈黙を逃さなかった。
「マスターってカインっていう名前なんだってな。クロウに聞いたよ。」
またも周りは沈黙に包まれたが、先ほどの緩んだ空気とは違い、今度の沈黙は重いものだった。
数分後、その沈黙を破ったのはマスターだった。
「昔の名だ……忘れろ……」
その目には鬼気迫るものがあった。何か過去を知られたくない理由があるのだろう。俺にはそれ以上詮索することはできなかった。
「どうだ?もう一度……プルト遺跡に行きたいか?」
いつも間にかいつもの表情になったマスターが聞いてきた。
「ああ、そりゃあ行きたいけど、何でだ?」
「そうか……」
そう言うとティルを呼び、俺たちの前に小さな石版を出した。
「これは……ある冒険者が刻んだものだ……これが解けるのなら、もう一度行ってこい……」
話を聞くと、この石版はいつの時代かわからないが、世界中を旅した冒険者が初心者に対して冒険者の心得について記したものらしい。俺はすばやくその暗号を書きとめると、ティルに石版を渡した。
その石版には次のように書かれていた。
Nobody gets genuine notions and right ideas.
I recently realized everybody is not God, God is nonexistence.
Go a gloomy graveyard and notice everyone is dead.
But never dread dying.
I guide novices a real road...
(訳)誰も真の観念と正確な考えを得ることはできないのだ。
誰も神でもなく、神などいないことを最近悟った。
薄暗い墓場に行ってみろ。すると誰だって死ぬのだと気付かされるだろう。
しかし、死を決して恐れてはならない。
私が初心者に本当の道と言うものを教えてやろう…
この石版に隠されている言葉を推理して欲しい!!悪いがこの問題はヒントは出せない・・ぜひ心して推理してくれたまえ!!
古畑 (2005/03/25(Fri) 13:52:09)
暗号は苦手なんですが、こちらもリベンンジでいきますよ。d(>▽O)課題などはこの際放っておきます。(゚゚;)\(--;)オイオイ
暗号のほうは見てみると単語の頭文字に統一性を感じます。そこで各頭文字を分けていくと、bが1個、eが2個、dが3個、aが4個、rが5個、iが6個、nが7個、gが8個になります。その順番に並べるとBe daring「勇敢でありなさい」となります。
これでどうでしょうか。^^
和風ホームズ (2005/03/25(Fri) 15:12:50)
古畑さん見事大正解です!!やっぱり古畑さんはすごいですね!!私の今まで会ってきた探偵で一番尊敬しますよ。
今回の暗号はまず、それぞれの単語の最初の一文字で分類します。するとbが一つ、eが二つ、dが三つ、aが四つ、rが五つ、iが六つ、nが七つ、gが八つとなります。それを少ない順に並べるとBe daringがでてきます。
この問題は難問クラスなので、一気に探偵レベルは上がります。そしていま古畑さんのレベルは、私立探偵レベルです。更なるレベルアップを目ざしてがんばってください!!ちなみに古畑さんには和風ワトソンがお世話になっています。推理クイズはすきなのですが、あまりクイズを解くのは得意じゃないのでいろいろヒントをねだってきますがどうかお願いします。
今日はみなさんに宿題です!!
僕も探偵として更なるレベルアップを望んでいます、そこで僕を悩ませるような推理クイズを募集しますどんどん書き込んでください!!
