大阪の陣より
むた (2005/01/22(Sat) 14:36:19)
この間、大阪の夏の陣のことを書いた本を読んでいたら、面白い記述があったので、想像で問題にしてみます。
主な登場人物は徳川家康、徳川秀忠、本田正信、本田正純です。
後年大阪夏の陣と呼ばれる戦も、いまや大詰めを迎えていた。戦を開始してからわずか5日のことであるが、両軍数十万の狭い地域でのぶつかり合いは息苦しさを感じさせる。それはこの暑さのせいばかりではない。だが、このいやな仕事ももうすぐ終わるのだと私、本田正純は気を奮い立たせている。
「正純、何か変わったことはないかな?」
声のほうを振り返ると大御所、家康公が新将軍家、秀忠公と私の父、正信をつれて立っていた。
「は、特に変わったことはありませんが・・・そういえば・・・。」
「どうした?」
「まだ、大阪には食料が残っているようです。秀頼公はなんでも生鮭を食したとの噂を先ほど部下から報告がありました。」
ほう、そうかという感じで秀忠公がうなづかれる横で家康公と父の目が険しくなっている。
「父上、いかがしましたか?」
私が聞くと父、正信はむっとした声で答えた。
「お前の目は節穴か?正純。」
その声を聞いたとき、私は自分の落ち度に気づいた。
「申し訳ありません、すぐに真偽を確かめさせます!」
よいよい、と家康公がにこやかに応じる。特に機嫌を損じてはいないようだが・・・油断はならない。
「即急に頼むぞ。」
さすがに家康公は器が違う。その横で秀忠公がきょとんとした顔でいる。そして秀忠公は私の耳元でささやいた。
「父上や正信は今の噂で何を恐れているのだ?」
問題:これから急いで仕事に取り掛からねばならない正純に代わって秀忠公に説明してあげてください。
線分ft (2005/01/22(Sat) 15:04:26)
こんばんわ
忠臣蔵松の廊下の「殿中でござる」に疑問を抱く線分ftです。
(殿中が駄目、すると外なら良いのでしょうか?)
さて
暑い最中に、生鮭を入手できると言う事は
北方の大名と連絡が取れていると言う事でしょうかね?
大坂夏の陣辺りの時代は良く知らないので
もしかしたら凄く滑稽な事を言っているかもしれませんが
まぁ、その辺りはご寛恕を^^;
小ばか (2005/01/22(Sat) 16:19:44)
こんにちわ
線分ftさんの答えも正しいと思いますが、
それ以前に囲まれている大坂城外から物が入ってくるのが問題では。
攻め落としたと思ったら抜け穴から逃げられたのでは困りますよね。
> 忠臣蔵松の廊下の「殿中でござる」に疑問を抱く線分ftです。
> (殿中が駄目、すると外なら良いのでしょうか?)
外ならば良いと言う問題ではないと思いますが、
殿中(江戸城内)では、刀を抜いただけで切腹、お家取り潰しという規則に
なっていたらしいので、強調したのでしょう。
むた (2005/01/22(Sat) 19:19:13)
おおさっそくレスが入ってますね。
線分ftさん、こんばんわ。
暑いさなかといっても、大阪は平和なときなら流通都市。別に鮭くらい手に入ってもおかしくないですよ。
小ばかさん、こんばんわ。
そうです。戦時中に鮭が手に入ってることが恐ろしいのです。もう正解といっていいのですが、なぜ、これが備蓄されているものではなく、戦時中に手に入れたと判断したか、理由まで書いてください。そうしたらこの問題は終了です。
もう9割がた答えが出てますので、皆さんもよろしく。(^^)ノ
線分ft (2005/01/22(Sat) 21:34:38)
こんばんわ
納得した線分ftです。
(「殿中だぞ、落ち着け」といった気分なのでしょうかね)
篭城戦ならば抜け穴を警戒するのは当然だろうから
「直に真偽を確かめる」と言うほど慌てるのは
後から襲撃を受ける、留守の江戸に攻め込まれる等の
大変な事態だろうかなぁ……
また、虚偽だったとして、流して得するとなると
相手方に強烈な動揺を与える噂に違いない、と思い
「北方の大名との連携」と答えたのですが
言葉足らずでしたね^^;
さすがにそこまで緊急事態ならば家康も慌てますね^^;
さて、備蓄で無い理由ですが
塩鮭ではなく生鮭である。程度の事しか思いつきません^^;
TK4 (2005/01/22(Sat) 22:01:54)
こばわ、TK4でおじゃります。
線分FAZZ(あれ??)さんとかぶりますが。
塩鮭でなく、生鮭だからです。
生魚なんて、夏の暑い時期に4日も持ちません。
という事は、出入り出来ているという事になります。
たしか、夏の陣は秀頼さんは、篭城戦になっていたはずです。
その状況で、保存の利かない生魚を食べていたという事は、出入りの抜け穴があるか、裏切っている者がいる事になります。
仕留められなければ、意味が有りませんから、目くじら立てて怒ったのでしょう。
むた (2005/01/22(Sat) 23:18:32)
そうです。線分ftさん、TK4さん、小ばかさんのよって司会が出ました。では解決編をストーリー仕立てで。誤解ないように言っておきますがうわさが流れたのは本当ですが、会話その他はフィクションです。
「教えてくれんか?正純。」
秀忠公は必死である。まあ自分だけわからないのも悔しいのだろう。私は手短に説明した。
「鮭は傷みやすいんですよ。」
「?」
「戦が始まってもう五日です。そうでなくても傷みやすい生鮭がこの暑い季節に備蓄しておけるわけがないんです。」
秀忠公の顔が見る見るうちに青ざめる。それでは、外部と連絡がある証拠ではないか。
「それが事実の場合ですよ。これだけの包囲網の裏をかく抜け穴があるか、それとも攻めての中に裏切り者がいるのか・・・。」
そのとき刺すような視線を感じた。視線の主は秀忠公だ。まずい。どうやら言い過ぎたようだ。
「自分より有能な家臣は目障りなものだ、気をつけろ!」
いまさらながら父の言葉が私の耳によみがえってくるのであった・・・。
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。