ドラボンゴール殺人事件
Cool K (2003/01/04(Sat) 00:13:43)
とあるスタジオで、作家が殺された。
場所は一戸建てのアイランドスタジオ、被害者は島山明夫(43)、死亡時刻は21:29。背中に剣を刺されて死んでいるところを朝9時に原稿を取りにきた編集者が発見した。島山氏は「ドクターストップ」で一躍有名になり、現在は「ドラボンゴール」を執筆中であった。
容疑として挙がった人間から事情徴収を行なった結果は以下の通りである。
原高改宗(28・編集者)…週に一度、島山師の原稿を取りに来る
「原稿を取りに行く前に電話を入れたんですが、出られなかったものですから、直接スタジオに行ったらああいうことになっていたんです。部屋は特別荒らされてなかったですね。ボクとしては原稿さえ無事だったのでよかったんですけど、って言い方は不謹慎ですよね?」
孫埜吾空(40・格闘家)…道場の師範。身長180cm体重200kgの巨漢。
「島山先生には作中に出てくる必殺技を考えてあげているんですよ。もちろんギャラはもらってますよ。でも、魔神プウのモデルを俺にしやがった事だけは許せないんですよ。え、事件のあった夜は道場で稽古してました。ホントだよ。」
奈間玉子(44・漫画家)…島山氏とは同期に当たる。「ゼイ肉マン」の作者。
「凶器となっていた剣は、作中に出てきたドランクスが悪の親玉フリーズを一刀両断したときに使った剣を出版社が鍛冶屋に作らせたものですね。ちなみにこの剣はずっとスタジオに飾ってありましたよ。島山先生の作品に人気が出てからは、私の作品に日が当たらなくなったのにはちょっとジェラシーですね。事件当時は吉牛へ行ってましたよ。」
桃白毅(20・アシスタント)…わずかなギャラで島山氏にこき使われている。
「僕が尊敬する島山先生を殺すわけないじゃないですか。ギャラは少ないけど、かなり勉強させてもらってます。事件の日はお休みをいただいていて、本業の大学へ行ってました。今さらなんですが、先生はすごくケチです!特に節電節水にはうるさいですよ。儲かってるんだからいいじゃん、そんな細かい事。」
山田太助(49・近所の住人)…島山氏とはあまり面識がない。
「まさかうちの近所で事件が起こるとはねェ〜。その時間は夜の散歩をしてました。帰ってきたのは21:50頃かな。島山さんところは電気がついていなかったもんですから、また愛人のところへ行っているものかと思いましたよ。かなり貢いでいたらしいですよ。」
相神正子(25・フリーター)…島山氏の愛人。
「明夫ちゃんとはそうね〜、もう2ヶ月も会ってないわ。まさか死んじゃうなんて。神竜に頼んで生き返らないかしら。じゃないと誰がお金くれるの?え、事件当時は吉牛でバイトしてたわよ。たいした稼ぎしてないけどね。私としては今の作品よりは「ドクターストップ」が面白いと思うけどさ。」
遍秀澄(50・雑誌の編集者)…島山氏の意思とは裏腹に原稿を描かせるオニ。
「う〜ん、私が容疑者ですか?たしかに島山先生からは『もうこの辺で話を終わらせたい』っていう事は聞いてました。でもわが雑誌の看板作品がなくなったら、売上が落ちるじゃないですか。だからこちらが頭を下げてまで連載続行してもらってたんです。そのかわり法外なギャラを請求してこられるんで、こっちがある意味被害者ですよ。事件当時?クラブで飲んでましたよ。」
果たしてこれらの証言は本当なのか?ウソをついている奴はいるのか?
さあ、真犯人は誰でしょう?
