映画の特撮から出題
斑猫 ◆XMrov1pg (2004/12/25(Sat) 12:49:01)
CG・合成技術が無い時代、映画の特撮は「知恵」と「根性」で撮るものでした
「このシーンどうやって撮ったんだ」と推理するのが映画ファンの楽しみでした
試しに2問つくりました
有名な作品ですので知ってる方が瞬殺するでしょうけど
推理問題として楽しめると思います 考えてみてください
問題 どうやって撮影したのでしょう
1 隠し砦の三悪人 1958 黒澤明
ハリウッドの監督たちが唖然としたシーン
馬を全力で走らせる侍 林の中を延々と抜けていく
カメラは横からピタリと追い続ける ピントはまったくずれない
通常の撮影法なら 林を切り開き馬がまっすぐ走れる道をつくる
それと平行してやはり長くまっすぐなレールを敷く
カメラを乗せた台車を 馬と同じスピードで走らせる
多くの時間と費用がかかり、とても困難な撮影になることは間違いない
2 2001年宇宙の旅 1968 スタンリー・キューブリック
この映画は特撮アイデアの宝庫です
宇宙空間を移動中の宇宙船の窓を見ると
中で乗務員が動いているんですよ ほんとにスゴイ
無重力になったシャトル船内のシーン
空中でフワフワと浮かぶペン ゆっくりと回転している
女性が近づきそのペンを手にとる
物を空中に浮かべるには 普通糸で吊りますが
キューブリック監督は、自然に浮かべ、自然に回転させるため
糸もワイヤーも使いませんでした
もちろん背景にも、まったく不自然さはありません
SHO ◆wZvmj0BI (2004/12/25(Sat) 14:31:41)
斑猫さんの問題も、難しいんですよね〜。さすがです。
自分は映画自体あまり見ないので、純粋に推理を楽しみます。
1.背景が動いてた!?でも、実際に林でのロケじゃ無理。
2.磁石!?でも、ふわふわ系だと無理。
へなちょこ解答ですが、よろしくです…。
TK4 (2004/12/25(Sat) 15:07:53)
斑猫さん、毎度です!
特撮系の技術と言えば、白黒映画の時代に牡丹の赤さを強調する為に、黒く塗った位しか知りませんが。(特撮ではない)
では、チャレンジしたいと思います。
1−1。円く木を埋めます。その回りにレールを敷いて、馬は円を書いて走る。
1−2。レールは敷きません。ロープを張ってカメラを吊るし、そのまま引っ張ります。
2−1。水中で撮影する。
2−2。ペンを軽量の素材で作る。中に水素を詰め浮かす。
こんな感じでは如何でしょうか?
斑猫 ◆XMrov1pg (2004/12/26(Sun) 09:29:04)
SHOさん どうも
>1.背景が動いてた!?
それじゃ ハリウッドは驚きませんね
TK4 さん どうも
1−1
カメラ 木木木
↓ 木木木木木
木木木木木 ↑
木木木 馬
こんな感じかな?なるほどグルグル回ればいい
長い距離が必要なくなりましたね
非常に惜しいです
1−2
映画のカメラマンは 短い移動撮影でもレールを敷きたがる
そのくらいなら手で持って動けば と思えるのだが
手ぶれとピンボケを、プロとして絶対許さない
ロープにカメラを吊るすなんて問題外
2−2 小さい風船は浮かせにくい
細長い風船は空中で縦に回転させにくい
2−1 背景の前に巨大で薄い水槽を置く方法があります
これなら何でも自由に浮かせられる
当時の映画ファンも、浮かぶペンを見て思いました
「水槽かな?それにしてはうまく回転してる。」
しかし次の瞬間、女性がペンを手にとる
「あれ????」
TK4 (2004/12/27(Mon) 10:40:24)
2番はまったくわからないTK4です。
そうか〜違いましたか〜
では、
1-1.まず、丸い森を用意します。中心をくり抜き、中心にカメラを置きます。
そして、その周りに馬の走る道を作ります。
これで、カメラは首を振るだけでOKになります。
1-2.直線の道を作ります。
モノレールの様に吊りレールを設置し、籠にカメラを設置。
そのまま馬と併走します。
で如何でしょうか?
