神様、あんたはどこにいる?
むた (2005/10/29(Sat) 11:39:54)
人が殺されて、犯人に対して最も怒りを感じるべきは被害者の家族?友人?
いいえ、それは被害者本人でしょう。ところが中には困ったやつがいるもんで・・・。
「すいません、教えていただきたいことがあるんですが。」
受付に書類をもって一人の男がやってきました。書類には「呪殺申請書」と書いてあります。ああ、申し遅れましたが、私は閻魔庁の殺人一部門復讐課の職員です。名前は・・・・とりあえずジャンクと呼んでください。
「なんでしょうか?」
「この書類の書き方なんですがね、この呪い殺す人がわからない場合はどうしたらいいですかねー?」
そうなんです。あなたの今生きてる現世ではよく「呪ってやる!」なんて言いますが、呪いをかけるには閻魔庁の許可を受けなければやってはいけないんです。
それにしても相手がわからないのは困ったものです。そうなると許可はなかなかおりません。
「とりあえず、話だけでも聞かせてもらえませんか?」
「ええ、私は毒殺されたんですけどね。」
「はい。」
「死んだ日の前日は友人と二人で自宅でお酒を飲んでいたんですよ。まあ、仕事上のライバルに当たるやつだったんですが。私一人暮らしなんで。」
確かにこの男はいかにもお酒が好きそうです。
「それで、飲みながら友人の彼女が嫉妬深いとか束縛が強いとかそういう話を聞いていたんですよ。」
「あなた相手はライバルでしょう?人がいいんですねー。」
「ええ、それでひとしきり飲んだ後で、眠くなってきたんでその日はヤツを泊めてやることになって二人とも寝床についたんです。」
「ふむふむ。」
「そしたら、夜中になったら奴の彼女が押しかけてきまして、それで目を覚ましたんですよ。気づいたら奴はいなくなってましてね。一応書置きがありました。」
「彼女はどうしたんですか?」
「いや、大変でした。鍵を開けたらすごい剣幕で中に入ってきて、部屋を一回りした後で書置きを持ってでていっちまったんですよ。」
「見回るところは見てました?」
「剣幕がすごいんで隣の部屋に避難してました。」
「気が弱いのねー・・・。」
「で、彼女が帰った後で鍵をかけて、それで一息つくためにお茶を飲んだらそのお茶なりお湯なりに毒が入っていて死んじまったんです。多分二人のうちのどっちかが犯人だと思うんですが、部屋に鍵があったせいで現世では自殺に処理されちまうし、奴がいた証拠もなくなっていたんで・・・。」
「なるほど、それで申請をわかりました。一応私が思うに犯人はですね・・・。」
問題:犯人はどのようにして密室殺人を成功させたのであろうか?そして犯人は誰であろうか?
線分ft (2005/10/29(Sat) 15:03:09)
こんばんは
この題名は私に答えろという事か、と勝手に解釈した線分ftです。
(いや、まぁ、冗談ですが)
さて、回答。
・犯人は「ライバルの彼女」。ライバルの為に「私」を毒殺。
「ライバル」に容疑が掛からない様に書置きを持ち去る。
・犯人は「私」。「ライバル」を呪い殺す為に自殺。
・犯人は「ライバル」と「彼女」の共犯。
「ライバル」は帰ったと見せかけて、「彼女」と一緒に出た。
何だか良く分からない回答ですが、ご寛恕を。
ところで、「両方呪い殺せば万事解決」と思ったのは私だけでしょうか?
むた (2005/10/29(Sat) 15:43:56)
えっと共犯で正解です。ただ、彼が一緒にでたとなると鍵の問題が残ります。
そこさえクリアすれば解決ですね。
ヒント:
「んで鍵はどこにあったんですか?」
「いやー、酔っててよく覚えてないですけど、あそこに置いた覚えはないんだけどなー?」
むた (2005/10/30(Sun) 16:33:01)
うーむ、とまってしまった。(−−;
ヒントが必要かの・・・・?
線分ft (2005/10/30(Sun) 18:56:33)
2005/10/31(Mon) 18:56:32 編集(投稿者)
こんばんは
実は問題を良く分からずに回答した線分ftです。
(あはははは……^^;)
さて、事件の推移を私なりに纏めると……
1.私と奴が家の中で酒宴。
2.(奴が書き置きを残していなくなる)。
3.彼女が訪問、私が鍵を開ける。
4.彼女が書き置きを回収して出る。私が鍵を掛ける。
5.服毒。
と、なるのですが……はて、何がオカシイのだろう?^^;
強いて言えば、鍵が掛かっていたと思われるのに「奴」がいなくなっている事
(まさか、オートロックではあるまい)が妙なので
一応、それだけ解決して回答したのですが……
───
何故か、内側から施錠する時にも鍵が要ると思い込んでいた……orz
問題以前の問題か……
吉吉 (2005/10/30(Sun) 19:15:51)
自分なりの推理ですが…
奴は毒入りのお茶が出来るよう細工して鍵を持って出て行き、鍵をかけて彼女に会いに行った。
そして、彼女は鍵を持って私の部屋に入り、うろついている間にこっそり鍵を置いて出て行く。
これでどうでしょうか?
多分駄目(ぇ
むた (2005/10/30(Sun) 20:06:00)
そうです、吉吉さん正解です。ライバルがいなくなった後、鍵がかかっているということはかけて出て行ったということです。で、彼女が暴れるふりして鍵を置いて書置きを回収したわけです。では、ジャンクくんと亡者の会話をお楽しみください。
「なんだって!犯人は二人だったんですか!」
男は驚いています。
「なんてこった・・・二人以上の場合は理由書が必要になるじゃないですか・・・私文章苦手なんですよね・・・・。」
「なんでしたら、嘘つき地獄でも紹介しましょうか?あそこには生前に弁護士や税理士、司法書士やってた奴がゴロゴロいますから。」
「それだってただじゃないでしょう・・・?」
肩を落とす男に私は質問します。
「で、お亡くなりになったのはいつですか?」
「三日前です・・・。」
「ふむ、それなら書類をだすんはまだ早いかもしれませんよ。」
驚く男に私はスイッチを入れます。まあ古い言葉で言うと波璃の鏡とかいうものです。違ったかな?まあモニターみたいなものです。
そこに映った映像で三人の男が会話しています。
『状況は自殺なのだが・・・。』
『ですが、警部。聞き込みでは被害者が亡くなる前日に部屋の前から女性の金切り声が聞こえたそうです。』
『ふむ、その女性が何か事件と関連があるというのだな?』
『はい。』
『よし、わかった。ヤグチは聞き込みを続行してくれ。むたは被害者の交友関係を洗え、いいな!』
二人の刑事が飛び出していくのが見えます。
「おそらく、交友関係その他から犯人まで行き着くのに時間はそうかからんでしょう。まずは捜査の進展具合を見てから書類を出されてはいかがです?」
「そうですね、わかりました。それにしても・・・・あの刑事たちの夢枕に立ちたい気分ですよ。」
「ああ、それなら18階の伝達三部門にお願いしますね。」
私は書類を返すと男は部屋を出て行った。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。