ちなみに今日の問題は、
問題【殺人実験室】
「ホームズ、もう目を覚ました方がいいよ」
「何言ってるの? 俺はしっかりと起きてるよ」
そう、今日のホームズはいつもと違って、テキパキとした動きで、フーチ(振り子仕掛け)と水晶玉を手に事務所のテーブルに広げられた地図に視線を走らせていた。
「そうじゃなくてっ」
百瀬は向かいのソファに座って、その愛の様子を呆れた顔で見つめる。
「――聞いたよ。相楽坂町3丁目のビル建設予定地の幽霊退治だって?」
「そうなんだよ。建設工事中に不可解な事故が多発して困ってるって。でも、あの場所に霊が居付くようないわくのある話は得られなかったからね。あの近辺で、それらしき場所を探ってるんだよ」
「いい?ホームズ 幽霊なんてものは存在しないの すべての奇妙な現象は、科学の力で証明できるんだから」
愛の視界に無理矢理入りこんでくる百瀬。
「あぁ、邪魔っ! 久しぶりの大きい仕事なんだから これがうまく行けば、大金が手に入るんだよ」
「それって詐欺じゃないの・・・?」
ソファに座りなおす百瀬。もうその声はホームズの耳に届いていない。
「――あ、そうだ。ホームズ、電話借りるね」
奥の机に据えられた電話へと向かう百瀬。一度、壁の時計に視線を向け、受話器を取った。
ルルルル、ルルルル、ルルルル・・・
スピーカーをオンにして、受話器を机に置いてソファに戻る百瀬。呼び出し音が、部屋中に響く。
「・・・・・・何、それ?」
呼び出したまま放置された電話のほうを見て、ホームズが言った。
「うん。うちの大学の教授がね、このところ毎日夜遅くまで研究実験をやってるんだ。それで、今日は8時まで仮眠を取るから、8時になったら起こしてくれって頼まれたの」
「いや、なんであのまま放ってるの? 耳障りなんだけど」
「教授、一度寝たらなかなか起きないんだよ。5分、10分鳴らしても起きないときもあるし」
「5分、10分もあのままですか・・・」
ひとつため息をついて、再び地図に目を向ける。
・・・ルルルル、ルルルル、ルルルル・・・
「だぁ〜〜っ!! うるさいっ! 集中できないっ! 百瀬くんの陰謀!?」
「陰謀、って・・・」
「だいたい、目覚しかければ済む話でしょ?」
怒りの矛先が見知らぬ教授にも向かう。
「研究にうちこみたいから、時計は部屋には置かないんだってさ」
「何? 研究室で寝てるわけ?」
「う〜ん、研究室っていうか、実験室だね。正確な実験データを得られるように、部屋は一定の温度、湿度、気圧に設定できるようにコンピュータ制御されてるから、眠るのにも最適だってさ」
「何言ってるかわかんない」
・・・ルルルル、ルルルル、ルル・・・
ちょうどそのとき、呼び出し音が途切れた。
急いで電話へ向かう百瀬。
「あ、もしもし、百瀬ですっ!」
『・・・あぁ、もうそんな時間か。8時3分か・・・』
その言葉に、つられて時計を見る百瀬。
「これからまた実験ですか?」
『あぁ、今日もまた徹夜だよ。』
「お体には十分気をつけてくださいね」
『あぁ、ありがとう。じゃあ、これで・・・』
「失礼します」
プツッ・・・ツー、ツー、ツー・・・
百瀬は電話口で丁寧に礼をして、受話器を置いた。
「はぁ、これで静かになった・・・」
「ホームズ、そもそも一般的に幽霊と呼ばれてるものはね・・・」
「いや、ならないか・・・」
翌日。百瀬を連れて、音羽刑事が和風ホームズ探偵事務所を訪ねてきた。
昨夜、とある殺人事件が発生し、その容疑者が例の教授だというのだ。
事件の発覚は、昨夜の8時過ぎ。現場は、柏葉町にある大学の施設である。被害者はこの大学の教授である平沢和史。死因は、建物の3階の窓から転落したことによる転落死。現場の施設は私鉄の駅の近くで、帰宅途中の会社員など数人がこの教授の転落を目撃していた。そのとき、3階の窓に人影も目撃されている。転落の直前、その窓から懐中電灯の光のようなものが何度も点滅していたという。被害者からは、睡眠薬の成分が検出され、眠らされたあとに窓から落とされたと思われる。