2.は〜何でしょうねぇ・・・
風船でもない・・・水中でもない・・・縦回転・・・
そうか!
実は、皆横になって撮影されたんですね?
つまり、床に見える面が実際は壁、そして、壁に見える面が実は天井。
そして、カメラは床に設置する。
そうすれば吊っているワイヤーも映りません。
てな感じで如何でしょうか?
鷹 (2004/12/27(Mon) 12:05:01)
斑猫さん、こんにちわ〜
1でつきなみだけど思いついたのが、
フィルムをつなぎ合わせる方法。何百・何千と同じ森の場面で、且つ違う場所・角度から撮影し、つなぎ合わせた。
う〜ん、労力がかかりすぎかな・・・?それだったらレールをひいたほうが早い気もするし。
出直します。
斑猫 ◆XMrov1pg (2004/12/27(Mon) 17:07:54)
鷹さん どうも
>う〜ん、労力がかかりすぎかな
鷹さんの答を読んで思い出した映画があります
無法松の一生 1943
暗闇の中で回る人力車の車輪
その周りにいくつもの思い出の場面が浮かんでは消えていく
でも当時、光学合成なんて無かった
そこで天才カメラマン宮川一夫は
すべてを1台のカメラの中でやったんです
車輪だけ撮ったフィルムを
計算して1コマ1コマ数えて巻き戻して
いくつものシーンを重ね撮りしたんです
信じられない手間と労力です
1回のミスですべてがパーです
確かに映画の特撮にはいくつか
想像を絶する労力で撮られたものがあります
TK4さんどうも
>1-1.まず、丸い森を用意します。中心をくり抜き、中心にカメラを置きます。
> そして、その周りに馬の走る道を作ります。
> これで、カメラは首を振るだけでOKになります。
正解です
正しくは丸い森ではなく
林の真ん中を、丸く切り開き(木は適当に残す)
馬は円周を走り、カメラは中央から撮る その通りです
これならカメラマンは楽です
2は 難しいかな
>実は、皆横になって撮影されたんですね?
女性は横から歩いてきます
(設定では無重力なのでマグネットシューズを着用)
もしあれが横ならば、あの女優の筋力は恐るべきものがある
実は巨大水槽のことを書いたのがヒントだったりします
あとは映画のビデオを実際に見てみるとかw
たまりんど ◆sQo0TVbY (2004/12/27(Mon) 18:55:22)
う〜ん、実はペンにはT字状に棒がついていて棒によって回転させていたとか?
斑猫 ◆XMrov1pg (2004/12/28(Tue) 23:33:19)
たまりんどさん どうも
>棒によって回転させていたとか
マギー審司のみかん浮遊を思い出しました
背景のセットからカメラの逆の位置で
棒が延びてるのですね
そう回転はこれでいいのですが
あとフワフワ動いてほしいですね
たしかにペンは人の手で回転しています
何人ものスタッフが必死にまわしています
斑猫 ◆XMrov1pg (2005/01/02(Sun) 00:56:57)
2 では正解発表です
巨大なガラスの中央にペンを貼り付け
何人ものスタッフでガラスを回していた
面白い事を考えたものですね
ペンが自然な動きをするように
何度も練習し撮りなおしをしたことでしょう
シーンの出来栄えは ぜひ実際の映画でご覧ください
雌 (2005/01/03(Mon) 03:31:24)
棒のほうが簡単にフワフワさせれると思うんですけど・・・
斑猫 ◆XMrov1pg (2005/01/03(Mon) 08:12:34)
>棒のほうが簡単にフワフワさせれると思うんですけど・・・
後ろのセットから棒を伸ばすという意味ですね
ペンが浮いてるのが宇宙船中央なので
かなり棒が長くなります
棒のしなりを利用してフワフワさせるとしても
動きのコントロールが難しく不自然で単調なフワフワになる
それなら糸で吊ったほうがいい
それに女性が手に取った瞬間、棒を引っ込めるのも大変そうです
書き忘れましたが カメラも動いて
浮いてるペンを回り込んで撮っています
まあ百聞は一見にしかず
雌さんも映画を見てみてください
キューブリック監督が特撮にかけた
恐ろしい執念がわかります
斑猫 ◆XMrov1pg (2005/01/03(Mon) 08:18:21)
済でよろしく
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