ロッキー (2003/01/04(Sat) 01:00:29)
山田太助でお願いします。
彗 (2003/01/04(Sat) 08:43:59)
じゃ、奈間玉子で。
Cool K (2003/01/04(Sat) 09:29:37)
すみません。ちょっと内容を追加します。
殺人事件としての捜査が難航する中、ある刑事は島山自殺説を唱えた。
原稿のほうは順調にすすんではいたが、数年前、あまりにも過労のため、極度に視力を失ったらしい。それだけならまだしも、鳥目状態になり、夜は全く外へ出ていなかった。
(病名はあまり詳しくないので、つっこまないでください)
本人はその病気が苦だったらしい。それは夜の街へはいけないもんで。
発見されたときは、机に座って原稿を描いている途中で、後ろから刺されて即死。
席からは全く動いた形跡もなし。
ドランクスの剣は、作中のものよりは二周りも小さく作られ、自分で自分の背中を指すのに十分な長さであった。
「自殺なら何故 いかにも誰かが殺した風に見せるんです?」
別の刑事が聞いた。
「ガイシャはひねくれものだったらしい。いつの誰かが自分の財産を狙っているのではないか、そう思っていたらしい。そういう人らに容疑がかかるよう、いたずらしたんだろう。」
「意義あり!」
突然、弁護士もとい探偵が現場に駆けつけてきた。
「これは明らかに殺人です。もう一度証言から現場の状況を拾ってください。」
さて犯人は?
黒ラベル (2003/01/04(Sat) 10:03:19)
追加内容からして、夜の外出はないのだから、
山田太助が嘘ついてますね。
>帰ってきたのは21:50頃かな。島山さんところは電気がついていなかったもんです>から、また愛人のところへ行っているものかと思いましたよ。かなり貢いでいた>らしいですよ。」
との証言がありますから。
ロッキー (2003/01/04(Sat) 10:10:07)
合ってるとも違ってるとも言われないので最初の問題文での推理を説明します。
犯行当時、相神正子は吉牛でバイトしていたことは店員に聞けば済むことだし、
奈間玉子も同じ吉牛にいたといってるんだから2人はアリバイ成立。
その相神正子本人が鳥山はたくさんお金をくれるといっているので、
鳥山は他人にはお金を払う人物だったらしい。
よって孫埜吾空との金銭トラブルもない。
原高改宗はナンバーディスプレイなら編集部の履歴が残ってるかもということで、
アリバイ成立。
桃白毅のようにアルバイトにギャラを少ししか払わなかったとかは不明だが、
ウソをついているという確証は見当たらない。
遍秀澄はよく分からないが犯人が怨恨関係を匂わす発言をするとは思えない。
要は原高改宗、孫埜吾空、桃白毅、遍秀澄はウソをついていないという観点です。
以上より山田太助を選びました。
時間的に犯行も可能だし、鳥山とはあまり面識がないはずなのに、
やたらプライベートまで詳しいので私的な怨恨かと。
しかし詳しい割には、信用できる相神正子の証言(2ヶ月も会っていない)
と一致しないのでとにかくウソをついてるなという確信を深めました。
追加内容でもう1度考えます。
ロッキー (2003/01/04(Sat) 18:29:58)
追加内容で考えても同じでした。
>発見されたときは、机に座って原稿を描いている途中で、後ろから刺されて即死。
>席からは全く動いた形跡もなし。
確実に被害者の急所を狙ってますね。暗闇では出来ません。ということは、
>島山さんところは電気がついていなかったもんですから
という山田太助の証言がウソになります。
犯人かどうかは知りませんが、ウソをついているのはこの人です。
山田太助でお願いします。
彗 (2003/01/04(Sat) 18:44:46)
あぅ・・・山田太助だったのか・・・??
Cool K (2003/01/04(Sat) 20:59:01)
みなさん、書き込みありがとうございます。
途中で口を挟むようで申し訳ございませんが、
犯人は、山田太助ではありません。
しかし、彼の証言は以外に事件のヒントになっていますよ。
もし、犯人が自殺に見せかけて殺害したとすれば、これだけはやらないだろう!
というのがあるんですが、犯人はそれをやっちゃったんですよ、いつもの習慣で。
解答編はもう少し待ってみます。
黒ラベル (2003/01/04(Sat) 21:15:51)
>もし、犯人が自殺に見せかけて殺害したとすれば、これだけはやらないだろう!
>というのがあるんですが、犯人はそれをやっちゃったんですよ、いつもの習慣で。
これ書かれたら、桃白毅が犯人になってしまいますね。
>先生はすごくケチです!特に節電節水にはうるさいですよ。
ということから、いつも電気消すように言われていたということから、殺害後も、電気消してしまったという落ちですね。
B.B. (2003/01/04(Sat) 21:21:18)
あちゃ〜・・・先こされちゃいました・・・。
黒ラベルさんに賛同します。
ロッキー (2003/01/04(Sat) 21:25:21)
違ったんですか〜!