容疑者の教授、高沼平吉に疑惑の目が向けられたのは、その大学の施設付近で目撃されたからである。また、高沼教授は、被害者の平沢にある研究のデータを盗まれたと訴えていたこともあり、動機もあると考えられた。しかし、昨夜高沼教授がいたという大学の実験室は、現場から車で15分の距離にあり、当然、昨夜のことをアリバイとして証言したのである。
「8時過ぎにここから教授に電話したからね。教授にはアリバイがあるよ」
と、百瀬。
「携帯にかけたんじゃないの?」
ホームズが尋ねる。
「いいや、実験室据え置きの電話だよ」
「その電話、特別な機能とかないんですか?」
みどりが尋ねる。・・・って、
「またもいつの間に!?」
「そんな言いかたないでしょ。それに、今日はちゃんと用事があってきたんです。気の利く助手がいていいじゃないですか」
驚くホームズに、レモンティーを差し出すみどり。
「あぁ、こんなクソ暑い季節に熱い紅茶を出すなんて気の利かない助手ですねぇ」
「もうっ! いいです!」
プイッと、キッチンの方へ歩いていったみどり。
すぐに愛の前へ戻ってきて、ティーカップに氷を2,3コ放り投げた。
「――これでいいでしょっ!」
「そんな投げやりな・・・」
苦笑いのホームズ。
「電話の機能の件だけどね。実験室にあった電話はシンプルなもので、あるのは短縮ダイアルと留守電機能だけだったよ」
頭をかきながら報告する音羽刑事。
「じゃあ、教授の声は留守電のテープだったんじゃないですか?」
みどりがホームズの隣に座る。
「それはないよ。俺と会話したもん」
「転送して違う場所で受けたとか」
と、ホームズ。
「それも調べたんだけど、実験室の電話にはさっきも言ったように転送の機能はないし、電話会社に問い合わせても、転送やそのほかのサービスを利用したことはないようだよ」
「みんな、何がなんでも教授を犯人にしようとしなくても・・・」
弁護側に立つ百瀬。
「いや、怪しい点が2つあるからね・・・」
ホームズはそうつぶやいて、テーブルに視線を落とす。
「電話の機能を使ったトリック、っていう可能性はなくなったってことですか・・・じゃあ、離れた場所にいて被害者を転落させることができるトリックかな?」
「それなら、現場近くで目撃された容疑者の姿は何なの?」
「あ、そうか・・・」
黙り込む4人。最初に口を開いたのはみどりである。
「容疑者の教授ってどんな人ですか、百瀬さん」
「う〜ん、そうだなぁ・・・口が悪くてケチで・・・」
「ホームズみたいな人だな」
と、音羽刑事。ホームズの鋭い視線が刺さる。
「困ったことがあるとすぐ人に頼って・・・」
「マサみたいなやつだな」
と、ホームズ。
「熱中すると、ひとりでも研究にうちこんでしまう科学オタクで・・・」
「百瀬みたいな野郎だな」
これは、ホームズと音羽刑事が2人で。
「なんですか、それ! もういいです!」
みどりみたいにふくれる百瀬。
「昨日やってた研究って何なの?」
「昇華現象に伴う直接接触熱交換について、最近では実験や何かをやってたみたいだけど」
「何言ってるかわかんない」
「ホームズが聞いたんでしょ」
苦笑いの百瀬。
「昇華っていうのはね、物質が固体の状態から・・・」
「もういいって! 頭痛くなる」
ティーカップに手を伸ばすホームズ。ひとくち飲んで、目の色が変わった。
「――そうだ、これは・・・なるほど、トリックがわかったよ」
この問題はなかなかの難問だ少々解くのには難しいかもしれん、心して挑みたまえ!!
古畑 (2005/03/29(Tue) 12:53:12)
このまま流されるのは非常に勿体無いので上げておきますね。
さて、作中で登場人物が言っている教授の2つの怪しい点のうち1つは
>研究にうちこみたいから、時計は部屋には置かないんだってさ
>・・・あぁ、もうそんな時間か。8時3分か・・・
もちろん、これでしょうがあと1つ見落としてしまっているようです。それにどうも見る限りでは化学がいるような予感もします。もちろん発想自体を昇華というものに比喩しているのかもしれませんけれど。とにかくもう少し考えてみますね。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。