火星での出来事〜過去問からの出題３〜

SHO ◆wZvmj0BI　(2004/12/15(Wed) 22:31:06)

過去問シリーズはこれで最後かもしれません。（だってネタ切れだから。）
今回はちょっとSFチック♪
しかも、2問に分けて出します。

―――そう遠くない未来の話―――かも。

「火星ではほとんど犯罪が起こりません。」とローリングス警部が言った。「だから私は地球へ戻るんです。」
私たちは宇宙ステーションの出発ロビーに腰掛けていた。私たちは火星の小さな衛星にいた。片側の窓から、大きな惑星である火星の姿が見えた。私たちは地球行きの宇宙船を待っていた。
「時々、面白い事件が起こります。」と警部が言った。
「あなたは美術商でいらっしゃいますね。美術品を売買なさっているんでしょう、マッカーさん？」彼は近くに座っている小柄な男性の方を向いた。
「メリディアン市で起こった窃盗事件のことをお聞きになりましたか？」
マッカー氏は首を横に振って、「覚えがありませんな。」と言った。
「そのことを知っているのは多くありません。」と警部が言った。
「地球から来た泥棒が、有名なセイレーンの女神像を盗もうとしたのです。」
セイレーンの女神像は高さ8インチで、サンドストーンでできている。大変古いもので、美術的価値も高く、とても有名だ。
それはメリディアン市の美術館に収蔵されていて、美術館の中で最も重要なものだった。火星を訪れる観光客は、お土産にそのレプリカを買って地球に持ち帰る。
「どうしてそれを盗んだりしたんですか？」と私は聞いた。
「順にお話しますよ。」と警部が言った。
「もちろん、泥棒を雇った人間がいるんです。泥棒は誰かのために――おそらく有名な美術商でしょうが――盗みを働いたのです。ダニー・ウェーバー、泥棒の名前ですが、彼はメリディアンウェストのホテルに滞在していました。彼は美術館の休館日が、毎週日曜日だと知っていました。土曜日に、彼は反対側のメリディアンイーストまで歩き、美術館に行きました。彼は美術館の中を見て回りました。セイレーンの女神像は大きな部屋の真ん中に置いてありました。ダニー・ウェーバーは小部屋に身を潜め、美術館が閉まるまで待ちました。ベルが鳴り、客が美術館からいなくなりました。しかし、ダニー・ウェーバーはそこにじっとしていました。真夜中に彼は仕事を始めました。」
「警備員はどうしたんですか？」と私は尋ねた。「彼らがダニーを見つけたんじゃないんですか？」
警部は笑って「火星には警備員はおりません。」と答えた。「通常は警備員など必要ないのです。市外に出るときに係員がかばんを調べますからね。盗品を持って逃げることなどできません。」
確かにそうだった。火星では犯罪が起こらないというのはそういうことだったのだ。

では、ダニーはどうやって怪しまれずにセイレーンの女神像を盗み出すつもりだったのでしょうか？

終わったら続いて第2問も出します。


美術館からセイレーンの女神像を持ち出した時点で盗みは成立している
泥棒への依頼は窃盗および破棄だった　サンドストーンの像なら壊すのは簡単
依頼主の美術商はうっかり偽者の像を美術館に売った、その発覚をおそれたのでは


レプリカの箱に入れて持ち帰ったのでしょう。


ＳＨＯさん毎度です！
答えはきっと、
レプリカの中身をくりぬきます。
そして、本物に被せたんです。
そうすればチェックされても、レプリカで通じます。


SHOさんこんちわ〜。
TK4さんの答えがあってるような気がするけど、、、
ちょっとイメージを変えて
レプリカをたくさん購入し、その袋の中へ本物もいれた。木の葉を隠すなら森の中ってことで・・・


SHOさん、どうも。
私もTK4さんの答えがあってるような気がしますが、

>市外に出るときに係員がかばんを調べますからね。
かばんはダメなので服の中に隠した。
８インチくらいならなんとかなるでしょう。

>木の葉を隠すなら森の中ってことで・・・
ヅラを隠すなら髪の毛の中！
シリコン隠すなら乳の中！
Apolloを隠すならほにゃみの中！
ってことで・・・（笑）（これが書きたかっただけかも・・・）