では、同調ばかりもなんなのでハズレ覚悟で「原高改宗」でお願いします。
>発見されたときは、机に座って原稿を描いている途中で、
これが引っ掛かっていたんですよ。暗闇で原稿はかけませんからね。
暗闇は山田太助のウソだと思っていたので、原高の偽装工作なら納得いきます。
事前に上手く別の原稿を用意してもらっておいて、
それを本物として回収したように見せかけたとも考えられます。
また違いますね(笑)
さぷり (2003/01/04(Sat) 22:59:09)
>もし、犯人が自殺に見せかけて殺害したとすれば、これだけはやらないだろう!
背中に刺したことですか?
さぷり (2003/01/04(Sat) 23:01:21)
↑全然習慣関係ありませんでした(爆)
Cool K (2003/01/05(Sun) 09:27:41)
黒ラベルさん、正解です。
〜解答編〜
刑「なぜ自殺説は違うんでしょうか?」
探「もし仮に島山氏が自殺したとしましょう。島山氏が絶命したのは21:29。そして発見されたのは翌朝9:00。その間に誰もスタジオには入っていない。」
刑「はい、そうですが。」
探「山田太助氏の証言を思い出して欲しい。」
刑「ええ、夜の散歩から帰ってきたのは22時前とはいってました。あと、スタジオの電気が消えていたと。」
探「そう、それだよ。じゃあ誰がスタジオの電気を消したんでしょうか?」
刑「島山氏本人じゃないんですか?」
探「彼は席から一歩も動いてません。それに彼は目くらです。暗闇で自殺する事はおろか、原稿すらかけませんよね?」
刑「・・・・・・そうか!じゃあ他殺ってことですね?じゃあ誰が?」
探「もし、君が島山氏を自殺に見せかけて殺害するとしたらどうします?」
刑「そうですね〜。ガイシャが即死だと席から一歩も動けない状態なので、スタジオ内は現状のままにして立ち去ります。」
探「照明は?」
刑「そのままにして逃げます。」
探「話を戻しますが、誰がスタジオ内の電気を消したんでしょうか?」
刑「・・・・・・は、犯人ですね?」
探「そう。現場を現状のままにしておけば良かったものの、いつもの習慣でスタジオ内の電気を消してしまった人物、それは!」
数時間後、桃白毅の身柄が警察に確保された。
桃「あのヤロー、他のアシスタントにはそれなりのギャラをやってるのに、俺にはわずかなギャラしかくれない。そしてちょっとベタがはみ出ただけで1時間以上ネチネチ説教されるし。何で俺だけこんな目にあうんだよ〜。
だから、あいつのお気に入りの剣でぶっ殺してやったさ。一撃だぞ、一撃。奴の描くキャラはめちゃ強いのに、奴自身はめちゃ弱い!!笑っちまうぜ!!」
刑「君、両親はどうしてる?」
桃「父は生まれてまもなく死んだ、と母から聞かされてました。母は5年前ガンで死にました。今は親戚の家へ預けられて、大学にもいかせてもらってます。」
刑「実は、君の父親はつい先日まで生きていたんですよ。だが、自分の息子によって…」
桃「ま、まさか!」
刑「君の父親もとい島山氏は君の養育費などを親戚や母親に送っていたんですよ。妻と別れたのは自分の仕事に専念するため、そんな勝手なことが許されるわけはない、その罪滅ぼしのつもりだろうな。
そして、運命のいたずらか、君がこのスタジオに勤めることになった。そのときは島山氏は君が自分の息子だと気づいていたんだろうな。しかしそれがばれないように、わざと辛く当たったり定額のギャラしか渡さなかったりして君が辞めたくなる様に仕向け、スタジオから追い出そうとしてたんだろう…。」
桃「そ、そんな、そんなァ〜!!!!!!」
驚くべき新事実に、桃白は吠えた。
今日も夕日が、地平線のかなたへと沈んでゆく。 完
Cool K (2003/01/05(Sun) 09:33:24)
誤)桃「父は生まれてまもなく死んだ〜
正)桃「父は僕が生まれてまもなく死んだ〜
揚げ足を取られる前に訂正しました。
黒ラベル (2003/01/05(Sun) 09:36:27)
> 揚げ足を取られる前に訂正しました。
揚げ足取られないように書いたことで、済みが取れてしまいましたね。
チーン!
※ 問題中に使用されている人名、地域名、会社名、組織名、製品名、イベントなどは架空のものであり、実在に存在するものを示すものではありません。