悪霊に取り付かれた男
むた (2005/07/22(Fri) 07:00:44)
時は江戸の化政年間、江戸は今に劣らず贅沢を楽しんでいた時代である。そんな平和な世の中ではやるものといったら、そう噂話だ。浮きよい床では今日も噂話に花が咲く。
「ご隠居、またすれ違ってしまいましたよ。」
熊さんがいやなものを見たという感じではき捨てるように言う。
「どうした、熊、何を見たんだい?」
「あの、商吉のやつですよ。」
それを聞いてご隠居は納得する。もとは商吉は大店の若旦那で贅沢三昧をした身である。落語の若旦那なら吉原で豪遊というところだろうが、商吉はもっぱら食道楽のほうだった。何しろお金にあかせて美食を買いあさるだけでも大変なことなのに彼はそれに大食いまで含まれるのだから困ったものであった。だが、いつの頃から様子がおかしくなった。さしもの大店もどんどん左前に傾いていき、文字通り食いつぶされていく頃、商吉はどんどんやせ始めた。今では恰幅のよい美貌の若旦那も見る影はない。
「それが、ご隠居、あの男は大食いのほうは相変わらずですよ。」
「ひっきりなしに食べてるからね。満腹にならんのかな?」
「あれだけ食べたものが一体どこに消えてるんでしょう?食っても食ってもやせてるんですから・・・水もよく飲んでるんですよ。後はよく寝てますね。」
「・・・・。」
「やはり悪霊に取り付かれたんですかね?」
ご隠居は考えている。
「おい、商吉はまだこの辺にいるのかい?」
「ええ、あっちをうろうろしてるんじゃないですかね?どうしたんですか?」
ご隠居はにこりと笑うといった。
「間に合うかどうかわからないが、悪霊を払う方法を考えたんだよ。」
問題:商吉にとりついた悪霊はなんでしょう?また悪霊払いの方法とは?
線分ft (2005/07/22(Fri) 11:52:40)
2005/07/22(Fri) 11:56:54 編集(投稿者)
こんばんは
乱歩の「悪霊」の密室トリックが知りたい線分ftです。
(霊を降ろそうにも、乱歩は霊魂を否定していたしなぁ……)
さて、過食に過飲に過眠と言えば、二口女ですね。
食べるのも二人分、飲むのも二人分、眠るのも二人分。
これは継母が継子を餓死させると人に憑くと云われているので
その継子の墓を探し出して、お供え物でもすれば良いと思います。
……と、冗談は置いておいて(笑)
普通に考えれば病気の一種でしょうが、飲水病(糖尿病)くらいしか思いつきません
(それだと、過食が説明できない気が……)
もしくは、家が潰れる事のストレスの所為でしょうかね
どちらにしても、私には祓う方法も分かりませんね……
DAP (2005/07/22(Fri) 12:50:39)
こんにちはです。
昨今の暑さに、ついつい多飲ぎみです。
線分ftさんとかぶっちゃうなぁ。ぼくも糖尿かと思いました。
ああでも、糖尿だと肝心の治療のほうが思いつきません。
さすがのご隠居もインスリンは持ってないだろうしw
うーん。
「とりつく」って言葉と、美食家(から勝手に「下手物もやるだろう」と推測)ってところから、寄生虫がとりついてるってのも浮かんだんですが。治療も虫下しで可能だろうし。
でも、寄生虫って眠たくなるのかなぁ・・。
悲しいかな、知識がおいつきまてん。(´Д`)
むた (2005/07/22(Fri) 12:45:09)
やっぱり一撃ですね。糖尿病です。糖尿病は主な自覚症状としてのどの渇き、空腹感、だるさが特徴です。ちゃんと治療しないとこうなります。気をつけましょう。皆さん若いから大丈夫でしょうが。
この病気は運動療法と食餌療法が基本です。薪割りでもやらせますか。ただここまで症状が進むとうまくいくかは保証できませんが。
DAP (2005/07/22(Fri) 12:51:44)
あ、遅かったし外してたw
(*´Д`)イヤーン
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