ども
一番の疑問はレプリカの材質ですね
結局の所いままででた答えのバリエーションだとは思いますが

いっそのこと思い切って自分でロケットを打ち上げ後で回収するっていうのはどうでしょう？


皆様、どうもですｗ
いろいろと奇抜なアイデアが飛び交っておりますが、（凄）正解は出てるので、発表＆第2問を出題したいと思います！

警部は続けた。「真夜中に、ダニーは道具をひとそろい取り出しました。女神像はガラスと金属でできた特別な箱に入っていました。彼はその箱を注意深く切りました。彼の計画と言うのは、とても単純なものでした。彼は女神像のレプリカを持っていたのです。彼は本物の彫像を取り出し、代わりにレプリカを箱の中に置いておくつもりでした。それから彼は小部屋に戻り、隠れているのです。月曜日の朝、彼は美術館を訪れた大勢の客にまぎれて外に出るつもりでした。ちょうど探偵さんたちの集まりもメリディアン市に来ていたのですが、黒ラベルさんや、TK4さんという方が、私の話を聞く前にこの計画を見破られました。レプリカを使うというのは、いささか彼らにとっては簡単すぎたようです。」ここで警部は一息入れた。
「話を戻します。そうしたところダニーはひどく驚きました。朝の8時30分に人に会うとは思ってもみなかったのです。美術館は日曜が休館日であることを彼は知っていました。しかし物音が聞こえ、――ドアが開きかけて――美術館の職員が入ってきたのです！ダニーは自分の道具と女神像を落として逃走しました。女神像に傷が付かなかったのは本当によかったことです…。通りに出て、彼はさらに驚きました。人々が仕事に出かけていたのです。皆、忙しくしていました。」

なぜ、特別な日でもないのに、美術館の職員は仕事をしていたのでしょう？
ちょっと難しいかもしれません。（少なくとも1問目よりは）
無理矢理正解者の名前を入れてしまったことをお詫び申し上げます。（何で）


SHOさんこんちわ〜
自信薄ですが、、
・ダニーは地球の時間で物事を考えていた。しかし、地球上にも時差があるように、火星にもそのような時間の差が生じたのではないのでしょうか。つまり、盗みに入った時、日曜ではなかった。
う〜む、やっぱり違うかな。



SHOさんどうも　1問目は自信があったのですが
・火星の一週間は7日ではなかった
・火星の「休館日」はとても徹底したものだった
　布団を敷き、その上に美術館を横に倒し、建物を実際に休める日だった



鷹さん、斑猫さん、ども☆
うーん、鷹さんのを正解にします。95％正解かも！
では解答編！

「彼の何がいけなかったのですか？」と私は尋ねた。
「そんな間違いをするのは、地球から来た人だけです。」と警部は言った。
「地球には日付変更線がありますが、それがあるのは太平洋の海の上です。火星にも日付変更線はあるのですが、それはある都市、実はメリディアン市を通っています。メリディアンウェストでは日曜日でも、メリディアンイーストではまだ土曜日だったのです。ダニーはそんなこと考えてもみませんでした。警察は簡単に彼を見つけ出しました。ダニーには気の毒なことでした。先ほどの探偵さん達の中では、鷹さんという方が解かれていますね。」
そこで私は、「ダニーはどうなったんですか？」と尋ねた。
「火星には刑務所がありません。」と警部は言った。「代わりに、彼は6年間特別な仕事をさせられることになりました。彼はメリディアン市美術館の警備員になったのです！」
「では、彼を雇った人間はどうなったのですか？」と私は聞いた。「彼らを捕まえたんですか？」
「まだです。」と警部は言った。彼は美術商のマッカーの氏の方を向いた。美術商はとても静かだった。「あなたはダニーの依頼人を捕まえると思いますか？」と警部は尋ねた。彼はマッカー氏をしげしげと見た。
「顔色が優れないようですね。宇宙酔いの薬はいかがですか、マッカーさん？」
「結構です。」と美術商は言った。彼の声は氷のように冷たくて、私はショックを受けた。私は彼と警部の顔を交互に見た。2人とも奇妙な表情を浮かべている。
面白い旅になりそうだと、私は密かに考えた。しかもとびきり面白いものに。

では済！


※　問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。